まえがき

対象読者

本書は,許可のないユーザによる改ざん,参照,サービスの盗用からオペレーティング・システムを保護する責任のあるユーザおよびシステム管理者を対象としています。本書では,システム・セキュリティの責任者のことを「セキュリティ管理者」と呼びます。

本書の構成

本書では次の内容を取り上げます。

関連資料

OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』では,読者は『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』にある,次のセキュリティ関連ユーティリティに関する内容を理解していることを前提としています。

次のマニュアルのセキュリティ情報も参考になります。

HP OpenVMS 製品およびサービスの詳細については,弊社の Web サイトにアクセスしてください。アドレスは次のとおりです。

http://www.hp.com/go/openvms/

本書で使用する表記法

本書では,次の表記法を使用しています。

表記法 意味
Ctrl/x Ctrl/x という表記は,Ctrl キーを押しながら別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
PF1 x PF1 x という表記は,PF1 に定義されたキーを押してから,別のキー (x) またはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
Return 例の中で,キー名が太字で書かれている場合には,そのキーを押すことを示します。
...

例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 直前の 1 つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。

... 垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは,その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオプションを選択した場合に,選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた要素は省略可能な選択肢です。 項目をすべて選択しても,いずれか 1 つを選択しても,あるいは 1 つも選択しなくても構いません。 コマンド行には,大括弧は入力しないでください。 ただし,OpenVMS ファイル指定のディレクトリ名の構文や,割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧も含めて入力しなければなりません。
| コマンド形式の説明では,縦棒は大括弧や中括弧内の選択肢を区切っています。 大括弧内の選択肢は省略可能ですが,中括弧内の選択肢は少なくとも 1 つ選択する必要があります。 コマンド行には,縦棒は入力しないでください。
{ } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた選択肢は必須なので,いずれか 1 つを選択しなければなりません。 コマンド行には,中括弧は入力しないでください。
太字体 太字体のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件を示しています。
italic type イタリック体は,重要な情報を示します。 また,システム・メッセージ (たとえば内部エラー number),コマンド・ライン (たとえば /PRODUCER=name),コマンド・パラメータ (たとえば device-name) などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TYPE 英大文字は,コマンド,ルーチン名,ファイル名,システム特権の短縮形を示します。
Example

この字体は,コード例,コマンド例,および対話型の画面表示を示します。 テキスト内では,この字体は URL,UNIX® のコマンドとパス名,PC ベースのコマンドとフォルダ,および C プログラミング言語の要素も示します。

- コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コード・ラインにおいて,ハイフンは,要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて 10 進数です。 10 進数以外 (2 進数,8 進数,16 進数) は,その旨を明記してあります。