HP OpenVMS Systems Documentation |
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テープ密度のキーワードは短縮することはできません。
RXnn ディスク・ドライブでディスクをフォーマットするには, INITIALIZE/DENSITY コマンドを使用します。次のように記録密度を指定して,ディスクをフォーマットします。
| キーワード | 意味 |
|---|---|
| single | RX01 - 8 インチ |
| double | RX02 - 8 インチ |
| dd | 倍密度: 720K - 3 1/2 インチ |
| hd | 高密度: 1.44MB - 3 1/2 インチ |
| ed | 拡張高密度: 2.88MB - 3 1/2 インチ |
ドライブで初期化するディスクに記録密度を指定しない場合は,そのボリュームが最後にフォーマットされたときの密度のままになります。
倍密度でフォーマットしたディスクは,単密度で再フォーマットしない限り, VAX-11/780 のコンソール・ブロック記憶装置 (RX01 ドライブ) では読み込みまたは書き込みができません。 RX33 ディスクは,RX50 ディスク・ドライブでは読み込みまたは書き込みができません。RX50 ディスクは,RX33 ディスク・ドライブで読み込みと書き込みができます。しかし,RX33 ディスク・ドライブでフォーマットはできません。 |
エントリ数は,16 〜 16000 の整数でなければなりません。省略時の設定の値は 16 です。
/ERASE 修飾子は,Files-11 オンディスク構造レベル 2 (ODS-2) およびレベル 5 (ODS-5) ディスク・ボリュームおよび ANSI 磁気テープ・ボリュームに使用でき,ハードウェア消去機能をサポートする TU78 や MSCP 磁気テープなどに有効です。
テープ・ボリュームでは,/ERASE を指定すると,削除対象のデータに上書きすることで物理的に破壊します。
ディスク・ボリュームでは,キーワードなしで /ERASE を指定すると,このコマンドは SET VOLUME/ERASE_ON_DELETE と機能的に等しくなり,以下のことを実行します。
ディスク・ボリュームでは,2 つのオプション・キーワードを使用して,上記の動作のどちらかだけを個別に指定することができます。
どちらのキーワードも指定しないか,両方のキーワードを指定した場合は,両方の動作が実行されます。すなわち,/ERASE は /ERASE=(INIT,DELETE) と同じことになります。
ファイルに対して異なる拡張サイズが設定されてなく,プロセスに対して SET RMS_DEFAULT コマンドを使用して省略時の設定の拡張サイズが設定されていない場合に限り,OpenVMS オペレーティング・システムは,省略時の設定のボリューム拡張サイズを使用します。
ディスク・ボリュームに対して,ボリューム内のすべてのファイルに適用されるファイル保護の省略時の設定を定義します。
『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』に説明されている標準の構文規則に従って,コードを指定します。属性を何も指定しない場合は,ファイル保護の現在の省略時の設定が適用されます。
OpenVMS システムでボリュームを使用している場合,この属性は使用されませんが, RSX-11M システムでは,属性を使用してプロセスによるボリュームの使用を制御できます。OpenVMS システムは常に,省略時の設定のファイルの保護を使用します。省略時の設定のファイル保護を変更するには, SET PROTECTION/DEFAULT コマンドを使用します。
/GPT を指定すると,古いバージョンの OpenVMS が動作しているシステムでは,ディスクをマウントできない場合があります。 |
/GPT を指定すると,システム・ファイル [000000]GPT.SYS が作成されます。 GPT.SYS には,I64 コンソール・ソフトウェアが必要とするパーティション/ブート情報が格納されています (GPT は GUID Partition Table の略で, GUID は Global Unique Identifier の略です)。
BACKUP ユーティリティは GPT.SYS を認識し,保存/復元操作の際に,その内容を保持します。
/NOGPT を指定すると,バージョン 8.2 より前の VBN レイアウトの [000000]INDEXF.SYS が使用されます。 VBN レイアウトの説明は,『Guide to OpenVMS File Applications』および Kirby McCoy著の『VMS File System Internals』 (ISBN 1-55558-056-4, 1990) を参照してください。
ボリューム所有者の利用者識別コード (UIC) は,ユーザのグループ番号とメンバ番号 0 を省略時の設定にします。
/HEADERS は,多くのファイルを作成した際,ファイル・ヘッダの領域の割り当ての効率を上げるのに有用です。この修飾子を指定しない場合,ファイル・システムは,ボリュームの新しいヘッダに必要なスペースを動的に割り当てます。
/HEADER 修飾子の省略時の設定の値は通常,ODS-2 および ODS-5 ディスクには不十分です。性能を向上させて SYSTEM-F-HEADERFULL エラーを回避するには,ディスクにあるおおよそのファイル数を予想して,その値に設定してください。ただし,この値を極端に多く見積もると,ディスク領域を浪費する結果になります。 |
/HEADER 修飾子は,INDEXF.SYS に最初に割り当てられるヘッダの領域の量を制御します。ディスク上の各ファイルにはファイル・ヘッダが少なくとも 1 つ必要で,ヘッダはそれぞれ INDEXF.SYS 内の 1 つのブロックを占有します。多数のアクセス制御リスト・エントリ (ACE) を持つファイル,または非常に細かく断片化されているファイルには,2 つ以上のヘッダを使用することもあります。
省略時の設定の値の 16 は,INDEXF.SYS が拡張される前に,作成される 10 未満のファイル用の空間を確保するためのものです。それを考慮した上で,ディスクに作成するファイルの合計数を見積もって,この修飾子に指定してください。これによってディスク・アクセス性能が向上します。この値を多く見積もると,ディスク領域を浪費する結果になります。この値は,ボリュームを再初期化しないと変更できません。
INDEXF.SYS を拡張できる回数は制限されています。ヘッダのマップ領域 (検索ポインタが格納されている場所) がいっぱいになると,ファイルの作成は失敗し,"SYSTEM-W-HEADERFULL" というメッセージが表示されます。
ファイルのハイウォータ・マーク(FHM)のボリューム属性を設定します。これによって,まだ何も書き込まれていないデータについては,読み込みができないことを保証します。磁気テープに対して,/NOHIGHWATER 修飾子は指定できません。
/NOHIGHWATER 修飾子は,ディスク・ボリュームの FHM を無効にします。
ボリュームのホームブロック,およびホームブロックのコピーを,ディスク上のどこに置くかを指定します。 オプション には,次のいずれか 1 つを指定します。
| BEGINNING | ボリュームの先頭。 |
| MIDDLE | ボリュームの中間(省略時の設定)。 |
| END | ボリュームの終わり。 |
| BLOCK: n | 論理ブロックの先頭を nで指定します。 |
/INTERCHANGE 修飾子,磁気テープのラベリング,およびテープのインターチェンジについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。
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省略時の設定では,OpenVMS オペレーティング・システムは,次の方法でこのフィールドをチェックするルーチンを提供します。
省略時の設定以外の任意の文字を指定する場合,磁気テープにアクセスするためには,INITIALIZE および MOUNT コマンドに /OVERRIDE=ACCESSIBILITY 修飾子を指定しなければなりません。
ボリュームの拡張に伴い,ボリュームを初期化する必要があることを指定します。 n は,ボリュームの最大拡張可能数をブロック単位で定義します。値を指定しない場合は,最大拡張可能数が設定されます。
ボリュームの最大値は,/CLUSTER_SIZE に指定される値によって異なります。
| /CLUSTER_SIZE に 8 以上を指定 | 1TB の拡張が設定されます。 |
| /CLUSTER_SIZE に 8 未満を指定 | 拡張可能な上限として 65535*4096*クラスタ値が設定されます。これは,ビットマップの最大サイズが 65535 ブロックであるためです。 |
ボリュームの拡張についての詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。
拡張可能な最小値は,次の値のうち最も大きい値です。
可能な最小値より小さい値が入力されると,その値は最小値まで増加されます。この値は,SHOW DEVICE/FULLコマンドの出力の中で「Expansion Size Limit (拡張下限サイズ)」としてブロック単位で表示されます。
/LIMIT を指定し,以下のパラメータに対して明示的に値を設定しない場合,これらのパラメータに対する省略時の設定は,以下のとおりです。
|
(ボリュームのブロック数)/((クラスタの要素の数 + 1) * 2)
/LIMIT を指定し,/MAXIMUM_FILES に対して値を設定しないと,省略時の設定は 16711679 ファイルになります。 |
ボリュームに指定できる最大サイズは,次の式から計算できます。
(ボリュームのブロック数)/(クラスタの要素の数 + 1)
最小値は 0 です。最大値を変更するためには,ボリュームを再初期化する必要があります。
/MAXIMUM_FILES 修飾子は,ボリューム上に新しいファイル・ヘッダ用のスペースを予約したり,作成したりしません。ファイル・システムは,新しいヘッダに必要なスペースを動的に割り当てます。 |
あるカートリッジでデータの圧縮や非圧縮を選択すると,カートリッジ全体にその指定が適用されます。
SCSI テープでは,圧縮を行えるのは,テープの接続の際にローカル SCSI バスを使用している場合に限られます。 VAX が TMSCP クライアントである場合,またはテープが HSJ コントローラに常駐している場合には,圧縮を行えません。 |
| ACCESSIBILITY | 磁気テープ専用。初期化しようとしているボリュームの場合に,このオプションは,ボリュームの Accessibility フィールドにある任意の文字を上書きします。このオプションの使用は,インストールによって定義されます。つまり,各インストールには,磁気テープ・ファイル・システムがこのフィールドの処理に使うルーチンを指定するオプションがあります。省略時の設定では,OpenVMS は,次の方法でこのフィールドをチェックするルーチンを提供します。磁気テープが ANSI 規格の Version 3 に対応するバージョンの OpenVMS で作成されている場合は,このオプションを使用して, ASCII スペース以外の文字をすべて上書きする必要があります。保護が指定されていて,磁気テープが Version 3 以降の ANSI 規格に対応している場合は,このオプションを使用して,ASCII 1 以外の文字をすべて上書きする必要があります。ACCESSIBILITY オプションを使用するには,VOLPRO 特権を持っているか,またはそのボリュームの所有者でなければなりません。 |
| EXPIRATION | 磁気テープ専用。まだ満了日に達していないテープに書き込むことができます。このオプションを実行する必要があるのは,VAX/VMS バージョン 4.0 より前の弊社のオペレーティング・システムで作成され,ボリュームの所有者識別子フィールドに D% 形式を指定している磁気テープです。ボリューム保護を上書きするには,VOLPRO 特権を持っているか,または INITIALIZE コマンドを実行している UIC が,そのボリュームに書き込まれている UIC と一致している必要があります。 |
| OWNER_IDENTIFIER | ボリューム・ラベルの所有者識別子フィールドの処理を上書きできます。 |
オプションを 1 つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
/PROTECTION 修飾子を指定して初期化されたボリュームを再初期化するためには, INITIALIZE コマンドを実行している UIC が,そのボリュームに書き込まれている UIC と一致しているか,または VOLPRO 特権を持っている必要があります。
制御アクセス権を持っている場合は,/PROTECTION を指定して,初期化されたボリュームを再初期化できます。
磁気テープの場合は,磁気テープに保護が指定されないと,UIC が書き込まれません。保護が指定されて所有者 UIC が指定されない場合は,現在実行中の UIC にボリュームの所有権が割り当てられます。
ボリュームに指定した保護を適用します。
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