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HP OpenVMS Systems
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HP OpenVMS

HP OpenVMS
DCL ディクショナリ


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このコマンドは,ボリューム DKA5 上に作成されるすべてのファイルに適用される,省略時の保護コードを設定します。システム (S) とオーナ (O) は,すべてのタイプのアクセスが可能です。グループ (G) とワールド (W) は, DKA5 のファイルに対して,読み込みアクセスと実行アクセスだけが可能です。

#3

$ SET VOLUME/LABEL=LICENSES DKA5

このコマンドは,DKA5 ボリュームに LICENSES というラベルを付けます。ラベル文字を小文字で入力した場合には, /LABEL 修飾子によって大文字に変更されます。

#4

$ SET VOLUME/ACCESSED=25/USER_NAME=MANAGER/LOG DKA0:

このコマンドは,DKA0 ボリュームに対するレディ・アクセスのために,システム空間に 25 個のディレクトリを確保することを指定しています。また,このコマンドは,MANAGER というユーザ名をボリュームに割り当て,ボリュームが変更された後ボリューム指定を表示します。

#5

$ SET VOLUME/REBUILD/LOG NODE$DKA2:
%SET-I-MODIFIED, _NODE$DKA2: modified

この SET VOLUME/REBUILD コマンドは, NODE$DKA2 にマウントされているボリュームのキャッシュ復元操作を実行します。 /LOG 修飾子は,ボリューム変更の通知メッセージを表示するように, SET VOLUME コマンドに指示しています。

#6

$ DISMOUNT/CLUSTER/NOUNLOAD $252$DUA716:
$ MOUNT $252$DUA716: TST716
$ SET VOLUME/LIMIT $252$DUA716:
$ DISMOUNT/NOUNLOAD $252$DUA716:
$ MOUNT/CLUSTER $252$DUA716: TST716
 

この例では,クラスタにマウントされたボリュームの拡張上限を大きくする方法を示します。

#7

$ SET VOLUME SYS$DISK/VOLUME_CHARACTERISTICS=NOHARDLINKS

このコマンドは,SYS$DISK 上のハード・リンクを無効にします。


SET WORKING_SET

プロセスの,省略時のワーキング・セット・サイズの定義を変更します。また,プロセスが実行するイメージによって変更できるワーキング・セット・サイズの上限も設定します。ワーキング・セット制限値は,利用者登録ファイル (UAF) に定義されている値を越えることはできません。

Alpha では 512 バイトのページレット数で n を指定し, VAX では 512バイトのページ数で n を指定します。 Alpha では,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU 特有のページ数に,この値は切り上げられます。


形式

SET WORKING_SET


説明

SET WORKING_SET コマンドを使用すると,ユーザは許可された制限内でワーキング・セット・サイズを変更できます。プロセスのワーキング・セットは,実行イメージが参照できる物理ページの集合です。ユーザごとに,ログイン時に作成されるプロセスに関係した省略時のワーキング・セット・サイズが割り当てられます。プロセスのワーキング・セットの最大サイズは,利用者登録ファイル (UAF) に定義されています。

修飾子

/ADJUST (省略時の設定)

/NOADJUST

プロセスのワーキング・セット・サイズを,システムが自動的に変更できるかどうか制御します。

/EXTENT=n

イメージ実行中に,ワーキング・セットに存在できる最大物理ページ数を指定します。

超過値は,システム生成時に定義された最小ワーキング・セットより大きくなければなりません。また超過値は,利用者登録ファイル (UAF) に定義されている超過値以下でなければなりません。

利用者登録ファイルに指定された超過値より大きな値を指定しても,このコマンドは,ワーキング・セット・リミットの値を,このファイルに指定された最大値に設定します。

/LIMIT=n

イメージの終了時に減少させられる,ワーキング・セットのサイズを指定します。

現在のクォータより大きな値を指定する場合,クォータ値も増やされます。

/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

SET WORKING_SET コマンドを実行したことを示すメッセージを,表示するかどうかを指定します。

/QUOTA=n

プロセス内で実行中のイメージが,要求できる最大物理ページ数を指定します。プロセスは,$ADJWSL( ワーキング・セット・リミット調整 ) システム・サービスを呼び出すことにより,プロセスのワーキング・セット・サイズを設定できます。

利用者登録ファイルに指定されているクォータより大きな値を指定する場合,ワーキング・セット・クォータは,このファイルに指定されているクォータに設定されます。


#1

$ SHOW WORKING_SET
Working Set      /Limit=  150  /Quota=  700           /Extent= 700
Adjustment enabled   Authorized Quota=  700 Authorized Extent= 700
$ SET WORKING_SET/QUOTA=1000
%SET-I-NEWLIMS,new working set:Limit = 150 Quota = 700 Extent = 700
 

この例の SHOW WORKING_SET コマンドは,現在の制限値,クォータ値,および超過値を表示しています。許可されているクォータ値と超過値も表示します。この SET WORKING_SET コマンドは,クォータ値を許可されている値以上に設定しようとしましたが,メッセージからも分かるように,クォータ値は変更されていません。

#2

$ SHOW WORKING_SET
Working Set      /Limit=  150  /Quota=  350            /Extent= 350
Adjustment enabled   Authorized Quota=  350  Authorized Extent= 350
$ SET WORKING_SET/LIMIT=100
%SET-I-NEWLIMS,new working set:Limit = 100 Quota = 350 Extent = 350
$ SHOW WORKING_SET
Working Set      /Limit=  100  /Quota=  350            /Extent= 350
Adjustment enabled   Authorized Quota=  350  Authorized Extent= 350
 

この SET_WORKING_SET コマンドは,プロセス内のイメージのワーキング・セット・サイズを 100 に設定します。


SHOW

プロセス,システム,またはシステムにある装置の,現在の状態に関する情報を表示します。

形式

SHOW オプション


説明

SHOW コマンドのオプションについては,このマニュアルで個別に説明します。 SHOW コマンドのすべてのオプションを 表 DCLII-21 に示します。

表 DCLII-21 SHOWコマンドのオプション
オプション 表示
ACCOUNTING 現在の会計情報ファイルが追跡しているリソース
AUDIT システムで許可されている機密保護監査属性
BROADCAST ブロードキャストが有効になっているメッセージ・クラス
CLUSTER OpenVMS Clusterの動作と性能
CPU 接続されたプロセッサの現在の状態
DEFAULT 現在の省略時の装置とディレクトリ
DEVICES システムの装置の状態
DEVICES/SERVED OpenVMS Cluster 上の大容量記憶制御プロトコル (MSCP) サーバでサービスされる装置の状態
DISPLAY 現在のノードで実行中のDECwindowsアプリケーションからの出力が表示されるノード
ENTRY 利用者のバッチ・ジョブおよびプリント・ジョブ,または特定のジョブ・エントリについての情報
ERROR CPU,メモリ,および物理装置のエラー回数
FASTPATH
(Alpha/I64 のみ)
ファストパスのポート割り当てと使用状況
IMAGE (Alpha/I64 のみ) ELF 形式のイメージ・ファイルに関する情報
INTRUSION 侵入のデータベースの内容
KEY DEFINE/KEYコマンドで作成されたキー定義
LICENSE 現在のノードでアクティブなソフトウェア製品ライセンス,およびライセンスに接続された名前のリスト(RESERVEリスト)
LOGICAL 現在の論理名の割り当て
MEMORY メモリ・リソースの可用性および使用状況
NETWORK ノードに登録されたネットワーク・サービスについての情報
PRINTER プリンタ属性
PROCESS 特権,リソース・クォータ,メモリ使用状況,優先順位,会計情報など,現在のプロセスの属性
PROTECTION 現在の省略時のファイル保護
QUEUE システムおよびプロセスに属する現在のジョブで使用できるキューの名前と種類
QUEUE/CHARACTERISTICS システム・キューに定義された属性の名前と番号
QUEUE/FORM システム・キューに定義されたフォームの名前と番号
QUEUE/MANAGERS システムまたは OpenVMS Cluster のキュー・マネージャについての情報
QUOTA 特定のディスクの特定の利用者に許可され使用される現在のディスク・クォータ
RMS_DEFAULT OpenVMS レコード管理サービス (RMS) がファイル操作に使用する現在の省略時のマルチブロック数とマルチバッファ数
SECURITY 機密保護オブジェクトの名前,クラス,およびプロファイル
SERVER ACME
(Alpha/I64 のみ)
ACME サーバに関する情報
SERVER REGISTRY
(Alpha/I64 のみ)
レジストリ・サーバに関する情報
SHADOW (Alpha/I64 のみ) システム上の指定されたシャドウ・セットのステータス
STATUS 累積 CPU時間,オープンされたファイル数,入出力操作回数などの現在のジョブの状態
SYMBOL 現在のシンボル定義
SYSTEM システム内のすべてのプロセスのリスト
TERMINAL 端末の装置属性
[DAY]TIME 現在の日付と時刻
TRANSLATION 現在の論理名割り当て
USERS 現在のシステム利用者情報
WORKING_SET 現在のワーキング・セット・サイズの上限とクォータ
ZONE VAXftシステムの現在の状態


SHOW ACCOUNTING

会計情報の収集されているリソースを表示します。

形式

SHOW ACCOUNTING


説明

システムのノードごとに,現在の会計情報ファイルがあります。 SHOW ACCOUNTING コマンドを使用すれば,このファイルで追跡されているリソースがわかります。

SHOW ACCOUNTING コマンドを実行しても,プロセスによって使用されるリソースが追跡されない場合が 2 つあります。

同様に,SHOW ACCOUNTING コマンドを実行しても,イメージによって使用されるリソースが常に追跡される場合が1つあります。

SHOW ACCOUNTING コマンドは,画面表示を出力します (「例」を参照してください )。表示のキーワード ( 大文字 ) は,2 つのカテゴリに分類されます。


修飾子

/OUTPUT[=ファイル指定]

指定したファイルが作成されるディレクトリに対して,読み込み (R) および書き込み (R) のアクセス権が必要です。

アカウント情報の出力先を指定します。省略時の設定では,現在の SYS$OUTPUT 装置へ出力されます。出力をファイルに書き込む場合は, /OUTPUT 修飾子を使用してファイル名を指定します。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定を指定すると,省略時の設定によりファイル名には .SHOW,ファイル・タイプには .LIS が使用されます。


#1

$ SHOW ACCOUNTING
 
Accounting is currently enabled to log the following activities: 
 
      PROCESS        any process termination 
      IMAGE          image execution 
      INTERACTIVE    interactive job termination 
      LOGIN_FAILURE  login failures 
      NETWORK        network job termination 
      PRINT          all print jobs 
 

例に示されているキーワードは,以下によって使用されているリソースの会計情報を収集していることを示しています。


SHOW AUDIT

現在システムで許可されている機密保護監査属性を表示します。

SECURITY 特権が必要です。


形式

SHOW AUDIT


説明

SHOW AUDIT コマンドは,システムの機密保護監査の現在の状態を表示します。表示には,監査ジャーナルの状態,監査サーバの属性,および監査が許可されているイベントが含まれます。監査が許可されていない場合は,表示には機密保護アラームと監査が現在禁止されていると報告されます。

SHOW AUDIT コマンドと SET AUDIT コマンドは,機密保護監査システムとの管理インタフェースを提供します。


修飾子

/ALL

次に示すような監査情報をすべて表示します。

/ALARM

現在システムで有効な,セキュリティ・イベントを表示します。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/ARCHIVE

機密保護アーカイブ・ファイルの名前 / 位置を表示します ( 設定されている場合 )。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/AUDIT

システム機密保護監査ログ・ファイルへの記録が設定されているイベントの分類を表示します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,大文字と小文字を区別した文字列検索を指定します。検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合は, "Find キー" (E1) を押すと文字列検索を有効にできます。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。 BOLD, BLINK, REVERSE, UNDERLINE のキーワードを指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/JOURNAL

システム機密保護監査ログ・ファイルの名前/位置を表示します。

/OUTPUT[=ファイル指定]

コマンドの出力先を指定します。この修飾子を指定しない場合や, /OUTPUT 修飾子だけを入力してファイル指定をしない場合には,出力は SYS$OUTPUT という論理名が割り当てられている,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に送られます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 ( たとえばディレクトリだけ ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と, LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 /NOOUTPUT 修飾子を指定した場合には,出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

コマンド出力の画面表示をページャを介して行います。

次のキーワードを指定します。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面 ( 最大 255 カラムまで ) 分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(他のコマンドでは違うものもあります)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。スペース文字等を含む場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。


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