HP OpenVMS Systems Documentation |
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日本語 OpenVMS では,日本語ライブラリ・ルーチンで日本語ファイル名が使用できることを保証しません。
2.2.11 ネットワーク・アクセス
日本語 OpenVMS では ODS-5 によるファイルのネットワーク・アクセスを保証していないため,ネットワーク経由でのアクセスの可能性があるファイルには,日本語ファイル名は使用しないことをお勧めします。
2.3 インストール時の使用キーボードによる制限事項
Alpha V6.1
ワークステーションでLK401-JJ,LK421-AJ,LK421-JJ,LK411-JJ,PCXAJ-AA (以上のキーボードは JIS 配列になっています)または,LK411AJ を使用する場合,日本語 DECwindows Motif のインストレーションが完了するまで,一部のキーの刻印と実際に入力される文字が一致しません。この様な場合は以下の表を参考にキー入力を行なってください。
表 2-1 :LK401/LK421 JIS配列キーボード
表 2-2 :LK411-JJキーボード
表 2-3 :PCXAJ-AAキーボード
表 2-4 :LK411-AJキーボード
| 入力する文字 | LK401/LK421 JIS配列キーボード上の押すキー1 | |
|---|---|---|
| " | * | (Shift + : ) |
| & | ' | (Shift + 7 ) |
| ' | : | |
| ( | ) | (Shift + 9 ) |
| ) | (Shift + 0) | |
| * | ( | (Shift + 8) |
| + | -- ( over bar ) | (Shift + ^ ) |
| : | + | (Shift + ;) |
| < | ¥(半角) | |
| = | ^ | |
| > | | | (Shift +¥(半角)) |
| @ | " | (Shift + 2) |
| [ | @ | |
| \ | ] | |
| ] | [ | |
| ^ | & | (Shift + 6) |
| _ | = | (Shift + - ) |
| ` | ESC | |
| { | ` | (Shift + @ ) |
| | | } | (Shift + ] ) |
| } | { | (Shift + [ ) |
| ~ | (Shift + ESC ) | |
| 入力する文字 | LK411-JJキーボード上の押すキー 1 | |
|---|---|---|
| " | * | (Shift + : ) |
| & | ' | (Shift + 7 ) |
| ' | : | |
| ( | ) | (Shift + 9 ) |
| ) | (Shift + 0) | |
| * | ( | (Shift + 8) |
| + | -- ( over bar ) | (Shift + ^ ) |
| : | + | (Shift + ;) |
| = | ^ | |
| @ | " | (Shift + 2) |
| [ | @ | |
| ] | [ | |
| ^ | & | (Shift + 6) |
| _ | = | (Shift + - ) |
| { | ` | (Shift + @ ) |
| } | { | (Shift + [ ) |
| 入力する文字 | PCXAJ-AAキーボード上の押すキー1 | |
|---|---|---|
| " | * | (Shift + : ) |
| & | ' | (Shift + 7 ) |
| ' | : | |
| ( | ) | (Shift + 9 ) |
| ) | ~ | (Shift + 0) |
| * | ( | (Shift + 8) |
| + | -- ( over bar ) | (Shift + ^ ) |
| : | + | (Shift + ;) |
| = | ^ | |
| @ | " | (Shift + 2) |
| [ | @ | |
| ] | [ | |
| ^ | & | (Shift + 6) |
| _ | = | (Shift + - ) |
| ` | 全角/半角 | |
| { | ` | (Shift + @ ) |
| } | { | (Shift + [ ) |
| ~ | (Shift + 全角/半角) | |
| 入力する文字 | LK411-AJキーボード上の押すキー | |
|---|---|---|
| ` | < | |
| ~ | > | (Shift + < ) |
【例】
PCXAJ-AAキーボードを使用して,日本語 OpenVMS Alpha オペレーティング・システムをインストールする場合,コマンドを入力する際に : キーを押すかわりに + キーを押してください。
2.4 /PAGE 修飾子での日本語検索
V7.1
DCL の TYPE や SEARCH コマンド等で /PAGE もしくは /PAGE=SAVE を指定して画面表示を行った場合, Find キーおよび /SEARCH 修飾子による日本語検索はできません。これは,論理名 UTIL$SMGSHR を JSY$SMGSHR と定義した場合でも同様です。
2.5 MAIL および JMAIL
2.5.1 PRINT コマンドの問題
MAILおよびJMAILコマンドには,次に示す制限事項があります。
DEC XTPU等でサポートされているSuper DEC Kanjiコードセットを使用した半角カナを含むメッセージを正しく入力/表示することはできません。
2.5.3 エディタの使用
VAX V6.1
日本語 OpenVMS VAX では, JMAIL または MAIL で EDT を用いて日本語を表示することはできません。
また,JTPU に代わって XTPU がサポートされました。これに伴って JMAIL,MAIL から JTPU を使うことができなくなりました。代わりに XTPU をご使用ください。 JMAIL,MAIL で XTPU を使用するには次のようにします。
JMAIL> SET EDITOR XTPU MAIL> SET EDITOR XTPU |
2.5.4 /PAGE=SAVE での FIND キーの扱い
V7.0
JMAIL の READ サブコマンドなどで /PAGE=SAVE を指定し画面操作モードに入った時, FIND キーを入力しても検索文字列に日本語文字列を入力することができません。日本語文字列を検索するには JMAILのSEARCH /JAPANESE サブコマンドを用いてください。
2.6 日本語ユーティリティでの半角カタカナと漢字の混在
日本語 OpenVMS の以下の機能では半角カタカナと漢字が混在したデータを扱えますが,これら以外の機能では扱うことができません。
Super DEC 漢字コード・セットの概要および上記機能における半角カタカナサポートの内容については『日本語 OpenVMS 概説書』および各々の機能のマニュアルを参照してください。
2.7 かな漢字変換
2.7.1 全角の記号を含む単語の登録
JDICEDIT や DEC XTPU/日本語EVE などで,以下のような記号を含んだ単語を個人辞書に登録する場合,いくつかの制限事項がありますので注意してください。
| 全角アスタリスク | * |
| 句読記号 | 。.,、・!?:;(「[{’〜/)」]}” |
| 空白文字 | 半角スペース,全角スペース,タブ |
| 読み | こめんと |
| 表記 | *コメント* |
上のような単語を個人辞書に登録した場合,かな漢字変換を行なうと以下のようになります。
| 読み | こめんと |
| 表記 | コメント |
このように,表記に "*" は出てきません。
| 句読記号 | 。.,、・!?:;(「[{’〜/)」]}” |
| 空白文字 | 半角スペース,全角スペース,タブ |
かな漢字変換では,文節から句読記号,空白文字を取り除いたものを文節学習辞書に学習します。したがって,句読記号,空白文字を含む単語を個人辞書に登録した場合,句読記号,空白文字が取り除かれた表記が変換結果に現れることがあります。
【例】
| 読み | こんぱっく |
| 表記 | (コンパックコンピュータ) |
上のような単語を個人辞書に登録した場合,かな漢字変換を行うと以下のようになります。
2-1.第1回めの変換
登録した単語に句読記号 "。"を付けて変換します。
読み こんぱっく。 表記 (コンパックコンピュータ)。
ここで確定すると,句読記号 "。" と共に句読記号 "( " および " )" が取り除かれた単語が学習されます。
学習される読み こんぱっく 学習される表記 コンパックコンピュータ
2-2.第2回めの変換
第 1 回めの変換を確定した時に句読記号を取り除いた表記を学習してしまったために,以下のような変換結果になります。
読み こんぱっく。 変換結果 コンパックコンピュータ。 次候補 (コンパックコンピュータ)。
次候補にはユーザが個人辞書に登録した単語が現れます。
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