HP OpenVMS Systems Documentation |
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/NONO_INITIAL_FF 修飾子を指定すると,出力装置にフォーム・フィードが送られ,紙の一番上から印刷が開始されます。
ノード名は VAXcluster システムだけで使用されます。このノード名は,キューが実行される VAX コンピュータのシステム・パラメータ SCSNODE によって指定されたノード名と一致していなければなりません。
/ON 修飾子は,/AUTOSTART_ON 修飾子または /GENERIC 修飾子と同時に使用できません。ただし,/AUTOSTART_ON 修飾子を使用して,既に作成または起動していたキューには,/ON 修飾子を指定できます。これを行うと,/AUTOSTART_ON 修飾子が変更され,キューが非自動起動キューになります。
キューの利用者識別コード (UIC) を変更します。『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』の説明に従って,標準形式を使用して UIC を指定します。
出力実行キューに標準以外のプリント・シンビオントを指定できます。 /PROCESSOR 修飾子のパラメータには,任意の有効なファイル名を指定することができます。システムは,装置およびディレクトリ名の SYS$SYSTEM とファイル・タイプ .EXE を追加します。出力キューにこの修飾子を使用すると,実行するシンビオント・イメージは SYS$SYSTEM:filename.EXE になります。
省略時の設定では,SYS$SYSTEM:PRTSMB.EXE が,出力実行キューに対応したシンビオント・イメージです。
/NOPROCESSOR 修飾子を指定すると,/PROCESSOR 修飾子を使用して設定した前の設定はすべて取り消され,SYS$SYSTEM:PRTSMB.EXE が使用されます。
キューの保護を指定します。
保護コードを 1 つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
保護コードの指定についての詳細は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』を参照してください。利用者識別コードに基づいた保護によるキュー操作の制御についての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
AlphaServer GS シリーズ・システム上でのみサポートされます。
| ALL | 実行後,キューのジョブをすべて保留します。 |
| ERROR | 正常に終了できなかったジョブだけを保留します。 |
PRINT,SUBMIT,または SET ENTRY コマンドに /RETAIN 修飾子を指定すると,ジョブに対するジョブ保持オプションを要求できます。ただし,キューに指定したジョブ保持オプションは,そのキューに要求されたすべてのジョブの保持オプションを無効にします。
キューのいずれかに待ち状態のジョブがあるときにこのコマンドを実行すると,その後のジョブの順序は予測できなくなります。
/SEPARATE 修飾子と /GENERIC 修飾子は同時に使用できません。
ジョブの区切りに関するオプション次のとおりです。
| [NO]BURST | バースト・ページのバーを含む 2 つのジョブ・フラグ・ページを,各ジョブの先頭にプリントするかどうかを指定します。 |
| [NO]FLAG | ジョブのフラグ・ページを各ジョブの先頭にプリントするかどうかを指定します。 |
| [NO]TRAILER | ジョブのトレーラ・ページを各ジョブの末尾にプリントするかどうかを指定します。 |
| [NO]RESET=(モジュール[,...]) | このキューで使用するジョブ・リセット・シーケンスを装置制御ライブラリの中から指定します。指定されたモジュールが装置制御ライブラリから取り出されて,各ジョブの終わりに装置をリセットします。リセット動作はファイル・トレーラの後とジョブ・コントローラの前に行われます。したがって,ジョブの区切りのためのページはすべて,装置がリセット状態においてプリントされることになります。 |
/SEPARATE=BURST を指定すると,[NO]FLAG 区切りオプションは,ジョブの前にプリントされる 2 つのフラグ・ページに対して,フラグ・ページの追加(または削除)を行いません。
変更できるキュー・オプションの設定についての詳細は, /DEFAULT 修飾子の説明を参照してください。
必須のキュー・オプションの指定についての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。その場合,シンビオント・プロセスが作成されるときに, /WSDEFAULT 修飾子が,実行キューのシンビオント・プロセスに対するワーキング・セットの省略時の値を設定します。
Alpha システムの場合はページレット単位 (1 ページレットは 512 バイト) で, VAX の場合はページ単位 (1 ページは 512 バイト) で, n の値を指定します。オペレーティング・システムは,この値は,内部でページ単位に切り上げられるため ( 1 ページの大きさは,CPU によって異なることがあります),Alpha システムでは,実際に使用できる物理メモリの量は指定したものより大きくなることがあります。
値 0 または NONE を指定すると,UAF または SUBMIT コマンドで指定した値がワーキング・セットの省略時の設定の値になります。
ワーキング・セットの省略時の設定によるバッチ・ジョブの影響についての詳細は, 表 DCLII-22 を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。その場合,シンビオント・プロセスが作成されるときに, /WSEXTENT修飾子が,出力実行キューのシンビオント・プロセスに対するワーキング・セットの省略時の値を設定します。
Alpha システムの場合はページレット単位 (1 ページレットは 512 バイト) で, VAX システムの場合はページ単位 (1 ページは 512 バイト) で, n の値を指定します。オペレーティング・システムは,この値は,内部でページ単位に切り上げられるため (1 ページの大きさは, CPU によって異なることがあります),Alpha システムでは,実際に使用できる物理メモリの量は指定したものより大きくなることがあります。
値 0 または NONE を指定すると,UAF または SUBMIT コマンドで指定した値がワーキング・セットの省略時の設定の値になります。
ワーキング・セット超過値によるバッチ・ジョブの影響についての詳細は, 表 DCLII-22 を参照してください。
この修飾子は,出力実行キューにも指定できます。その場合,シンビオント・プロセスが作成されるときに, /WSQUOTA修飾子が,出力実行キューのシンビオント・プロセスに対するワーキング・セットの省略時の値を設定します。
OpenVMS Alpha の場合はページレット単位(1 ページレットは 512 バイト)で, OpenVMS VAX の場合はページ単位(1 ページは 512 バイト)で, nの値を指定します。オペレーティング・システムは,この値は,内部でページ単位に切り上げられるため (1 ページの大きさは CPU によって異なることがあります),Alpha システムでは,実際に使用できる物理メモリ量は指定したものより大きくなる可能性があります。
値 0 または NONE を指定すると,UAF または SUBMIT コマンドで指定した値 (指定している場合) がワーキング・セット制限値の省略時の設定になります。
ワーキング・セットの省略時の設定の値,ワーキング・セット制限値,およびワーキング・セット超過値は,UAF システムの各ユーザ・レコードに含まれています。キュー中の各ジョブに対して,またはすべてのジョブに対して,ワーキング・セット値を指定できます。ワーキング・セット・サイズとワーキング・セット制限値を含むさまざまな組み合わせの指定,およびその処理を, 表 DCLII-22 に示します。
| SUBMIT コマンドによって 指定される値 |
キュー に指定される値 |
処理 |
|---|---|---|
| No | No | UAF値を使用します。 |
| No | Yes | キューの値を使用します。 |
| Yes | Yes | 2つの値のうち小さい方を使用します。 |
| Yes | No | 指定した値とUAFを比較して,小さい方を使用します。 |
| #1 |
|---|
$ STOP/QUEUE LPA0 $ START/QUEUE/TOP_OF_FILE LPA0 |
この例で STOP/QUEUE コマンドは,プリント・キュー LPA0 で現在実行中のジョブを中断して,そのキューを一時停止状態にします。 START/QUEUE コマンドは,そのキューを一時停止状態から解除します。 /TOP_OF_FILE 修飾子を指定しているので,中断されたジョブは,割り込まれた箇所ではなくファイルの先頭からプリントを再開します。
| #2 |
|---|
$ INITIALIZE/QUEUE LPA0 . . . $ START/QUEUE/DEFAULT=FLAG LPA0 |
この例で INITIALIZE/QUEUE コマンドは,LPA0 という名前のキューを初期化します。その後,START/QUEUE コマンドを使用して,このキューを起動します。 /DEFAULT 修飾子を指定しているので,各ジョブのそれぞれのファイルの先頭にフラグ・ページが付きます。
| #3 |
|---|
$ START/QUEUE/DEFAULT=FORM=LN01_PORTRAIT LN01_PRINT |
この例で START/QUEUE コマンドは,省略時の設定のプリント形式 LN01_PORTRAIT で LN01_PRINT キューを再起動します。
| #4 |
|---|
$ INITIALIZE/QUEUE/START/GENERIC=(A,B) MYQUEUE . . [new printers X and Y are brought in at a later date] . $ STOP/QUEUE/NEXT MYQUEUE $ START/QUEUE/GENERIC=(X,Y) MYQUEUE |
この例では,汎用キュー用のターゲット・ノードのリストを変更します。なお,このキューは,以前に汎用キューとして初期化されています。
| #5 |
|---|
$ START/QUEUE/RAD=1 BATCHQ1 $ SHOW QUEUE/FULL BATCHQ1 Batch queue BATCHQ1, idle, on QUEBID:: /BASE_PRIORITY=4 /JOB_LIMIT=3 /OWNER=[SYSTEM] /PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S) /RAD=1 |
この例は,割り当てられたすべてのジョブを RAD 1 の QUEBID で実行するように BATCHQ1 を変更し,キューが処理のためのジョブを受け入れられるように準備します。
クラスタ全体のキュー・マネージャを起動し,キュー・マネージャのキュー・データベース・ファイルをオープンします。 /QUEUE 修飾子はオプションですが,/MANAGER 修飾子は必須です。省略時の設定では,このコマンドは省略時のキュー・マネージャ (SYS$QUEUE_MANAGER) に影響を与えます。省略時のキュー・マネージャ以外のキュー・マネージャを起動するには, /NAME_OF_MANAGER 修飾子を指定します。
詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のキュー・マネージャに関する章を参照してください。
OPER(オペレータ) および SYSNAM( システム論理名 ) 特権が必要です。
START/QUEUE/MANAGER [ディレクトリ指定]
ディレクトリ指定
システム・キューと,キュー・データベースのジャーナル・ファイルを含むディレクトリを指定します。キュー・ファイルのファイル・タイプは QMAN$QUEUES で,これにはキュー定義が含まれています。ジャーナル・ファイルのファイル・タイプは QMAN$JOURNAL で,これにはジョブおよびその他の情報が含まれています。システムが予期せずに停止した場合は,キュー・マネージャはジャーナル・ファイル内のジョブおよびその他の情報を使用して,最後の既知状態に戻ります。これらのファイルは,同一ディレクトリ内になければなりません。キュー・ファイルおよびジャーナル・ファイルの,省略時の位置は SYS$COMMON:[SYSEXE] です。これ以外の位置を指定する場合は,オプションの ディレクトリ指定パラメータを指定します。ディレクトリ指定には,少なくとも装置名とディレクトリ名は指定しなければなりません。アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%) ワイルドカード文字は使用できません。
ここで指定するディレクトリは,キュー・マネージャを実行するすべてのノードで使用できなければいけません。ディレクトリ指定が隠し論理名の場合は,クラスタ内のすべてのノードで同様に定義されていなければなりません。
キュー・ファイルととジャーナル・ファイルの位置は,キュー・データベースのマスタ・ファイルに格納されます。後続の START/QUEUE/MANAGER コマンドでは,ディレクトリ位置を再度指定する必要はありません。
キュー・データベース・ファルの位置の変更についての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のキュー・マネージャに関する章を参照してください。
START/QUEUE/MANAGER コマンドは,次のように使用します。
- START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION コマンドを入力して,キュー・データベースを作成し,キュー・マネージャを起動します。一度起動したキュー・マネージャは, STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTER コマンドで明示的に停止させるまで,実行します。
- STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTER コマンドが実行されている場合は, START/QUEUE/MANAGER コマンドを入力して,キュー・マネージャを再起動させます。
- OpenVMS Cluster 環境では, START/QUEUE/MANAGER コマンドに /ON 修飾子を指定すると,キュー・マネージャが実行されるノードのリストを変更することができます。詳細は,/ON 修飾子の説明を参照してください。
- OpenVMS Cluster 環境では,START/QUEUE/MANAGER コマンドを入力すると,キュー・マネージャ・プロセスは /ON 修飾子で指定したリストのうち最初の使用可能なノードで実行されることが,保証されます。このノードで実行しない場合は,キュー・マネージャはサービスに割り込みをかけずに,そのノードに移動します。省略時のノード・リスト(*) を使用している場合は,キュー・マネージャは移動しません。詳細は,/ON 修飾子の説明を参照してください。
キュー・マネージャが省略時の位置以外の位置にあり,複数のシステム・ディスクを持つ OpenVMS Cluster 環境の場合は,論理名 QMAN$MASTER を定義する必要があります。詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のキュー・マネージャとキュー・データベースに関する章を参照してください。
START/QUEUE/MANAGER コマンドを入力してもキュー・マネージャが起動しない場合は,次のメッセージが表示されます。
%JBC-E-QMANNOTSTARTED, queue manager could not be started
このメッセージが表示された場合は,オペレータ・ログ・ファイル SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG を探してください ( またはオペレータのコンソールを見てください )。これには,問題についての情報に対してファシリティQUEUE_MANAGE および JOB_CONTROL からのメッセージが含まれています。たとえば,次のコマンドを入力します。
$ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG /WINDOW=5 QUEUE_MANAGE,JOB_CONTROL
/ADD
既存のキュー・データベースに,キュー・マネージャを作成して追加することを指定します。既存のキュー・マネージャを指定した場合は,この要求は無視されます。/NAME_OF_MANAGER=名前
省略時の設定以外のキュー・マネージャを作成します。 31 文字までの論理名を指定します。ここで指定した名前は,キュー・マネージャ・プロセスの識別子,および管理するデータベースの一部として使用されます。/NEW_VERSION
/NONEW_VERSION (省略時の設定)
キュー・データベースの新しい(空の)バージョンを指定します。キュー・システムを最初に作成し起動する時は,この修飾子は必須です。この修飾子で既存のキュー・データベースを指定した場合は,既存のマスタ・ファイルとキュー・ファイルは,キュー・データベースの新しいマスタ・ファイルとキュー・ファイルに置き換えられます。ただし,既存のキュー・データベースのジャーナル・ファイルは削除されます。ジョブおよびその他の情報は失われます。
/ON=(ノード[,...])
OpenVMS Cluster 環境において,クラスタ全体で有効なキュー・マネージャを実行するノードを指定します。省略時のノード・リストは,アスタリスク(*) です。キュー・マネージャを実行しているノードがクラスタからはずされた場合は,キュー・マネージャは,クラスタ内の使用可能なノードに自動的にフェイルオーバできます。ただし,キュー・マネージャを実行するノードに順序を指定したり,キュー・マネージャを実行するノードを制限したい場合は, /ON 修飾子を指定する必要があります。
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