HP OpenVMS Systems Documentation |
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ローカル・ノードに GRAPHICS というサービスを作成しています。このサービス専用のポートを作成するには,CREATE PORT/DEDICATED コマンドと SET PORT/SERVICE=GRAPHICS コマンドを使用します。
| #3 |
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$ LCP :== $LATCP $ LCP CREATE SERVICE/LIMITED ONLY_ONE $ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234: $ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE |
制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを 1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト (Local>) からサービス ONLY_ONE に接続すると,ポート LTA1234 が割り当てられ,ユーザ名の入力を求められます。LTA1234 にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると, "service in use" メッセージを受信します。
コマンド文字列をファンクション・キーに割り当てます。たとえば,LATCP の SHOW NODE コマンドをファンクション・キーに割り当てることができます。
DEFINE/KEY キー名 等価文字列
キー名
定義したいファンクション・キーの名前を指定します。有効なキー名は,次のとおりです。
キー名 LK201/LK401 キーボード VT100 タイプ VT52 タイプ PF1 PF1 PF1 Blue PF2 PF2 PF2 Red PF3 PF3 PF3 Black PF4 PF4 PF4 KP0-KP9 0〜9 0〜9 0〜9 PERIOD . . COMMA , , MINUS - - Enter Enter Enter Enter FIND Find -- -- INSERT_HERE Insert Here -- -- REMOVE Remove -- -- SELECT Select -- -- PREV_SCREEN Prev Screen (LK201)
Prev (LK401)-- -- NEXT_SCREEN Next Screen (LK201)
Next (LK401)-- -- HELP Help -- -- DO Do -- -- F6〜F20 F6〜F20 -- --
等価文字列
ファンクション・キーに割り当てるコマンド文字列を指定します。空白文字と小文字を有効とするには,文字列を二重引用符 (") で囲んでください。
/ECHO
/NOECHO
キーを押したときに画面上にコマンド文字列を表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,コマンド文字列は表示されます。 /NOECHO を /NOTERMINATE 修飾子と併用することはできません。/IF_STATE=状態名
キー定義を動作させるために設定しなければならない状態を指定します (GOLD 状態など)。指定した状態が設定されているとき,別の意味をキーに割り当てられます (/SET_STATE 修飾子の項を参照)。省略時の設定では,現在の状態が使用されます。状態名は,英数文字列です。各状態は,/SET_STATE 修飾子で定義します。/LOCK_STATE
/NOLOCK_STATE
明示的に変更されるまで,/SET_STATE 修飾子で設定した状態が有効であることを指定します。 /NOLOCK_STATE 修飾子を指定した場合,/SET_STATE が有効であるのは,次に定義可能キーまたは読み込み終了文字 (Return や Ctrl/Z など) を押すまでの間だけです。/LOCK_STATE 修飾子を指定できるのは,/SET_STATE 修飾子を指定した場合だけです。省略時の設定では,/SET_STATE 修飾子で設定した状態は,明示的に変更されるまで有効となります。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
コマンドが実行されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。/SET_STATE=状態名
対応するキーを押したときに,指定した状態を設定します。状態名は,GOLD などの英数文字列です。指定した状態が設定されているときに別の意味を割り当てるには, DEFINE/KEY/IF_STATE=状態名 コマンドを使用します (DEFINE/KEY コマンドの使用例を参照)。省略時の設定では,ロックされている現在の状態が有効となります。
/TERMINATE
/NOTERMINATE
ファンクション・キーを押したときにコマンド文字列を終了させる (処理する) かどうかを指定します。省略時の /NOTERMINATE では,コマンド文字列を処理する前に別のキーを押せます。 Return を押したときの効果は,/TERMINATE と同じです。/NOTERMINATE 修飾子を指定すると,プロンプトの後でコマンド行にテキストを挿入するキー定義や入力中のテキストに別のテキストを挿入するキー定義を作成できます。
DEFINE/KEY コマンドは,コマンド文字列をファンクション・キーに割り当てます。この結果,ファンクション・キーを押すことによって,対応するコマンドを実行できます。
LATCP> DEFINE/KEY PF4 "SHOW NODE " /NOTERMINATE/SET_STATE=GOLD LATCP> DEFINE/KEY PF4 "/ALL"/IF_STATE=GOLD/TERMINATE |
最初の DEFINE/KEY コマンドは,SHOW NODE コマンドをファンクション・キー PF4 に割り当てています。 SHOW NODE コマンドを処理するには,PF4 を押してから Return を押さなければなりません。このコマンドの中の NODE の後に空白があります。この空白は,PF4 を押した後でノード名を入力できることを意味します。Return を押すと,SHOW NODE コマンドが処理されます。空白を省略した場合,コマンドは認識されません。状態は GOLD に設定されています。この状態は,次に押すキーに対し有効です。
次の DEFINE/KEY コマンドは,キーパッドが GOLD 状態にあるときの PF4 キーの用途を定義しています。PF4 を 2 回押すと,SHOW NODE/ALL コマンドが処理されます。
VMS ノードから論理リンクを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE LINK リンク名
リンク名
削除したいリンクの名前を指定します。使用中のノードに定義されているリンクのリストを表示するには, SHOW LINK コマンドを使用します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
リンクが削除されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。
DELETE LINK コマンドは,リンク上の実行中セッションを停止し,ノードからリンクを削除します。
LATCP> DELETE LINK NETWORK_A /LOG |
NETWORK_A というリンクを削除しています。このリンクは, CREATE LINK コマンドで作成されています。
VMS ノードから論理ポートを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE PORT ポート名
ポート名
削除したいアプリケーション・ポートや専用ポートの名前を指定します。アプリケーション・ポートとは,ターミナル・サーバ上のリモート・デバイスに接続されたポートのことです。専用ポートとは,特殊サービスに接続されたポートのことです。使用中のノードに定義されているアプリケーション・ポートと専用ポートのリストを表示するには,SHOW PORT コマンドを使用します。会話型または転送用 (forward) LAT ポートは, DELETE PORT コマンドでは削除できません。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
ポートが削除されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。
DELETE PORT コマンドは,ポート上の実行中のセッションを停止し,サービス・ノードからポートを削除します。
LATCP> DELETE PORT LTA27: |
LTA27: というアプリケーション・ポートを削除しています。このポートは,CREATE PORT コマンドで作成されたものです。
キュー登録要求またはエントリをローカル・ノードから削除します。
DELETE QUEUE_ENTRY キュー・エントリ識別子
キュー・エントリ識別子
削除したいキュー登録エントリの識別子 (ID) を指定します。
DELETE QUEUE_ENTRY コマンドは,キュー登録要求またはエントリをローカル・ノードから削除します。キュー登録エントリとIDのリストを表示するには,SHOW QUEUE_ENTRY コマンドを使用します。
LATCP> DELETE QUEUE_ENTRY 0056 |
ID が 0056 のキュー登録要求を削除しています。
使用中のサービス・ノードが現在提供しているサービスを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE SERVICE サービス名
サービス名
SHOW SERVICE コマンドで表示されるサービスの名前を指定します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
サービスが削除されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。
DELETE SERVICE コマンドは,サービス・ノードからサービスを削除します。サービスが削除されると,ターミナル・サーバ・ユーザはそのサービスを使用できなくなります。また,使用中のサービス・ノードが送信する構成メッセージにおいて,削除されたサービスはマルチキャストされなくなります。 サービス・ノードに対する既存の接続には影響を与えません。
LATCP> DELETE SERVICE SALES |
使用中のサービス・ノードから SALES というサービスを削除しています。今後,サーバ・ユーザはこのサービスを使用できません。
LATCP の実行を停止し,制御を DCL コマンド・レベルに戻します。 Ctrl/Z を入力しても終了できます。
EXIT
なし
LATCP> EXIT |
LATCP プログラムを終了し,制御を DCL コマンド・レベルに戻しています。
LATCP コマンドの使用方法に関するヘルプ情報をオンラインで出力します。
HELP [コマンド名...]
コマンド名
LATCP コマンドの名前または LATCP コマンドとコマンド・キーワードです。HELP SET のように, HELP コマンドとコマンド名だけを入力すると,SET コマンドで使用するコマンドのキーワードがすべて表示されます。
HELP コマンドは,LATCP コマンドのオンライン・リファレンスです。ヘルプの初期画面が表示されたら,Return を押します。ヘルプ画面が停止し,LATCP プロンプトが表示されます。コマンド名を指定しない場合,ヘルプが用意されているコマンドの一般情報が表示されます。ここで,コマンド名を入力すると,そのコマンドの構文情報が表示されます。
LATCP> HELP SET PORT |
SET PORT コマンドの説明とコマンド形式を表示しています。
以前に入力した LATCP コマンドを画面上に表示します。これらのコマンドを再び実行することができます。
RECALL [コマンド指定子]
コマンド指定子
再呼びだししたい LATCP コマンドの番号または最初の文字いくつかを指定します。コマンド番号は,1 から 20 までです。最後に入力したコマンドの番号は 1 です。RECALL バッファに格納されているすべてのコマンドとその番号を表示するには,/ALL 修飾子を使用します。再呼したいコマンドの番号が分かります。
コマンド指定子や /ALL 修飾子を指定しない場合,最後のコマンドが表示されます。
/ALL
RECALL バッファに格納されているすべてのコマンドを表示することを指定します。各コマンドの番号が表示されます。
LATCP コマンドを入力すると,そのコマンドは,RECALL バッファに格納されます。RECALL コマンド自身は,RECALL バッファに格納されません。RECALL コマンドを実行すると,再呼びだしされたコマンドが表示されますが,その処理は行われません。再呼びだししたコマンドを処理するには, Return を押します。コマンド行編集機能が用意されているので,コマンド行を多少変更したい場合は,Return を押す前に変更してください。
| #1 |
|---|
LATCP> RECALL 2 |
最後から 2 番目に入力したコマンドを再呼びだししています。
| #2 |
|---|
LATCP> RECALL SET |
最後に入力した SET コマンドを再呼びだししています。
表示画面を再表示し,ブロードキャスト・メッセージなど,他のソースからの出力を画面から消去します。
REFRESH
なし
REFRESH コマンドは,他のソースからの出力によって表示画面が上書きされたとき,その画面を再表示します。たとえば,ターミナル・サーバ・ユーザからブロードキャスト・メッセージが送られてきた場合,REFRESH を使用すると,そのメッセージを画面から消去できます。省略時の設定では,LATCP プロンプトに対して Ctrl/W を押すと,画面が再表示されます。
LATCP> REFRESH |
画面上の表示を再表示しています。
スクロールされて画面の上または下に消えてしまった情報を検索します。
SCROLL
なし
/DOWN[=値]
LATCP の画面の表示を指定した行数だけ下にスクロールします。また,キーボードの Next (または Next Screen) キーを押すことにより, 15 行下にスクロールすることもできます。これは,SCROLL/DOWN=15 コマンドを入力するのと同じです。省略時の値は 1 です。
/UP[=値]
LATCP の画面の表示を指定した行数だけ上にスクロールします。また,キーボードの Prev (または Prev Screen) キーを押すことにより, 15 行上にスクロールすることもできます。これは,SCROLL/UP=15 コマンドを入力するのと同じです。省略時の値は 1 です。
SCROLL コマンドによって,画面の上または下にスクロールされた情報を検索することができます。このコマンドは,LATCP の SHOW コマンドで出力された内容が画面の表示領域からスクロールされた場合にのみ使用することができます。 SHOW コマンドを実行すると,以前の出力領域の内容は消去され, SCROLL コマンドによって,最後に実行された SHOW コマンドによって作成された画面の表示内容を SCROLL コマンドで見ることができます。
LATCP> SCROLL /UP=5 |
表示領域からスクロールされた 5 行上を表示しています。
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