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SCACP の実行を停止し,制御を DCL コマンド・レベルに戻します。また,Ctrl/Z を押すといつでも終了できます。
EXIT
なし。
なし。
SCACP> EXIT $ |
SCACP の実行を停止し,制御を DCL コマンド・レベルに戻します。
SCACP ユーティリティに関するオンライン・ヘルプ情報を提供します。
HELP [トピック]
トピック
情報を表示する SCACP コマンドまたはコマンドとコマンド・キーワードを指定します。HELP SET のように,HELP コマンドとコマンド名のみを入力した場合には, SET コマンドで使用される全コマンド・キーワードのリストが表示されます。
なし。
SCACP> HELP SET TRACE |
SET TRACE コマンドに関する情報が表示されます。
CHANNEL 管理パラメータを設定します。現時点では,優先順位の値に限定されています。
注意
LAN デバイスがクラスタ通信による使用のために使用不可にされた場合,そのデバイスに関連付けられているすべてのチャネルは削除されます。つまり,そのデバイスとそれに関連するチャネルに対するすべての管理設定が削除されます。
SET CHANNEL ノード名
ノード名[,...]
特定のノードへのチャネルを含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。各ノード名には,オプションの修飾子を使ってローカルやリモートのデバイス名を追加することができます。ローカルとリモートのデバイス名が何も指定されない場合,指定されたノードへのすべてのチャネルが含められます。SHOW CHANNEL コマンドを使用すると,ノード名,およびローカルとリモートのデバイス名を表示できます。
/EXCLUDE=(ノード名[,...])
特定のノードへのチャネルを除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。各ノード名には,オプションの修飾子を使ってローカルやリモートのデバイス名を追加することができます。ローカルとリモートのデバイス名が何も指定されない場合,指定されたノードへのすべてのチャネルが含められます。/LOCAL_DEVICE=(LANデバイス名[,...])
チャネルのローカル終端を識別する LAN デバイスを指定します。 LAN デバイスの指定にはワイルドカードを使用できます。SHOW CHANNEL コマンドを使用すると,ノード名,およびローカルとリモートのデバイス名を表示できます。 SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
/PRIORITY=n
選択したノードへのチャネル用の管理優先順位の値を設定します。 n には -128 〜 +127 の値を指定できます。推奨される値は以下のとおりです。チャネルを優先するには 2
チャネルを除外するには -2
注意
OpenVMS Version 7.3-2 からは,優先順位が -128 のチャネルは,クラスタの通信には使用されません。チャネルの優先順位は,ローカル LAN デバイスおよびチャネル自体に割り当てられている管理優先順位の合計です。そのため,チャネルの管理優先順位と LAN デバイスの管理優先順位値の任意の組み合わせで合計を -128 として割り当てることができます。
重要
すべてのチャネルの優先順位に -128 を設定すると,その LAN はクラスタ通信で完全に使用できなくなります。これにより,システムが CLUEXIT になる可能性があります。
/REMOTE_DEVICE=(LANデバイス名[,...])
チャネルのリモート終端を識別する LAN デバイスを指定します。 LAN デバイスの指定にはワイルドカードを使用できます。SHOW CHANNEL コマンドを使用すると,ノード名,およびローカルとリモートのデバイス名を表示できます。 SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
リモート・ノードに SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,リモート・デバイス名を表示できます。
| #1 |
|---|
SCACP> SET CHANNEL/PRIORITY=3 NODE5 |
ノード NODE5 への全チャネルの優先順位を 3 に設定します。
| #2 |
|---|
SCACP> SET CHANNEL/LOCAL=EWA/REMOTE=EWB - _SCACP> NODE10,NODE15/L=F*/R=F*,NODE20/PRIORITY=10 |
これは次のコマンドと同じです。
SET CHANNEL NODE10/L=EWA/R=EWB,NODE15/L=F*/R=F*,NODE20/L=*/R:*/PRIORITY=10
このコマンドは,次のチャネルの優先順位を 10 に設定します。
- ノード NODE10 に対しては,ローカル・デバイス EWA とリモート・デバイス EWB のチャネル
- ノード NODE15 に対しては,F で始まるローカル LAN デバイスと F で始まるリモート LAN デバイス
- ノード NODE20 に対しては,すべてのチャネル
サーキット管理優先順位の値を設定します。
注意
サーキットは,クローズされると削除されます。つまり,そのサーキットの管理設定も削除されます。もう一度サーキットがオープンされると,サーキットの管理設定は省略時の値になります。
SET CIRCUIT ノード名
ノード名[,...]
特定ノードのサーキットに名前を付けます。指定にはワイルドカードを使用できます。それぞれのノード名には,単一のサーキットを一意に識別するパラメータを追加して修飾することができます。
/EXCLUDE=(ノード名[/PORT=ポート名[/RSTATION=n]][,...])
あるノードへの特定のサーキットを除外できます。同一のノードに対して複数のサーキットが存在する場合, /PORT および /RSTATION 修飾子を使用すると一意にサーキットを識別できます。/PORT=ポート名[/RSTATION=n]
同一のノードに対して複数のサーキットが存在する場合, /PORT および /RSTATION 修飾子を使用すると一意にサーキットを識別できます。 /RSTATION 修飾子は,/PORT 修飾子とともにのみ使用できます。
SCACP> SET CIRCUIT CLUIO1 /PORT=PIB0 /PRI=10 |
PIB0 を経由するノード CLUIO1 へのサーキットの優先順位を 10 に設定します。 /PORT 修飾子を使用する必要があるのは,ノード CLUI01 に複数のサーキットが存在し, PIB0 経由のサーキットのみの優先順位を上げる場合です。
デバイス管理優先順位パラメータを設定します。
SET LAN_DEVICE LAN デバイス名
LAN デバイス名[...,]
特定の LAN デバイスを含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。/EXCLUDE 修飾子を使用すると,LAN デバイスを除外できます。
SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
/EXCLUDE=(LANデバイス名1[,...])
1 つ以上の特定の LAN デバイスを除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。/PRIORITY=n
選択したデバイスの管理優先順位の値を設定します。 n には -128 〜 +127 の値を指定できます。推奨される値は以下のとおりです。デバイスを優先するには 2
デバイスを除外するには -2
注意
OpenVMS Version 7.3-2 からは,優先順位が -128 のチャネルは,クラスタの通信には使用されません。チャネルの優先順位は,ローカル LAN デバイスおよびチャネル自体に割り当てられている管理優先順位の合計です。そのため,チャネルの管理優先順位と LAN デバイスの管理優先順位値の任意の組み合わせで合計を -128 として割り当てることができます。
重要
すべてのデバイスの優先順位に -128 を設定すると,その LAN はクラスタ通信で完全に使用できなくなります。これにより,システムが CLUEXIT になる可能性があります。
SCACP> SET LAN_DEVICE/PRIORITY=3 EWA |
デバイス EWA に管理優先順位 3 を設定します。
ポートの管理優先順位値を設定します。
SET PORT ポート名
ポート名[,...]
SCA ポート名を指定します。指定にはワイルドカードを使用できます。/EXCLUDE 修飾子を使用すると,特定のポートを除外できます。
システムで利用可能なすべてのポートを表示するには, SHOW PORT コマンドを使用します。
/EXCLUDE=(ポート名[,...])
操作から特定のポートを除外します。/PRIORITY=n
選択したポートの管理優先順位値を設定します。 n には -128 〜 +127 の値を指定できます。
| #1 |
|---|
SCACP> SET PORT PEA0/PRIORITY=5 |
PEA0 ポートの管理優先順位を 5 に設定します。
| #2 |
|---|
SCACP> SET PORT PEA0 /PRIORITY=5 /EXCLUDE=PEA0 |
PEA0 を除くすべてのポートの管理優先順位を 5 に設定します。
SET TRACE は,PEDRIVER トレース・パラメータを設定または変更します。
このコマンドは,弊社のサービス担当および OpenVMS Engineering 部門の使用に限定されています。トレース用コマンドとその出力は今後のリリースで変更する可能性があります。 |
SET TRACE ノード名
ノード名[,...]
特定のノードへのチャネルと VC を含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。各ノード名には,オプションの修飾子を使ってローカルやリモートのデバイス名を追加することができます。ローカルとリモートのデバイス名が何も指定されない場合,指定されたノードに関連付けられたすべてのチャネルに加えて,指定されたノードへの VC も含められます。
SHOW CHANNEL コマンドを使用すると,ノード名,およびローカルとリモートのデバイス名を表示できます。
/AFTER=n
トレース停止条件が満たされた後,n イベント用のトレースを続行してから停止します。 /AFTER を指定しない場合は,トレース停止イベント後はトレースは続行されません。 n には 0 〜 FFFFFFF の値を指定できます。/DEFAULT
トレース・コンテキストを次のような省略時設定に戻します。
trace all channels and VCs /AFTER=0 /EVENT=default settings /STOP /SIZE=512
/EVENT=(イベント1[,...])
特定のイベントのトレースを許可します。指定にはワイルドカードを使用できます。システム・パラメータ SYSTEM_CHECK が 0 に設定されているときの省略時の設定はイベントのサブセットであり,ほとんどのエラーと状態の変更が含まれます。 SYSTEM_CHECK が 1 に設定されているときの省略時の設定は「すべてのイベントを含む」になります。SHOW TRACE/CONTEXT コマンドを使用すると,イベント名を表示できます。
/EXCLUDE=(ノード名[/LOCAL_DEVICE=LAN デバイス名] [/REMOTEDEVICE=LAN デバイス名][,...])
特定のノードへの VC またはチャネル,あるいはその両方を除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。各ノード名には,オプションの修飾子を使ってローカルやリモートのデバイス名を追加することができます。ローカルとリモートのデバイス名が何も指定されない場合,指定されたノードに関連付けられた VC とすべてのチャネルは除外されます。/LOCAL_DEVICE=(LAN デバイス名[,...])
チャネルのローカル終端を識別する特定の LAN デバイスを含めます。 LAN デバイスの指定にはワイルドカードを使用できます。/REMOTE_DEVICE=(LAN デバイス名[,...])
チャネルのリモート終端を識別する特定の LAN デバイスを含めます。 LAN デバイスの指定にはワイルドカードを使用できます。SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,デバイス名を表示できます。
/STOP=(イベント1[,...])
特定のイベントに対するトレースを停止します。指定にはワイルドカードを使用できます。省略時の設定は「イベントは何も含まない」です。SHOW TRACE/CONTEXT コマンドを使用すると,イベント名を表示できます。
/SIZE=n
各トレース・バッファ用に PEDRIVER が使用する n バイトのトレース・バッファ・サイズを指定します。トレース・バッファのうち 1 つはグローバルな PEDRIVER の使用に, 1 つは選択した各チャネル用に,1 つは選択した各 VC 用になります。 n には 0 〜 FFFFFFF の値を指定できます。
| #1 |
|---|
SCACP> SET TRACE/EVENT=CC_STATE/SIZE=1000 |
各チャネル,VC,グローバル・バッファ用のトレース・バッファがそれぞれ 1000 バイト長になるように指定します。
| #2 |
|---|
SCACP> SET TRACE/EVENT=* NODE10/LOCAL=EWA,NODE20 |
すべてのイベントを記録するように指定します。ただし,適用されるのは特定のノードに対してであり,ノード NODE10 と NODE20 へのチャネルと VC のみが含まれます。
| #3 |
|---|
SCACP> SET TRACE/EVENT=(ALL,NOTIMER) NODE10 |
タイマ・イベントを除くノード NODE10 のすべてのイベントが含まれるように指定します。
| #4 |
|---|
SCACP> SET TRACE/LOCAL=EWA/REMOTE=EWB NODE10,NODE15/L=F*/R=F*,NODE20 |
これは次のコマンドと同じです。
SET TRACE NODE10/L=EWA/R=EWB,NODE15/L=F*/R=F*,NODE20/L=EWA/R:EWB
次のチャネルに対してトレースを設定します。
- ノード NODE10 に対しては,ローカル・デバイス EWA とリモート・デバイス EWB のチャネル
- ノード NODE15 に対しては,F で始まるローカル LAN デバイスと F で始まるリモート LAN デバイス
- ノード NODE20 に対しては,ローカル LAN デバイス EWA とリモート LAN デバイス EWB のチャネル
VC 管理パラメータであるチェックサム値, ecs 遅延しきい値を設定します。
SET VC ノード名
ノード名[,...]
特定のノードへの VC を含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。/EXCLUDE 修飾子を使用すると,特定のノードへの VC を除外できます。
SHOW CHANNEL コマンドまたは SHOW VC コマンドを使用すると, VC 名を表示できます。 VC 名は単なるリモート・ノードの名前になります。
/CHECKSUMMING
/NOCHECKSUMMING
特定のノードへの選択した VC に対するチェックサム検証を許可または禁止します。このコマンドは単独で,またはシステム・パラメータ NISCS_PORT_SERV と組み合わせて使用できます (詳細については NISCS_POST_SERV のオンライン・ヘルプを参照してください)。
SET VC/CHECKSUMMING の設定は,システムがシャットダウンされると有効ではなくなります。したがって,常に有効にするには,スタートアップ・ファイルに SET VC/CHECKSUMMING コマンドを含めるか,このコマンドを次回のブート時に再発行します。
/ECS_MAX_DELAY=n
/NOECS_MAX_DELAY
ECS のメンバ・チャネルがとることのできる,管理者の指定による最大遅延の最低値を設定します (マイクロ秒単位)。 n には 0 〜 3000000 の任意の値を指定できます。 /NOECS_MAX_DELAY は,それ以前の管理遅延設定を無効にします。このコマンドを使用して,PEdriver が自動的に計算した遅延しきい値を無効にし,n で指定した値より遅延が小さいすべてのチャネルを VC の ECS に含めることができます。
このコマンドは次のように動作します。管理者が指定した値より遅延が小さいタイト・ピア・チャネルが 1 つでもあるときは,管理者が指定した値よりも遅延が小さいすべてのタイト・ピア・チャネルが,自動的に ECS に追加されます。すべてのタイト・ピア・チャネルの遅延が,管理設定に等しいかそれよりも大きい場合は,ECS メンバとする遅延しきい値が自動的に計算されて使用されます。 /NOECS_MAX_DELAY 修飾子では,管理遅延の値をゼロとすることで,管理者の制御が無効になります。
個々の構成で適切な値については,経験から決定してください。初期値としては,2000 (2 ms) 〜 5000 (5 ms) をお勧めします。
重要:
自動的な遅延の計算を無効にすることで,最も高速なチャネルに比べて,平均して 1.5 〜 2 倍大きな遅延を持つチャネルを ECS に含めることができます。その場合,VC 全体のスループットは,最も遅い ECS メンバ・チャネルの速度になります。極端な例として,管理遅延で 10Mb/sec のイーサネット・チャネルと,複数の 1 Gb/sec チャネルを含めたとします。その結果,VC のスループットは,10Mb/sec に落ちてしまいます。
SET VC/ECS_MAX_DELAY の設定は,システムがシャットダウンされると有効ではなくなります。したがって,常に有効にするには,スタートアップ・ファイルに SET VC/ECS_MAX_DELAY コマンドを含めるか,このコマンドを次回のブート時に再発行します。
/EXCLUDE=(ノード名[,...])
特定のノードへの VC を除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。
SCACP> SET VC/CHECKSUMMING NODE10,NODE20 |
ノード NODE10 と NODE20 への VC のチェックサム検証を許可します。
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