HP OpenVMS Systems Documentation |
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/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合, "Find キー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。
ファイル指定には,ワイルドカード文字 (* と %)を使用できますが,特定のバージョンを除外するために相対バージョン番号を指定することはできません。
1 つのファイルしか指定しない場合には,括弧を省略できます。
$ DIR/FTP nodename"username password"::directory_pathname |
ディレクトリ・パス名を省略した場合,ユーザのホーム・ディレクトリの内容が表示されます。ノード名だけを入力した場合は,ANONYMOUS ディレクトリの内容が表示されます。
ファイル名
ファイル・タイプ
バージョン番号
ファイル識別番号 (FID)
使用されているブロック数
割り当てられているブロック数
ファイル所有者ユーザ識別子 (UIC)
作成日
最新の変更日とリビジョン番号
満了日
最新のバックアップ日
使用の有効日
メディア上への記録日
ファイル編成
シェルブ状態
キャッシング属性
ファイル属性
レコード形式
レコード属性
RMS 属性
ジャーナル情報
ファイル保護
アクセス制御リスト (ACL)
クライアント属性
セマンティクス・タグ値(適用されている場合)
コマンド・プロシージャの中で完全なファイル指定のリストを作成して,後でそのリストを操作できるようにする場合は, /NOHEADING 修飾子と /NOTRAILING 修飾子を組み合わせて使用すると便利です。
/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定(たとえば /OUTPUT=[KIER])を入力すると, DIRECTORY が省略時のファイル名となり, .LIS が省略時のファイル・タイプになります。 /NOOUTPUT を指定すると,何も出力されません。
出力が,表示するディレクトリと同じディレクトリ下のファイルに書かれる場合,出力ファイルもディレクトリ・リストに表示されます。
所有者フィールドの省略時のサイズは 20 文字です。ファイル所有者の UICがこの長さを越える場合には,情報の一部が切り捨てられます。このフィールドのサイズは /WIDTH=OWNER を指定し, OWNER フィールドの値を与えることによって変更できます。詳細は /WIDTH 修飾子の説明を参照してください。
次のキーワードを指定できます。
| CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
| SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
| SAVE[= n] | n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面(最大 255 カラムまで)分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
| キー・シーケンス | 説明 |
|---|---|
| Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
| Down arrow key | 1行スクロールダウン |
| Left arrow key | 1カラム左シフト |
| Right arrow key | 1カラム右シフト |
| Find (E1) | 文字列検索を起動 |
| Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
| Remove (E3) | 半画面左シフト |
| Select (E4) | 80/132 カラム切替え |
| Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
| Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
| F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
| Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
| Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
| Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時に Find(E1) キーを押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。
詳細は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』を参照してください。
| ACL
NOACL |
ACL が設定されている/いない(NOACL)ファイルを選択 | ||||||||||
| CACHING_ATTRIBUTE=(オプション[,...]) | 指定したキャッシング属性のあるファイルを表示。有効なオプションは次のとおりです。
NO_CACHING |
||||||||||
| FILE=(オプション[,...]) | ファイル指定の 1 部のみを表示。表示する/しない部分を以下の中から指定します。
[NO]NODE /SELECT=FILE と /FULL 修飾子は同時に指定できません。 |
||||||||||
| ONLINE
NOONLINE |
オンライン/シェルブドのファイルを選択 | ||||||||||
| PRESHELVED
NOPRESHELVED |
プリシェルブド/プリシェルブドでないファイルを選択 | ||||||||||
| SHELVABLE
NOSHELVABLE |
シェルブ可能/不能なファイルを選択 | ||||||||||
| SIZE=(オプション[,...]) | サイズに基づいてファイルを選択。有効なオプションを次に示します。
|
||||||||||
| VERSION=(オプション[,オプション]) (Alpha/I64 のみ) | 以下のオプションのどちらかまたは両方で指定した範囲に入るバージョン番号を持つファイルを,すべて表示します。
MINIMUM=数値 |
時刻指定の詳細,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。
| ALL | 使用されているブロック数と割り当てられているブロック数の両方を,ファイル・サイズとして表示します。 |
| ALLOCATION | 割り当てられているブロック数を,ファイル・サイズとして表示します。 |
| UNITS[=オプション] | SET PROCESS/UNITS で指定されている現在の省略時の設定を上書きし,ブロック数やバイト数を任意に指定してファイル・サイズを表示することができます。
UNITS キーワードで有効なオプションは,BLOCKS および BYTES です。 UNITS にオプションを付けずに指定すると,省略時の設定値は変更されません。 |
| USED | 使用されているブロック数を,ファイル・サイズとして表示します。 |
このフィールドの幅は, /WIDTH 修飾子の SIZE の値を与えることにより変更できます。
この修飾子のキーワードは CONDENSED および EXPANDED です。意味は次の表のとおりです。
| キーワード | 説明 |
|---|---|
| CONDENSED
(省略時の設定) |
ファイル名を 255 文字長の文字列に適合するように表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形を含むことが可能です。 |
| EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形は含みません。 |
CONDENSED および EXPANDED の両方のキーワードを指定した場合,ファイル指定が 2 列で表示されます。列のサイズは表示の幅に依存していて,ファイル名は各列の内部で自動改行されます。
EXPANDED キーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーは CONDENSED ファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』を参照してください。
| オプション | 説明 |
|---|---|
| ALL | CREATED(作成日),EXPIRED(満了日),BACKUP(バックアップ日),および MODIFIED(最終変更日)を指定する。 |
| BACKUP | 各ファイルの最新のバックアップ日を表示する。 |
| CREATED | 各ファイルの作成日を表示する。 |
| EFFECTIVE | ファイルの内容が正しい有効日を表示する。 |
| EXPIRED | 各ファイルの満了日を表示する。 |
| MODIFIED | ファイルが最後に変更された日を表示する。 |
| RECORDING | 記憶媒体上の記録日を表示する。 |
省略時には,出力形式は /BRIEF 修飾子によって決定されます。この場合には,総数だけでなくファイル名,ファイル・タイプ,バージョン番号もすべて表示されます。
省略時の出力形式には,この要約情報のほとんどが含まれます。 /SIZE 修飾子と /FULL 修飾子は,要約情報の中にどの情報を表示するかをより正確に指定します。
/TRAILING 修飾子が単独で使用されると,ディレクトリ内のファイルの数が表示されます。 /SIZE 修飾子を同時に指定する場合には,/SIZE 修飾子に指定したサイズ・オプション (FULL または ALLOCATION のどちらか) に応じて,ブロック数も表示されます。/FULL 修飾子を同時に指定すると,使用されているブロック数および割り当てられているブロック数も表示されます。複数のディレクトリを表示する場合,要約情報にはディレクトリの総数,使用されているブロック数,割り当てられているブロック数が含まれます。
| DISPLAY= n | DIRECTORY 表示の全体の幅を指定します。 n の値は,1 〜 255 までの範囲の整数です。n の省略時の値は 0 で, DIRECTORY コマンドが,その表示の幅をターミナルの幅に設定することを示します。表示幅がターミナルの幅を越えている場合には,情報は途中で切り捨てられます。 |
| FILENAME= n | ファイル名を指定するためのフィールドの幅を指定します。省略時の値は 19 文字です。各カラムに,ファイル名の他の情報も表示することを指定した場合,ファイル名が n を越えると,ファイル名を切り捨てずに表示したあとで次の行に改行し,他の情報を表示します(/COLUMNS 修飾子を参照してください)。 |
| OWNER= n | 所有者を指定するためのフィールドの幅を指定します。省略時の値は 20 文字です。所有者のユーザ識別子 (UIC)が所有者フィールドの長さを越える場合には,情報は途中で切り捨てられます。 |
| SIZE= n | サイズ・フィールドの幅を指定します。V6.0 より前のバージョンの OpenVMS では,省略時の値は 6です。OpenVMS V6.0 およびそれ以降では,省略時の値は 7 です。ファイル・サイズがサイズ・フィールドの長さを越える場合には,情報は途中で切り捨てられます。 |
/NOWRAP を指定した場合,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
| #1 |
|---|
$ DIRECTORY AVERAGE.* Directory DISK$DOCUMENT:[SOUDER] AVERAGE.EXE;6 AVERAGE.FOR;6 AVERAGE.LIS;4 AVERAGE.OBJ;12 Total of 4 files. |
この例では,DIRECTORY コマンドで AVERAGE というファイル名のすべてのファイル・タイプのファイルを表示します。
| #2 |
|---|
$ DIRECTORY/SIZE=USED/DATE=CREATED/VERSIONS=1/PROTECTION -
_$ AVERAGE
Directory DISK$DOCUMENT:[SLOUGH]
AVERAGE.EXE;6 6 19-DEC-2001 15:43:02.10 (RE,RE,RWED,RE)
AVERAGE.FOR;6 2 19-DEC-2001 10:29:53.37 (RE,RE,RWED,RE)
AVERAGE.LIS;4 5 19-DEC-2001 16:27:27.19 (RE,RE,RWED,RE)
AVERAGE.OBJ;6 2 19-DEC-2001 16:27:44.23 (RE,RE,RWED,RE)
Total of 4 files, 15 blocks.
|
この例では,DIRECTORY コマンドは,現在の省略時のディレクトリに含まれる AVERAGE という名前のすべてのファイルの最新バージョンの,ファイルの使用ブロック数,作成日と保護コードを表示します。
| #3 |
|---|
$ DIRECTORY/FULL DISK$GRIPS_2:[VMS.TV]DEMO.EXE
Directory DISK$GRIPS_2:[VMS.TV]
DEMO.EXE;1 File ID: (36,11,0)
Size: 390/390 Owner: [0,0]
Created: 12-NOV-2001 11:45:19.00
Revised: 14-DEC-2001 15:45:19.00 (34)
Expires: <None specified>
Backup: 28-NOV-2001 04:00:12.22
Effective: <None specified>
Recording: <None specified>
File organization: Sequential
Shelved state: Online
Caching attribute: Writethrough
File attributes: Allocation: 390, Extend: 0, Global buffer count: 0,
Version limit: 0, Backups disabled, Not shelvable
Record format: Fixed length 512 byte records
Record attributes: None
RMS attributes: None
Journaling enabled: None
File protection: System:RE, Owner:RE, Group:RE, World:RE
Access Cntrl List: None
Client attributes: None
Total of 1 file, 390/390 blocks.
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