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HP OpenVMS Systems
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OpenVMS

OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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1 次修飾子: /INTERFACE

ユーザは,コマンド・インタフェース (CLI) とグラフィック・ユーザ・インタフェース (GUI) のうちどちらのユーザ・インタフェースを実行するかを DECevent に指示できます。

形式

/INTERFACE= インタフェース名


パラメータ

インタフェース名

次のいずれかのインタフェース名を入力できます。

1 次修飾子: /TRANSLATE

イベント・ログ・ファイルの内容を変換します。この修飾子は, DIAGNOSE コマンドの省略時の修飾子です。

形式

/TRANSLATE [修飾子][入力ファイル][,...]

1 次修飾子 /TRANSLATE の後ろには,次のいずれかの 2 次修飾子を使用できます。


         [/BEFORE=時刻] 
         [/BRIEF] 
         [/ENTRY=(START:開始番号][,END;終了番号])] 
         [/EXCLUDE=(キーワード[=値][,...])] 
         [/FSTERR] 
         [/FULL] 
         [/INCLUDE=(キーワード[=値][,...])] 
         [/[NO]LOG] 
         [/NODE=(ノード名[,...])] 
         [/OUTPUT=出力ファイル] 
         [/REVERSE] 
         [/SINCE=時刻] 
         [/SUMMARY] 
         [/TERSE] 


説明

/TRANSLATE 修飾子を指定すると,省略時のイベント・ログ・ファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS,または選択した入力イベント・ログ・ファイルの内容が変換されます。


$ DIAGNOSE/BRIEF ERRLOG.OLD;97

ERRLOG.OLD;97 から最小の情報を含む簡略レポートが作成されます。

2 次修飾子: /BEFORE

指定した日時より前の日付のエントリだけをレポートに含めることを指定します。

形式

/BEFORE [=日時]


パラメータ

日時

レポートの対象を,指定された日時より前の日付のエントリに制限します。

説明

絶対時刻とデルタ時間のどちらで指定してもよく,また,両者を組み合わせて指定することもできます。時刻の指定方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/BEFORE 修飾子を省略した場合や日時を指定せずに /BEFORE を指定した場合,すべてのエントリが処理されます。



$ DIAGNOSE/BEFORE=19-APR-2002:10:00 ERRLOG.OLD;5

この例では,ERRLOG.OLD;5 の 2002 年 4 月 19 日午前 10 時より前に記録されたエントリの詳細 (省略時の設定) レポートが作成されます。

2 次修飾子: /BRIEF

簡略レポートを作成します。

DECevent ユーティリティの出力例の項に簡略エラー・ログ・レポートの例を記載しています。


形式

/BRIEF


説明

/BINARY 修飾子は,/BRIEF と併用しないようにしてください。


$ DIAGNOSE/BRIEF ERRLOG.OLD;97

ERRLOG.OLD;97 をもとに,最小限の情報を格納する簡略レポートが作成されます。

2 次修飾子: /ENTRY

指定した範囲のエントリを対象とするレポート,または指定したエントリ番号で始まるレポートを作成します。

形式

/ENTRY [=(START:10 進値[,END:10 進値])]


パラメータ

(START:10 進値[,END:10 進値])

レポートの対象とするエントリ範囲を指定します。

説明

エントリ範囲を指定せずに /ENTRY を指定した場合や,/ENTRY 修飾子を省略した場合,省略時のエントリ (範囲 START:1,END:ファイルの終端) が使用されます。


$ DIAGNOSE/ENTRY=(START:1,END:18) ERRLOG.SYS

ERRLOG.SYS ファイルをもとに作成する詳細 (省略時の設定) レポートのエントリ範囲を,エントリ番号 1 〜 18 に制限しています。

2 次修飾子: /EXCLUDE

指定したデバイス・クラス,デバイス名,イベント・エントリ・タイプのいずれかに起因するエラーを,レポートから除外します。

形式

/EXCLUDE= [デバイス・クラス | デバイス名 | エントリ・タイプ] [,...]


パラメータ

デバイス・クラス

デバイス名

エントリ・タイプ

デバイス・クラス,デバイス名,イベント・ログ・エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを 1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合は,キーワードをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。

デバイス・クラス・キーワード

ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION

デバイス名の構成例

DB デバイス・グループ
DBA1 特定のデバイスまたはユニット番号
(DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) デバイス・リスト
(DB,DR,XF) デバイス・グループ・リスト

エントリ・タイプ・キーワード

ATTENTIONS デバイス・アテンション・エントリをレポートから除外する。
BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・エントリをレポートから除外する。
CONFIGURATION システム構成エントリをレポートから除外する。
CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートから除外する。制御エントリには,次の種類がある。

  • 電源障害後のシステムの再始動

  • タイムスタンプ

  • システム・スタートアップ

  • $SNDERR メッセージ (エラー・ログにメッセージを送るシステム・サービス)

  • オペレータ・メッセージ

  • ネットワーク・メッセージ

  • ERRLOG.SYS 作成

CPU_ENTRIES CPU 関連エントリをレポートから除外する。 CPU エントリには,次の種類がある。

  • SBI アラートまたはフォルト

  • 未定義割り込み

  • MBA/UBA アダプタ・エラー

  • 非同期書き込みエラー

  • UBA エラー

DEVICE_ERRORS デバイス・エラー・エントリをレポートから除外する。
ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートから除外する。
MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エントリをレポートから除外する。
MEMORY メモリ・エラーをレポートから除外する。
SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・エントリをレポートから除外する。
SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するファームウェア出力エントリを除外する。
TIMEOUTS デバイス・タイムアウト・エントリをレポートから除外する。
UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,またはデバイス・タイプやデバイス・クラスが未知であるエントリを除外する。
UNSOLICITED_MSCP 非要求 MSCP エントリをレポートから除外する。
VOLUME_CHANGES ボリューム・マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートから除外する。


説明

デバイス・クラス,デバイス名,エントリ・タイプを示す 1 つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上のデバイスを指定できます。

UNKNOWN_ENTRIES キーワードを指定することによって,サポートしていない (未知の) デバイスからのエントリをレポートから除外しないかぎり,未知のデバイスはレポート対象となります。

エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は 16 進ロングワードで出力されます。

/INCLUDE と /EXCLUDE の両方でデバイス・クラス・キーワードまたはデバイス名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。

BUSES キーワードは,BI バスのイベント・ログ・エントリを除外します。 DEVICE_ERRORS キーワードは,BI アダプタのエントリを除外します。


#1

DIAGNOSE/EXCLUDE=MTA0

デバイス MTA0 のエントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。

#2

DIAGNOSE/EXCLUDE=(MTA0,DRA5) ERRLOG.OLD

デバイス MTA0 と DRA5 を,ERRLOG.OLD の詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。

#3

DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,BUGCHECKS)

すべてのディスク装置とすべてのバグチェック・エントリを, ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。

#4

DIAGNOSE/EXCLUDE=TAPES/INCLUDE=MTA0

デバイス MTA0 を,ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートに含めています。他の磁気テープ装置はすべて,レポートから除外されます。

#5

DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES)

ディスクのエントリおよびすべてのボリューム情報のエントリを, ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。

#6

DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERRORS)

すべてのボリューム変更,すべてのディスク,およびディスクに関するすべてのデバイスのエラー情報のエントリを, ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。

#7

DIAGNOSE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERRORS,BUGCHECKS)

すべてのディスクのエントリ,すべてのボリューム変更のエントリ,ディスクに関するデバイスのエラー情報のエントリ,およびバグチェック・エラーのエントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートから除外しています。

2 次修飾子: /FSTERR

さまざまなディスク装置やテープ装置のエントリごとに 1 行のレポートを作成します。

DECevent ユーティリティの出力例の項に FSTERR レポートの例を記載しています。


形式

/FSTERR


説明

FSTERR レポートには,弊社サポート要員がテープ装置やディスク装置の問題を解決する際に必要な情報が出力されます。

/FSTERR は,/BINARY 修飾子と併用しないようにしてください。



$ DIAGNOSE/FSTERR ERRLOG.OLD;72

イベント・ログ・ファイル ERRLOG.OLD;72 に格納されている情報からテープ装置およびディスク装置に関する FSTERR レポートが作成されます。

2 次修飾子: /FULL

イベント・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成します。これは省略時のレポート形式です。

DECevent ユーティリティの出力例の項に詳細レポートの例を記載しています。


形式

/FULL


説明

詳細レポート形式では,イベント・ログの各エントリのすべての情報がレポートされます。コマンド行でレポート・タイプを指定しない場合,省略時のレポート・タイプは詳細レポートになります。

/FULL は,/BINARY 修飾子と併用しないようにしてください。


#1

DIAGNOSE/FULL ERRLOG.OLD;72

詳細 (省略時の設定) レポートを出力しています。

#2

DIAGNOSE ERRLOG.OLD;72

詳細 (省略時の設定) レポートを出力しています。/FULL は,省略時のレポート形式であるため,コマンド行で指定する必要はありません。

2 次修飾子: /INCLUDE

指定したデバイス・クラス,デバイス名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかに起因するイベントを,イベント・ログ・レポートに含めます。

形式

/INCLUDE= [デバイス・クラス | デバイス名 | エントリ・タイプ] [,...]


パラメータ

デバイス・クラス

デバイス名

エントリ・タイプ

デバイス・クラス,デバイス名,エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを 1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合,キーワードをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。

デバイス・クラス・キーワード

ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION

デバイス名の構成例

DB デバイス・グループ
DBA1 特定のデバイスまたはユニット番号
(DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) デバイス・リスト
(DB,DR,XF) デバイス・グループ・リスト

エントリ・タイプ・キーワード

ATTENTIONS デバイス・アテンション・エントリをレポートに含める。
BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・エラーをレポートに含める。
CONFIGURATION システム構成エントリをレポートに含める。
CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートに含める。制御エントリには,次の種類がある。

  • 電源障害後のシステム再始動

  • タイムスタンプ

  • システム・スタートアップ

  • $SNDERR メッセージ (エラー・ログにメッセージを送るシステム・サービス)

  • オペレータ・メッセージ

  • ネットワーク・メッセージ

  • ERRLOG.SYS 作成

CPU_ENTRIES CPU 関連エントリをレポートに含める。 CPU エントリには,次の種類がある。

  • SBI アラートまたはフォルト

  • 未定義割り込み

  • MBA/UBA アダプタ・エラー

  • 非同期書き込みエラー

  • UBA エラー

DEVICE_ERRORS デバイス・エラーをレポートに含める。
ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートに含める。
MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エラーをレポートに含める。
MEMORY メモリ・エラーをレポートに含める。
SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・エントリをレポートに含める。
SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するファームウェア出力エントリを含める。
TIMEOUTS デバイス・タイムアウト・エラーをレポートに含める。
UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,またはデバイス・タイプやデバイス・クラスが未知であるエントリを含める。
UNSOLICITED_MSCP 非請求 MSCP エントリをレポートに含める。
VOLUME_CHANGES ボリューム・マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートに含める。


説明

デバイス・クラス,デバイス名,エントリ・タイプを示す 1 つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上のデバイスを指定できます。

サポートしていないデバイスが記録したデバイス・レジスタの内容を含んでいるレポートを出力するには,UNKNOWN_ENTRIES キーワードを指定します。

エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は 16 進ロングワードで出力されます。

/INCLUDE と /EXCLUDE の両方でデバイス・クラス・キーワードまたはデバイス名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。

BUSES キーワードは,BI バスのエラー・ログ・エントリを含めます。 DEVICE_ERRORS キーワードは,BI アダプタのエントリを含めます。


#1

DIAGNOSE/INCLUDE=MTA0

デバイス MTA0 のエントリが詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。

#2

DIAGNOSE/INCLUDE=MTA0/EXCLUDE=TAPES

ERRLOG.SYS ファイルの詳細 (省略時の設定) レポートに,デバイス MTA0 が含まれます。他の磁気テープ装置は,すべてレポートから除外されます。

#3

DIAGNOSE/INCLUDE=(MTA0,VOL)

MTA0 のすべてのエントリとボリューム・マウントとディスマウント・エントリが,詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。

#4

DIAGNOSE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES)

すべてのディスクのすべてのエントリ,およびボリューム情報のすべてのエントリが,詳細 (省略時の設定) レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。

#5

DIAGNOSE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR)

ディスクのすべてのエントリ,すべてのボリューム・エントリ,およびディスクに関するすべてのデバイス・エラー情報が,レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ログ・ファイル ERRLOG.SYS に格納されています。

#6

DIAGNOSE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR,BUGCHECK)


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