HP OpenVMS Systems Documentation |
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この組込みプロシージャは,編集コンテキストの現在のステータスに関する情報を通知します。GET_INFO が通知する情報のリストのうち,DEC XTPU で拡張されたものが 表 4-2 と 表 4-3 にまとめられているので参照してください。
return_value := GET_INFO (parameter1, parameter2)
return_value := GET_INFO (parameter1, parameter2, parameter3)
parameter1
DEC XTPU のデータ・タイプまたはキーワード。GET_INFO は, parameter1 として指定されたアイテムに関する情報を通知します。 parameter1 として指定できるデータ・タイプのうちDEC XTPU で拡張されたものについては, 表 4-2 を参照してください。また, parameter1 として指定できるキーワードのうちDEC XTPU で拡張されてものについては, 表 4-3 を参照してください。parameter2
引用符で囲まれた文字列,変数名,または 表 4-2 または 表 4-3 の文字列定数を表わす式。parameter2 として使用される文字列は, parameter1 で指定されたアイテムに関して要求される情報の種類を指定します。文字列は大文字で入力しても小文字で入力してもかまいません。parameter3
引用符で囲まれた文字列,変数名。parameter1 が SCREEN で paramerter2 が "video_character_set" という文字列のときは, parameter3 には文字セットを示すキーワードを与えます。有効なキーワードは DEC_SUPPLEMENTAL,LATIN1_SUPPLEMENTAL, JIS_ROMAN,JIS_KATAKANA,KANJI_1,または KANJI_UDC です。
要求される情報の種類に応じて,GET_INFO は以下のいずれかを通知します。
- アレイ
- バッファ
- 整数(真という値は1として,また偽という値は0として通知される)
- キーワード
- マーカ
- プロセス
- レンジ
- 文字列
- ウィンドウ
| parameter1 | parameter2 | 戻り値 | 戻り値の説明 |
|---|---|---|---|
| バッファ変数 | "character_index" | 整数 | 現在の編集位置の文字境界からのカラム・オフセット |
| "character_length" | 整数 | 現在の編集位置の文字のカラム長 | |
| "codeset" | キーワード | バッファのコードセットを示すキーワード | |
| "output_codeset" | キーワード | バッファの出力コードセットを示すキーワード | |
| マーカ変数 | "character_index" | 整数 | マーカの文字境界からのカラム・オフセット |
| "character_length" | 整数 | マーカのある文字のカラム長 |
| parameter1 | parameter2 | 戻り値 | 戻り値の説明 |
|---|---|---|---|
| COMMAND_LINE | "codeset" | キーワード | /CODESET= に指定したコードセット名 |
| "kanji_dictionary" |
1整数
(1か0) |
/KANJI_DICTIONARY がアクティブであるかどうかを示す値(省略時の値によって,または DEC XTPU を起動するときに /KANJI_DICTIONARY を指定することによって) | |
| "kanji_dictionary_file" | 文字列 | /KANJI_DICTIONARY= に指定した個人辞書ファイル名 | |
| SCREEN | "video_character_set" |
1整数
(1か0) |
第 3パラメータで指定した文字セットを画面に表示できるかどうかを示す値 |
| SYSTEM | "codeset" | キーワード | システム・コードセットを示すキーワード |
| "fill_not_begin" | 文字列 | 行頭禁則文字からなる文字列 | |
| "fill_not_end" | 文字列 | 行末禁則文字からなる文字列 | |
| "fill_trim_space" |
1整数
(1か0) |
FILL組込みプロシージャで分割された行の最後の空白文字を取り除くかどうかを示す値 | |
| "jis_roman" |
1整数
(1か0) |
JISローマ字文字セットがASCII文字セットに代わって使われるかどうかを示す値 | |
| "kanji_dictionary_file" | 文字列 | DEC XTPU の起動時に使用された個人辞書ファイル名 | |
| "keyboard_codeset" | キーワード | キーボード・コードセットを示すキーワード | |
| "margin_allowance" | 整数 | 右マージンを越えて置くことができる行頭禁則文字の数 | |
| "message_codeset" | キーワード | メッセージ・コードセットを示すキーワード |
XTPU$_BADREQUEST WARNING 2番目の引数によって指定される要求が最初の引数のデータ・タイプに対して正しくないものである XTPU$_BADKEY WARNING 最初の引数として誤ったキーワード値,または認識されないデータ・タイプが渡されていた XTPU$_NOBREAKPOINT WARNING 文字列定数が使用できるのはブレーク・ポイントの後のみである XTPU$_NOCRRENTBUF WARNING 現在のバッファが定義されていない XTPU$_NOKEYMAP WARNING キー・マップが定義されていない XTPU$_NOKEYMAPLIST WARNING キー・マップ・リストが定義されていない XTPU$_NONAMES WARNING 要求された名前にマッチするものがない XTPU$_INVPARAM ERROR 引数のデータ・タイプに誤りがある XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR GET_INFO 組込みプロシージャは代入文の右辺でのみ使用できる XTPU$_TOOFEW ERROR 引数の数が少なすぎる XTPU$_TOOMANY ERROR 引数の数が多すぎる XTPU$_UNKEYWORD ERROR 引数に誤ったキーワードが使われた
1. my_dictionary := GET_INFO (SYSTEM, "kanji_dictionary_file");
この代入ステートメントは,現在使用中の個人辞書の名前を my_dictionary という変数に代入します。
2. current_codeset := GET_INFO (CURRENT_BUFFER, "codeset");
この代入ステートメントは,現在のバッファのコードセットを current_codeset という変数に代入します。
この組込みプロシージャは,1つのキーまたは複数のキーの組合わせを示す DEC XTPU キーワードを通知します。
keyword2 := KEY_NAME ({integer|key-name|string} [,SHIFT_KEY] [,{FUNCTION|KEYPAD}])
integer
キーを示すキーワードの整数表現,DEC XTPU が ISO Latin1 文字セットに解釈する 0から 255 までの整数。key-name
キーに対するDEC XTPU キー名を示すキーワード。string
メイン・キーボードのキーの値を示す文字列。SHIFT_KEY
戻されるキーワードの前に1つまたは複数のシフト・キーが存在することを示すパラメータ。SHIFT_KEY はDEC XTPU が定義する SHIFT キーで,(省略時の値は [PF1]),キーボードの [Shift] キーではありません。FUNCTION
パラメータでファンクション・キーによって発生するコードを指定していることを示す。KEYPAD
パラメータでキーパッドによって発生するコードを指定していることを示す。
KEY_NAME 組込みプロシージャについての基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。string パラメータに,日本語の全角文字を指定することができます。また,日本語の全角文字もキー定義に使用することができます。
XTPU$_BADKEY WARNING 指定できるキーワードは SHIFT_KEY,FUNCTION, KEYPAD のみである XTPU$_INCKWDCOM WARNING キーワードの組み合せが正しくない XTPU$_MUSTBEONE WARNING 文字列は 1 文字でなければならない XTPU$_NOTDEFINABLE WARNING キーに定義されない値が指定された XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR KEY_NAME は代入文の右辺でのみ使用できる XTPU$_ARGMISMATCH ERROR パラメータのデータ・タイプが正しくない XTPU$_TOOFEW ERROR パラメータの数が少なすぎる XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる
1. key1 := KEY_NAME ('タ')
この代入ステートメントはキーボードの "タ" というキーに対して key1 というキー名を作成します。
2. key2 := KEY_NAME ('タ', SHIFY_KEY)
この例では,キーの組合せに対してキー名を作成するために KEY_NAME が使用されています。
この組込みプロシージャは,現在のバッファの現在の文字位置にマーカを設定して,そのマーカを戻します。マーカがスクリーンにどのように表示されるかを (NONE,REVERSE,BOLD,または UNDERLINE)指定しなければなりません。
marker := MARK (keyword)
keyword
以下のいずれかのキーワードを使用しなければなりません。
BLINK マーカが点滅することを指定します。 BOLD マーカがボールド体で表示されることを指定します。 FREE_CURSOR マーカがフリー・マーカ(文字に対応しないマーカ)であることを指定します。MARK (FREE_CURSOR) が実行されたときのカーソル位置が,行頭より前,行末より後ろ,タブの中,DEC 漢字文字の第2カラム上,バッファの終端より下でないときにはフリー・マーカにはなりません。フリー・マーカはビデオ属性を持ちません。 NONE ビデオ属性がマーカに適用されないことを指定します。 REVERSE マーカが反転表示されることを指定します。 UNDERLINE マーカにアンダーラインが引かれることを指定します。
MARK 組込みプロシージャに関する基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。マーカは文字の境界にセットされます。したがって,たとえば漢字上にカーソルがあるときに,マーカをセットしようとすると,現在の文字位置が漢字の2 カラム目にあるときでも,マーカはその文字の1カラム目にセットされます。ただしフリー・マーカは漢字の2カラム目にセットすることができます。
XTPU$_NOCURRENTBUF WARNING マーカはバッファ中にのみ設定できる XTPU$_TOOFEW ERROR パラメータの数が少なすぎる XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR MARK は代入文の右辺でのみ使用できる XTPU$_INVPARAM ERROR パラメータのデータ・タイプが正しくない XTPU$_BADKEY ERROR 指定できるキーワードは NONE,BOLD,BLINK, REVERSE,UNDERLINE,FREE_CURSOR のいずれかである XTPU$_UNKKEYWORD ERROR 正しくないキーワードが指定された XTPU$_INSVIRMEM FATAL マーカを作るのに十分なメモリがない
この組込みプロシージャは,指定した文字が属するPCS (Primitive Character Set) をビット・フィールド形式で整数値として戻します。
integer2 := PCS_CLASS (string [,integer1])
string
文字が属するPCSを知りたい文字を指定します。2文字以上の文字列を指定したときには最初の文字のみが有効です。inteter1
PCSのグループ番号を指定します。このパラメータは将来32以上のPCSを扱うために用意されていますが,現在はグループ番号0のみが使われますので,省略可能です。省略時の値は0です。
次の表はPCSを示すビットの割り当てを示しています。プログラム中では予め定義された定数と,PCS_CLASSから戻される値を論理演算で比較することになります。
クラス ビット 定数 ASCII_CHAR 0 XTPU$K_ASCII_CHAR DEC_SUPPLEMENTAL 1 XTPU$K_DEC_SUPP LATIN1_SUPPLEMENTAL 2 XTPU$K_LATIN1_SUPP JIS_ROMAN 3 XTPU$K_JIS_ROMAN JIS_KATAKANA 4 XTPU$K_JIS_KATAKANA KANJI_1 (JIS X0208) 8 XTPU$K_KANJI_1 KANJI_UDC 16 XTPU$K_KANJI_UDC
XTPU$_INVPARAM ERROR 引数の型が正しくない XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR PCS_CLASS は代入文の右辺でのみ使用できる XTPU$_TOOFEW ERROR パラメータの数が少なすぎる XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる
この組込みプロシージャは,次にキーボードから入力される文字を文字列で通知します。
string := READ_CHAR
なし
READ_CHAR 組込みプロシージャに関する基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。キーボードから入力される文字コードの解釈は,キーボード・コードセットの設定に従います。詳しくは GET_INFO (SYSTEM,"keyboard_codeset") および SET (KEYBOARD_CODESET) を参照してください。
XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR READ_CHAR は代入文の右辺でのみ使用できる XTPU$_NOCHARREAD WARNING READ_CHARが文字を読まなかった XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる
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