HP OpenVMS Systems Documentation |
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自動起動キューについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル (上巻)』のキューについての章を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。この場合は,シンビオント・プロセスが作成されるときに, /BASE_PRIORITY 修飾子がシンビオント・プロセスの基本優先順位を設定します。
バッチ・キューは,バッチ実行キューまたはバッチ汎用キューのいずれかに分類されます。省略時の設定では,/BATCH 修飾子はバッチ実行キューを初期化します。汎用バッチ・キューを指定するには, /GENERIC 修飾子を /BATCH 修飾子と同時に使用します。
/BATCH 修飾子と /DEVICE 修飾子は,同時に使用できません。 /NOBATCH 修飾子と /NODEVICE 修飾子も,同時に使用できません。
下限 パラメータは,プリント・ジョブに対してキューが受け付ける最小のブロック数 (10進数) です。 下限 値より少ないブロック数のプリント・ジョブがキューに登録されると,キューのブロック制限値の下限が変更されるまでジョブは待ち状態になります。ジョブは,キューのブロックの下限値がジョブのブロック数以下に減少された後に処理されます。
上限 パラメータは,プリント・ジョブに対してキューが受け付ける最大のブロック数 (10進数) です。この値を超えるプリント・ジョブがキューに登録されている場合,キューのブロック制限値が変更されるまでジョブは待ち状態になります。ジョブは,キューのブロックの上限値がジョブのブロック数以上に増加された後に処理されます。
ジョブの上限値だけを指定する場合は,括弧を省略できます。たとえば,/BLOCK_LIMIT=1000 は,キューの中で 1000 以下のブロックを持つジョブだけが処理されます。ジョブの下限値だけを指定するには,空文字列 ("") を使用して,上限の指定子を示さなければなりません。たとえば,/BLOCK_LIMIT=(500,"") は,キューの中 500 以上のブロックを持つジョブはすべて処理されます。下限および上限の両方を指定することもできます。たとえば,/BLOCK_LIMIT= (200,2000) は,キューの中で 200 未満のブロックを持つジョブと,2001 以上のブロックを持つジョブは処理されないことを意味します。
/NOBLOCK_LIMIT 修飾子は,/BLOCK_LIMIT 修飾子を指定してこのキューに設定した前の設定を取り消します。
キューの属性は,それぞれのシステムによって異なります。 属性 パラメータは,0 〜 127 の値,または DEFINE/CHARACTERISTIC コマンドを使用して定義した属性名になります。
/NOCHARACTERISTICS 修飾子は,/CHARACTERISTICS 修飾子を指定してこのキューに設定していた前の設定をすべて取り消します。
キューに時間制限値 CPUMAXIMUM が指定されていない場合や,利用者登録ファイル (UAF) に設定された値が CPU 時間制限値に NONE を指定している場合は,値 0 またはキーワード INFINITE を使用すると,CPU 時間の制限をなくすことができます。NONE を指定すると,UAFまたは SUBMIT コマンドで指定した値 (指定している場合) が CPU 時間値の省略時の設定になります。 CPU 時間値は,システム・パラメータ PQL_MCPULM で指定した値以上でなければなりません。この時間は,/CPUMAXIMUM 修飾子を使用して設定した CPU 時間制限を超えることができません。デルタ時間を指定する方法についての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。 CPU 時間制限の指定についての詳細は, 表 DCLI-1 を参照してください。
/CPUMAXIMUM 修飾子は,キューにジョブを登録するすべてのユーザに対して,利用者登録ファイル(UAF)で指定した時間制限を変更します。値 0 またはキーワード INFINITE を使用すると,CPU 時間の制限をなくすことができます。 NONE を指定すると,UAF または SUBMIT コマンドで指定した値 ( 指定している場合 ) が CPU 時間値の省略時の設定になります。 CPU 時間値は,システム・パラメータ PQL_MCPULM で指定した値以上でなければなりません。
デルタ時間を指定する方法についての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。 CPU 時間制限値を指定する方法についての詳細は, 表 DCLI-1 を参照してください。
プロセスの CPU 時間制限値は,システムの UAF でのユーザ・レコードごとに指定します。また,省略時の設定の CPU 時間制限値,指定したキューに存在するすべてのジョブに対する最大 CPU 時間制限値,またはキューの各ジョブに対する省略時の CPU 時間制限値も指定できます。指定した各値に従って実行される処理と,指定の組み合わせを 表 DCLI-1 に示します。
| SUBMIT コマンドで CPU 時間制限値が指定されている | キューで省略時の設定の CPU 時間制限値が指定されている | キューで CPU 時間制限値が指定されている | 処理 |
|---|---|---|---|
| No | No | No | UAFの値を使用します。 |
| Yes | No | No | SUBMITコマンドとUAF 値のうち,小さい方を使用します。 |
| Yes | Yes | No | SUBMITコマンドとUAF 値のうち,小さい方を使用します。 |
| Yes | No | Yes | SUBMIT コマンドとキューの最大値のうち,小さい方を使用します。 |
| Yes | Yes | Yes | SUBMIT コマンドとキューの最大値のうち,小さい方を使用します。 |
| No | Yes | Yes | キューの省略時の値と最大値のうち,小さい方を使用します。 |
| No | No | Yes | 最大値を使用します。 |
| No | Yes | No | UAFとキューの省略時の値のうち,小さい方を使用します。 |
/DEFAULT および /GENERIC 修飾子は,同時に指定できません。
使用可能なオプションは,次のとおりです。
| [NO]BURST[=キーワード] | バースト・ページのバーを出力の前にプリントするかどうかを制御します。値 ALL (省略時の値) を指定すると,バースト・ページは,ジョブの各ファイルの前にプリントされます。値 ONE を指定すると,バースト・ページは,ジョブの最初のファイルの前に 1 度プリントされます。 |
| [NO]FEED | ページの最後で,自動的に改ページを行うかどうかを指定します。 |
| [NO]FLAG[=キーワード] | ファイル・フラグ・ページを,出力の前にプリントするかどうかを制御します。値 ALL ( 省略時の設定の値 ) を指定すると,フラグ・ページは,ジョブの各ファイルの前にプリントされます。値 ONE を指定すると,フラグ・ページは,ジョブで最初のファイルの前に 1 度プリントされます。 |
| FORM=タイプ | 出力実行キューの省略時のプリント形式を指定します。プリント形式を明示的に定義しないでジョブをキューに登録すると,このプリント形式がジョブの処理に使用されます。 FORM キーワードによるプリント形式タイプが明示的に指定されていない場合,システムは,プリント形式 DEFAULT をキューに割り当てます。 /FORM_MOUNTED=タイプ修飾子の説明も参照してください。 |
| [NO]TRAILER[=キーワード] | 出力に続けてファイル・トレーラ・ページをプリントするかどうかを制御します。値 ALL ( 省略時の設定の値 ) を指定すると,ジョブの各ファイルの後にファイル・トレーラ・ページがプリントされます。値 ONE を指定すると,トレーラ・ページは,ジョブのファイルの最後に 1 度プリントされます。 |
ファイルに BURST オプションを指定すると,[NO]FLAG オプションは,ファイルの前にプリントされる 2 つのフラグ・ページに対して,フラグ・ページの追加または削除を行いません。
必須のキュー・オプションの設定についての詳細は, /SEPARATE 修飾子の説明を参照してください。省略時のキュー・オプションの指定についての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のキューの章を参照してください。
文字列に英小文字,ブランク,またはその他の英数字以外 ( スペースを含む ) の文字列を含める場合は,文字列全体を二重引用符 (" ")で囲みます。
/NODESCRIPTION 修飾子は,そのキューに関する説明をすべて削除します。
| PRINTER | プリント・キューを示します。 |
| SERVER | サーバ・キューを示します。サーバ・キューは,/PROCESSOR 修飾子に指定した,ユーザが変更したシンビオント,またはユーザが作成したシンビオントによって制御されます。 |
| TERMINAL | 端末キューを示します。 |
キュー・タイプなしで /DEVICE 修飾子を指定すると,省略時の設定により /DEVICE=PRINTER 修飾子が使用されます。
出力キューは,出力実行キューまたは汎用出力キューに分類されます。省略時の設定では,/DEVICE 修飾子によって,出力実行キューが初期化されます。汎用出力キューを指定するには, /DEVICE 修飾子と /GENERIC 修飾子を同時に使用します。
情報用には,/DEVICE 修飾子にキュー・タイプを指定します。出力実行キューが起動すると,キューに対応したシンビオントによって,実際のキュー・タイプが決まります。標準のシンビオントは,装置の特性をチェックして,キューがプリンタ・キューまたは端末キューのいずれであるかマークをつけるよう設定します。通常は,ユーザ変更シンビオントおよびユーザ作成シンビオントは,サーバ・キューとしてキューをマークします。汎用出力キューの装置タイプは,出力実行キューの装置タイプと一致する必要はありません。
/DEVICE 修飾子と /BATCH 修飾子は,同時に使用できません。また,/NODEVICE 修飾子と /NOBATCH 修飾子も,同時に使用できません。
プリント形式タイプを明示的に指定しない場合,システムは,DEFAULT のプリント形式をキューに割り当てます。
プリント形式を明示的に指定してジョブがキューに登録され,明示的なプリント形式のストックがマウントされたプリント形式のストックと一致しない場合は,このジョブは待ち状態に入ります。そしてその状態は,このキューのマウントされたプリント形式のストックが,ジョブに対応したプリント形式のストックと一致するまで続きます。
プリント形式のタイプを指定するには, DEFINE/FORM コマンドで定義した数値またはプリント形式名を使用します。プリント形式のタイプは,それぞれのシステムによって異なります。 /FORM_MOUNTED 修飾子と /GENERIC 修飾子は,同時に使用できません。
/GENERIC 修飾子を使用してターゲット実行キューを指定しない場合,ジョブは,/ENABLE_GENERIC 修飾子で初期化されていて,かつ,汎用キューと同じタイプ (バッチまたは出力) の任意の実行キューに移動できます。
キューを汎用バッチ・キューまたは出力キューとして定義するには, /GENERIC 修飾子と同時に,/BATCH 修飾子または /DEVICE 修飾子を指定します。汎用キューの作成に,/BATCH 修飾子および /DEVICE 修飾子のいずれも指定しないと,省略時の設定により,キューは汎用出力キューになります。
/SEPARATE 修飾子は,/GENERIC修飾子と同時に使用できません。
/NAME_OF_MANAGER 修飾子を省略した場合は,省略時の設定の名前の SYS$QUEUE_MANAGER が使用されます。
INITIALIZE/QUEUE コマンドを使用してキューの変更を行う場合や,そのキューが省略時の設定のキュー・マネージャで制御されていない場合は, /NAME_OF_MANAGER 修飾子に制御キュー・マネージャの名前を指定する必要があります。または,論理名 SYS$QUEUE_MANAGER を正しいキュー・マネージャとするように定義して,そのキュー・マネージャを,現在処理中のプロセスの省略時の値にできます。
/NONO_INITIAL_FF 修飾子を指定すると,出力装置にフォーム・フィードが送られ,紙の一番上から印刷が開始されます。
装置に対する IP アドレスとポート番号を,引用符の中に指定することができます。 IP アドレスの指定についての詳細は,TCP/IP Services for OpenVMS のマニュアルを参照してください。
このノード名の指定は,OpenVMS Cluster システムで使用します。このノード名の指定は,キューが実行される OpenVMS システムのシステム・パラメータ SCSNODE によって指定されたノード名と一致しなければなりません。
/ON 修飾子は, /AUTOSTART_ON 修飾子または /GENERIC 修飾子と同時に使用できません。ただし,既存のキューを再初期化する場合, /AUTOSTART_ON 修飾子を使用して前に作成または起動していたキューに対しては, /ON 修飾子を指定できます。これを行うと,/AUTOSTART_ON オプションが変更され,キューが非自動起動キューになります。
省略時の設定では,SYS$SYSTEM:PRTSMB.EXE が,出力実行キューに対応したシンビオント・イメージです。
/NOPROCESSOR 修飾子を指定すると,/PROCESSOR 修飾子を使用して設定した前の設定はすべて取り消され,SYS$SYSTEM:PRTSMB.EXE が使用されます。
アクセス・パラメータの指定がないときは,アクセスできないことを意味します。省略時の設定の保護は,(SYSTEM:M,OWNER:D,GROUP:R,WORLD:S)です。保護コードを 1 つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』を参照してください。UIC に基づいた保護によるキュー操作の制御についての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のキューの章を参照してください。
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