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HP OpenVMS Systems
Documentation

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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS

日本語 HP DECwindows Motif
for OpenVMS
リリース・ノート


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第 5 章
関連ドキュメントに関するリリース・ノート

この章では, DECwindows Motif ドキュメントの訂正について,簡単に説明しています。 DECwindows Motif ドキュメント・セットへの追加や変更の完全なリストについては, 『HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha Documentation Overview』 を参照してください。

5.1 『New Desktop 使用概説書』

この節では,『New Desktop 使用概説書』の記載の誤りを訂正します。

5.1.1 ファイル指定の訂正

V1.2--5

『New Desktop 使用概説書』のコマンド・プロシージャのファイル指定の記述に誤りがあります。同マニュアルの第3.4.9項の5段落で,ファイル指定は次のように記載されています。

「DECwindows Notesなどの, DECwindowsのオプション・アプリケーションは,情報を提供しないため自動再起動されない場合があります。その場合, disk$:[user.DT]SESSIONETC.COM のコマンド・プロシージャを使用して,自動起動されないアプリケーションを起動することができます。このプロシージャは,従来のDECwindows環境ではDECW$LOGIN.COMプロシージャに相当します。」

正確な記述は次のとおりです。

disk$:[user.DT.SESSIONS]SESSIONETC.COM

5.2 『Using DECwindows Motif for OpenVMS』

この節では,『Using DECwindows Motif for OpenVMS』の記載の誤りを訂正します。

5.2.1 ロゴの変更例の訂正

V1.2

『Using DECwindows Motif for OpenVMS』の「Changing Your Logo」に記述されている例は間違っています。手順 1 に出てくる次のコード例を変更してください。


$ COPY SYS$COMMON:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - 
_$ SYS$SPECIFIC:[SYSMANAGER]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM/LOG 

正しいコード例は,次のとおりです。


$ COPY SYS$COMMON:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - 
_$ SYS$SPECIFIC:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM/LOG 

5.3 『DECwindows Motif for OpenVMS Applications Guide』

この節では,『DECwindows Motif for OpenVMS Applications Guide』の訂正および補足事項について説明します。

5.3.1 [印刷終了] オプションの明確化

V1.2--3

『DECwindows Motif for OpenVMS Applications Guide』の漢字端末エミュレータに関する章の「印刷情報」の節では, [印刷] メニューについての情報を提供しています。「印刷終了」の節に記載されている情報をさらに理解するために,次のことに注意してください。

[印刷] メニューの [印刷終了] オプションを選択した場合,プリント・ジョブをクローズし,自動印刷モードを通常印刷モードに戻します。

5.3.2 アプリケーション・メニュー項目へのターゲット画面オプションの追加についての例の訂正

V1.2

『DECwindows Motif for OpenVMS Applications Guide』の「Adding Target Screen Options to Application Menu Items」に記述されている例は間違っています。最初に出てくる次の行を削除してください。


$ select_qualifiers: 

5.4 『DECwindows Motif for OpenVMS Guide to Non-C Bindings』

この節では,『DECwindows Motif for OpenVMS Guide to Non-C Bindings』への補足と訂正を行います。

5.4.1 GET_CHAR_STRUCT 関数へのアクセスについての訂正

V1.2--3

『DECwindows Motif for OpenVMS Guide to Non-C Bindings』では, XLIB GET_CHAR_STRUCT 関数の char_struct 引数に関するアクセスの記述が間違っていました。正しいアクセスはwrite (書き込み)です。

5.5 『DECwindows Motif Guide to Application Programming』

この節では,『DECwindows Motif Guide to Application Programming』への訂正について説明します。

5.5.1 OpenVMS DECburger サンプル・アプリケーションの UIL ソース・コードの位置

V1.2--3

『DECwindows Motif Guide to Application Programming』の第 4 章の「UIL による Help ウィジェットの作成」の節の説明では, OpenVMS DECburger アプリケーションの完全な UIL ソース・コードが OpenVMS システムの DECW$EXAMPLES に含まれていることを明確に記述していません。

5.5.2 Help ウィジェットのドキュメントの訂正

V1.2--3

『DECwindows Motif Guide to Application Programming』には,次の訂正事項があります。

5.6 『DECwindows Extensions to Motif』

この節では『DECwindows Extensions to Motif』に対する訂正を行います。

5.6.1 Corrected List of DXmNlayoutDirection Resource Constants

V1.2--3

『DECwindows Extensions to Motif』の第2章の DXmNlayoutDirectionリソースに関する節で次のような定数がリストされています。

しかし,次の定数は現在は DXmNlayoutDirectionリソースには使用できません。

また,表2-1についての説明は正しくありません。表 2-1 は,この関数の DXmLAYOUT_LEFT_DOWNおよび DXmLAYOUT_RIGHT_DOWN定数の効果について説明しています。

V1.2

『DECwindows Extensions to Motif』の 2.2 節では, DXmChildren ルーチンを使用して widget_list の長さを調べることができると説明しています。

この説明は正しくありません。 DXmNumChildren ルーチンを使用することにより, DXmChildren によって返されるウィジェット・リストの長さを調べることができるというのが正しい説明です。


第 6 章
日本語機能に関するリリース・ノート

この章では,日本語機能に関する新規機能および制限事項について説明します。

6.1 日本語DECwindows Motif V1.5の新機能

6.1.1 I64プラットフォームでのDECwindows Motifのサポート

日本語DECwindows Motif V1.5では,新しいプラットフォームとして,日本語 OpenVMS I64 がインストールされた HP Integrity サーバを新たにサポートします。

日本語DECwindows Motif for OpenVMS I64 V1.5では基本的に日本語DECwindows Motif for OpenVMS Alphaと同等の機能を提供します。ただし,以下のコンポーネントについては I64 版では提供されません。

6.2 日本語DECwindows Motif V1.3-1の新機能

6.2.1 既知の問題点の解決

V1.3-1

日本語 DECwindows Motif V1.3-1では次の問題点が解決されています。

6.3 日本語 DECwindows Motif V1.3 の新機能

6.3.1 X Window System Version 11 Release 6.6 のサポート

日本語 DECwindows Motif V1.3 は X Window System の最新の仕様である X Window System Version 11 Release 6.6 (X11R6.6) をサポートします。従来のバージョンの日本語 DECwindows Motif では X Window System Version 11 Release 5 (X11R5) をサポートしていました。

本バージョンの日本語 DECwindows Motif では XOpenOM(),XCreateOC(),XtOpenApplication() といった, X Window System Version 11 Release 6 (X11R6) 以降で新たに追加されたライブラリ関数を使用して日本語アプリケーションを開発・実行することができます。

一方 X11R6.6 は X11R5 からの上位互換が保たれているため,従来のバージョンの日本語 DECwindows Motif で開発した日本語アプリケーションは,再コンパイル・再リンクすることなく,そのまま本バージョンの日本語 DECwindows Motif 上で動作します。

6.3.2 DEC 日本語入力サーバのアップデート

本バージョンでは DEC 日本語入力サーバ DECW$JIM がアップデートされています。

詳しくは『日本語機能説明書』を参照してください。

6.3.3 日本語入力プロトコル

日本語アプリケーションは X ライブラリの国際化機能を使用して日本語入力サーバとの通信を行います。本バージョンの X ライブラリはテキスト入力 (IM) プロトコルとして X11R6 標準の R6 XIM プロトコルをサポートします。また,日本語 DECwindows Motif for OpenVMS Alpha では, Ximp IM プロトコルもサポートします。

これに対し本バージョンの DEC 日本語入力サーバは R6 XIM プロトコルと R5 DECXim プロトコルをサポートします。

なお,日本語アプリケーションが日本語入力サーバとの接続を試みる場合,最初に R6 XIM プロトコルをサポートする日本語入力サーバーとの接続を試み,続いて Ximp IM プロトコルをサポートする日本語入力サーバーとの接続を試みます。従来のバージョンでは Ximp IM プロトコルを使用するには論理名 DECW$XVENDORLAYER の設定が必要でしたが, V1.3 以降は必要ありません。

6.3.4 ja_JP.deckanji2000 ロケールのサポート

本バージョンから ja_JP.deckanji2000 日本語ロケールが新たにサポートされました。本バージョンでサポートする日本語ロケールは次のとおりです。

ja_JP
ja_JP.deckanji
ja_JP.deckanji2000
ja_JP.eucJP
ja_JP.sdeckanji

6.3.5 多国語対応

本バージョンの DECwindows Motifはひとつの DECwindows Motif 環境で日本語と中国語といった複数の言語を同時にサポートする多国語サポートに対応しています。

6.3.5.1 キットの構成

多国語対応のため,本バージョンから日本語 DECwindows Motifは国際化キットと日本語キットという2つのキットで構成されます。国際化キットには各国語共通部分が,日本語キットには日本語固有部分が含まれています。

他の言語の DECwindows Motif も同様の構成となります。たとえば,中国語 DECwindows Motifは国際化キットと中国語キットで構成されます。

ひとつの国際化キット上に複数の言語キットをインストールすることができます。これによって多国語環境を実現することができます。

本バージョンの日本語 DECwindows Motifは次の手順でインストールします。

  1. 標準版のインストール

  2. 国際化キットのインストール

  3. 日本語キットのインストール

詳しくは『インストレーション・ガイド』を参照してください。

6.3.5.2 システムのデフォルト言語

多国語環境では最後にインストールされた言語がシステムのデフォルト言語になります。以下の例では,最後にインストールされた中国語がデフォルト言語です。

  1. 標準版のインストール

  2. 国際化キットのインストール

  3. 日本語キットのインストール

  4. 中国語キットのインストール

インストール後にシステムのデフォルト言語を変更するには,コマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:DECW$SET_LANG.COM を特権アカウントで実行します。


  $ @SYS$MANAGER:DECW$SET_LANG.COM <言語>

<言語> には次のいずれかを指定します。

言語
JDECW 日本語
KDECW 韓国語
CDECW 中国語(簡体字)
TDECW 中国語(繁体字)

6.4 日本語 DECwindows Motif V1.2--6 の新機能

6.4.1 日本語DECwindows Motifキットの PCSI化

V1.2--6

日本語DECwindows Motif V1.2-6 のキットは,従来のセーブセット形式から,標準版Compaq OpenVMS Alpha の POLYCENTER ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティ(PCSI)形式のキットへ移行しました。これにより,より迅速かつ分かり易いインストール環境を提供します。

6.4.2 既知の問題点の解決

V1.2--6

日本語DECwindows Motif V1.2-6 では,次の問題点が解決されています。

  1. 日本語入力サーバ(DECW$JIM)の問題

  2. 日本語キーマップの問題
    LK411-AJ 日本語キーボードおよびキーマップ使用時に "カタカナ/ひらがな" キーが機能しない問題。

  3. 漢字端末エミュレータの問題
    マウスで漢字端末エミュレータ・ウィンドウをクリックまたはドラッグするとウィンドウが縮む問題。
    この問題を解決するため,以下のファイルを変更しました。従来通りの漢字端末エミュレータの環境を使用されたい方はこのファイルの autoResizeTerminalの前のコメントを削除してください。


    DECW$SYSTEM_DEFAULTS_JA_JP:DECW$TERMINAL.DAT 
    

6.5 日本語 DECwindows Motif V1.2--5A の新機能

6.5.1 日本語ファイル名サポート

V1.2--5A

日本語 DECwindows Motif V1.2--5A では,日本語 OpenVMS V7.2 から提供されている日本語ファイル名サポート機能を使用することによって日本語ファイル名を使用することができます。

以下のアプリケーションで日本語ファイル名を使用することができます。

日本語 Motif V1.2--5A では,ODS--5 ディスク上で最長 40 文字の日本語ファイル名を使用することができます。日本語ファイル名の使用できる長さは,ファイルが存在するディレクトリの長さにも依存します。制限を超えた場合,ファイル名はファイル ID,ディレクトリ ID 形式に変換されます。

注意

日本語ファイル名として使用できる文字は, ASCII 文字,JIS X0208--1983 漢字です。半角カナは使用することができません。半角カナを使用した場合,予期せぬ結果が生じる場合があります。

日本語 Motif V1.2--5A の日本語ファイル名サポート機能は,日本語 OpenVMS V7.2 以降で提供されている機能を使用しています。したがって,日本語 OpenVMS V7.2 より前の OS 上にインストールされた場合,日本語 Motif 1.2--5A のアプリケーションで日本語ファイル名を使用することはできません。

アプリケーションから RMS を使用してファイルの読み込みあるいは書き込みを行う場合, SDECKANJI コードでファイル名の指定あるいは取得を行うことができます。ウィンドウ・アプリケーションのファイル・セレクション等で,日本語ファイル名を使用することができます。

使用する場合は以下の論理名定義を行います.


$ DEFINE /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING SDECKANJI

また,使用を中止する場合は以下の論理名定義を行います。


$ DEFINE /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING DEFAULT
 
  あるいは 
 
$ DEASSIGN /SYSTEM JDECW$RMS_ENCODING

6.6 制限事項

この節では,日本語機能の制限事項について説明します。

6.6.1 USBキーボードの使用 (I64 のみ)

OpenVMS I64 システムの標準版 DECwindows Motif でサポートされる LK463(英語)キーボードを日本語環境で使用する場合は,スタイル・マネージャの「キーボード」アイコン(New Desktop の場合) あるいはセッション・マネージャの「オプション」メニューから「キーボード」オプション (従来型のデスクトップ環境の場合) を選択して,キーボードタイプとして "JAPANESE_LK411AJ" または "JAPANESE_LK41WAJ" を指定してください。 LK463 キーボードには日本語入力機能に関するキーおよびカナ LEDが存在しないためそれらの機能は使用できませんが,それ以外のキー入力は可能です。

LK463 キーボードでカナモードに切り替えるには,左側のComposeキーを押してください。


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