HP OpenVMS Systems Documentation |
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この付録では,すでにサポートが中止された OpenVMS 製品およびサポートの中止が予定されている OpenVMS 製品についてお知らせします。また,アーカイブ扱いになったマニュアルを検索する方法についても説明します。
製品のサポートが中止されると,弊社はそれらの製品に対する問題に関する報告を受け付けず,またそのような報告への対処も行いません。しかし,独自の開発やサポートを目的に,以前の製品のソース・コードを必要とされるお客様に対しては,契約上その他の状況で受け入れ可能な場合,多くの旧製品のインストール・キットやソース・コードを OpenVMS Freeware として次の形態で提供しています。
A.1 Compaq Open3D レイヤード・プロダクトは Version 8.2 ではサポートされない
V8.2
OpenVMS Version 8.2 では,レイヤード・プロダクト の Compaq Open3D for OpenVMS Alpha V4.9B およびそれ以前のバージョンは,サポートされなくなりました。ただし,Mature Product Support (MPS) の下で OpenVMS Versions 6.2 および 7.3-2 でのサポートを継続します。この製品と,OpenVMS Version 8.2 に統合され,PowerStorm 300, PowerStorm 350,および ATI RADEON などの新しいカードをサポートする Open3D 製品とを混同しないようにしてください。サポートされなくなった製品は, OpenVMS Version 7.3-2 以降のリリースでの PixelVision,FFB,TGA,および TGA2 ベースのグラフィックの 3D サポートです。 第 6.18 節 の関連する注意事項を参照してください。
サポートされていない Open3D 製品がシステムにインストールされている場合は,問題が発生する可能性があります。たとえば,DECwindows ディスプレイ・サーバは, CPU を多用するループ内でハングアップすることがあります。使用中のバージョンの OpenVMS に Open3D がすでにインストールされている場合に, OpenVMS Version 8.2 へアップグレードする予定であれば,ターゲット・システムに次のグラフィック・コントローラ・ボードがインストールされていないことをまず確認しなければなりません。
V8.2
OpenVMS Version 8.2 から,3D グラフィック表示機能のライセンスは, AlphaServer と Integrity サーバのいずれの場合も,オペレーティング・システムのライセンスに含まれます。したがって,OpenVMS Version 8.2 では Open3D の単独のライセンスは入手できません。
詳細については 第 6.14 節 を参照してください。
A.3 DECamds は OpenVMS Version 8.2 ではサポートされない
V8.2
OpenVMS Version 8.2 では,DECamds はサポートされません。弊社では,DECamds の代わりに Availability Manager を使用することをお勧めします。 Availability Manager についての情報は,次の Web サイトを参照してください。
V8.2
DECevent と DIAGNOSE コマンドは, OpenVMS Version 8.2 ではサポートされません。
DECevent の代替機能としては,次のツールがあります。
A.5 2004 年 12 月に DECwrite のサービス期間が終了
V8.2
DECwrite は,2004 年 12 月 31 日でサービス期間が終了し, Software Product Library から削除されました。
A.6 Error Log Report Formatter (ERF) のサポート終了
Error Log Report Formatter (ERF) はサポートされなくなりました。 OpenVMS Version 7.2 より前のシステムで作成されたログを,この製品で処理する必要がある場合は,次の Freeware Web サイトから ERF ドキュメントにアクセスできます。
ERF は Error Log Viewer (ELV) に置き換わりました。詳細については,オンラインヘルプで ANALYZE/ERROR_LOG/ELV を参照するか,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
ERF を使用する前に,ELV または DECevent の一部である Binary Error Log Translation ユーティリティを使用してエラー・ログ・ファイルを変換する必要があります。 DECevent と DIAGNOSE コマンドはサポートされなくなりましたが,これらのツールを必要とするユーザは,次の Feeware Web サイトから,ソフトウェアと関連ドキュメントをダウンロードすることができます。
DECevent ソフトウェアをインストールするまでは, DIAGNOSE コマンドを使用するとエラーが出力されます。
A.7 ISA_CONFIG.DAT のサポートの将来のリリースでの中止
V7.1
SYS$MANAGER:ISA_CONFIG.DAT ファイルを使用して ISA デバイスを構成する機能は, OpenVMS Alpha の将来のリリースではサポートされなくなります。このファイルを使用している場合は,コンソールから ISACFG ユーティリティと,デバイス・ドライバをロードするための新しいファイル・ベースの自動構成方式を使用するように変換しなければなりません (『Writing OpenVMS Alpha Device Drivers in C』を参照)。
A.8 POSIX 1003.4a Draft 4 インタフェースのサポート中止
V7.0
Compaq POSIX Threads Library (以前の DECthreads) の POSIX 1003.4a,Draft 4 ("d4") インタフェースは,将来のリリースでサポートされなくなる予定です。 POSIX 1003.4a,Draft 4 インタフェースを使用して作成されたアプリケーションは, POSIX スレッド・ライブラリで提供される新しい POSIX 1003.1c 標準 ("pthread") インタフェースに移行する必要があります。このリリースでは,移行を支援するために,Draft 4 POSIX 1003.4a インタフェース用の互換モードが提供されます。この互換モードは,将来のリリースでは削除されます。
A.9 ビジュアル・スレッド: Version 8.2 ではサポートされない
V8.2
OpenVMS I64 システムや OpenVMS Alpha Version 8.2 ではビジュアル・スレッドはサポートされません。 OpenVMS Alpha Version 7.3-2 が,ビジュアル・スレッドがサポートされる最後のバージョンです。
A.10 アーカイブ扱いのマニュアル
V8.2
製品の製造が中止され,オペレーティング・システムが進化するにつれて, OpenVMS マニュアルの一部はアーカイブ扱いになります。アーカイブ扱いのマニュアルはそれ以降保守されず,OpenVMS ドキュメンテーション・セットには含まれません。ただし,次の Web サイトに保管されています。
左のサイド・バーにある "Archived documents" をクリックすると,アーカイブ扱いのマニュアルを参照できます。
OpenVMS Version 8.2 のリリースに伴なって,以下のマニュアルがアーカイブ扱いになりました。
『VAX MACRO and Instruction Set Reference Manual』
『OpenVMS VAX RTL Mathematics (MTH$) Manual』
『OpenVMS VAX System Dump Analyzer Utility Manual』
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