HP OpenVMS Systems Documentation |
| 前へ | 次へ | 目次 | 索引 |
NISCS_MAX_PKTSZ によって,システム管理者はネットワーク通信パス上でクラスタ通信に使われるパケット・サイズを変更できます。 PEDRIVER は自動的にメモリを割り当てて,システムに接続されている任意の仮想サーキットが使用可能な最大のパケット・サイズをこのパラメータで設定されている上限までサポートします。その省略時の値は OpenVMS Alpha/I64 と OpenVMS VAX とでは異なります。
PEDRIVER は,NISCS_MAX_PKTSZ を使って LAN パケット内で送信するデータの最大量を次のように計算しています。
LAN パケット・サイズ <= LAN ヘッダ (パッドされたイーサネット形式)
+ NISCS_MAX_PKTSZ
+ NISCS チェックサム (データ検査が有効である場合のみ)
+ LAN CRC または FCS
|
PEDRIVER が自動的に使用する実際のパケット・サイズは,次の理由から,NISCS_MAX_PKTSZ の制限よりも小さくなる可能性があります。
実際のメモリ割り当てには,実際の LAN パケット・サイズに加えて, PEDRIVER と LAN ドライバで使用される必須データ構造のオーバヘッドも含まれます。
次の表は,指定された LAN タイプでサポートされる最大パケット・サイズを使用するのに必要な最小の NISCS_MAX_PKTSZ 値を示しています。
| LAN のタイプ | NISCS_MAX_PKTSZ の最小値 |
|---|---|
| イーサネット | 1498 |
| FDDI | 4382 (バージョン 7.3 より前)
4396 (バージョン 7.3 以降) |
| ギガビット・イーサネット | 8192 |
| ATM | 7606 |
一部のギガビット・イーサネット・アダプタの最大パケット・サイズは, NISCS_MAX_PKTSZ の最大値 (8192 バイト) よりも大きいことに注意してください。ギガビット・イーサネット上のジャンボフレーム (イーサネット用として記載されているものより大きいパケット・サイズ) を有効にする方法については,LAN_FLAGS パラメータを参照してください。
その他のビットは今後の使用のため予約されています。
OpenVMS バージョン 7.3-1 から,SCACP コマンド SET VC/CHECKSUMMING を使用して,特定のノードへの VC のデータ・チェックを指定することができます。これは実行中のシステムで行うことができます (詳細については,本書の SCACP に関する記述を参照してください)。
一方,NISCS_PORT_SERV の設定を変更するには,リブートが必要になります。さらに,このパラメータは,設定されるノードと,クラスタの他のノードの間のすべての仮想サーキットに適用されます。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
インストール後またはアップグレード後の初回のブート時にのみ, NPAGECALC の省略時の値は 1 に設定されます。 NPAGECALC の値が 1 のとき,システムは NPAGEVIR システム・パラメータと NPAGEDYN システム・パラメータの初期値を計算します。この計算値は,システム内の物理メモリの量を基にしています。
NPAGECALC の計算は,ユーザが確認した,または SYSBOOT プロンプトで設定した NPAGEVIR と NPAGEDYN の値を減らすことはありません。むしろ,NPAGECALC の計算がこれらの値を増やす場合もあります。
AUTOGEN は NPAGECALC を 0 に設定します。システム・パラメータ NPAGEDYN および NPAGEVIR 用に改良された値を AUTOGEN が決定した後は,NPAGECALC の値は常に 0 にしてください。
このパラメータを設定する場合,まず省略時の値を使用し,実際に使用している空間量を DCL の SHOW MEMORY/POOL/FULL コマンドで監視します。
物理メモリが潤沢でない OpenVMS VAX システムで,もし NPAGEDYN が物理メモリの 10%を越えた場合,あるいは NPAGEVIR が物理メモリの 33 パーセントを越えた場合, AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。
AUTOGEN は,算出する NPAGEDYN の値を物理メモリの 20 パーセントに, NPAGEVIR の値を物理メモリの 50 パーセントに制限します。これらのAUTOGENの算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGENの算出した値を越える値を MODPARAMS.DAT に書き込んでください。
また,OpenVMS システムは,各 RAD 用のページを指定した値よりも偶数値のページに切り上げる可能性があることにも注意してください。これによって,ベース RAD が小さすぎる非ページング・プールを持つことが防止されます。たとえば,ハードウェアが 4 つの RAD を備えた AlphaServer GS160 であるとします。
NPAGEDYN = 6291456 バイト NPAGERAD = 2097152 バイト |
この場合,OpenVMS システムは合計で約 6,291,456 バイトの非ページング・プールを割り当てます。この量のとき,システムはベース RAD 以外の RAD の間で 2,097,152 バイトを分割します。次に,残りの 4,194,304 バイトをベース RAD に割り当てます。
実際にはシステムは各 RAD で偶数ページに切り上げます。また,ベース RAD が NPAGEDYN の値と 4M バイトよりも小さな値に割り当てられることはありません。 |
バージョン 7.3-1 よりも前の OpenVMS システムの AlphaServer GS シリーズ・プロセッサでは,システム管理者は増えている NPAGEDYN が減らないプール拡張を頻繁に経験していました。この問題は NPAGERAD をその省略値の 0 のままにしたことが原因でした。
OpenVMS バージョン 7.3-1 からは,NPAGERAD が 0 (省略時の設定) のとき,システムは次の計算式で NPAGERAD に使用する値を計算します。
ベース RAD メモリ
NPAGEDYN * (1- --------------- )
合計メモリ
|
この計算によって,これまでよりも非ベース RADにプールをさらに提供できるので,非ベース RAD の拡張を減らすことができます。
物理メモリが潤沢でない OpenVMS VAX システムで,もし NPAGEDYN が物理メモリの 10%を越えた場合,あるいは NPAGEVIR が物理メモリの 33 パーセントを越えた場合, AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。
AUTOGEN は,算出する NPAGEDYN の値を物理メモリの 20 パーセントに, NPAGEVIR の値を物理メモリの 50 パーセントに制限します。これらのAUTOGENの算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGENの算出した値を越える値を MODPARAMS.DAT に書きこんでください。
ルックアサイド・リストのどのパケットよりも大きなパケットの割り当てを行う場合,システムは可変リスト上で十分大きなパケットを見つける必要があります。フラグメンテーションが激しいと,可変リスト全体を検索して,十分な大きさのパケットを見つける必要があります。可変リストはアドレス順に保持されているため,大きなパケットの割り当てを解除する際,再度リスト全体を検索してパケットの割り当てを解除する必要があります。
このような状況下では,システムの性能は大きく低下する可能性があります。このため,プールの再生をオフにする場合でも,システム・パラメータ NPAG_AGGRESSIVE と NPAG_GENTLE には 100 を設定することをお勧めします。
ルックアサイド・リストのどのパケットよりも大きなパケットの割り当てを行う場合,システムは可変リスト上で十分大きなパケットを見つける必要があります。フラグメンテーションが激しいと,可変リスト全体を検索して,十分な大きさのパケットを見つける必要があります。可変リストはアドレス順に保持されているため,大きなパケットの割り当てを解除する際,再度リスト全体を検索してパケットの割り当てを解除する必要があります。
このような状況下では,システムの性能は大きく低下する可能性があります。このため,プールの再生をオフにする場合でも,システム・パラメータ NPAG_AGGRESSIVE と NPAG_GENTLE には 100 を設定することをお勧めします。
ページング動的プールは,共用論理名,常駐イメージ・ヘッダ,既知ファイル・リスト・エントリ,VMS RMS ファイル共用構造に対して記憶領域を割り当てるときに使用します。大容量をプールに割り当てても,システムの性能にはほとんど効果がありません。
ページング・プールのサイズは,このパラメータで指定する最大サイズまで動的に成長することができます。
Alpha システムおよび I64 システムでは,OpenVMS バージョン 7.3 から,このパラメータは使用されなくなりました。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
システムでは,ポート番号がこのパラメータの値よりも大きいポートは検出されません。したがって,このパラメータの値は,システムに接続された CI または DSSI が使用する最大ポート番号以上に設定してください。
16 個未満のポートでハードウェアを構成している場合,このパラメータ値を下げてポーリング動作を削減することができます。たとえば,CI または DSSI の構成で,合計 5 つのポートにポート番号 0 〜 4 を設定している場合,4 をこのパラメータに設定します。
CI デバイスや DSSI デバイスが設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。
このパラメータの省略時の値は 15 で,0 〜 15 のすべてのポートがポーリングされます。このパラメータは,各クラスタ・コンピュータ上の値と同じ値に設定してください。
PANOPOLL の機能は,システムを DSSI またはスター・カプラから切り離すことに相当します。このパラメータは,LAN を介した OpenVMS Cluster の通信では無効です。
省略時の値 0 が通常適した設定値であり,HSC からブートする場合や OpenVMS Cluster のメンバとなるシステムの場合に必要です。 CI デバイスや DSSI デバイスが設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。
このパラメータは, CPU の性能が高くないシステムにおいて,システムが IPL 8 で連続して費やす時間量に反応するアプリケーションの場合便利です。この値を下げると,各ポーリング間隔で IPL 8 で費やす時間量が減少しますが,新しいポートやエラーが発生したポートを検出するのに要するポーリング回数が増えます。
CI デバイスや DSSI デバイスが設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。
このパラメータによって仮想サーキット・エラーに対する応答を高速化すると,ポーリング・オーバヘッドが増大します。できるだけ省略時の値を使用してください。
このパラメータには,各クラスタ・コンピュータで設定されている値と同じ値を設定するようにしてください。
このパラメータによってプール割り当てエラーに対する応答を高速化すると,ポーリング・オーバヘッドが増大します。できるだけ省略時の値を使用してください。
CI デバイスまたは DSSI デバイスが設定されていないシステムの場合,このパラメータは無視されます。
このパラメータは通常 1 に設定します。0 に設定するのは, XDELTA をデバッグしている場合または 100 秒以上 CPU を停止する場合だけです。
PASANITY は半動的です。新しく設定した値は,次に CI ポートまたは DSSI ポートを再初期化したときに有効となります。
CI デバイスや DSSI デバイスが設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。
メモリ・チャネル・デバイスでは,このパラメータは無視されます。
CI デバイスや DSSI デバイスが設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。
| 前へ | 次へ | 目次 | 索引 |