HP OpenVMS Systems Documentation |
| 前へ | 次へ | 目次 | 索引 |
/STATE=オプションを指定しなければ,使用中のノードの LAT ポート・ドライバと LAT プロトコル・ソフトウェアが起動されます (ON)。
次の点にも注意してください。
最大ユニット番号は,99 から 9999 までの値です。省略時値は 9999 です。 /UNIT_NUMBER_MAXIMUM 修飾子を指定するたびに, LTA デバイス・シード値は,最大ユニット番号の約半分に再設定されます。
この修飾子が有効であるのは,発信接続がローカル・ノードで許可されている場合です (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。
使用中のノードで許可されているユーザ・グループ (サービス・グループ) のリストを表示するには,SHOW NODE コマンドを使用します。
/USER_GROUPS 修飾子には,オプションがいくつかあります。いずれのオプションでも,複数のグループを指定する方法として次の 2 種類があります。
オプションは,次のとおりです。
| ENABLE= グループ・コード[,...] | 指定したユーザ・グループへのアクセスを使用中ノードに許可する。 |
| DISABLE= グループ・コード[,...] | 指定したグループへのアクセスを使用中ノードに禁止する。指定したグループは,それまでアクセスが許可されていたグループである。 |
| ENABLE=
グループ・コード[,...],
DISABLE= グループ・コード[,...] |
アクセスを許可するグループと禁止するグループを同時に 1 行のコマンド行に指定する方法。次のように, ENABLE と DISABLE を括弧で囲む。 /GROUP=(ENABLE=(10,12),
DISABLE=(1-30)) |
通常,SET NODE コマンドは,システム固有の LAT 設定コマンド・プロシージャ LAT$SYSTARTUP.COM の中から実行されます。 SET NODE コマンドでは,次のような特性を指定できます。
- ノード名
- ノード識別子
- サービス・グループとユーザ・グループ
- サービス通知のタイミング
- ノード上で同時に許可される LAT セッションの最大数
- 発信セッションと着信会話型セッションの最大数
LATCP コマンドは特性を動的に変更するので (つまり,変更内容が直ちに有効となるので),LAT ポート・ドライバが実行中であれば,いつでも SET NODE コマンドを使用できます。変更内容は, LAT ポート・ドライバが停止すると無効となります。次に LAT ポート・ドライバを起動したときにも同じ変更内容を有効とするには, LAT$SYSTARTUP.COM を編集し,変更した LAT$SYSTARTUP.COM で LAT ポート・ドライバを起動します。
『OpenVMS システム管理者マニュアル』では,LAT ネットワークの概要とサービス・ノードについて説明しています。
注意
他のコマンドを正常動作させるには,LTDRIVER をロードして LATACP を起動した後,他のコマンドを使用する前に必ず SET NODE コマンドを実行する必要があります。
| #1 |
|---|
LATCP> SET NODE DUKE /IDENT="NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER" |
使用中のローカル・ノードに DUKE というノード名を指定しています。識別文字列 "NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER" は,ノード DUKE からマルチキャストされます。
| #2 |
|---|
LATCP> SET NODE /MULTICAST_TIMER=50 /GROUPS=(ENABLE=(1-3,8,11),DISABLE=5) |
ローカル・ノードからマルチキャスト・メッセージを 50 秒ごとに送出し,DUKE のサービスをターミナル・サーバに通知しています。さらに,ローカル・ノードへのアクセスをグループ 1,2,3,8,11 には許可し,それまで許可されていたグループ 5 には禁止しています。
| #3 |
|---|
LATCP> SET NODE /CONNECTIONS=BOTH /USER_GROUPS=(ENABLE=(24,121-127),DISABLE=0) |
着信接続と発信接続の両方をローカル・ノードに許可しています。使用中のローカル・ノードのユーザは,24 と 121 から 127 までのユーザ・グループに属するサービス・ノードにアクセスできますが,グループ 0 のサービス・ノードにはアクセスできません。
| #4 |
|---|
LATCP> SET NODE /CIRCUIT_TIMER=80 /KEEPALIVE_TIMER=20 - _LATCP> /RETRANSMIT_LIMIT=20 /CONNECTIONS=BOTH /MULTICAST_TIMER=60- _LATCP> /GROUPS=(DISABLE=0,ENABLE=73) /SESSION_LIMIT=(OUTGOING=10,INCOMING=0) |
ノード DUKE に対し,多数の特性を一度に設定しています。
ローカル・ノード上の論理ポートを,デバイスを持っているターミナル・サーバ上のリモート・ポートに対応づけます。同様に,ローカル・ノード上の論理ポートを,ターミナル・サーバが提供するサービスや,LAT リモート・サービス・ノード上の 1 つまたは複数の専用ポートに対応づけることもできます。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET PORT ポート名
ポート名
ポートの名前を指定します。ポート名は,LTAn: の形式で指定します。 n は,1 から 9999 までの一意の番号です。
注意
DECserver への既存の LAT 接続が存在しない限り,DECserver ポートの特性を変更するために,DCL コマンドの SET TERMINAL と同時に CREATE PORT コマンドと SET PORT コマンドを使用することはできません。
/APPLICATION
ローカル・ノード上のポートがアプリケーション・ポートであること,つまり,論理的に,ターミナル・サーバ上のポートや他の LAT サービス・ノード上の専用ポートに対応付けることを指定します。ターミナル・サーバ・ポートは,プリンタなどのデバイスをサポートします。プリンタをサポートするポートの場合,印刷キューをスタートアップ・コマンド・プロシージャで定義します。ターミナル・サーバ上のリモート・プリンタを設定する方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。省略時のポート・タイプは APPLICATION です。
/DEDICATED
使用中のローカル・ノード上の論理ポートがアプリケーション・サービス専用であることを指定します。 /DEDICATED 修飾子では /SERVICE 修飾子を併用する必要があります。LAT サービス・ノード上の論理ポートに対してアプリケーション・サービスを設定する方法は,次のとおりです。
- CREATE SERVICE/APPLICATION コマンドでサービスを作成し, CREATE PORT/DEDICATED コマンドで専用ポートを定義する。
これらのコマンドは,LAT$SYSTARTUP.COM に登録することもできます。- SET PORT/DEDICATED/SERVICE コマンドによって,専用ポートをサービスと対応づける。
- アプリケーション・プログラムを起動する。
LAT$SYSTARTUP.COM に定義されている名前を,このプログラム内で専用ポートに割り当てます。
/LIMITED
/DEDICATED 修飾子で作成されたポートがアプリケーション・サービス専用になるのと同様の方法で,使用中のローカル・ノード上の論理ポートが特定のサービスに制限されることを指定します。 /LIMITED 修飾子を使用して作成されたポートは,アプリケーション・プログラムではなく,システム・ログイン・イメージ (LOGINOUT.EXE) によって制御されます。制限されたサービスに接続し,制限ポートに割り当てられている場合,Username:プロンプトが表示されます。/LIMITED 修飾子を使用することにより,作成するポート数を制限し,ホスト・システムの特定のサービスにマップすることができます。ポートがすべて使用されると,それ以上このサービスに接続することはできません (ターミナル・サーバは,"service in use" メッセージを受信します)。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
ポートの特性が変更されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。/NODE=リモート・ノード名
ローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに対して,論理的に対応づけるターミナル・サーバ (または発信接続をサポートするリモート・ノード) の名前を指定します。サーバは,リモート・デバイスをサポートします。使用中のローカル・ノードにアプリケーション・ポートを設定し,このポートを LAT リモート・サービス・ノード上の専用ポートと対応づけることができます。リモート・ポートは,アプリケーション・サービス専用となります。/PASSWORD=リモート・パスワード
指定したアプリケーション・ポートに論理的に対応づけられているリモート・サービスへのアクセスに必要なパスワードを指定します。/PORT=リモート・ポート名
リモート・デバイスをサポートするターミナル・サーバ上のリモート・ポートの名前,または LAT リモート・サービス・ノード上のアプリケーション・サービス専用のリモート・ポートの名前を指定します。いずれの場合も,リモート・ポートは,使用中のローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに論理的に対応づけられています。/QUEUED
/NOQUEUED
サーバ・ポートへのアクセスをキューに登録するかどうか指定します。リモート・ポートが空いていれば,キューに登録されているかどうかにかかわらず,ターミナル・サーバはアクセス要求を受け付けます。リモート・ポートが空いていない状態で,ターミナル・サーバでキューの登録が許可されている場合,ターミナル・サーバは,リモート・アクセス要求をキューに登録します。リモート・アクセス要求をサーバのキューに登録したくない場合,/NOQUEUED を指定してください。省略時の設定では,サーバ・ポートに対するアクセスはキューに登録されます。
/SERVICE=サービス名
次のいずれかを指定します。
- VMS ローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに対して論理的に対応づける,ターミナル・サーバ・ポートが提供するリモート・サービスの名前
- LAT サービス・ノード上の専用ポート (/DEDICATED) が提供しているアプリケーション・プログラムのサービス名
ターミナル・サーバ・ポートが提供するリモート・サービスの名前を指定するには,/NODE 修飾子と /SERVICE 修飾子を使用します。サービスに対応する特定のポートを指定するには, /NODE,/PORT,/SERVICE の修飾子を使用します。これらの名前が分からない場合は,ターミナル・サーバ管理者に尋ねてください。
リモートの専用ポートで提供するサービスを特定のアプリケーション・プログラムとして命名する場合には,/DEDICATED 修飾子と /SERVICE 修飾子を使用します。このサービスは,CREATE SERVICE コマンドで作成されたサービスでなければなりません。1 つの専用ポートに設定できるサービスは 1 つだけですが,複数のポートに同じサービスを設定することはできます。
SET PORT コマンドは,使用中のローカル・ノード上のアプリケーション・ポートを,ターミナル・サーバ上のポートまたはサービスに対応づけます。ポートを作成するには,次のいずれかの方法を使用します。
- 対話形式で CREATE PORT コマンドを実行する
- ポートを作成するプログラムを実行する
アプリケーション・ポートをターミナル・サーバ上のサービスに対応づけると,そのサービスが示すすべてのポート (プリンタなど) に対するアクセスが許可されます。例 1,2 を参照してください。アプリケーション・ポートは,CREATE PORT/APPLICATION コマンドで作成されていなければなりません。
SET PORT コマンドは,ローカル・ノード上の専用ポートをリモート・ノードが提供するアプリケーション・サービスに対応づけることもできます。このアプリケーション・サービスは,すでに存在していなければなりません。例の 3 番を参照してください。ローカル・ノード上の専用ポートにリモート・ノードが提供するサービスを対応づけるためには,/DEDICATED 修飾子と /SERVICE 修飾子を使用しなければなりません。
さらに,SET PORT コマンドは,使用中のローカル・ノード上のアプリケーション・ポートを,LAT リモート・サービス・ノード上の 1 つまたは複数の専用ポートに対応するアプリケーション・サービスに対応づけることもできます。このアプリケーション・サービスは,ターミナル・サーバのユーザ,または発信接続をサポートするノードのユーザに提供されます。例 4 を参照してください。専用ポートは,CREATE PORT/DEDICATED コマンドで作成していなければなりません。
/LIMITED 修飾子を使用して,制限ポートとしてポートを作成することもできます。
次の SET PORT コマンドの例で行った変更内容を出力する場合には, SHOW PORT コマンドの使用例を参照してください。
| #1 |
|---|
LATCP> SET PORT LTA22: /APPLICATION /NODE=TS33EW /PORT=LN02 |
ターミナル・サーバ TS33EW 上のポート LN02 に対応するアプリケーション・ポートとして LTA22: を設定しています。 LTA22: というポートは,サーバ上の 1 つのプリンタに対応づけられています。次の例では,ターミナル・サーバ上の複数のプリンタにポートを対応づけています (サービス名 PRINTER に複数のプリンタが割り当てられている)。
| #2 |
|---|
LATCP> SET PORT LTA19: /APPLICATION /NODE=TLAT1 /SERVICE=PRINTER /QUEUED |
ローカル論理ポートをターミナル・サーバ上のサービス (複数のプリンタ) に対応づける例です。アプリケーション・ポート LTA19: を,ターミナル・サーバ TLAT1 上のサービス PRINTER に対応づけています。サービス PRINTER は,TLAT1 上の 1 つまたは複数のポートに対応づけることができます。/QUEUED 修飾子が指定されているので,サービス PRINTER を提供するサーバは,このサービスを提供するすべてのポートが使用中であるとき,リモート接続要求をキューに登録できます。印刷キューの設定方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』の印刷処理の項を参照してください。
| #3 |
|---|
LATCP> SET PORT LTA21: /DEDICATED /SERVICE=GRAPHICS |
ローカル・サービス・ノード上のアプリケーション・ポート LTA21: が,ターミナル・サーバのユーザ,または発信接続をサポートするノードのユーザに対し,サービス GRAPHICS を提供しています。 GRAPHICS は,ユーティリティまたはアプリケーション・プログラムです。
| #4 |
|---|
LATCP> SET PORT MAIL_PORT /SERVICE=MAIL/NODE=RMNODE |
論理名が MAIL_PORT のポートを,リモート・ノード RMNODE 上の専用サービス MAIL に対応づけています。論理名 MAIL_PORT のポートは,CREATE PORT コマンドで作成されています。CREATE PORT コマンドの使用例 3 を参照してください。 DCL の ASSIGN コマンドや DEFINE コマンドで作成された論理名である可能性もあります。 SET PORT ポート名 /DEDICATED/SERVICE=MAIL コマンドで,ノード RMNODE 上のポートをサービス MAIL 専用としなければなりません。
| #5 |
|---|
$ LCP :== $LATCP $ LCP CREATE SERVICE/LIMITED ONLY_ONE $ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234: $ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE |
制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを 1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト (Local>) からサービス ONLY_ONE に接続すると,ポート LTA1234 が割り当てられ,ユーザ名の入力を求められます。LTA1234 にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると, "service in use" メッセージを受信します。
| 前へ | 次へ | 目次 | 索引 |