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HP OpenVMS Systems
Documentation

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日本語 HP OpenVMS

日本語 HP OpenVMS
DEC XTPU
リファレンス・マニュアル


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付録 A
DEC XTPUにおける端末装置のサポートと制限事項

A.1 サポートされる端末装置

DEC XTPU がスクリーン編集機能をサポートする端末装置は,VT80, VT280 シリーズ,VT382 の DEC 社製の漢字端末装置です。また,弊社の製品あるいは他社製の端末装置で VT80,VT280 シリーズの機能をエミュレートするものは,そのエミュレータの制限内においてサポートされます。

弊社の製品ではないターミナルやターミナル・エミュレーション・ソフトウェアなどでDEC XTPU を使用する場合には,ターミナルの設定の他に標準版 OpenVMS および日本語 OpenVMS におけるターミナルの設定について注意する必要があります。 DEC XTPU に影響を及ぼすターミナル設定の属性については『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。

A.2 制限事項

サポートされる端末装置のうちいくつかのものは,DEC XTPU の持つ機能の一部を実行できない場合があります。

A.2.1 DEC 漢字 1978 年版対応の端末装置

VT280 シリーズの端末装置のうち DEC 漢字 1978 年版対応のもの,および VT80 端末装置では,DEC 漢字 1983 年版で変更になった漢字を正しく表示しません。

A.2.2 132 カラム・モード

VT80 端末装置や漢字ターミナル・エミュレーション・ソフトウェアの中には, 132 カラム・モードがサポートされていないものがあります。これらの端末装置を用いる場合でも,DEC XTPU は 80 カラムを越えるウィンドウ幅の指定を受け付けますが,スクリーン上のウィンドウ幅は正しく設定されません。また,その後のDEC XTPU の動作は保証されません。これらの端末装置を用いる場合には,ウィンドウ幅を 80 カラムに固定して使用してください。

A.2.3 罫線コード

日本語 OpenVMS の V4.6 以降では,罫線コードとして,DEC 漢字 1983 年版の罫線コードが使われています(8区に含まれる 32 文字)。したがって, DEC XTPU の SYMBOL 組込みプロシージャなどで生成される罫線コードは,すべて DEC 漢字 1983 年版の罫線コードとなります。DEC 漢字 1983 年版対応の VT280 シリーズおよび VT382 のターミナルでは,日本語 OpenVMS の機能によって,1978 年版,1983 年版両方の罫線を見ることが可能ですが, DEC XTPU が正しく動作するためには,テキストに含まれる罫線コードは, 1983 年版に統一されていることが必要です。


付録 B
DEC XTPU メッセージ

この付録には,DEC XTPU が作成するメッセージのうちDEC XTPU で追加されたメッセージが示されています。各メッセージには説明とエラーから回復するための処置も示されています。メッセージは重大度レベルに応じて分類されており,各グループ内ではアルファベット順に示されています。

これ以外のメッセージについては,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。

B.1 サクセス・メッセージ

DICADD, 'tango' has been added to a dictionary as 'yomigana'

説明: 指定された読みがなで単語を個人辞書に登録できたことを示します。
ユーザの処置: なし。
DICDEL, 'tango' has been removed from 'yomigana' of a dictionary

説明: 指定された読みがなの単語を個人辞書から削除できたことを示します。
ユーザの処置: なし。

B.2 インフォメーショナル・メッセージ

ROUND, FORWARD was rounded to the top

説明: 次候補選択が一巡して最初の候補に戻ったことを示します。
ユーザの処置: なし。

B.3 警告メッセージ

INVCODESET, unrecognized codeset name

説明: コードセットのキーワードが誤っています。
ユーザの処置: /CODESET 修飾子のパラメータに正しいキーワードを指定します。
NOCLA, No conversion source has been specified yet

説明: 変換操作を開始しないうちに文節に関する操作をしようとしたことを示します。
ユーザの処置: 文節に関する操作をする前に CONVERT_KANA (START_CONVERSION,...) で,変換操作を開始します。
NODIC, No dictionary available in this editing session

説明: 個人辞書が現在利用不可能にもかかわらず,辞書を使用しようとしたことを示します。
ユーザの処置: /NOKANJI_DICTIONARY 修飾子を付けてDEC XTPU を起動している場合は, /NOKANJI_DICTIONARY 修飾子を付けないで起動しなおします。 SPAWN/ATTACH の間に辞書が利用不可能になった場合は,もう一度 SPAWN/ATTACH を行ってその原因を取り除くか,またはそのセッションを終了します。
NODICENT, No entry found in a dictionary

説明: 個人辞書への単語登録,削除などで,指定された読みがなに対応する単語が存在しません。
ユーザの処置: 正しい読みがなを指定し,同じ操作をもう一度実行します。
TOOMANYCLA, Too many clauses are found while converting.

説明: 変換中に文節の数が多くなりすぎたことを示します。
ユーザの処置: 一度に変換する文字列の長さを短くして,もう一度最初から変換操作をやり直します。

B.4 エラー・メッセージ

CLOSEDIC, Error closing the dictionary file

説明: 現在使用中の個人辞書をクローズできなかったことを示します。
ユーザの処置: なし。
CNVERR, Error occurred in the conversion routine

説明: かな漢字変換ルーチン中でエラーが発生したことを示します。
ユーザの処置: SPRを提出してください。
DICUPDERR, Error updating dictionary file

説明: 個人辞書の更新中にエラーが発生したことを示します。
ユーザの処置: なし。
OPENDIC, Error opening the dictionary file

説明: 指定された,または省略時の値として指定されている個人辞書をオープンできなかったことを示します。
ユーザの処置: 起動時であれば,辞書をオープンできない原因を取り除き,もう一度起動します。SPAWN/ATTACH のプロセスから戻ったときであれば,再度 SPAWN/ATTACH を行ってオープンできない原因を取り除くか,このセッションを中断します。
STRTOOLNG, String is too long for a conversion source

説明: かな漢字変換の読みがなとして指定された文字列が長すぎます。変換可能な文字列の長さは,全角ひらがなで 253 文字です。
ユーザの処置: 読みがなに短い文字列を指定します。


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