HP OpenVMS Systems Documentation |
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viewプログラムは, Motifの国際化サポートを使用した DCL コマンドの TYPE/PAGE と似ています。このプログラムによって,ファイルを数カ国語で表示することができます。
用意されているコマンド・ファイル DECW$EXAMPLES:FILEVIEW.COM を使用して,各国の言語を選ぶことができます。有効な言語は,フランス語,英語,およびドイツ語です。言語を選択するには,次のコマンドを実行してください。
$ SET DEFAULT DECW$USER_DEFAULTS $ @DECW$EXAMPLES:FILEVIEW language |
このコマンド・ファイルでは, .UID および .DAT の各ファイルを現在のディレクトリに複写するとともに,適切なロケールを設定し,ファイル表示のための view プログラム例を実行します。
アプリケーションが起動されると,1次の最上位のシェルが作成されます。 1次の最上位のシェルから,2次シェルを作成することができます。
各最上位のシェルはメイン・ウィンドウの親に当たります。メイン・ウィンドウの作業領域が PanedWindow です。
メニュー・バーには,次のエントリがあります。
ファイル・メニューには次のオプションが含まれています。
表示メニューには,次のオプションが含まれています。
1つのウィンドウ内でもう1つ別のファイルを開こうとすると,アプリケーションは突然終了します。この場合,表示メニューは正常に作動しません。
B.12 Xmpiano プログラム例
xmpiano プログラムは MIDI (Motif Interface to Dumb Instruments) アプリケーションの書き込み方法を示します。譜表は,楽譜を書くためにも,キーボードのためにも使用することができます。
ウィンドウの下部には,譜表上で使用するための音符のセットがあります。音符ボタンの1つを選択すると,それに従って使用される音符が変わります。選択した音符は,マウスのカーソルとして表示されます。
選択できる音符の種類は制限されたものですが,自然音階のほかに,シャープも選択可能です。プログラムのインタフェースは,フラットの音階をサポートしていません。譜表は,音符が書き加えられて右端を超えると自動的に延長されます。右端を超えたところにある音符は,必要に応じて楽譜のウィンドウをスクロールすることで表示できます。
このアプリケーションを使用するには,表示された譜表の上でマウスの右ボタンを押します。これによって次のメニュー項目が表示されます。
本バージョンでは,音符を操作して編曲することはできません。編曲するには,譜表を消去して再度入力するか,保管ファイルからデータを読み込みます。
音符の色を設定するには,アプリケーションの前景色を変更します。このためにはコマンド・ラインで -fg オプションを使用します。次の例を参照してください。
$ xmpiano :== $DECW$EXAMPLES:xmpiano $ xmpiano -fg blue |
xmtravel プログラムは,旅行代理店関係やフライト・データベース向けのプログラム例です。このプログラムによって,『OSF/Motif スタイル・ガイドリリース 1.2』に準拠した様々なユーザ・インタフェースの設計概念を知ることができます。
このプログラムはほんの一例に過ぎず,装備されていない機能も多く,使用を目的とした定義済設定も行われていません。
B.14 Motif サンプル・プログラム
表 B-3 の表には, Motif ツールキットのさまざまな機能の一覧が掲載されています。
| ファイル名 | 説明 |
|---|---|
| xmdialogs.c | ダイアログ・サンプラ |
| xmfonts.c | フォント検索用 |
| xmeditor.c | テキスト・エディタ |
| xmlist.c | 例の一覧表示用 |
| xmprotocol.c | ウィンドウ・マネージャ・プロトコルの例 |
| xmter.c | 図形とアニメーションの例 |
| xmform.c | フォーム・アタッチメントの例 |
| xmforc.c | フォーム・アタッチメントと行・列の例 |
| xmmap.c | 描画領域とスクロールされたウィンドウの例 |
| xmgetres.c | リソース取り出しの例 |
| xmapdef.c | app の定義によるスクロールされたウィンドウの例 |
これらのサンプル・プログラムには,次の項目が適用されます。
$ xmform :== $DECW$EXAMPLES:xmform $ xmform string |
stringの変数はオプションです。 stringを指定する場合に使用できる文字は,F,I,M,O,T です。使用する文字列は必ず大文字で,引用符(" ")で囲まなければなりません。 stringが省略された場合,xmform は"MOTIF"に戻ります。
$ xmgetres :== $DECW$EXAMPLES:xmgetres $ xmgetres WidgetClass |
WidgetClass の変数はオプションです。 WidgetClassが省略された場合, "Widget"という省略時のクラスに戻ります。 "All"のクラスも使用できます。この設定では Xt と Motif のすべてのウィジェットに対するリソースが表示されます。
プログラム例の多くには,それらの表示属性を定義する関連リソース・ファイルがあります。これらのリソース・ファイルを使用するには, DECW$EXAMPLES ディレクトリからユーザの DECW$USER_DEFAULTS ディレクトリに複写を行うか,あるいはファイルの内容をユーザの DECW$XDEFAULTS.DAT ファイルに追加します。
プログラム例ファイルおよびその関連リソース・ファイルの一覧を次の表に示します。
| プログラム例 | リソース・ファイル |
|---|---|
| DECW$CDPLAYER.EXE | DECW$CDPLAYER.DAT |
| FILEVIEW.EXE | FILEVIEW.DAT |
| PERIODIC.EXE | PERIODIC.DAT |
| MOTIFANM.EXE | MOTIFANIM.DAT |
| XMAPDEF.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMDIALOGS.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMEDITOR.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMFONTS.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMFORC.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMFORM.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMGETRES.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMLIST.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMMAP.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMPROTOCOL.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMTER.EXE | XMDEMOS.DAT |
| XMTRAVEL.EXE | XMTRAVEL.DAT |
リソース・ファイルが見つからない場合には,プログラム例は実行されますが,正しく表示されないこともあります。
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