HP OpenVMS Systems Documentation |
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セッション中の出力に使用するファイルを指定します。省略時の設定では SYS$OUTPUT に出力されますが,SET/OUTPUT コマンドを指定すればディスク・ファイルに出力できます。SET/OUTPUT=SYS$OUTPUT コマンドを実行すれば,いつでも SYS$OUTPUT に出力することができます。
SET/OUTPUT[=] ファイル指定
ファイル指定
出力ファイルの名前です。省略時のファイル・タイプは LIS です。等号 (=) は,省略可能です。
SYSGEN> SET/OUTPUT=PARAMS.LIS SYSGEN> SHOW/ALL SYSGEN> SHOW/SPECIAL SYSGEN> EXIT |
弊社で予約している SPECIAL パラメータを含むすべてのシステム・パラメータとそれらの値を PARAMS.LIS ファイルに出力しています。
以降のブートで使用するパラメータ・ファイルに対応づける汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャを指定します。
SET/STARTUP ファイル指定
ファイル指定
システム・ディスク上のスタートアップ・コマンド・プロシージャの 31 文字以内のファイル指定です。ソフトウェア・ディストリビューション・キットで指定されている汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャは, SYS$SYSTEM:STARTUP.COM です。
SYSGEN> SET/STARTUP SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COM |
このコマンドは,現在の汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャとして,
SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COM を設定しています。
VAX システムにおいて,指定したプロセッサまたは別のプロセッサによってすでに初期化されているマルチポート・メモリ・ユニットに,指定したプロセッサを接続します。初期化されていないマルチポート・メモリ・ユニットの番号と名前を指定した場合,エラーとなります。SHARE コマンドを実行するには,CMKRNL 特権が必要です。
SHARE MPMn MPM 名
MPMn
接続するマルチポート・メモリ・ユニットのフロント・パネルに記載されている番号を指定します。MPM 名
以前の SHARE/INITIALIZE コマンドで指定したマルチポート・メモリ・ユニットの名前
/MAXCEFCLUSTERS=共通イベント・フラグ・クラスタ最大数
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できる共通イベント・フラグ・クラスタの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。/MAXGBLSECTIONS=グローバル・セクション最大数
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるグローバル・セクションの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。/MAXMAILBOXES=メールボックス最大数
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるメールボックスの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。
SYSGEN> SHARE MPM1 SHR_MEM_1 |
このコマンドは,マルチポート・メモリ・ユニットを接続しています。修飾子は指定されていないので,すべてのパラメータに省略時の値が適用されます。
フロント・パネルに 1 と記されているユニットの場合, SHR_MEM_1 という名前で初期化しなければコマンドが動作しません。
VAX システムにおいて,マルチポート・メモリ・ユニットを初期化し,SYSGEN 実行中のプロセッサに接続します。SHARE/INITIALIZE コマンドを実行するには,CMKRNL 特権が必要です。
SHARE/INITIALIZE MPMn MPM 名
MPMn
接続するマルチポート・メモリ・ユニットのフロント・パネルに記載されている番号を指定します。MPM 名
マルチポート・メモリ・ユニットを使用するシステムがユニットを認識するときに使用する名前を指定します。 15 文字以内の英数字,ドル記号 ($),アンダスコア (_) の文字列です。
/CEFCLUSTERS= 共通イベント・フラグ (cef)
マルチポート・メモリ・ユニットに設定できる共通イベント・フラグ・クラスタの総数を,整数値で指定します。省略時の値は 32 です。/GBLSECTIONS=グローバル・セクション (gbl)
マルチポート・メモリ・ユニットに設定できるグローバル・セクションの総数を,整数値で指定します。省略時の値は 32 です。/MAILBOXES=メール (mail)
マルチポート・メモリ・ユニットに設定できるメールボックスの総数を,整数値で指定します。省略時の値は 32 です。/MAXCEFCLUSTERS=共通イベント・フラグ・クラスタ最大数 (max-cef)
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できる共通イベント・フラグ・クラスタの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。/MAXGBLSECTIONS=グローバル・セクション最大数 (max-gbl)
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるグローバル・セクションの最大数。省略時の設定では,制限がありません。/MAXMAILBOXES=メールボックス最大数 (max-mail)
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるメールボックスの最大数。省略時の設定では,制限がありません。/POOLBCOUNT=ブロック数 (block-cnt)
マルチポート・メモリ・ユニットと動的プールに設定するブロック数を,整数値で指定します。省略時の値は 128 です。/POOLBSIZE=ブロック・サイズ (block-size)
動的プールの各ブロックのサイズを,整数値で指定します。省略時の値は 128 バイトです。/PRQCOUNT=プロセッサ間要求ブロック数 (prq-cnt)
設定するプロセッサ間要求ブロック数 (PRQ) を,整数値で指定します。省略時の値は 64 です。
指定したマルチポート・メモリ・ユニットがすでに初期化されていて,かつ他のアクティブ・プロセッサに接続されている場合,グローバル・セクション,メール,共通イベント・フラグ・クラスタ,ブロック数,ブロック・サイズ,プロセッサ間要求ブロック数の値は無視され,マルチポート・メモリ・ユニットは単にプロセッサに接続されます。
SYSGEN> SHARE MPM1 SHR_MEM_1/INITIALIZE - SYSGEN> /GBLSECTIONS=128/MAILBOXES=64/CEFCLUSTERS=0 |
このコマンドは,マルチポート・メモリ・ユニットを初期化しています。グローバル・セクション,メール,共通イベント・フラグ・クラスタ以外のパラメータには,省略時の値が使用されています。マルチポート・メモリ・ユニットのフロント・パネルに記載されている番号は 1,ユニット名は SHR_MEM_1 であることを仮定しています。
SYSGEN ワーク・エリアに格納されているシステム・パラメータ値をはじめ,これらのパラメータの省略時の値,最小値,最大値,単位を表示します。
SHOW パラメータ名
パラメータ名
システム・パラメータの名前を指定します。ピリオド (.) を指定すると,最後の SET パラメータ名または SHOW パラメータ名コマンドで指定したシステム・パラメータを要求したものと解釈されます。OpenVMS Version 8.2 からは,廃止されたパラメータが指定された場合, Units 欄に「OBSOLETE」と表示されます。
/ACP
すべての ACP パラメータ値を表示することを指定します。/ALL
SPECIAL パラメータ値以外のすべてのパラメータ値を表示することを指定します。/BI
VAXBI バスの入出力空間に現在マップされているデバイス・アドレスを表示することを指定します。/CLUSTER
すべての CLUSTER パラメータ値を表示することを指定します。/DYNAMIC
すべての DYNAMIC パラメータ値を表示することを指定します。/GEN
すべての GEN パラメータ値を表示することを指定します。/HEX
すべてのパラメータ値を 16 進表記で表示することを指定します。/HEX のシステム・パラメータ名またはパラメータ・タイプを指定します。/HEX 修飾子に /NAMES 修飾子を付けて指定すると,/HEX は無視されます。/JOB
すべての JOB パラメータ値を表示することを指定します。/LGI
すべての LGI パラメータ値を表示することを指定します。/MAJOR
すべての MAJOR パラメータ値を表示することを指定します。/MULTIPROCESSING
すべての MULTIPROCESSING パラメータ値を表示することを指定します。/NAMES
すべてのパラメータの名前を表示することを指定します。/OBSOLETE
廃止されたすべてのパラメータの名前を表示することを指定します。/PQL
すべての PQL パラメータ値を表示することを指定します。/RMS
すべての VAX RMS パラメータ値を表示することを指定します。/SCS
すべての SCS パラメータ値を表示することを指定します。/SPECIAL
弊社による使用のため予約されているすべてのパラメータ値を表示することを指定します。/STARTUP
現在の汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャの名前を表示することを指定します。/SYS
すべての SYS パラメータ値を表示することを指定します。/TTY
すべてのターミナル・パラメータ値を表示することを指定します。/XMI[=BIindex]
XMI バスの入出力空間に現在マップされているデバイス・アドレスを表示することを指定します。すべてのプロセッサ,アダプタ,VAXBI アダプタ,メモリ・コントローラ,NI などの相互接続デバイスのノード番号,関係番号,総称も表示します。SHOW/XMI=BIindex コマンドを実行するには,CMEXEC 特権が必要です。
/HEX 修飾子を指定しないかぎり,パラメータ値は 10 進値で表示されます。ASCII 値は,特に指定しないかぎり ASCII 表記で表示されます。VAX プラットフォームでパラメータ名を短縮した場合,短縮名に一致する最初のパラメータが表示されます。曖昧さのチェックは行われません。 Alpha プラットフォームまたは I64 プラットフォームでは,短縮名と一致する名前のすべてのパラメータが表示されます。
たとえば,VAX システムで SHOW GBL を実行すると, GBLSECTIONS パラメータのみが表示されます。 GBLPAGFIL パラメータを表示するには, GBLPAGES パラメータと混同されないようにするため,SHOW GBLPAGF と指定する必要があります。 Alpha システムまたは I64 システムでは,同じ SHOW GBL コマンドを入力すると, GBLSECTIONS,GBLPAGES,および GBLPAGFIL が表示されます。
ピリオド (.) を使用すれば,最後の SET パラメータ名または SHOW パラメータ名コマンドで指定したシステム・パラメータを取り出せます。
| #1 | |
|---|---|
SYSGEN> SHOW GBLSECTIONS
|
まず GBLSECTIONS パラメータの値を表示し,次にピリオドでパラメータを参照して現在の値を 110 に設定しています。次の SHOW コマンドでも,変更があったことをピリオドで確認しています。
| #2 |
|---|
SYSGEN> SHOW/ACP |
VAXシステムにおいて,この例のコマンドは次の出力を作成します。
Parameters in use: Active Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic ACP_MULTIPLE 0 1 0 1 Boolean D ACP_SHARE 1 1 0 1 Boolean ACP_MAPCACHE 52 8 1 -1 Pages D ACP_HDRCACHE 138 128 2 -1 Pages D ACP_DIRCACHE 138 80 2 -1 Pages D ACP_DINDXCACHE 37 25 2 -1 Pages D ACP_WORKSET 0 0 0 -1 Pages D ACP_FIDCACHE 64 64 0 -1 File-Ids D ACP_EXTCACHE 64 64 0 -1 Extents D ACP_EXTLIMIT 300 300 0 1000 Percent/10 D ACP_QUOCACHE 130 64 0 -1 Users D ACP_SYSACC 4 8 0 -1 Directories D ACP_MAXREAD 32 32 1 64 Blocks D ACP_WINDOW 7 7 1 -1 Pointers D ACP_WRITEBACK 1 1 0 1 Boolean D ACP_DATACHECK 2 2 0 3 Bit-mask D ACP_BASEPRIO 8 8 4 31 Priority D ACP_SWAPFLGS 14 15 0 15 Bit-mask D ACP_XQP_RES 1 1 0 1 Boolean ACP_REBLDSYSD 0 1 0 1 Boolean
| #3 |
|---|
SYSGEN> SHOW/ACP/HEX |
次のように,ACP システム・パラメータ値を 16 進表記で出力しています。
Parameters in use: Active Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic ACP_MULTIPLE 00000000 00000001 00000000 00000001 Boolean D ACP_SHARE 00000001 00000001 00000000 00000001 Boolean ACP_MAPCACHE 00000034 00000008 00000001 FFFFFFFF Pages D ACP_HDRCACHE 0000008A 00000080 00000002 FFFFFFFF Pages D ACP_DIRCACHE 0000008A 00000050 00000002 FFFFFFFF Pages D ACP_DNDXCACHE 00000025 00000019 00000002 FFFFFFFF Pages D ACP_WORKSET 00000000 00000000 00000000 FFFFFFFF Pages D ACP_FIDCACHE 00000040 00000040 00000000 FFFFFFFF File-Ids D ACP_EXTCACHE 00000040 00000040 00000000 FFFFFFFF Extents D ACP_EXTLIMIT 0000012C 0000012C 00000000 000003E8 Percent/10 D ACP_QUOCACHE 00000082 00000040 00000000 FFFFFFFF Users D ACP_SYSACC 00000004 00000008 00000000 FFFFFFFF Directories D ACP_MAXREAD 00000020 00000020 00000001 00000040 Blocks D ACP_WINDOW 00000007 00000007 00000001 FFFFFFFF Pointers D ACP_WRITEBACK 00000001 00000001 00000000 00000001 Boolean D ACP_DATACHECK 00000002 00000002 00000000 00000003 Bit-mask D ACP_BASEPRIO 00000008 00000008 00000004 0000001F Priority D ACP_SWAPFLGS 0000000E 0000000F 00000000 0000000F Bit-mask D ACP_XQP_RES 00000001 00000001 00000000 00000001 Boolean ACP_REBLDSYSD 00000000 00000001 00000000 00000001 Boolean
| #4 |
|---|
SYSGEN> SHOW/PQL |
Alpha システムまたは I64 システムでは,この例のコマンドは次のような出力を生成します。
Parameters in use: Active Parameter Name Current Default Min. Max. Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- PQL_DASTLM 24 24 -1 -1 Ast D PQL_MASTLM 4 4 -1 -1 Ast D PQL_DBIOLM 32 32 -1 -1 I/O D PQL_MBIOLM 4 4 -1 -1 I/O D PQL_DBYTLM 65536 65536 -1 -1 Bytes D PQL_MBYTLM 1024 1024 -1 -1 Bytes D PQL_DCPULM 0 0 -1 -1 10Ms D PQL_MCPULM 0 0 -1 -1 10Ms D PQL_DDIOLM 32 32 -1 -1 I/O D PQL_MDIOLM 4 4 -1 -1 I/O D PQL_DFILLM 128 128 -1 -1 Files D PQL_MFILLM 2 2 -1 -1 Files D PQL_DPGFLQUOTA 65536 65536 -1 -1 Pagelets D internal value 4096 4096 0 -1 Pages D PQL_MPGFLQUOTA 2048 2048 -1 -1 Pagelets D internal value 128 128 128 -1 Pages D PQL_DPRCLM 32 32 -1 -1 Processes D PQL_MPRCLM 0 0 -1 -1 Processes D PQL_DTQELM 16 16 -1 -1 Timers D PQL_MTQELM 0 0 -1 -1 Timers D PQL_DWSDEFAULT 2000 2000 -1 -1 Pagelets internal value 125 125 0 -1 Pages PQL_MWSDEFAULT 2000 2000 -1 -1 Pagelets internal value 125 125 125 -1 Pages PQL_DWSQUOTA 4000 4000 -1 -1 Pagelets D internal value 250 250 0 -1 Pages D PQL_MWSQUOTA 4000 4000 -1 -1 Pagelets D internal value 250 250 250 -1 Pages D PQL_DWSEXTENT 12000 12000 -1 -1 Pagelets D internal value 750 750 0 -1 Pages D PQL_MWSEXTENT 4000 4000 -1 -1 Pagelets D internal value 250 250 250 -1 Pages D PQL_DENQLM 64 64 -1 -1 Locks D PQL_MENQLM 4 4 -1 -1 Locks D PQL_DJTQUOTA 1024 1024 -1 -1 Bytes D PQL_MJTQUOTA 0 0 -1 -1 Bytes D
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