HP OpenVMS Systems Documentation |
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インストレーションが無事完了すると,インストールまたは削除された製品のリストが表示されます。最後に, DECwindows Motif のインストレーション完了を通知する最終メッセージが表示されます。
...100%
The following product has been installed:
DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 Layered Product
DEC AXPVMS DWMOTIF V1.5 : DECwindows Motif
System reboot is required.
If using a language variant, reboot after upgrade of language variant.
A system reboot is required to install the new DECwindows Motif
images. If this is a new installation, you should execute AUTOGEN using
the following command:
$ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK
This command adjusts your system parameters and reboots the system.
If you want to use DECwindows with any language other than English,
install the appropriate DECwindows Motif Version 1.5 language
variant product before using AUTOGEN or rebooting the system.
Installation Verification Procedure can be run after reboot.
Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation
is completed and the system is rebooted. The IVP is located in the
following directory: SYS$TEST:DECW$IVP.COM.
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インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合はエラーが発生する可能性があります。
これらの状態により発生したエラー・メッセージの説明については,「まえがき」の「関連ドキュメント」に示したドキュメントを参照してください。これらのドキュメントにエラーの分析と対処方法が示されています。
何らかの理由によりインストレーションに失敗した場合, PCSI ユーティリティは,次のようなメッセージを表示します。
%PCSI-I-INSFAIL, The installation of DECwindows Motif Version 1.5 for
OpenVMS has failed.
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インストレーションに失敗した場合は,問題を解決してからインストレーションを再度実行してください。
7.5 インストレーション後のパラメータの調整
OpenVMS オペレーティング・システムおよび DECwindows Motif を同時にインストールまたはアップグレードした場合は,この時点でシステム・パラメータ値がチェックされます ( 第 6.6.3 項 および 第 8.4 節 を参照)。
インストレーションが正常に完了した場合は, DECwindows Motif の起動時に次のようなメッセージが表示されます。
%DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLPAGES is 120000, should be at least 150000 %DECW-W-BADVALUE, Free GBLPAGES is 75040 should be at least 92000 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter CLISYMTBL is 256, should be at least 512 Some SYSGEN parameters must be reset for DECwindows to start. If you type YES, AUTOGEN will change these parameters and reboot your system. If you type NO, AUTOGEN will not be run or cause a reboot but DECwindows will not start. Do you want the system to run AUTOGEN for you [YES] |
DECwindows の新規インストレーションの場合は,このメッセージは表示されません。 |
ここで,RETURNキーを押してください。システムは自動的に AUTOGEN を実行してシステム・パラメータを調整し,リブートが行われた後 DECwindows のログイン画面が表示されます。
ここでは, DECwindows Motif のインストレーションが完了後に必要な作業について説明します。
8.1 DECwindows Motif ソフトウェアの起動
OpenVMSのワークステーション・サポート・コンポーネントがインストールされている場合,システムのリブート時に DECwindowsのスタートアップ・プロシージャが自動的に実行されます。
システムに DECwindows Motif の有効なライセンスが登録されていない場合は,コンソール端末にその旨のメッセージが表示され, DECwindows Motifは自動的には起動されません。この場合は,システムにログインして有効なライセンスを登録してから DECwindows Motif ソフトウェアを起動してください。 LMF を使用してライセンスを登録する方法についての詳細は,『 VMS License Management Utility Manual 』を参照してください。 DECwindows の起動方法の詳細については『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』を参照してください。
8.2 IVP の実行
DECwindows Motif をインストールして起動した後, IVP (Installation Verification Procedure) SYS$TEST:DECW$IVP.COM を実行します。 IVPには,ソフトウェアのインストレーションが完全かつ正確に行われたかどうかを確認する一連のテストが含まれています。
8.2.1 プロシージャの実行
IVP プロシージャを起動するには SYS$TEST:DECW$IVP コマンド・プロシージャを実行します。簡単な指示とともにダイアログが表示されます。
$ @SYS$TEST:DECW$IVP (c) Copyright 2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P. HP DECwindows Motif for OpenVMS Installation Verification Procedure (IVP) This IVP is intended to test some of the functionality of DECwindows Motif and to provide a quick method of verifying the installation. |
LAT ソフトウェアを使用して X 端末から IVP を実行する場合,最初に次のコマンドを入力してください。
nnnnnnnnnn には実際の LAT 端末番号を入力してください。 _Display:プロンプトでデフォルトを入力することもできます。 |
次に,IVP プロシージャは表示関連テストを実行しようとします。これらのテストを実行するかどうか,またその動作の内容は,お使いのハードウェアによって,およびシステムにテスト・イメージが存在するかどうかによって異なります。
表示関連テストを実行したくない場合は,プロンプトで Ctrl/Z を入力してください。
次の例は,ワークステーションにおける表示テストの実行例です。表示デバイス _WSA150は,ローカル・ディスプレイでもリモート・ディスプレイでもかまいません。
To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display:[_WSA150:]: %DECW-I-IVP, The IVP will display on WSA150: %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, Running SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_CLOCK spawned |
次の例ではワークステーションでないシステムでテストを実行しています。
This machine is not a workstation. Please provide the node name of a workstation on which to display the IVP tests. You must be sure that this account and node have security access to the display node, or the IVP will fail. To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display []: NODE33 %DECW-I-IVP, The IVP will display on NODE33::0.0 |
この後表示されるメッセージは,ワークステーションの場合と同じです。
8.2.3 LBX プロキシ・テスト
表示関連テストが選択され必要なイメージが利用できる状態であれば,プロシージャは LBX プロキシ・テストを実行しようとします。テスト結果のメッセージ表示は,前のセクションでディスプレイ名あるいはノード名が入力されたかどうかによって,および,ディスプレイ名が入力された場合はそのディスプレイがローカル・ディスプレイかあるいはリモート・ディスプレイかによって,また,ローカル・ディスプレイの場合はそのディスプレイが LBX テストをサポートするように適切に構成されているかどうかによって変わります。次に示すのは,考えられるいくつかのケースにおける IVP の動作例です。
%DECW-I-IVP, LBX Proxy tests, tests will execute through a proxy %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_LBX spawned Using port number '50' %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, End of LBX Proxy tests |
The LBX tests can only be executed if the display server has been configured to support the LBX and SECURITY extensions and this account has permission to generate cookies. Normally, remote servers will not give that permission and the LBX tests cannot be executed. Answer "NO" at the following prompt to skip the LBX tests. Execute LBX test? YES |
%DECW-I-IVP, No privilege to execute LBX part of test. Proxy test skipped. |
%DECW-I-IVP, Server does not support LBX extension. Proxy test skipped. |
%DECW-I-IVP, Server does not support SECURITY extension. Proxy test skipped. |
%DECW-I-IVP, LBX Proxy tests need a display device. Proxy test skipped. |
最後に,IVP は表示関連以外の 2 つのテストを実行します。
次の例は,最後の 2 つのテストについての IVP の出力です。
%DECW-I-IVP, Invoking the UIL Motif compiler... %DECW-S-IVP, The UIL Motif compiler test completed successfully. %DECW-I-IVP, Beginning CONVERT/DOCUMENT IVP... %DECW-S-IVP, CONVERT/DOCUMENT IVP passed. %DECW-S-IVP, The IVP has completed. $ |
コンソールから手動で DECwindows Motif ソフトウェアをブートすることができます。ただし前述のように,コンソールのタイプはオペレーティング・システム・プラットフォームによって変わります。
8.3.1 システムの場合
メイン・コンソールから DECwindows Motif ソフトウェアをブートすることができます。オペレータ・ウィンドウを表示するかしないかは Ctrl/F2で切り替えることができます。メイン・コンソールは常にワークステーションの画面です。
メイン・コンソール(ワークステーション画面)にログインしている場合, DECwindowsを起動する前にログアウトする必要があります。メイン・コンソールから次のコマンドを実行してください。
$ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP |
コマンド・プロシージャが完了した後,メイン・コンソールからログアウトしてください。ログアウトしないとサーバは起動されず,ログイン・ボックスが表示されません。
ターミナル・ポート経由でワークステーションに接続したターミナルを代替コンソールとして使用することができます。メイン・コンソールからブートした場合,代替コンソールは DECwindows Motif スタートアップ・コマンド・プロシージャを起動したときに接続されます。代替コンソールからシステムをブートした場合, Console Window アプリケーションは起動できません。
8.4 システムの保守
この項では,システム・ジェネレーション・ユーティリティ(SYSGEN) およびAUTOGENユーティリティを使用して, DECwindows Motif 用にシステムを調整する方法を説明します。 AUTOGENユーティリティはシステム構成データを使用して,システム・パラメータを自動的に設定します。
DECwindows Motif のスタートアップ・プロシージャは,必要なシステム・パラメータ値を自動的にチェックし, NEWPARAMS.DAT を通して AUTOGEN に適切な値を渡します。したがって,ほとんどの場合,以下の項で説明するようなマニュアル操作によるパラメータ値のチェックおよび修正の必要はありません。これらの項では, DECwindows Motif により通常指定される値を超えてシステム・リソースを増やす必要があると判断した場合の手順について説明しています。 |
システム・パラメータ値をチェックするには, DCLプロンプトで次のコマンドを入力してSYSGENユーティリティを起動してください。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> USE CURRENT SYSGEN> |
SYSGENプロンプトで, SHOWコマンドを入力してシステム・パラメータ値を表示してください。次のコマンドで,CLISYMTBL システム・パラメータ値を表示することができます。
SYSGEN> SHOW CLISYMTBL |
SHOW コマンドですべての必要なパラメータをチェックした後, SYSGEN プロンプトで EXIT コマンドを入力し,DCL レベルに戻ります。
8.4.2 未使用のグローバル・ページとグローバル・セクションの計算
DECwindows Motif ソフトウェアをインストールし実行するためには, DECwindows Motif ソフトウェアおよび SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE ファイルに対して,十分な空きグローバル・ページとグローバル・セクションが必要になります。
DECwindows Motif は, NEWPARAMS.DAT ファイルでグローバル・ページおよびグローバル・セクションに対してMIN_ および ADD_ パラメータの両方を用意して十分なリソースが利用できるようにします。また, DECwindows Motif のスタートアップ・コマンド・プロシージャはこれらの値をチェックし,現在のリソースが十分でない場合は AUTOGEN を自動的に起動します。ただし,一定のシステム負荷のもとでは,ユーザ自身が MODPARAMS.DAT に ADD_ エントリを記述してこれらのリソースを増やす必要がある場合もあります。ユーザが MODPARAMS.DAT に用意した ADD_ の値は, DECwindows Motif が NEWPARAMS.DAT ファイルに用意した値に加えられます。
連続する空きグローバル・ページ数および空きグローバル・セクション数を調べるには,F$GETSYI レキシカル関数とともに WRITE コマンドを入力してください。可能であればこのコマンドは,これらの 2 つのリソースに対する負荷のピーク時に使用してください。次の例では,省略時のターミナル SYS$OUTPUT でこの情報を入手する方法を示しています。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("CONTIG_GBLPAGES") [Return]
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$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") [Return]
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