library home hp.com home products and services support and drivers solutions
cd-rom home
End of Jump to page title
HP OpenVMS Systems
Documentation

Jump to content


OpenVMS

OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


前へ 次へ 目次 索引


/STATE=オプションを指定しなければ,使用中のノードの LAT ポート・ドライバと LAT プロトコル・ソフトウェアが起動されます (ON)。

/UNIT_NUMBER_MAXIMUM=

LAT デバイスの最大ユニット番号を指定します。 たとえば 140 を指定すると,LTA140: がデバイスの最大ユニット番号となります。同時に使用する可能性があるデバイスをすべて許容できるような値を指定してください。使用中のデバイス数が指定した値より多くなると,特定のデバイスには,指定した値より大きいユニット番号が自動的に設定されます。

次の点にも注意してください。

最大ユニット番号は,99 から 9999 までの値です。省略時値は 9999 です。 /UNIT_NUMBER_MAXIMUM 修飾子を指定するたびに, LTA デバイス・シード値は,最大ユニット番号の約半分に再設定されます。

/USER_GROUPS=オプション[,...]

同一ネットワーク内において,指定したグループに属するサービス・ノードに対して,ローカル・ノードからのアクセスを制約します。使用中のローカル・ノードは,指定したユーザ・グループに対応するサービス・ノード以外にはアクセスできません。 /USER_GROUPS 修飾子は,使用中のノードのノード・データベースに格納されるノード数も制限します。ローカル・ノードは,ノードとサービスについての情報を,少なくとも指定したユーザ・グループの 1 つに属しているものしか格納しません。省略時の設定では,LAT サービス・ノードは,すべてグループ 0 に属します。

この修飾子が有効であるのは,発信接続がローカル・ノードで許可されている場合です (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。

使用中のノードで許可されているユーザ・グループ (サービス・グループ) のリストを表示するには,SHOW NODE コマンドを使用します。

/USER_GROUPS 修飾子には,オプションがいくつかあります。いずれのオプションでも,複数のグループを指定する方法として次の 2 種類があります。

オプションは,次のとおりです。

ENABLE= グループ・コード[,...] 指定したユーザ・グループへのアクセスを使用中ノードに許可する。
DISABLE= グループ・コード[,...] 指定したグループへのアクセスを使用中ノードに禁止する。指定したグループは,それまでアクセスが許可されていたグループである。
ENABLE= グループ・コード[,...],
DISABLE= グループ・コード[,...]
アクセスを許可するグループと禁止するグループを同時に 1 行のコマンド行に指定する方法。次のように, ENABLE と DISABLE を括弧で囲む。 /GROUP=(ENABLE=(10,12),
DISABLE=(1-30))


説明

通常,SET NODE コマンドは,システム固有の LAT 設定コマンド・プロシージャ LAT$SYSTARTUP.COM の中から実行されます。 SET NODE コマンドでは,次のような特性を指定できます。

LATCP コマンドは特性を動的に変更するので (つまり,変更内容が直ちに有効となるので),LAT ポート・ドライバが実行中であれば,いつでも SET NODE コマンドを使用できます。変更内容は, LAT ポート・ドライバが停止すると無効となります。次に LAT ポート・ドライバを起動したときにも同じ変更内容を有効とするには, LAT$SYSTARTUP.COM を編集し,変更した LAT$SYSTARTUP.COM で LAT ポート・ドライバを起動します。

『OpenVMS システム管理者マニュアル』では,LAT ネットワークの概要とサービス・ノードについて説明しています。

注意

他のコマンドを正常動作させるには,LTDRIVER をロードして LATACP を起動した後,他のコマンドを使用する前に必ず SET NODE コマンドを実行する必要があります。


#1

LATCP>  SET NODE DUKE /IDENT="NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER"

使用中のローカル・ノードに DUKE というノード名を指定しています。識別文字列 "NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER" は,ノード DUKE からマルチキャストされます。

#2

LATCP>  SET NODE /MULTICAST_TIMER=50 /GROUPS=(ENABLE=(1-3,8,11),DISABLE=5)

ローカル・ノードからマルチキャスト・メッセージを 50 秒ごとに送出し,DUKE のサービスをターミナル・サーバに通知しています。さらに,ローカル・ノードへのアクセスをグループ 1,2,3,8,11 には許可し,それまで許可されていたグループ 5 には禁止しています。

#3

LATCP>  SET NODE /CONNECTIONS=BOTH /USER_GROUPS=(ENABLE=(24,121-127),DISABLE=0)

着信接続と発信接続の両方をローカル・ノードに許可しています。使用中のローカル・ノードのユーザは,24 と 121 から 127 までのユーザ・グループに属するサービス・ノードにアクセスできますが,グループ 0 のサービス・ノードにはアクセスできません。

#4

LATCP>  SET NODE /CIRCUIT_TIMER=80 /KEEPALIVE_TIMER=20 -
_LATCP>  /RETRANSMIT_LIMIT=20 /CONNECTIONS=BOTH /MULTICAST_TIMER=60-
_LATCP>  /GROUPS=(DISABLE=0,ENABLE=73) /SESSION_LIMIT=(OUTGOING=10,INCOMING=0)

ノード DUKE に対し,多数の特性を一度に設定しています。

SET PORT

ローカル・ノード上の論理ポートを,デバイスを持っているターミナル・サーバ上のリモート・ポートに対応づけます。同様に,ローカル・ノード上の論理ポートを,ターミナル・サーバが提供するサービスや,LAT リモート・サービス・ノード上の 1 つまたは複数の専用ポートに対応づけることもできます。

このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。


形式

SET PORT ポート名


パラメータ

ポート名

ポートの名前を指定します。ポート名は,LTAn: の形式で指定します。 n は,1 から 9999 までの一意の番号です。

注意

DECserver への既存の LAT 接続が存在しない限り,DECserver ポートの特性を変更するために,DCL コマンドの SET TERMINAL と同時に CREATE PORT コマンドと SET PORT コマンドを使用することはできません。


修飾子

/APPLICATION

ローカル・ノード上のポートがアプリケーション・ポートであること,つまり,論理的に,ターミナル・サーバ上のポートや他の LAT サービス・ノード上の専用ポートに対応付けることを指定します。ターミナル・サーバ・ポートは,プリンタなどのデバイスをサポートします。プリンタをサポートするポートの場合,印刷キューをスタートアップ・コマンド・プロシージャで定義します。ターミナル・サーバ上のリモート・プリンタを設定する方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。

省略時のポート・タイプは APPLICATION です。

/DEDICATED

使用中のローカル・ノード上の論理ポートがアプリケーション・サービス専用であることを指定します。 /DEDICATED 修飾子では /SERVICE 修飾子を併用する必要があります。

LAT サービス・ノード上の論理ポートに対してアプリケーション・サービスを設定する方法は,次のとおりです。

  1. CREATE SERVICE/APPLICATION コマンドでサービスを作成し, CREATE PORT/DEDICATED コマンドで専用ポートを定義する。
    これらのコマンドは,LAT$SYSTARTUP.COM に登録することもできます。

  2. SET PORT/DEDICATED/SERVICE コマンドによって,専用ポートをサービスと対応づける。

  3. アプリケーション・プログラムを起動する。
    LAT$SYSTARTUP.COM に定義されている名前を,このプログラム内で専用ポートに割り当てます。

/LIMITED

/DEDICATED 修飾子で作成されたポートがアプリケーション・サービス専用になるのと同様の方法で,使用中のローカル・ノード上の論理ポートが特定のサービスに制限されることを指定します。 /LIMITED 修飾子を使用して作成されたポートは,アプリケーション・プログラムではなく,システム・ログイン・イメージ (LOGINOUT.EXE) によって制御されます。制限されたサービスに接続し,制限ポートに割り当てられている場合,Username:プロンプトが表示されます。

/LIMITED 修飾子を使用することにより,作成するポート数を制限し,ホスト・システムの特定のサービスにマップすることができます。ポートがすべて使用されると,それ以上このサービスに接続することはできません (ターミナル・サーバは,"service in use" メッセージを受信します)。

/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

ポートの特性が変更されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。

/NODE=リモート・ノード名

ローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに対して,論理的に対応づけるターミナル・サーバ (または発信接続をサポートするリモート・ノード) の名前を指定します。サーバは,リモート・デバイスをサポートします。使用中のローカル・ノードにアプリケーション・ポートを設定し,このポートを LAT リモート・サービス・ノード上の専用ポートと対応づけることができます。リモート・ポートは,アプリケーション・サービス専用となります。

/PASSWORD=リモート・パスワード

指定したアプリケーション・ポートに論理的に対応づけられているリモート・サービスへのアクセスに必要なパスワードを指定します。

/PORT=リモート・ポート名

リモート・デバイスをサポートするターミナル・サーバ上のリモート・ポートの名前,または LAT リモート・サービス・ノード上のアプリケーション・サービス専用のリモート・ポートの名前を指定します。いずれの場合も,リモート・ポートは,使用中のローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに論理的に対応づけられています。

/QUEUED

/NOQUEUED

サーバ・ポートへのアクセスをキューに登録するかどうか指定します。リモート・ポートが空いていれば,キューに登録されているかどうかにかかわらず,ターミナル・サーバはアクセス要求を受け付けます。リモート・ポートが空いていない状態で,ターミナル・サーバでキューの登録が許可されている場合,ターミナル・サーバは,リモート・アクセス要求をキューに登録します。リモート・アクセス要求をサーバのキューに登録したくない場合,/NOQUEUED を指定してください。

省略時の設定では,サーバ・ポートに対するアクセスはキューに登録されます。

/SERVICE=サービス名

次のいずれかを指定します。

ターミナル・サーバ・ポートが提供するリモート・サービスの名前を指定するには,/NODE 修飾子と /SERVICE 修飾子を使用します。サービスに対応する特定のポートを指定するには, /NODE,/PORT,/SERVICE の修飾子を使用します。これらの名前が分からない場合は,ターミナル・サーバ管理者に尋ねてください。

リモートの専用ポートで提供するサービスを特定のアプリケーション・プログラムとして命名する場合には,/DEDICATED 修飾子と /SERVICE 修飾子を使用します。このサービスは,CREATE SERVICE コマンドで作成されたサービスでなければなりません。1 つの専用ポートに設定できるサービスは 1 つだけですが,複数のポートに同じサービスを設定することはできます。


説明

SET PORT コマンドは,使用中のローカル・ノード上のアプリケーション・ポートを,ターミナル・サーバ上のポートまたはサービスに対応づけます。

ポートを作成するには,次のいずれかの方法を使用します。

アプリケーション・ポートをターミナル・サーバ上のサービスに対応づけると,そのサービスが示すすべてのポート (プリンタなど) に対するアクセスが許可されます。例 1,2 を参照してください。アプリケーション・ポートは,CREATE PORT/APPLICATION コマンドで作成されていなければなりません。

SET PORT コマンドは,ローカル・ノード上の専用ポートをリモート・ノードが提供するアプリケーション・サービスに対応づけることもできます。このアプリケーション・サービスは,すでに存在していなければなりません。例の 3 番を参照してください。ローカル・ノード上の専用ポートにリモート・ノードが提供するサービスを対応づけるためには,/DEDICATED 修飾子と /SERVICE 修飾子を使用しなければなりません。

さらに,SET PORT コマンドは,使用中のローカル・ノード上のアプリケーション・ポートを,LAT リモート・サービス・ノード上の 1 つまたは複数の専用ポートに対応するアプリケーション・サービスに対応づけることもできます。このアプリケーション・サービスは,ターミナル・サーバのユーザ,または発信接続をサポートするノードのユーザに提供されます。例 4 を参照してください。専用ポートは,CREATE PORT/DEDICATED コマンドで作成していなければなりません。

/LIMITED 修飾子を使用して,制限ポートとしてポートを作成することもできます。


次の SET PORT コマンドの例で行った変更内容を出力する場合には, SHOW PORT コマンドの使用例を参照してください。

#1

LATCP>  SET PORT LTA22: /APPLICATION /NODE=TS33EW /PORT=LN02

ターミナル・サーバ TS33EW 上のポート LN02 に対応するアプリケーション・ポートとして LTA22: を設定しています。 LTA22: というポートは,サーバ上の 1 つのプリンタに対応づけられています。次の例では,ターミナル・サーバ上の複数のプリンタにポートを対応づけています (サービス名 PRINTER に複数のプリンタが割り当てられている)。

#2

LATCP>  SET PORT LTA19: /APPLICATION /NODE=TLAT1 /SERVICE=PRINTER /QUEUED

ローカル論理ポートをターミナル・サーバ上のサービス (複数のプリンタ) に対応づける例です。アプリケーション・ポート LTA19: を,ターミナル・サーバ TLAT1 上のサービス PRINTER に対応づけています。サービス PRINTER は,TLAT1 上の 1 つまたは複数のポートに対応づけることができます。/QUEUED 修飾子が指定されているので,サービス PRINTER を提供するサーバは,このサービスを提供するすべてのポートが使用中であるとき,リモート接続要求をキューに登録できます。印刷キューの設定方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』の印刷処理の項を参照してください。

#3

LATCP>  SET PORT LTA21: /DEDICATED /SERVICE=GRAPHICS

ローカル・サービス・ノード上のアプリケーション・ポート LTA21: が,ターミナル・サーバのユーザ,または発信接続をサポートするノードのユーザに対し,サービス GRAPHICS を提供しています。 GRAPHICS は,ユーティリティまたはアプリケーション・プログラムです。

#4

LATCP>  SET PORT MAIL_PORT /SERVICE=MAIL/NODE=RMNODE

論理名が MAIL_PORT のポートを,リモート・ノード RMNODE 上の専用サービス MAIL に対応づけています。論理名 MAIL_PORT のポートは,CREATE PORT コマンドで作成されています。CREATE PORT コマンドの使用例 3 を参照してください。 DCL の ASSIGN コマンドや DEFINE コマンドで作成された論理名である可能性もあります。 SET PORT ポート名 /DEDICATED/SERVICE=MAIL コマンドで,ノード RMNODE 上のポートをサービス MAIL 専用としなければなりません。

#5

$ LCP :== $LATCP
$ LCP CREATE SERVICE/LIMITED ONLY_ONE
$ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234:
$ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE

制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを 1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト (Local>) からサービス ONLY_ONE に接続すると,ポート LTA1234 が割り当てられ,ユーザ名の入力を求められます。LTA1234 にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると, "service in use" メッセージを受信します。


前へ 次へ 目次 索引