HP OpenVMS Systems Documentation |
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LAN 運用時ノード・データベースの中の情報を表示します。
SHOW NODE ノード名
ノード名
LAN 運用時ノード・データベースの中のノードの名前を指定します。これはノード・アドレスに関連付けられた 63 文字までの名前です。ノード名が指定されていない場合は,すべてのノードが表示されます。
/ALL
LAN 運用時ノード・データベースの中のすべてのノードのデータを表示します。ノード名を指定すると,合致するすべてのノードが選択されます。たとえば,A/ALL は A で始まるすべてのノードを選択します。/OUTPUT=コマンド・ファイル名
指定されたファイルを作成し,出力をそのファイルに格納します。ファイル・タイプが .com の場合,出力は DEFINE NODE または SET NODE コマンドのリスト形式となります。この結果として得られたコマンド・ファイルを使って, LAN ノード・データベースを作成することができます。/TOTAL
選択されたノードのカウンタの合計値だけを表示します。
| #1 |
|---|
LANCP> SHOW NODE
Node Listing:
GALAXY (08-00-2B-2C-51-28):
MOP DLL: Load file: APB.EXE
Load root: $64$DIA24:<SYS11.>
Boot type: Alpha satellite
ZAPNOT (08-00-2B-18-7E-33):
MOP DLL: Load file: NISCS_LOAD.EXE
Load root: LAVC$SYSDEVICE:<SYS10.>
Boot type: VAX satellite
CALPAL (08-00-2B-08-9F-4C):
MOP DLL: Load file: READ_ADDR.SYS
Last file: LAN$DLL:APB_X5WN.SYS
Boot type: Other
2 loads requested, 1 volunteered
1 succeeded, 0 failed
Last request was for a system image, in MOP V4 format
Last load initiated 12-JUN-2002 09:11:17 on EXA0 for 00:00:06.65
527665 bytes, 4161 packets, 0 transmit failures
Unnamed (00-00-00-00-00-00):
Totals:
Requests received 2
Requests volunteered 1
Successful loads 1
Failed loads 0
Packets sent 2080
Packets received 2081
Bytes sent 523481
Bytes received 4184
Last load CALPAL at 12-JUN-2002 09:11:17.29
|
この例は,3 つのノード(GALAXY,ZAPNOT および CALPAL)が定義されているローカル・ノードに対して発行されたコマンドの出力を示しています。 CALPAL は,次の 2 つのロード要求を発行しています。
- 1 つ目の要求は,ローカル・ノードが受け入れを表明したことを示す,CALPAL からのマルチキャスト要求です。
- 2 つ目の要求は,実際のロード・データに関して,CALPAL によって直接にローカル・ノードに送信されたロード要求です。2 つ目のロード要求からロードが終わるまでに経過した時間は 6.65 秒でした。
| #2 |
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LANCP> SHOW NODE VAXSYS |
ノード VAXSYS の LAN 運用時ノード・データベースのノード特性とカウンタ情報を表示します。
| #3 |
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LANCP> SHOW NODE/ALL VAX |
名前が VAX で始まるすべてのノードについて, LAN 運用時ノード・データベースのノード特性とカウンタ情報を表示します。
| #4 |
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LANCP> SHOW NODE/ALL |
すべてのノードについて, LAN 運用時ノード・データベースのノード特性とカウンタ情報を表示します。
| #5 |
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LANCP> SHOW NODE/ALL/OUTPUT=TMP.INI |
すべてのノードのリストをファイル TMP.INI に書き込みます。
現在のプロセスのサブプロセスを作成します。 SPAWN コマンドは,サブプロセスのコンテクストを現在のプロセスからコピーします。
SPAWN [コマンド文字列]
コマンド文字列
作成されたサブプロセスのコンテクストの中で実行するコマンドの並び。コマンド文字列が実行された後に,制御は LANCP に戻されます。
なし。
LANCP> SPAWN $ MC LANCP LANCP> DEFINE NODE BOOM/ROOT=LAVC$SYSDEVICE:<SYS22.> LANCP> SPAWN SEARCH LAVC$SYSDEVICE:[*.SYSEXE]MOD*.DAT BOOM ****************************** LAVC$SYSDEVICE:[SYS1A.SYSEXE]MODPARAMS.DAT;1 SCSNODE="BOOM " LANCP> DEFINE NODE BOOM/ROOT=LAVC$SYSDEVICE:<SYS1A.> |
ノードのノード情報を入力しようとしましたが,ルートが不明なので,サブプロセスで MODPARAMS.DAT を検索した後にルートを修正しています。
リモート・ノードに対してリブートの要求を発行します。MOP バージョン 3 または 4 の形式を指定する代わりに, LANCP ユーティリティは各メッセージの形式でターゲット・ノードに対して送信を行います。
TRIGGER NODE ノード指定
ノード指定
ターゲット・ノードのノード名またはノード・アドレスを指定します。ノード名を指定した場合は, LAN 運用時ノード・データベースでノード名を参照することにより,ノード・アドレスが取得されます。ノード・アドレスを指定した場合,対応するノードが LAN 運用時ノード・データベースで定義されている必要はありません。アドレスの正規形式は,ハイフンで区切られた 6 バイトの 16 進文字から構成されます。アドレスのビットを逆転させた形式を指定するには,コロンを区切り文字として使用してください。
/DEVICE=デバイス名
トリガ・ブート・メッセージの送信に使用する LAN コントローラ・デバイス名を指定します。たとえば,DEMNA コントローラを EXA,EXA0 または EXA0: と指定することができます。/PASSWORD=16 桁の 16 進数
接続の開始時に使用するパスワードを 16 進数で指定します(たとえば /PASSWORD=0123456789ABCDEF)。省略時のパスワードはゼロです。先頭のゼロは省略できます。
| #1 |
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LANCP> TRIGGER NODE GALAXY/DEVICE=EWA0 |
このコマンドは,イーサネット・デバイス EWA0 を使用して,ノード GALAXY に MOP トリガ・ブート・メッセージを送信します。
| #2 |
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LANCP> TRIGGER NODE 08-00-2B-11-22-33/DEVICE=EWA0/PASSWORD=0123456789AB |
このコマンドは,指定されたパスワードで,イーサネット・デバイス EWA0 を使用して,指定されたノード・アドレスに MOP トリガ・ブート・メッセージを送信します。
LAN デバイスをリセットします。 SYSPRV 特権が必要です。
UPDATE DEVICE デバイス名
デバイス名
リセットするデバイスを指定します。デバイス名の形式は, dd をデバイス・コード,c をコントローラ指定,u をユニット番号として, ddcu です。LAN デバイスは,ユニット 0 のテンプレート・デバイスの名前で指定します。たとえば,最初の DE435 イーサネット・デバイスは EWA0, 2 つ目のイーサネット・デバイスは EWB0 と指定します。
/RESET
デバイスをリセットすることを指定します。
LANCP> UPDATE DEVICE EWA0/RESET |
イーサネット・デバイス EWA0 をリセットします。
LAT 制御プログラム (LATCP) ユーティリティは, OpenVMS システム上で LAT ソフトウェアを構成し制御します。 LATCP により,次の処理が行えます。
LATCP により,VMS ノード上の LAT ソフトウェアを制御し, LAT ソフトウェアの情報を取り出すことができます。たとえば,ローカル・ノード上でサービスを作成し,VMS ローカル・ノードのポートをリモート・ターミナル・サーバのサービスやデバイスと対応づけ,ローカル・ノードで利用できるサービスはもとよりネットワーク内の他のノード上のサービスについても情報を表示できます。
サービスを作成してポートに対応づけるなど LAT 特性変更作業を LATCP コマンドで行った場合,変更内容は直ちに有効となります。 ただし,LAT ポート・ドライバが停止すると,特性は消失します。特性を設定したままの状態にするには,LAT$SYSTARTUP.COM を編集して特性設定コマンドを変更または追加します。この後 LAT$STARTUP.COM を呼び出し,LAT ポート・ドライバを起動してください。詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
RUN SYS$SYSTEM:LATCP
LATCP を起動するには,DCL コマンド・プロンプトに RUN SYS$SYSTEM:LATCP と入力します。 LATCP プロンプトが表示されます。以降で説明する LATCP コマンドをこのプロンプトに対して入力できます。LATCP を終了するには,LATCP プロンプトに EXIT コマンドを入力するか,または Ctrl/Z を押します。
また,次の例のように DCL の文字列代入文を使用して, LATCP コマンドを実行することもできます。
$ LCP :== $LATCP $ LCP SET NODE/STATE=ON
LATCP は,SET NODE コマンドを実行し,制御を DCL に戻します。
次の表は,LATCP コマンドを要約したものです。
| コマンド | 機能 |
|---|---|
| ATTACH | 現在のプロセスから指定したプロセスに制御を転送する。 |
| CREATE LINK | LAT データ・リンクを作成する。 |
| CREATE PORT | ローカル・ノードに論理ポートを作成する。 |
| CREATE SERVICE | サービス・ノードにサービスを作成する。 |
| DEFINE/KEY | キーパッド上のファンクション・キーにコマンド文字列を割り当てる。 |
| DELETE LINK | ノードから LAT データ・リンクを削除する。 |
| DELETE PORT | アプリケーション・ポートまたは専用ポートを削除する。 |
| DELETE QUEUE_ENTRY | ローカル・ノードからのキュー登録要求を削除する。 |
| DELETE SERVICE | サービス・ノードのサービスを削除する。 |
| EXIT | DCL コマンド・レベルに戻る。 |
| HELP | LATCP コマンドのヘルプ・テキストを表示する。 |
| RECALL | 以前に入力した LATCP コマンドを再呼び出しし,再入力の手間を省く。 |
| SCROLL | スクロールされて画面から消えた情報を検索できるようにする。 |
| REFRESH | 表示画面を再表示する。他のソースからの出力によって表示が上書きされた後など。 |
| SET LINK | LAT データ・リンクの特性を変更する。 |
| SET NODE | ノードに対し LAT 特性を指定する。 |
| SET PORT | ノードの論理ポートを,ターミナル・サーバ上のリモート・デバイスと LAT リモート・サービス・ノード上の特殊なアプリケーション・サービスのいずれかにマップする。 |
| SET SERVICE | サービス特性を変更する。 |
| SHOW LINK | 使用中のノード上のリンクの特性を表示する。 |
| SHOW NODE | VMS ノードの特性を表示する。 |
| SHOW PORT | ポート特性を表示する。 |
| SHOW QUEUE_ENTRY | ローカル・ノードにキュー登録された要求またはエントリに関する情報を表示する。 |
| SHOW SERVICE | 使用中のノードが認識する LAT サービスの特性を表示する。 |
| SPAWN | サブプロセスを作成する。 |
| ZERO COUNTERS | 使用中のノードで保守するノード・カウンタ,サービス・カウンタ,リンク・カウンタを再設定する。 |
現在のプロセスから指定したプロセスに制御を転送します。 LATCP の ATTACH コマンドは,DCL の ATTACH コマンドと似ています。たとえば,DCL コマンド・レベルで DCL の SPAWN コマンドを入力すれば, DCL セッションを終了せずに LATCP サブプロセスを作成できます。 LATCP プロンプトで LATCP コマンドを実行した後,ATTACH コマンドを入力すれば DCL に戻ります。
ATTACH [プロセス名]
プロセス名
制御を渡す親プロセスまたは生成するサブプロセスの名前を指定します。指定するプロセスは,すでに存在しており,現在のジョブの一部であり,同じ入力ストリームを現在のプロセスと共用しているものでなければなりません。プロセス名は,15 文字以内の英数字です。指定したプロセスに接続できなかった場合,エラー・メッセージが表示されます。
/PID 修飾子を指定した場合,プロセス名パラメータは使用しないようにしてください。 /PID 修飾子を省略した場合には,プロセス名パラメータを使用してください。
プロセス・リストを表示するには, DCL の SHOW SYSTEM コマンドを使用します。
/PID=プロセス識別子
ターミナル制御を取得するプロセスのプロセス識別子 (PID) を指定します。PID の中の先行する 0 は省略できます。 /PID 修飾子を指定した場合,プロセス名パラメータは使用しないようにしてください。 /PID 修飾子を省略した場合には,プロセス名パラメータを使用してください。
ATTACH コマンドにより,使用中の入力ストリームを別のプロセスに接続し,あるプロセスから別のプロセスに制御を渡すことができます。たとえば次の例のように,LATCP から DCL コマンド・レベルに制御を変更できます。DCL コマンド・レベルにあるとき,ATTACH コマンドで戻るまでの間,LATCH はハイバネート状態にあります。キャプティブ・アカウントにログインしているとき,このコマンドは使用できません。キャプティブ・アカウントは,システムへのユーザ・アクセスが制約されているアカウントです。キャプティブ・アカウントからは,DCL コマンド・レベルにアクセスできません。プロセス名と /PID 修飾子の両方を指定することはできません。
$ SET PROCESS/NAME="TOP_LEVEL" $ SPAWN RUN SYS$SYSTEM:LATCP LATCP> SHOW NODE/ALL . . . LATCP> ATTACH "TOP_LEVEL" $ |
DCL の SPAWN コマンドを入力して LATCP サブプロセスを作成し,ローカル・ノードが認識するすべてのノードの状態を LATCP で表示しています。次に,ATTACH コマンドで DCL コマンド・レベルに戻っています。
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