HP OpenVMS Systems Documentation |
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TCP/IP 接続を介したリモート・ホストへのログイン,および RLOGIN アプリケーションを使用し,会話型ターミナル・セッションの開始をサポートします。
SET HOST/RLOGIN
- IPホスト名
- IPアドレス
IP ホスト名あるいは IP アドレスのどちらか一方だけを指定できます。 |
IPホスト名
リモート・ホストの IP ホスト名を指定します。IPアドレス
リモート・ホストの IP アドレスを指定します。
SET HOST/RLOGIN コマンドを使用すると,ユーザの (ローカル・) システムで動作する RLOGIN クライアント・ソフトウェアを起動して,リモート・ホストにログインできます。端末セッションを開始すると,会話型でリモート・ホストにコマンドを入力できます。リモート・ホストを指定するパラメータは,IP ホスト名または IP アドレスです。
/AUTHENTICATE
リモート・ノードへのアクセスのために Kerberos 認証を使用することを指定します。/TERMINAL_TYPE=タイプ
ターミナル・エミュレータを, 1 つのターミナル・タイプ (VT100, VT200, VT300, VT400, VT500) に設定します。/TRUNCATE_USERNAME
リモート・ノードに接続を試みる前に,現在のユーザ名を 8 文字に切り捨てるように指定します。この修飾子は,ログイン名のサイズを 8 文字に制限しているシステムと通信する場合に必要です。 /USERNAME が指定されている場合,/TRUNCATE_USERNAME 修飾子は無視されます。/USERNAME=ユーザ名
リモート・ノードにログインするユーザ名を指定します。 UNIX システムのような大文字と小文字を区別するシステムのために,ユーザ名は二重引用符で囲むことができます。 /USERNAME 修飾子が指定されていない場合は,省略時の設定である,現在のユーザのユーザ名になります。
| #1 |
|---|
$ SET HOST/RLOGIN remotehst1 |
この例では,TCP/IP 接続を介して,リモート・ホスト remotehst1 への RLOGIN 接続を確立します。
TELNET アプリケーションを起動することによって, TCP/IP 接続を介してリモート・ホストへの接続を確立します。
SET HOST/TELNET
- IP ホスト名
- IP アドレス
IP ホスト名あるいは IP アドレスのどちらか一方だけを指定できます。 |
IP ホスト名
リモート・ホストの IP ホスト名を指定します。IP アドレス
リモート・ホストの IP アドレスを指定します。
SET HOST/TELNET コマンドを使用すると,ユーザの ( ローカル・ ) システムで動作する Telnet クライアント・ソフトウェアを起動して,リモート・ホストに接続できます。リモート・ホストを指定するパラメータは,IP ホスト名または IP アドレスです。ほとんどの属性は,リモート・ノードと交渉されます。 /AUTHENTICATE 修飾子を除き,修飾子は,例外的な状況 ( たとえば,リモート・サーバが,パラメータの交渉をサポートしないで,特定の属性を要求する接続の場合 ) のみで使用されます。
/AUTHENTICATE
リモート・ノードへのアクセスのために Kerberos 認証を使用することを指定します。/PORT=ポート
使用するリモート TCP ポート番号を指定します。省略時の設定は 23 です。/TERMINAL_TYPE=タイプ
ターミナル・エミュレータを, 1 つのターミナル・タイプ (VT100, VT200, VT300, VT400, VT500) に設定します。
| #1 |
|---|
$ SET HOST/TELNET remotehst2 |
この例では,TCP/IP 接続を介して,リモート・ホスト remotehst2 へのTELNET 接続を確立します。
TCP/IP 接続を介して,リモート IBM ホストへの接続を確立します。これによって,TN3270 ターミナル・エミュレータを起動することにより,ローカルなキーボードが IBM-3279 クラスのターミナル・キーボードをエミュレートします。
SET HOST/TN3270
- IP ホスト名
- IP アドレス
IP ホスト名あるいは IP アドレスのどちらか一方だけを指定できます。 |
IP ホスト名
リモート・ホストの IP ホスト名を指定します。IP アドレス
リモート・ホストの IP アドレスを指定します。
SET HOST/TN3270 コマンドを使用すると,ローカル・ホストで TN3270 ターミナル・エミュレータ Telnet クライアント・プログラムを起動して,リモートの IBM システム上の Telnet サーバに接続できます。リモート・ホストを指定するパラメータは,IP ホスト名または IP アドレスです。 TN3270 クライアントは,自動的に端末のタイプ (IBM-3278-2,IBM-3278-3,IBM-3278-4,またはIBM-32798-5) を判定します。
/AUTHENTICATE
リモート・ノードへのアクセスのために Kerberos 認証を使用することを指定します。/PORT=ポート
使用するリモート TCP ポート番号を指定します。省略時の設定は 23 です。/TERMINAL_TYPE
ターミナル・エミュレータを, 1 つのターミナル・タイプ (VT100, VT200, VT300, VT400, VT500) に設定します。
| #1 |
|---|
$ SET HOST/TN3270 remotehst3 |
この例では,TCP/IP 接続を介して,リモート IBM システム remotehst3 上の TELNET サーバへの接続を確立します。
指定されたイメージ・ファイルの現在の属性を変更します。このコマンドを使用すると,OpenVMS I64 Linker が特定のイメージ属性に対して設定した初期値を変更することができます。
注意
このコマンドは,Alpha システムと I64 システムで実行可能ですが,操作できるのは I64 のイメージだけです。
SET IMAGE イメージ・ファイル指定
イメージ・ファイル指定
変更対象の OpenVMS I64 イメージ・ファイルの名前を指定します。このコマンドでは,現在のイメージ・ファイルに上書きし,新しいバージョンのイメージ・ファイルは作成しません。/RESTORE 修飾子を指定する場合は,ファイル指定の中でアスタリスク (*) とパーセント記号 (%) のワイルドカード文字が使用できます。ファイル・タイプの拡張子を省略した場合は,省略時のファイル・タイプ .EXE が使用されます。
/FLAGS=(キーワード[,...])
どのイメージ属性フラグをオンまたはオフにするかを指定します。元のフラグは,リンク時に OpenVMS I64 Linker が設定したものです。指定可能なキーワードとその簡単な説明を以下に示します。イメージ・リンク・フラグについての詳細は,『HP OpenVMS Version 8.2 リリース・ノート [翻訳版]』を参照してください。
警告
イメージの内部仕様に詳しくない場合には,注意してフラグの値を変更してください。
キーワード 説明 [NO]CALL_DEBUG 起動時にデバッガを呼び出す。 [NO]DBG_IN_DSF デバッグ・シンボル・ファイル内にデバッグ・レコードがある。 [NO]DBG_IN_IMG イメージ・ファイル内にデバッグ・レコードがある。 [NO]EXE_INIT イメージは EXE$INITIALIZE へのポインタを持っている。 [NO]IMGSTA SYS$IMGSTA を呼び出す。 [NO]INITIALIZE イメージは LIB$INITIALIZ へのポインタを持っている。 [NO]MAIN イメージはメイン遷移アドレスを持っている。 [NO]MKTHREADS 複数のカーネル・スレッドの使用を有効にする。 [NO]NOP0BUFS RMS イメージ入出力用の P0 バッファがない。 [NO]P0IMAGE イメージは P0 空間だけにロードされる。 [NO]SIGNATURES TIE シグネチャがある。 [NO]TBK_IN_DSF デバッグ・シンボル・ファイル内にトレースバック・レコードがある。 [NO]TBK_IN_IMG イメージ・ファイル内にトレースバック・レコードがある。 [NO]UPCALLS ユーザ・スレッドのアップコールが有効。
/LOG
イメージが正しく変更されたかどうかを示すメッセージを出力装置に表示します。/RESTORE
ファイルの元のイメージ属性を復元します。つまり,OpenVMS I64 Linkerが設定した初期属性となります。 /RESTORE を使用する場合は,修飾子 /FLAGS や /SUCCESS は指定できません。/SUCCESS
イメージ・リンク完了コードの値を SUCCESS に変更します。イメージの実行時の動作は元のイメージと同じです。
| #1 |
|---|
$ SHOW IMAGE WARNING
Show Image Version 1.2 29-SEP-2004 10:15:52.61
WORK1:[SWEENEY.CLIUTL]WARNING.EXE;1
This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file
Image Identification Information
Image name: WARNING
Global Symbol Table name: WARNING
Image file identification: X-6
Image build identification: <unavailable>
Link identification: Linker T02-14
Link Date/Time: 12-JUN-2004 10:15:16.46
Patch Date/Time: Never
Manipulation Date/Time: Never
Image Dynamic Data Version: 1.2
Image Completion Code Value: WARNING State: Original
Image Link Flags state: Original
Image Link Flags
--------------------------------------------
CALL_DEBUG : Call debugger
IMGSTA : Call SYS$IMGSTA
MAIN : Image has main transfer
TBK_IN_IMG : Traceback records in image file
DBG_IN_IMG : Debug records in image file
$!
$ SET IMAGE/SUCCESS WARNING.EXE
$ SHOW IMAGE WARNING.EXE
Show Image Version 1.2 29-SEP-2004 11:41:54.93
WORK1:[SWEENEY.CLIUTL]WARNING.EXE;1
This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file
Image Identification Information
Image name: WARNING
Global Symbol Table name: WARNING
Image file identification: X-6
Image build identification: <unavailable>
Link identification: Linker T02-14
Link Date/Time: 12-JUN-2004 10:02:53.51
Patch Date/Time: Never
Manipulation Date/Time: 29-SEP-2004 11:26:31.57
Image Dynamic Data Version: 1.2
Image Completion Code Value: SUCCESS State: Manipulated
Image Link Flags state: Original
Image Link Flags
--------------------------------------------
CALL_DEBUG : Call debugger
IMGSTA : Call SYS$IMGSTA
MAIN : Image has main transfer
TBK_IN_IMG : Traceback records in image file
DBG_IN_IMG : Debug records in image file
|
この例では,SET IMAGE/SUCCESS コマンドを使用して,イメージ中のリンク完了コードの値を SUCCESS に変更しています。 2 つ目の SHOW IMAGE コマンドの出力は,リンク完了コードの値が変更されたことを示しています。
| #2 |
|---|
$ SHOW IMAGE SYS$SYSTEM:DCE$DCED.EXE
Show Image Version 1.2 29-SEP-2004 12:40:04.32
SYS$COMMON:[SYSEXE]DCE$DCED.EXE;199
This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file
Image Identification Information
Image name: DCE$DCED
Global Symbol Table name: DCE$DCED
Image file identification: DCE T3.2-040610
Image build identification: <unavailable>
Link identification: Linker I01-68
Link Date/Time: 11-JUN-2004 01:50:11.71
Patch Date/Time: Never
Manipulation Date/Time: Never
Image Dynamic Data Version: 1.1
Image Completion Code Value: SUCCESS State: Original
Image Link Flags state: Original
Image Link Flags
--------------------------------------------
MAIN : Image has main transfer
$ SET IMAGE/FLAGS=(MKTH,UPCALL) SYS$SYSTEM:DCE$DCED.EXE
$!
$ SHOW IMAGE SYS$SYSTEM:DCE$DCED.EXE
Show Image Version 1.2 29-SEP-2004 12:43:34.90
SYS$COMMON:[SYSEXE]DCE$DCED.EXE;1
This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file
Image Identification Information
Image name: DCE$DCED
Global Symbol Table name: DCE$DCED
Image file identification: DCE T3.2-040610
Image build identification: <unavailable>
Link identification: Linker I01-68
Link Date/Time: 11-JUN-2004 01:50:11.71
Patch Date/Time: Never
Manipulation Date/Time: 29-SEP-2004 12:43:02.14
Image Dynamic Data Version: 1.1
Image Link Flags state: Manipulated
Current Image Flags Original Link Flags
------------------- -------------------
MKTHREADS MAIN
UPCALLS
MAIN
Image Link Flag Description
--------------- -------------------------------------
MKTHREADS : Multiple kernel threads enabled
UPCALLS : Upcalls enabled
MAIN : Image has main transfer
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この SET IMAGE コマンドの例では,イメージ SYS$SYSTEM:DCE$DCED.EXE に対して複数のカーネル・スレッドとスレッドのアップコールを有効にする方法を示しています。
| #3 |
|---|
$ SHOW IMAGE PATCH.EXE;61
Show Image 30-SEP-2004 09:06:39.57
WORK1:[SWEENEY.PATCH]PATCH.EXE;61
This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file
Image name: PATCH
Global Symbol Table name: PATCH
Link Date/Time: 23-SEP-2004 10:22:07.04
Manipulation Date/Time: Never
Link flags state: Original
Link Flags
------------------
CALL_DEBUG
IMGSTA
MAIN
TBK_IN_IMG
DBG_IN_IMG
$ DEFINE PATCH WORK1:[SWEENEY.PATCH]PATCH.EXE;61
$ PATCH X.LIS
OpenVMS I64 Debug64 Version 8.2
%DEBUG-I-INITIAL, Language: BLISS, Module: PATMAIN
DBG>Exit
$ SET IMAGE/FLAGS=NOCALL_DEBUG PATCH.EXE
$ PATCH X.LIS
OpenVMS PATCH Version 8.2
%PATCH-I-NOGBL, some or all global symbols not accessible
%PATCH-I-NOLCL, image does not contain local symbols
PATCH>
|
この例では,イメージが起動された時にデバッガが呼び出されないようにイメージを変更する方法を示しています。イメージ PATCH.EXE は,デバッグを有効にしてリンクされていました。 SET IMAGE /FLAGS=NOCALL_DEBUG コマンドにより,イメージを実行するときにデバッガが迂回されるようになります。
DEFINE/KEY コマンドにより定義されたキーのキー定義状態の設定およびロックを行います。
SET KEY
DEFINE/KEY コマンドを使用してキーパッド・キーを定義する場合,キー定義に特定の状態名を割り当てることができます。キーを押したときにその状態が設定されていないと,定義は処理されません。現在の状態を適切な状態に変更するには,SET KEY コマンドを使用します。
/LOG (省略時の設定)
/NOLOG
キーの状態が設定されていることを示すメッセージを,システムが表示するかどうかを制御します。/STATE=状態名
/NOSTATE
状態名を指定します。状態名には,任意の英数字文字列を指定できます。 /STATE 修飾子を省略するか,もしくは /NOSTATE 修飾子を指定した場合は,現在の状態は変更されません。省略時の設定は DEFAULT です。
| #1 |
|---|
$ SET KEY /STATE=EDITING |
この例の SET KEY コマンドは,キーの状態を EDITING に設定しています。ここで,状態 EDITING に定義されたキー定義を使用できます。
会話型の制限 ( システム上で許可された会話型ユーザの数 ) を設定します。または,会話型の制限および現在の会話型のユーザの数を表示します。ログインの制限を設定するためには, OPER( オペレータ ) 特権が必要です。
SET LOGINS
SET LOGINS コマンドは,過去にさかのぼりません。SET LOGINS コマンドを入力する前にシステムにログインしたすべてのユーザは,このコマンドに影響されません。ただし,設定した上限に到達すると,だれかがログアウトするまで,それ以上のユーザはこのシステムにログインできません。 OPER 特権を持つユーザは,上限の影響を受けません。/INTERACTIVE=n 修飾子でパラメータ値を指定しない場合は, SET LOGINS コマンドは次の情報を表示します。
Login quotas - Interactive limit=x, Current interactive value=y
値 x は現在の会話型の上限を表し,値 y は現在システムにログインしているユーザ数を表します。
/INTERACTIVE[=n]
システムへのアクセスを許可されている,会話型のユーザの数を設定します。パラメータ n が指定された場合は,会話型の制限は値 n に設定されます。パラメータ n が指定されなかった場合は, SET LOGINS コマンドは現在の会話型の制限と会話型のユーザの数を表示します。
| #1 |
|---|
$ SET LOGINS/INTERACTIVE=5 %SET-I-INTSET, login interactive limit=5, current interactive value=3 |
この例では,SET LOGINS コマンドは, 5 つの会話型ユーザだけがシステムにログインできるように設定しています。
| #2 |
|---|
$ SET LOGINS/INTERACTIVE %SET-I-INTSET, login interactive limit=9, current interactive value=6 |
パラメータを指定しないで SET LOGIN コマンドを入力した場合は,上の例に示すように,ログイン・クォータの現在の状態が表示されます。返されたメッセージは,システム上の最大会話型ユーザ数は 9 であることと,現在ログインしている会話型のユーザ数は 6 であることを示しています。変更は行われません。
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