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HP OpenVMS Systems
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日本語 HP OpenVMS

日本語 HP OpenVMS
DEC XTPU
リファレンス・マニュアル


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READ_KEY

この組込みプロシージャは,次のキーボードからの入力を待ち,そのキーに対するキーワードを通知します。このプロシージャは,エスケープ・シーケンスを送るキーやコントロール・キーも受け付けます。

形式

keyword := READ_KEY


引数

なし


説明

READ_KEY 組込みプロシージャに関する基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。

キーボードから入力される文字コードの解釈は,キーボード・コードセットの設定に従います。詳しくは GET_INFO (SYSTEM,"keyboard_codeset") および SET (KEYBOARD_CODESET) を参照してください。


シグナル・エラー

XTPU$_CONTROLC ERROR READ_KEY の実行中に [Ctrl/C] が押された
XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR READ_KEY は代入文の右辺でのみ使用できる
XTPU$_REQUIRESTERM ERROR NODISPLAY モードでは READ_KEYを使用できない
XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる


READ_LINE

この組込みプロシージャは,入力を要求するプロンプトとして指定されたテキストを表示し,プロンプトに対する応答として入力された情報を読み込みます。読み込みたい文字の最大のバイト数を指定することもできます。READ_LINE は,プロンプトに対する応答として入力されたデータを含む文字列を通知します。

形式

string2 := READ_LINE [(string1 [,integer])]


引数

string1

入力を要求するプロンプトとして使用されるテキストを指定します。このパラメータは省略することができます。

integer

プロンプトに対する応答として入力されたデータから何バイトを読み込むかを指定します。指定できる最大値は 132 文字です。このパラメータは省略することができます。このパラメータが指定されなかったときには,[Return] キーまたは [Ctrl/Z] が入力されるまで,あるいは文字列の長さが 132 文字になるまで入力できます。

説明

READ_LINE 組込みプロシージャに関する基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。

キーボードから入力される文字コードの解釈は,キーボード・コードセットの設定に従います。詳しくは GET_INFO (SYSTEM,"keyboard_codeset") および SET (KEYBOARD_CODESET) を参照してください。


シグナル・エラー

XTPU$_INVPARAM ERROR パラメータのデータ・タイプが正しくない
XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR READ_LINEは代入文の右辺でのみ使用できる
XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる


SELECT

この組込みプロシージャは現在のバッファの現在の文字位置にマーカをセットして,そのマーカを返します。マーカがスクリーンにどのように表示されるかを指定しなければなりません(NONE,REVERSE,BOLD,BLINK,または UNDERLINE)。

SELECT から通知されるマーカは選択・レンジの最初の文字位置を示しています。マーカに対して指定したビデオ属性は選択・レンジに含まれるすべての文字に適用されます。選択・レンジの作成方法については,SELECT_RANGE を参照してください。


形式

marker := SELECT (keyword)


引数

keyword

戻されるマーカがスクリーン上でどのように表示されるかを指定します。以下のいずれかのキーワードを使用しなければなりません。

BLINK マーカが点滅することを指定します
BOLD マーカがボールド体で表示されることを指定します
NONE ビデオ属性がマーカに適用されないことを指定します
REVERSE マーカが反転表示されることを指定します
UNDERLINE マーカにアンダーラインが引かれることを指定します


説明

SELECT 組込みプロシージャに関する基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。 

SELECT が実行されたときに,現在の編集位置が複数カラム文字の2カラム目以降にあった場合には,マーカは1カラム目にセットされます(現在の編集位置は動きません)。


シグナル・エラー

XTPU$_BADKEY WARNING 正しくないキーワードが指定された
XTPU$_NOCURRENTBUF WARNING 現在のバッファが設定されていない
XTPU$_ONESELECT WARNING SELECT は現在のバッファですでに実行中である
XTPU$_TOOFEW ERROR パラメータの数が少なすぎる
XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる
XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR SELECT は代入文の右辺でのみ使用できる
XTPU$_INVPARM ERROR SELECT のパラメータがキーワードでない


SELECT_RANGE

この組込みプロシージャは SELECT 組込みプロシージャを使ってセットされたマーカと現在の文字位置の間のすべての文字を含むレンジを通知します。SELECT_RANGE の場合,選択されたレンジの中の最後の位置には文字は含まれません。

形式

range := SELECT_RANGE


引数

なし


説明

SELECT_RANGE 組込みプロシージャに関する基本的な説明は,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。 

SELECT_RANGE を実行したときに現在の編集位置が複数カラム文字の2カラム目以降にあった場合には,編集位置が1カラム目にあるときと同様に動作します。


シグナル・エラー

XTPU$_NOCURRENTBUF WARNING 現在のバッファが設定されていない
XTPU$_NOSELECT WARNING 現在のバッファで SELECT が実行されていない
XTPU$_SELRANGEZERO WARNING 選択されたレンジに文字が入っていない
XTPU$_NEEDTOASSIGN ERROR SELECT_RANGE は代入文の右辺でのみ使用できる
XTPU$_TOOMANY ERROR パラメータの数が多すぎる


SET

この組込みプロシージャは, DEC XTPU セッションの特定の機能を設定または変更するために使用されます。 SET 組込みプロシージャでは最初のパラメータとしてキーワードを指定しなければなりません。キーワードはエディタのどの機能をセットするのかを指定します。セットできる機能はテキスト入力モード,スクリーンの特定の部分に表示されるテキスト,バッファの方向,バッファのステータスなどです。

形式

SET (keyword, parameter [])


引数

keyword

最初のパラメータとして使用されるキーワードは,設定または変更される機能を指定します。 SET 組込みプロシージャに対して以下のキーワードを指定することができます。アスタリスク (*)がついたものは DEC XTPU で追加されたもので,後の節で説明されています。

ACTIVE_AREA
AUTO_REPEAT
BELL
CLIENT_MESSAGE
CODESET (*)
COLUMN_MOVE_VERTICAL
CROSS_WINDOW_BOUNDS
DEBUG
DEFAULT_DIRECTORY
DEFAULT_FILE
DETACHED_ACTION
DISPLAY_VALUE
DRM_HIERARCHY
ENABLE_RESIZE
EOB_TEXT
ERASE_UNMODIFIABLE
FACILITY_NAME
FILL_NOT_BEGIN (*)
FILL_NOT_END (*)
FILL_TRIM_SPACE (*)
FIRST_INPUT_ACTION
FORWARD
GLOBAL_SELECT
GLOBAL_SELECT_GRAB
GLOBAL_SELECT_READ
GLOBAL_SELECT_TIME
GLOBAL_SELECT_UNGRAB
HEIGHT
ICON_NAME
ICON_PIXMAP
INFORMATIONAL
INPUT_FOCUS
INPUT_FOCUS_GRAB
INPUT_FOCUS_UNGRAB
INSERT
JOURNALING
KEY_MAP_LIST
KEYSTROKE_RECOVERY
KEYBOARD_CODESET (*)
LEFT_MARGIN
LEFT_MARGIN_ACTION
LINE_NUMBER
MAPPED_WHEN_MANAGED
MARGINS
MARGIN_ALLOWANCE (*)
MAX_LINES
MENU_POSITION
MESSAGE_ACTION_LEVEL
MESSAGE_ACTION_TYPE
MESSAGE_CODESET (*)
MESSAGE_FLAGS
MODIFIABLE
MODIFIED
MOUSE
MOVE_VERTICAL_CONTEXT
NO_WRITE
OUTPUT_CODESET (*)
OUTPUT_FILE
OVERSTRIKE
PAD
PAD_OVERSTRUCK_TABS
PERMANENT
POST_KEY_PROCEDURE
PRE_KEY_PROCEDURE
PROMPT_AREA
RECORD_ATTRIBUTE
RECORD_MODE
RESIZE_ACTION
REVERSE
RIGHT_MARGIN
RIGHT_MARGIN_ACTION
SCREEN_LIMITS
SCREEN_UPDATE
SCROLL_BAR
SCROLL_BAR_AUTO_THUMB
SCROLLING
SELF_INSERT
SHIFT_KEY
SPECIAL_ERROR_SYMBOL
STATUS_LINE
SUCCESS
SYSTEM
TAB_STOPS
TEXT
TIMER
TRACEBACK
UID
UNDEFINED_KEY
VIDEO
VIDEO_CHARACTER_SET (*)
WIDGET
WIDGET_CALL_DATA
WIDGET_CALL_BACK
WIDGET_CONTEXT_HELP
WIDGET_RESOURCE_TYPES
WIDTH

これらの各キーワードとその後に指定されるパラメータについては,以降のページで詳しく説明します。キーワードはアルファベット順に説明されています。

parameter []

最初のパラメータの後に指定されるパラメータの数は,どのキーワードを使用したかによって異なります。パラメータはキーワードの説明の形式の部分に示されています。

説明

SET 組込みプロシージャは編集インタフェースを作成するプログラマ,およびその編集インタフェースを利用する人が使用できるように設計されています。プログラマは編集インタフェースの特定の省略時の動作や,スクリーン表示を設定することができます。また,ユーザは省略時の動作を変更し,SET 組込みプロシージャを使って既存の DEC XTPU セッションを簡単にカスタマイズすることができます。

SET (CODESET)


形式

SET (CODESET, {SYSTEM | buffer}, keyword)


引数

CODESET

システムまたはバッファのコードセットを指定するためのキーワード。

SYSTEM

システム・コードセットを設定することを示します。

buffer

コードセットを設定するバッファを指定します。

keyword

設定するコードセットを示すキーワード。指定できるキーワードは,DEC_MCS, ISO_LATIN1,ASCII_JISKANA,DECKANJI,DECKANJI2000,SDECKANJI,SJIS, ISO2022JP,UCS2,または UTF8です。

説明

CREATE_BUFFER 組込みプロシージャで新しくバッファを作るときには,新しいバッファのコードセットおよび出力コードセットはシステム・コードセットと同じになります。

バッファのコードセットには2種類あり,SET (CODESET)で指定するコードセットは, READ_FILE 組込みプロシージャでファイルを読み込むときに使われます。ファイルに書き出すときに使用させれるコードセット (出力コードセット) は, SET (OUTPUT_CODESET) 組込みプロシージャで設定します。

SET (KEYBOARD_CODESET),SET (MESSAGE_CODESET),SET (OUTPUT_CODESET) も参照してください。


シグナル・エラー

XTPU$_TOOFEW ERROR 引数の数が少なすぎる
XTPU$_TOOMANY ERROR 引数の数が多すぎる
XTPU$_INVPARAM ERROR 引数の型が正しくない
XTPU$_BADKEY ERROR 正しくないキーワードが指定された
XTPU$_ARGMISMATCH ERROR 引数の型が正しくない


SET (FILL_NOT_BEGIN)


形式

SET (FILL_NOT_BEGIN, string)


引数

FILL_NOT_BEGIN

行頭禁則文字を指定するためのキーワード。

string

行頭禁則文字からなる文字列。

説明

FILL 組込みプロシージャを実行する時に使用する"行頭禁則文字"を指定します。FILL は行頭禁則文字に指定された文字が行頭にこないように,行を分割する位置を決定します。

FILL,SET (FILL_NOT_END),SET (MARGIN_ALLOWANCE) も参照してください。


シグナル・エラー

XTPU$_TOOFEW ERROR 引数の数が少なすぎる
XTPU$_TOOMANY ERROR 引数の数が多すぎる
XTPU$_INVPARAM ERROR 引数の型が正しくない


SET (FILL_NOT_END)


形式

SET (FILL_NOT_END, string)


引数

FILL_NOT_END

行末禁則文字を指定するためのキーワード。

string

行末禁則文字からなる文字列。

説明

FILL 組込みプロシージャを実行する時に使用する"行末禁則文字"を指定します。FILL は行末禁則文字に指定された文字が行末にこないように,行を分割する位置を決定します。

FILL,SET (FILL_NOT_BEGIN),SET (MARGIN_ALLOWANCE) も参照してください。


シグナル・エラー

XTPU$_TOOFEW ERROR 引数の数が少なすぎる
XTPU$_TOOMANY ERROR 引数の数が多すぎる
XTPU$_INVPARAM ERROR 引数の型が正しくない


SET (FILL_TRIM_SPACE)


形式

SET (FILL_TRIM_SPACE, {ON | OFF | 1 | 0})


引数

FILL_TRIM_SPACE

FILL組込みプロシージャの実行によって行末にきた空白文字を,取り除くかどうかを制御することを示すキーワード。

ON または 1

FILL組込みプロシージャの実行によって行末にきた空白文字を,取り除くことを指示します。

OFF または 0

FILL組込みプロシージャの実行によって行末にきた空白文字を,取り除かないことを指示します。

説明

FILL,SET (FILL_NOT_BEGIN),SET (FILL_NOT_END),SET (MARGIN_ALLOWANCE) も参照してください。

シグナル・エラー

XTPU$_TOOFEW ERROR 引数の数が少なすぎる
XTPU$_TOOMANY ERROR 引数の数が多すぎる
XTPU$_INVPARAM ERROR 引数の型が正しくない
XTPU$_BADKEY WARNING 正しくないキーワードが指定された
XTPU$_ONOROFF ERROR 第 2 パラメータは ON,OFF,1,0 のいずれかでなければならない


SET (KEYBOARD_CODESET)


形式

SET (KEYBOARD_CODESET, keyword)


引数

KEYBOARD_CODESET

キーボードのコードセットを指定するためのキーワード。

keyword

設定するキーボード・コードセットを示すキーワード。指定できるキーワードは,DEC_MCS,ISO_LATIN1,ASCII_JISKANA, DECKANJI,DECKANJI2000,SDECKANJI,SJIS,ISO2022JP,UCS2,または UTF8です。

説明

SET (KEYBOARD_CODESET) はキーボード (端末) から送られるバイト列の解釈の方法を規定します。たとえば,端末から 177 というコードが送られたときに,キーボード・コードセットが ISO_LATIN1 に設定されていると半角の "±" という文字に解釈されますが,キーボード・コードセットが ASCII_JISKANA に設定されていると,JIS カタカナ文字セット (半角) の "ア" という文字に解釈されます。

UTF8 に出力した場合,UTF-8 端末を使用していると想定され,画面への出力コードセットも UTF-8 となります。この場合,エスケープシーケンスは 7 bit のコードが出力されます。

SET (CODESET),SET (MESSAGE_CODESET),SET (OUTPUT_CODESET) も参照してください。


シグナル・エラー

XTPU$_BADKEY WARNING 正しくないキーワードが指定された
XTPU$_TOOFEW ERROR 引数の数が少なすぎる
XTPU$_TOOMANY ERROR 引数の数が多すぎる
XTPU$_INVPARAM ERROR 引数の型が正しくない


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