HP OpenVMS Systems Documentation |
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データ率統計のデータ項目は,次のとおりです。
Total $GET Call Rate
Bytes per $GET
Total $PUT Call Rate
Bytes Per $PUT
Total $UPDATE Call Rate
Bytes per $UPDATE
$READ Call Rate
Bytes per $READ
$WRITE Call Rate
Bytes per $WRITE
$TRUNCATE Call Rate
Blocks per $TRUNCATE
$EXTEND Call Rate
Blocks per $EXTEND
ファイル・ロッキング統計のデータ項目は,次のとおりです。
New ENQ Rate
DEQ Rate
Converted ENQ Rate
Blocking AST Rate
Bucket Split Rate
Multi-Bucket Split Rate
キャッシング統計のデータ項目は,次のとおりです。
Local Cache Hit Percent
Local Cache Attempt Rate
Global Cache Hit Percent
Global Cache Attempt Rate
Global Buffer Read I/O Rate
Global Buffer Write I/O Rate
Local Buffer Read I/O Rate
Local Buffer Write I/O Rate
MONITOR RMS コマンドは,RMS Journaling の回復メカニズムによる入出力については出力しません。 |
OpenVMS RMS,OpenVMS RMS サービス,ファイル・アプリケーションの詳細については,『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』,『OpenVMS System Services Reference Manual』,『Guide to OpenVMS File Applications』を参照してください。
MONITOR> MONITOR RMS /ITEM=OPERATIONS /FILE=SYS$COMMON:[SYSEXE]SYSUAF.DAT
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ファイル SYSUAF.DAT について,基本動作統計を出力しています。
MONITOR SCSコマンドを実行すると,システム通信サービス(SCS)クラスの監視が開始されます。
MONITOR SCS
/修飾子[,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
取得できる統計情報(現在値,平均値,最小値,最大値)がすべて記載されたテーブルを,画面への出力と要約の出力に含めることを指定します。要約を出力する場合には,どのクラスでもこの修飾子が省略時の設定になります。それ以外の場合には,CLUSTER,MODES,PROCESSES,STATES, SYSTEM,およびVECTORを除くすべてのクラスで,この修飾子が省略時の設定になります。/AVERAGE
画面への出力と要約の出力に,平均値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。/CURRENT
画面への出力と要約の出力に,現在値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。 /CURRENT修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES,SYSTEM,およびVECTORの各クラスでは省略時の設定です。/ITEM=(キーワード[,...])
表示出力と要約出力の対象とする 1 つ以上のデータ項目を選択します。複数のキーワードを指定する場合は,括弧で囲み,コンマで区切ってください。省略時の値は,/ITEM=KB_MAP です。次の表は /ITEM 修飾子キーワードを説明しています。
キーワード 説明 ALL ディスクについて収集したすべてのデータ項目の統計を連続画面で表示することを指定する BUFFER_DESCRIPTOR 各ノードについて,ローカル・ノードのバッファ・キュー登録記述子率の統計を表示することを指定する D_DISCARD 各ノードについて,データグラム破棄率統計を表示することを指定する D_RECEIVE 各ノードについて,データグラム受信率統計を表示することを指定する D_SEND 各ノードについて,データグラム送信率統計を表示することを指定する KB_MAP 各ノードについて, KB マップ率統計を表示することを指定する KB_REQUEST 各ノードについて,データ要求による KB 要求率統計を表示することを指定する KB_SEND 各ノードについて,データ送信による KB 送信率統計を表示することを指定する M_RECEIVE 各ノードについて,メッセージ受信率統計を表示することを指定する M_SEND 各ノードについて,メッセージ送信率統計を表示することを指定する REQUEST_DATA 各ノードについて,ローカル・ノードが起動したデータ要求率統計を表示することを指定する SEND_CREDIT 各ノードについて,ローカル・ノードの送信クレジット・キュー登録率統計を表示することを指定する SEND_DATA 各ノードについて,ローカル・ノードが起動したデータ送信率統計を表示することを指定する
/MAXIMUM
最大統計の棒グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/MINIMUM
最小統計の棒グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/PERCENT
/NOPERCENT (省略時の設定)
統計をパーセント値として表示出力と要約出力で表すかどうかを制御します。/PERCENT 修飾子が適用されるのは,DISK,MODES,SCS,STATES のクラスだけです。
SCS クラスは,構成要素クラスです。このクラスのデータ項目は,クラスタ内の各ノードについて収集されます。 SCS クラスのデータ項目は,次のとおりです。
データ項目 説明 Datagram Send Rate データグラムを別のノードに送信する割合 Datagram Receive Rate データグラムを別のノードから受信する割合 Datagram Discard Rate データグラムを破棄する割合 Message Send Rate シーケンス・メッセージを別のノードに送信する割合 大容量記憶制御プロトコル (MSCP) ディスクとロック・マネージャとの交信を目的として,シーケンス・メッセージをノード間で交換します。
Message Receive Rate シーケンス・メッセージを別のノードから受信する割合 大容量記憶制御プロトコル (MSCP) ディスクとロック・マネージャとの交信を目的として,シーケンス・メッセージをノード間で交換します。
Send Data Rate データ・ブロック送信をローカル・ノードで起動する割合 Kbytes Send Rate ローカル・ノードでデータ送信を起動した結果として KB を送信する割合 Request Data Rate データ要求をローカル・ノードで起動する割合 Kbytes Request Rate ローカル・ノードでデータ要求を起動した結果として KB を受信する割合 Kbytes Map Rate ブロック転送で KB をマップする割合 ローカル・ノードとリモート・ノードの間におけるデータ転送の大体の割合です。バッファは,転送を実行する前にマップしなければなりません。マップしたバッファのサイズは,Kbytes Map Rate で表示されます。データ要求またはデータ送信をローカル・ノードまたはリモート・ノードで起動した場合,Kbytes Map Rate は,2 つのノード間で実際に転送した KB 数を示します。
Send Credit Queued Rate 接続を送信クレジットのキューに登録する割合 リモート・ノードが設定したバッファがすべて使用されている場合,接続は送信クレジットのキューに登録されます。
Buffer Descriptor Queued Rate 接続をバッファ記述子のキューに登録する割合 ローカル・ノードが設定したバッファ記述子がすべて使用されている場合,接続はバッファ記述子のキューに登録されます。システム・パラメータ SCSBUFFCNT を変更すれば,バッファ記述子の数を増やすことができます。
MONITOR> MONITOR SCS
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クラスタ内の各ノードについて,SCS の KB マップ率統計を表示しています。 CURLEY というノードと階層記憶制御装置 (HSC) SHEMP との間のブロック転送マップ動作を示しています。クラスタ内の各ノードは, SCS ノード名で表されています。
MONITOR STATESコマンドを実行すると,PROCESS STATESクラスの監視が開始され,スケジューラの14個の各状態ごとにプロセス数が表示されます。
MONITOR STATES
/修飾子[,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
取得できる統計情報(現在値,平均値,最小値,最大値)がすべて記載されたテーブルを,画面への出力と要約の出力に含めることを指定します。要約を出力する場合には,どのクラスでもこの修飾子が省略時の設定になります。それ以外の場合には,CLUSTER,MODES,PROCESSES,STATES, SYSTEM,およびVECTORを除くすべてのクラスで,この修飾子が省略時の設定になります。/AVERAGE
画面への出力と要約の出力に,平均値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。/CURRENT
画面への出力と要約の出力に,現在値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。 /CURRENT修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES,SYSTEM,およびVECTORの各クラスでは省略時の設定です。/MAXIMUM
画面への出力と要約の出力に,最大値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。/MINIMUM
画面への出力と要約の出力に,最小値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。/PERCENT
/NOPERCENT (省略時の設定)
画面への出力および要約の出力時に,統計情報を百分率で表すかどうかを制御します。 /PERCENT修飾子は,DISK,MODES,SCS,およびSTATESのクラス名にだけ指定できます。省略時の設定では,統計情報は百分率で表されません。
STATES クラスは,次の 14 種類のスケジューラ状態にあるプロセス数を表示します。
スケジューラ状態 説明 Collided Page Wait (COLPG) 変化状態にあるフォルト・ページを待機する。 Mutex & Miscellaneous Resource Wait (MWAIT) 相互排他セマフォまたは動的資源の可用性を待機する。 PROCESSES クラスで表示される Mutex and Miscellaneous Resources Wait 状態とその識別コードは,次のとおり。
MWAIT 待ち状態の理由 MUTEX Mutual exclusion semaphore RWAST AST wait (wait for system or spcial kernel AST) RWBRK Breakthrough (wait for broadcast message) RWCAP CPU capability required RWCLU Cluster state transition wait RWCSV Cluster server RWIMG Image activation lock RWLCK Lock data base RWMBX Mailbox full RWMPB Modified page writer busy RWMPE Modified page list empty RWNPG Nonpaged dynamic memory RWPAG Paged dynamic memory RWPGF Page file full RWQUO Job quota RWSCS System Communication Services wait RWSNP System snapshot RWSWP Swap file space
Common Event Flag Wait (CEF) イベント・フラグの組み合わせが共通イベント・ブロックに設定されることを待機する。 Page Fault Wait (PFW) ページ・フォルトの結果としてページが読み込まれることを待機する。常駐プロセス。 Local Event Flag Wait (LEF) 1 つ以上のローカル・イベント・フラグが設定されることを待機する。常駐プロセス。 Local Event Flag (Outswapped) (LEFO) 1 つ以上のローカル・イベント・フラグが設定されることを待機する。スワップ・アウト・プロセス。 Hibernate (HIB) プロセスがハイバネート状態にあるか,またはハイバネート要求を実行した。常駐プロセス。 Hibernate (Outswapped) (HIBO) プロセスがハイバネート状態にあるか,またはハイバネート要求を実行した。スワップ・アウト・プロセス。 Suspended (SUSP) プロセスが中断要求を実行した。常駐プロセス。 Suspended (Outswapped) (SUSPO) プロセスが中断要求を実行した。スワップ・アウト・プロセス。 Free Page Wait (FPW) 空きメモリ・ページを待機する。 Compute (COM) プロセッサの使用準備完了。常駐プロセス。 Compute (Outswapped) (COMO) プロセッサの使用準備完了。スワップ・アウト・プロセス。 Current Process (CUR) プロセッサ使用中。
すべてのプロセスの比率としてデータ項目を表示することもできます。
測定を行うときは MONITOR が実行しているので,Current Process は常に, MONITOR を実行するプロセスです。
性能上の理由により,オペレーティング・システムによるプロセス状態データ構造の使用とプロセス状態データ構造との同期はとりません。変則的な状態表示が MONITOR で可能であるのはこのためです。
| #1 | |
|---|---|
$ MONITOR/INPUT/SUMMARY/NODISPLAY - _$/BEGINNING=29-APR-2003:13:00 - _$/ENDING=29-APR-2003:14:00 STATES/PERCENT/ALL $ TYPE MONITOR.SUM
|
PROCESS STATES の要約を作成し表示しています。 MONITOR> プロンプトに 1 つの MONITOR コマンドを入力する場合には,そのコマンド内で Return キーを使用できないため, DCL レベルで MONITOR コマンドを入力しています。要約対象期間中,平均として,14.1% のプロセスがスワップ・アウトされています。要約対象期間は, 1 p.m. から 2 p.m. までの 1 時間だけとなっています。ただし,入力ファイルには,それ以上のデータが格納されていた可能性があります。
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