HP OpenVMS Systems Documentation |
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すべてのユーザ
日本語入力プロセス (FIP) は,日本語ビデオ・ディスプレイ端末 (VT282,VT382 等 ) 上のアプリケーションに日本語を入力するためのフロントエンド・システムです。かな漢字変換を用いた日本語入力をすることができます。本書では,かな漢字変換の環境設定を中心に FIPの概要,起動と終了などについて説明しています。
また,変換情報サーバ (CIserver *) を設定およびコントロールするプログラムである変換情報サーバ・コントロール・プログラム (IMCP) の概要,使用方法,コマンド・リファレンス,HELP ファシリティなどについて説明しています。
(* CIserver はネットワークを経由して,かな漢字変換に必要な情報を,変換情報サーバ・クライアント (FIP を含む ) を使用するアプリケーションに提供します。)
A.2.23 日本語ユーティリティ 利用者の手引き
すべてのユーザ
日本語 OpenVMS の日本語機能の説明および使用方法について記述しています。
以下のユーティリティの説明があります。
すべてのユーザ
ユーザがアプリケーションで日本語入力を行うときの,かな漢字変換のキー定義 ( ユーザ・キー定義 ) を変更する方法について説明しています。この機能を使用すると,複数のアプリケーションで共通のユーザ・キー定義を使うことができます。ユーザ・キー定義は,ユーザ・キー定義ライブラリ (IMLIB) を使用して作成されたアプリケーションでのみ有効です。
A.2.25 OpenVMS Cluster 構成ガイド
OpenVMS Cluster 製品のユーザ,管理者
『 Guidelines for OpenVMS Cluster Configurations 』の翻訳です。
ビジネス,アプリケーション,コンピューティングのさまざまなニーズに応じた OpenVMS Cluster 構成を設計するための解説書です。システム,インターコネクト,ストレージ・デバイス,およびソフトウェアの選択に必要な情報をまとめています。また,上記の構成要素を組み合わせることで,可用性,スケーラビリティ,パフォーマンス,およびシステム管理の利便性を実現するのにも役立ちます。
A.2.26 OpenVMS Cluster システム
OpenVMS Cluster システムの設定と管理を行うユーザ
『 OpenVMS Cluster Systems 』の翻訳です。
OpenVMS Cluster システムのシステム管理について説明しています。また,クラスタに接続されているシステム間での高可用性の提供,構築ブロックの拡張,統一されたシステム管理についても説明します。
A.2.27 DCL ディクショナリ:A-M
すべてのユーザ
『 OpenVMS DCL Dictionry : A-M 』の翻訳です。
DCL コマンドおよびレキシカル関数が辞書形式で記述されています。
※オンライン・ドキュメントでは A-M,N-Z 合わせて『 DCL ディクショナリ』1 冊となっています。
A.2.28 DCL ディクショナリ:N-Z
すべてのユーザ
『 OpenVMS DCL Dictionry : N-Z 』の翻訳です。
DCL コマンドが辞書形式で記述されています。また,廃止されたコマンドとそれに代わる新しいコマンドについても記述されています。
※オンライン・ドキュメントでは A-M,N-Z 合わせて『 DCL ディクショナリ』1 冊となっています。
A.2.29 デバッガ・コマンド・ディクショナリ
プログラマ
『 OpenVMS Debugger Manual 』 "Debugger Command Dictionary" の翻訳です。
プログラマ向けの OpenVMS デバッガのコマンドが辞書形式で記述されています。また,デバッガ・コマンド・ディクショナリはオンライン・ヘルプでも提供されています。
A.2.30 デバッガ説明書
プログラマ
『 OpenVMS Debugger Manual 』の翻訳です。 "Debugger Command Dictionary" の部分の翻訳版は『 OpenVMS デバッガ・コマンド・ディクショナリ』です。
プログラマ向けに OpenVMS デバッガの機能について説明しています。
A.2.31 システム管理者マニュアル(上巻)
システム管理者
『 OpenVMS System Manager's Manual: Essentials 』の翻訳です。
システム管理者向けに,OpenVMS シスステムの日常のオペレーション管理で必要な手順について説明しています。セットアップやシステムの起動,ソフトウェアのインストレーション,プリント / バッチ・キュー等のオペレーションの保守について記述されています。また,ディスクや磁気テープの操作方法も説明しています。
※オンライン・ドキュメントでは上下巻合わせて『システム管理者マニュアル』1冊となっています。
A.2.32 システム管理者マニュアル(下巻)
システム管理者
『 OpenVMS System Manager's Manual: Tuning, Monitoring, and Complex Systems 』の翻訳です。
ネットワークの設定および制御,システムやパフォーマンスのモニタリング,システム・パラメータの管理について説明しています。 OpenVMS Cluster 環境と DECdtm 機能についての情報も含まれています。
※オンライン・ドキュメントでは上下巻合わせて『システム管理者マニュアル』1冊となっています。
A.2.33 システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル(上巻/下巻)
システム管理者
『 OpenVMS System Management Utilities Reference Manual: A-L 』および『 OpenVMS System Management Utilities Reference Manual: M-Z 』の翻訳です。
OpenVMS オペレーティング・システムで使用されているユーティリティの参照情報が記述されています。本書には,各システム管理ユーティリティについての説明と,よく使われるコマンドや修飾子についての説明もあります。また,AUTOGEN コマンド・プロシージャの解説も含まれています。
A.2.34 ユーザーズ・マニュアル
すべてのユーザ
『 OpenVMS User's Manual 』の翻訳です。
このマニュアルには OpenVMS の使い方が記されています。オペレーティング・システムの概要と基本的な概念,タスク情報,参考情報が記述されています。また,ファイルとディレクトリをどのように使うかが記述されており,次のような項目も含まれています。
A.2.35 Volume Shadowing for OpenVMS 説明書
システム管理者およびシステム・ユーザ
『Volume Shadowing for OpenVMS』の翻訳です。
Volume Shadowing for OpenVMS は,OpenVMS システムの複数のディスクに透過適にデータを複製し,高度なデータの可用性を提供します。(ボリューム・シャドウイングはディスク・ミラーリングと呼ばれることもあります。)同じデータが複数のディスク・ボリュームに記録されるので, 1 つのディスクに障害が発生しても他のディスクで入出力要求のサービスを継続することができます。
このマニュアルには,次のような項目があります。
対象読者
セキュリティ管理者 (すなわち,許可されていないユーザによるデータの改ざん,参照,サービスの盗用からシステムを保護する責任のあるユーザおよびシステム管理者)
内容
『Guide to System Security』の翻訳です。
OpenVMS システム提供されているセキュリティ機能について説明しています。具体的なセキュリティ・ニーズを示し,それぞれの状況に応じた各機能の目的と適切な応用方法を示しています。
A.2.37 OpenVMS Alpha から OpenVMS I64 へのアプリケーション・ポーティング・ガイド
対象読者
OpenVMS Alpha から OpenVMS I64 へアプリケーションを移行しようとしているアプリケーション開発者
内容
『Porting Application from HP OpenVMS Alpha to OpenVMS Industory Standard 64 for Integrity Servers』の翻訳です。
OpenVMS Alpha から OpenVMS I64 へアプリケーションを移行しようとしているアプリケーション開発者に対して, OpenVMS Alpha と OpenVMS I64 の違いポーティングのための事前準備,アプリケーションのコンパイル/リンク/テスト, OpenVMS I64 の開発環境,ポーティング時の注意事項など,ポーティング作業の概要を説明しています。
日本語 HP OpenVMS I64 と日本語 OpenVMS Alpha は同等の機能を提供しますが,一部の機能は OpenVMS I64 環境では提供されません。
ここでは,日本語 OpenVMS I64 で提供する機能と提供しない機能について説明します。
B.1 日本語 OpenVMS I64 でサポートする機能
日本語 HP OpenVMS I64 でサポートする機能を 表 B-1 に示します。
| コンポーネント名 | 機能説明 |
|---|---|
| 日本語文字列ライブラリ
(JSYLIB, JSYSHR) |
日本語に対応した文字列処理ライブラリです。 |
| 仮名漢字変換ライブラリ
(JSYSHR) |
日本語入力のための仮名漢字変換ライブラリです。 |
| 漢字ターミナル・ドライバ
(ASDRVR, ASYGEN) |
漢字端末で日本語文字の処理を行うためのドライバと,その設定を行うためのツール KANJIGEN です。外字 ODL の設定などを行います。 |
| 外字フォント・ドライバ
(FHDRVR, FNH) |
端末やプリンタに外字を出力するためのドライバと,フォントのデータベースを扱うためのフォント・ハンドラです。 |
| フォント・データベース
(CMGR) |
外字のデータベースを作成修正するツールです。 |
| 日本語ファイル名コンバータ
(RMSEXT, JSYCP) |
ODS-5 で日本語ファイル名を使用するための変換ライブラリと設定ツールです。 |
| 日本語エディタ
(XTPU) |
日本語対応のテキスト処理ツールと日本語対応のエディタです。 |
| 漢字コード変換ツール
(KCODE) |
メインフレームや PC のデータを相互に文字コード変換するためのツールです。 |
| 日本語入力ライブラリ
(IMLIB) |
日本語入力時のキー定義などをサポートするライブラリです。 |
| 仮名漢字変換モジュール
(HM) |
日本語入力の実装をサポートするライブラリです。 |
| 日本語ファイル名 set/show security
(CLIUTL) |
日本語ファイル名対応の DCL コマンド SET/SHOW SECURITY です。 |
| 日本語画面管理ライブラリ
(SMGRTL) |
VT 端末の画面制御ライブラリです。 |
| 個人辞書編集ツール
(JDICEDIT) |
仮名漢字変換の個人辞書を編集するツールです。日本語 OpenVMS の JSYSHR の変換のカスタマイズを行います。 |
| 日本語type/page=save
(CLIUTL) |
TYPE などの DCL コマンドで日本語対応のスクロール表示をサポートします。 |
| 日本語シンボル入力
(KINQUIRE) |
日本語対応の INQUIRE です。 |
| 日本語ソートマージ
(SORT32) |
「読み」等の日本語順序でのソートやマージをサポートします。 |
| 日本語エディタ GUI
(XTPU/Motif) |
日本語エディタの DECwindows Motif 対応インタフェースです。 |
B.2 日本語 OpenVMS I64 ではサポートしない機能
日本語 OpenVMS I64 では,日本語 OpenVMS Alpha でサポートする日本語機能のうち 表 B-2 に示す機能はサポートしません。
| コンポーネント名 | 機能説明 |
|---|---|
| 日本語入力プロセス
(FIP,FIDRVR) |
アプリケーションに日本語を入力するフロントエンドツールです。 |
| 日本語メール
(JMAIL, JMAILUTL) |
日本語対応の VMS MAIL です。 |
| 日本語メッセージ
(JSY_MSGFIL) |
システム・メッセージを翻訳した日本語メッセージです。 |
| JIS78/83変換ツール
(KCONVERT) |
JIS 漢字の 78 年版と 83 年版を変換するツールです。 |
| 漢字プリントシンビオント
(DPF) |
直結,LAT 対応プリンタ (LA86/88/90, LA280/380, LN03,DEClaser2300/2400) で外字のプリローディング,行間罫線,罫線コード変換などを行います。 |
| 外字コード変更ツール
(KUTL_MISC) |
外字のプリロードファイルのコードを変更するツールです。 |
| SNAリモートジョブエントリ
(JSNA) |
DECnet/SNA でコード変換を行うユーティリティです。 |
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