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HP OpenVMS Systems
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HP OpenVMS

HP OpenVMS
DCL ディクショナリ


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この例は,DIRECTORY/FULL コマンドを説明しています。

#4

$ DIRECTORY/VERSIONS=1/COLUMNS=1 AVERAGE.*

この DIRECTORY コマンドは,現在の省略時のディレクトリ内でファイル名 AVERAGE を持つ最高バージョンの各ファイルだけを表示します。 1 カラムの簡略形式で表示され,見出し行と後続行が付きます。

#5

$ DIRECTORY BLOCK%%%

この DIRECTORY コマンドは,省略時の装置およびディレクトリに含まれるファイルの中から,名前が BLOCK から始まり,そのあとに任意の 3 文字が続くファイルのすべてのバージョンとすべてのファイル・タイプを表示します。省略時の出力形式は簡略形式であり, 4 つのカラムが表示され,見出し行と後続行も表示されます。

#6

$ DIRECTORY/EXCLUDE=(AVER.DAT;*,AVER.EXE;*) [*...]AVER

この DIRECTORY コマンドは,省略時の装置の全ディレクトリにあって,ファイル名 AVER を持つすべてのファイルの全バージョンを表示します。ただし,AVER.DAT と AVER.EXE を除いています。

#7

$ DIRECTORY/SIZE=ALL FRESNO::DISK1:[TAMBA]*.COM

リモート・ノード FRESNO の装置 DISK1 のディレクトリ TAMBA 下にある,ファイル・タイプ COM のファイルの全バージョンを表示します。このリストには,ファイルの使用しているブロック・サイズ,および割り当てられているブロック・サイズも含まれます。

#8

$ DIRECTORY-
_$ /MODIFIED/SINCE=14-DEC-2001:01:30/SIZE=ALL/OWNER-
_$ /PROTECTION/OUTPUT=UPDATE/PRINTER [A*]

省略時の装置の A で始まる名前のトップ・ディレクトリ下で, 2001 年 12 月 14 日の午前 1 時 30 分以降に更新されたファイルを表示します。全バージョンのファイルが,使用サイズ,割り当てサイズ,最新更新日付,所有者,保護コードとともに表示されます。この出力は,ファイル UPDATE.LIS に書かれ,自動的に省略時のプリンタ・キューに登録された後,削除されます。

#9

$ DIRECTORY/SHELVED_STATE
Directory MYDISK:[THOMPSON]
MYFILE.TXT;2            Online
NOT_SHELVED.TXT;1       Online
SHELVED.TXT             Shelved
Total of 3 files.

この例ではファイルがシェルブド,プリシェルブド,オンライン,リモートかを表示しています。

#10

$ DIRECTORY *.PS
Directory MYDISK:[TEST]
REPORT.PS;1            1197
Total of 1 file, 1197 blocks.
$ DIRECTORY/SIZE=UNITS=BYTES *.PS
Directory $1$DKC600:[TEST]
REPORT.PS;1           598KB
Total of 1 file, 598KB

省略時の設定では,最初の DIRECTORY コマンドにより,ファイル・サイズがブロック単位で表示されます。次に 2 番目の DIRECTORY コマンドにより,ファイル・サイズがバイト単位で表示されます。


DISABLE AUTOSTART

1 ノード上で,特定のキュー・マネージャが管理する,すべての自動起動キューの自動起動機能を禁止します。省略時の設定では,このコマンドは /QUEUES 修飾子を使用します。

OPER (オペレータ) 特権が必要です。

自動起動キューについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』のバッチ・キューおよびプリント・キューに関する章を参照してください。


形式

DISABLE AUTOSTART[/QUEUES]


パラメータ

なし。

説明

DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドが入力されると,キュー・マネージャは該当ノードで次の操作を行います。

フェイルオーバ・リストのないノード上の自動起動キュー,または自動起動のためのフェイルオーバ・ノードでない自動起動キューは,現在のジョブが終了すると停止します。このような停止したキューは,自動起動機能は残ります。該当ノード,またはキューがフェイルオーバするノードに ENABLE AUTOSTART コマンドを入力されると,キュー・マネージャはこのような停止した自動起動キューを再起動させます。

省略時の設定では,このコマンドは,コマンドを入力したノードに対して有効です。異なるノード上の自動起動を禁止するには,/ON_NODE 修飾子を使用します。

DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドは,ノードをシャットダウンするコマンド・プロシージャ SHUTODWN.COM に含まれています。 SHUTDOWN.COM を使用せずにあるノードをシャットダウンし,そのノードで自動起動キューが有効な場合は,まず DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドを入力します。

DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドは,自動起動キューに対してのみ影響があります。


修飾子

/NAME_OF_MANAGER=名前

禁止したい自動起動キューを制御しているキュー・マネージャ名を指定します。この修飾子を使用すると,キューの集合に対して異なる自動起動機能を使用することができます。

/NAME_OF_MANAGER 修飾子を省略すると,省略時のキュー・マネージャ名 SYS$QUEUE_MANAGER が使用されます。複数のキュー・マネージャについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。

/ON_NODE=ノード名

OpenVMS Cluster システム内のノードを指定します。この修飾子を使用すると,このコマンドを入力したノード以外のノード上の,自動起動を禁止することができます。

/QUEUES

キューの自動起動を禁止することを指定します (この修飾子は省略時の設定により使用されます)。

#1

$ INITIALIZE/QUEUE/BATCH/START/AUTOSTART_ON=SATURN:: BATCH_1
$ ENABLE AUTOSTART/QUEUES
   .
   .
   .
$ DISABLE AUTOSTART/QUEUES
 

この例では INITIALIZE/QUEUE コマンドは,ノード SATURN で実行できる自動起動キュー BATCH_1 を作成します。 /START 修飾子は,キューの自動起動を有効にします。 ( ノード SATURN 上で実行される ) ENABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドは該当ノードの自動起動を許可します。これによりキュー ( および該当ノード上で有効な他の自動起動キュー ) はジョブの実行を開始します。

( ノード SATURN 上で実行される ) DISABLE AUTOSTART コマンドは該当ノード上の自動起動キューを停止し,他のキューが該当ノードにフェイルオーバするのを抑止します。

/NAME_OF_MANAGER 修飾子が指定されていないので,これらのコマンドは省略時のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGER が管理するキューにのみ有効です。

BATCH_1 は 1 つのノードでのみ実行するよう設定されているので,キューは他のノードにフェイルオーバできず停止します。ただしキューは自動起動が有効であり,ノード SATURN に対して ENABLE AUTOSTART コマンドが入力されると,このキューはスタートします。 STOP/QUEUE/NEXT または STOP/QUEUE/RESET コマンドでキューの自動起動を無効にしない限り,BATCH_1 をリスタートさせるために START/QUEUE コマンドを実行する必要はありません。

#2

$DISABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=JADE

この例の DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドは, OpenVMS Cluster ノード JADE の自動起動を禁止します。このコマンドは,クラスタ内の任意のノードから入力できます。


DISCONNECT

物理端末と仮想端末の間の接続を切断します。物理端末の接続が切断された後,その物理端末を使用する仮想端末およびプロセスはシステムに残ります。

物理端末と仮想端末が接続していなければなりません。


形式

DISCONNECT


パラメータ

なし。

説明

DISCONNECT コマンドを使用して,仮想端末および対応するプロセスから物理端末との接続を切断します。仮想端末とプロセスはシステム上に残るので, CONNECT コマンドを使用して後でそのプロセスに再接続することができます ( 仮想端末,および仮想端末への接続方法についての詳細は,ONNECT コマンドの説明を参照してください )。仮想端末と接続しているプロセスを終了するには, LOGOUT コマンドを使用します。

仮想端末との接続を切断した後,物理端末を使用して再度ログインすることができます。

使用している物理端末が仮想端末に接続している時のみ, DISCONNECT コマンドを使用できます。


修飾子

/CONTINUE

/NOCONTINUE (省略時の設定)

他のプロセスに接続する直前に,現在のプロセスで CONTINUE コマンドを実行するかどうかを制御します。この修飾子を指定すると,プロセスが端末からの入力を必要とする,または端末に書き込みを行おうとするまで,接続を切断した後も割り込みをかけられたイメージの実行を続けることができます。プロセスが端末からの入力を必要とする時,または端末に書き込みを行おうとする時は,物理端末が仮想端末に再度接続するまで,プロセスは待ち状態になります。

#1

$ DISCONNECT

このコマンドは物理端末と仮想端末との接続を切断しますが,プロセスをログ・アウトしません。接続を切断した後でも,物理端末を使用して再度ログ・インできます。

#2

$ RUN PAYROLL
[Ctrl/Y]
$ DISCONNECT/CONTINUE
 

この例で RUN コマンドは,仮想端末に接続している物理端末から発行されています。イメージ PAYROLL.EXE に割り込みをかけられた後,DISCONNECT コマンドを使用して,プロセスをログ・アウトせずに物理端末と仮想端末の接続を切断します。 /CONTINUE 修飾子を指定しているので,プロセスが端末からの入力を必要とする,または端末への書き込みを行おうとするまで,イメージ PAYROLL.EXE の実行を続けることができます。プロセスが端末からの入力を必要とする時,または端末に書き込みを行おうとする時は,物理端末が仮想端末に再度接続するまで,プロセスは待ち状態になります。ただし,物理端末を使用して再度ログインし,他の操作を行うことができます。


DISMOUNT

マウントしたディスクまたはテープ・ボリュームをクローズし,その装置に対応する論理名を削除します。

グループおよびシステムのボリュームをディスマウントするには, GRPNAM (グループ論理名) および SYSNAM (システム論理名) 特権が必要です。


形式

DISMOUNT 装置名[:]


パラメータ

装置名[:]

ボリュームを含む装置名を指定します。論理名または物理名で指定します。物理名を指定した場合は,制御装置の省略時の設定は A に,ユニットの省略時の設定は 0 になります。

現在装置にマウントされているボリュームが,ディスク・ボリューム・セットまたはテープ・ボリューム・セットのメンバである場合は,/UNIT 修飾子を指定しない限り,セットのボリュームはすべてディスマウントされます。


説明

($DISMOU システム・サービスを起動する) DISMOUNT コマンドは, Files-11 構造のボリュームがディスマウントされないようにする条件について調べます。この条件は,次の 4 つに分類できます。

これらの条件が 1 つも満たされない場合, DISMOUNT コマンドは次の操作を実行します。

オープンされたファイル,またはボリュームがディスマウントできない他の条件が検出されると, DISMOUNT コマンドはボリュームにディスマウントのマークをつけません。その代わりに,ボリュームがディスマウントできないことを示すメッセージを表示し,その後でディスマウントできない条件と各条件のインスタンス数を示すメッセージを表示します。

/OVERRIDE=CHECKS 修飾子を指定すると,オープンされたファイルやその他の条件に関係なく,ボリュームにマークをつけてディスマウントできます。たとえば,ボリュームにディスマウントのマークをつけると,新しいファイルはオープンできなくなります。また,ファイル・システムのキャッシュもフラッシュされます。システムをシャットダウンして,ファイル・システムのキャッシュをディスクに書き込まなければならない場合,この処理は特に重要になります。

ボリュームが Files-11 ボリューム・セットの一部であり, /UNIT 修飾子を指定していない場合,ボリューム・セット全体がディスマウントされます。

/SHARE 修飾子を指定してボリュームをマウントした場合,そのボリュームをマウントしたユーザがそのボリュームをディスマウントする,またはログアウトするまで,実際にはそのボリュームはディスマウントされません。ただし,DISMOUNT コマンドは,装置に対応する論理名を削除します。

ALLOCATE コマンドを使用して割り当てた装置は,DISMOUNT コマンドを使用してボリュームをディスマウントしても割り当てられたままです。装置が MOUNT コマンドで暗黙に割り当てられた場合は, DISMOUNT コマンドを使用してその割り当てを解除します。

/GROUP または /SYSTEM 修飾子を使用してマウントしたボリュームは,他のユーザが現在そのボリュームにアクセス中であってもディスマウントされます。グループおよびシステムのボリュームをディスマウントするには,それぞれ GRPNAM 特権と SYSNAM 特権が必要です。


修飾子

/ABORT

/GROUP 修飾子も /SYSTEM 修飾子も指定せずにマウントしたボリュームに対してこの修飾子を指定するには,ボリュームの所有権,または VOLPRO (ボリューム保護) ユーザ特権が必要です。別のプロセスがプライベートにマウントしているボリュームの場合には,さらに SHARE ユーザ特権が必要です。

マウントしたユーザに関係なく,ディスマウントするボリュームを指定します。 /ABORT 修飾子の主な目的は,マウント・チェックを終了することです。 DISMOUNT/ABORT コマンドは,未処理の入出力要求もすべて取り消します。 /SHARE 修飾子を指定してボリュームをマウントした場合,/ABORT 修飾子はマウントしたユーザに関係なく,ボリュームをディスマウントします。

/CLUSTER

複合アーキテクチャの OpenVMS Cluster システムを介して,ボリュームをディスマウトします。DISMOUNT/CLUSTER を指定すると, DISMOUNT コマンドは,ローカル・ノードの Files-11 構造のボリュームのディスマウントを妨げるような,オープンされたファイルやその他の条件がないかどうかを調べます。オープンされたファイルや他の条件が検出されなかった場合は, DISMOUNT コマンドは OpenVMS Cluster の他のノードについて条件を調べます。 DISMOUNT コマンドがいずれかのノードで条件を検出した場合は,エラー・メッセージを表示して,エラーが発生した装置およびノードを示し,その後でオープンされたファイルまたはその他の条件を示すエラー・メッセージを表示します。

ローカル・ノードでボリュームを正常にディスマウントした後, DISMOUNT コマンドは既存の OpenVMS Cluster 環境内にある他のすべてのノードのボリュームをディスマウントします。システムがクラスタのメンバでない場合は, /CLUSTER 修飾子は作用しません。

/FORCE_REMOVAL ddcu:

指定したシャドウ・セット・メンバをシャドウ・セットから除外します。

装置との接続が切断されたときに,シャドウ・セットのマウント・チェックが行われている場合は, /FORCE_REMOVALddcu:を使用して,指定したシャドウ・セット・メンバ (ddcu:) をただちにシャドウ・セットから除外することができます。この修飾子を省略すると,その装置はマウント・チェックが完了するまでディスマウントされません。

この修飾子を /POLICY=MINICOPY (=OPTIONAL) 修飾子と同時に使用することはできません。

指定される装置は,コマンドが発行されたノードにマウントされているシャドウ・セットのメンバでなければなりません。

/OVERRIDE=CHECKS

そのボリューム内でファイルがオープンされている場合でも, Files-11 構造のボリュームにディスマウントのマークをつけます。 DISMOUNT/OVERRIDE=CHECKS を指定すると,DISMOUNT コマンドは,ディスマウントを妨げるオープンされたファイルまたはその他の条件を示すメッセージを表示し,その後で,ボリュームにディスマウントのマークをつけたことを示すメッセージを表示します。

このコマンドは,装置上のオープンされたファイルをクローズしません。ファイルをオープンしているすべてのプロセスがファイルを正しくクローズするまで,あるいはそれらのプロセスが完全にランダウンされるまで,装置を正しくディスマウントすることはできません。

DISMOUNT/OVERRIDE=CHECKS コマンドを実行してからディスマウント操作が終了するまでには,かなりの時間を要する場合があります。必ず,ディスマウントが終了するまで待ってから,ボリュームを取り外してください。 SHOW DEVICE コマンドで,ディスマウントが終了したかどうか確認できます。ボリュームのディスマウントの最終処理はファイル・システムで行われ,実際にディスマウントできるのはそのボリュームのオープンされたファイルをすべてクローズしてからです。また,そのボリュームに既知ファイル・リストのエントリがある場合,そのボリュームをディスマウントすることはできません。

このコマンドを使用することにより,装置にはディスマウントのマークがつけられます。これにより,すでにオープンされたファイルのクローズ中に,その装置上のファイルをプロセスがオープンすることを防ぎます。

/POLICY=[NO]MINICOPY[=(OPTIONAL)] (Alpha/I64 のみ)

シャドウイング・ミニコピー機能の設定と使用を制御します。

ビットマップを作成するには,LOG_IO (論理 I/O) 特権が必要です。

MINICOPY キーワードの具体的な意味は,次のように DISMOUNT コマンドのコンテキストに依存します。

  1. マルチメンバ・シャドウ・セットからの 1 つのメンバのディスマウントである場合には,シャドウ・セットへのすべての書き込みを追跡するための書き込みビットマップが作成されます。この書き込みビットマップは,削除されたメンバを後からミニコピーを使ってシャドウ・セットに戻すときに使用できます。
    書き込みビットマップを作成することができず,キーワード OPTIONAL が指定されていなければ,ディスマウントは失敗し,メンバは削除されません
    /POLICY 修飾子を省略するか,/POLICY=NOMINICOPY を指定した場合には,ビットマップは作成されません。

  2. クラスタ内のシャドウ・セットの最後のディスマウントである場合には,シャドウ・セットで将来ミニコピー操作を行えるかどうかが確認されます。
    シャドウ・セットが 1 つのメンバしか持っていないか,またはマージ状態にあり, OPTIONAL が指定されていなかった場合には,ディスマウントは失敗します。
    NOMINICOPY と MINICOPY のどちらも指定しなければ,MINICOPY=OPTIONAL と同じ意味になり,セットはそれ以前のチェックとは関係なくディスマウントされます。
    詳細情報については『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

/UNIT

指定した装置のボリューム・セットから,ボリュームを 1 つだけディスマウントします。省略時の設定では,セット内のボリュームをすべてディスマウントします。


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