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OpenVMS Monitor Utility
PAGE MANAGEMENT STATISTICS
on node SAMPLE
29-APR-2003 22:22:44
CUR AVE MIN MAX
Page Fault Rate 26.82 18.27 9.66 26.82
Page Read Rate 3.97 2.65 1.33 3.97
Page Read I/O Rate 1.32 0.99 0.66 1.32
Page Write Rate 0.00 0.00 0.00 0.00
Page Write I/O Rate 0.00 0.00 0.00 0.00
Free List Fault Rate 13.90 10.96 8.00 13.90
Modified List Fault Rate 5.62 2.99 0.33 5.62
Demand Zero Fault Rate 4.63 2.65 0.66 4.63
Global Valid Fault Rate 1.32 0.66 0.00 1.32
Wrt In Progress Fault Rate 0.00 0.00 0.00 0.00
System Fault Rate 2.31 1.99 1.66 2.31
Free List Size 3164.00 3176.00 3164.00 3188.00
Modified List Size 155.00 131.00 107.00 155.00
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1 回の読み込み動作における読み込みページ数は,現在, 1 秒あたり約 3 ページであることを示しています (Page Read Rate を Page Read I/O Rate で割る)。ページ・フォルト率は現在最も高く,大半のページは,ディスクではなくメモリからフォルトしています。
MONITOR PROCESSESコマンドを実行すると,PROCESSESクラスの監視が開始され,システム内の全プロセスに関する情報が表示されます。マルチファイル要約を要求した場合には,CLUSTERとPROCESSESのクラスが無視されます。コマンド行でこれらのクラスしか指定しないと, MONITORはこれらのクラスを無視し,"no classes specified" というエラー・メッセージを表示します。
MONITOR PROCESSES
/修飾子[,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/TOPBIO
画面への出力と要約の出力について,標準的な形式ではなく,入出力のバッファリング回数が多いユーザを棒グラフで出力することを指定します。値は,1秒あたりのバッファリングされた入出力回数で表されます。/TOPCPU
画面への出力と要約の出力について,標準的な形式ではなく,CPUの使用時間が多いユーザを棒グラフで出力することを指定します。値は,1秒あたりのクロック・チック(10ミリ秒)回数で表されます。バージョン 7.3 より前の OpenVMS では, MONITOR PROCESSES/TOPCPU 表示で 1 つの画面に最大 8 プロセスしか表示できませんでした。 OpenVMS バージョン 7.3 以降は,システムの CPU 数に応じて, 3 種類の画面から適切なものが表示されるようになりました。この項の例を参照してください。
/TOPDIO
画面への出力と要約の出力について,標準的な形式ではなく,直接入出力の回数が多いユーザを棒グラフで出力することを指定します。値は,1秒あたりの直接入出力の回数で表されます。/TOPFAULT
画面への出力と要約の出力について,標準的な形式ではなく,ページ・フォルトの回数が多いプロセスを棒グラフで出力することを指定します。値は,1秒あたりのページ・フォルト回数で表されます。/TOPRBS (VAXのみ)
VAXシステムで,画面への出力と要約の出力について,標準的な形式ではなく,バランス・スロットのフォルト回数が多いプロセスを棒グラフで出力することを指定します。値は,1秒あたりのバランス・スロットのフォルト回数で表されます。
例にあるとおり,PROCESSES 表示と要約出力は,他のクラスと形式が異なり,次の情報が出力されます。
データ項目 説明 PID システムが設定した 16 進プロセス識別子 STATE プロセスのスケジューラ状態 (STATES コードについては, MONITOR STATES コマンドの項を参照) PRI 基本優先順位に相対する,プロセスの現在の優先順位 NAME プロセス名 PAGES 共用可能ページ数と,現在プロセスが使用している総ページ数 DIOCNT プロセス作成後にプロセスが実行した直接入出力動作数 プロセスをスワップ・アウトした場合は表示されません。
FAULTS プロセス作成後のページ・フォルト数 プロセスをスワップ・アウトした場合は表示されません。
CPU TIME プロセス作成後にプロセスが使用した CPU 時間 形式は, 時間 : 分 : 秒 です。プロセスをスワップ・アウトした場合は表示されません。
表示の上部左右には,システムを最後にブートした後のシステム内のプロセス数と,日付と時間が示されます。スワップ・アウトしたプロセスは,その旨記されます。
画面上に一度に表示できる数を超えるプロセスが存在する場合,複数の画面が使用されます。/VIEWING_TIME 修飾子で指定した時間間隔で,画面が切り替わります。5 種類の /TOP 棒グラフ表示には, 8 名のトップ・ユーザそれぞれについて,PID とプロセス名が表示されます。
他の棒グラフ表示と同様,トップ・ユーザの表示では,値が近似整数に丸められます。0 以外の値を持つプロセスが,最大 8 つ表示されます。トップ・ユーザ・リストに入るためには,プロセスが表示間隔の始めと終わりに存在し,スワップ・インされていなければなりません。この資格条件は,要約出力のすべての対象期間の始めと終わりにも適用されます。
1 つの MONITOR 要求で選択できるのは,トップ・ユーザの中の 1 つまたは通常の PROCESSES 表示です。
| #1 | |
|---|---|
MONITOR> MONITOR/INPUT=PROCS.DAT/INTERVAL=6 PROCESSES
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PROCS.DAT という入力ファイルで作成した PROCESSES 表示です。システム内の各プロセスにつき,1 行が表示されます。表示されるのは現在値だけであり,平均値,最小値,最大値は表示されません。スワップ・アウトされたプロセスの場合,右側の 3 つの項目は適用されないので,これらの項目に SWAPPED OUT と表示されます。プレイバックが要求されているので,MONITOR データが記録された時点のシステム使用可能時間が表示されています。
表示不能文字は,ピリオドで表されます。
| #2 | |
|---|---|
MONITOR> MONITOR/INPUT=PROCS.DAT PROCESSES/TOPDIO
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最後の監視期間における直接入出力ユーザのトップは, 1 秒あたり 25 のプロセス SAMPLE091 であることを示しています。
| #3 | |
|---|---|
MONITOR> MONITOR PROCESSES/TOPCPU
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単一 CPU システムの MONITOR PROCESSES/TOPCPU 画面表示を示しています。
| #4 | |
|---|---|
MONITOR> MONITOR PROCESSES/TOPCPU
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12 CPU システムの MONITOR PROCESSES/TOPCPU 画面表示を示しています。
| #5 | |
|---|---|
MONITOR> MONITOR PROCESSES/TOPCPU
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16 CPU システムの MONITOR PROCESSES/TOPCPU 画面表示を示しています。
MONITOR RLOCK コマンドは, RLOCK (動的なロック再マスタリング) 統計クラスの監視を起動します。
MONITOR RLOCK
/修飾子[,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
すべての統計項目 (現在,平均,最小,最大) を表示出力と要約出力に含めることを指定します。要約出力の場合,すべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。要約出力以外の場合,CLUSTER,MODES,PROCESSES,STATES,SYSTEM, VECTOR を除くすべてのクラスについて,この修飾子が省略時の値です。/AVERAGE
平均統計の棒グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/CURRENT
現在の統計の棒グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。この修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES, SYSTEM,VECTOR の各クラスの省略時の値です。/MAXIMUM
最大統計の棒グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。/MINIMUM
最小統計の棒グラフを表示出力と要約出力に含めることを指定します。
RLOCK クラスを使うと,ノードの動的なロック再マスタリング統計を監視できます。ローカルなロック処理はリモート・ロック処理よりもコストがかからないので,ロック・ツリーは性能を向上させるためにノード間で移動されます。ロック・ツリーの移動には次のような理由が考えられます。
- 現在のマスタよりも,同じクラスタ内の別のノードの方がツリーに対してさらにアクティブである場合
- 高い LOCKDIRWT のノードが,低い LOCKDIRWT のノードがマスタである資源へのロックをキューに登録する場合
- この資源に対してロックを持つノードがクラスタ内でただ 1 つなので,それがマスタになる場合
RLOCK クラスは,次のデータ項目から構成されます。これらのデータ項目は秒単位の割合として表示されます。
データ項目 説明 Lock Tree Outbound Rate このノードから移動されたロック・ツリーの割合。 Higher Activity クラスタ内の別のノードにおけるロック処理が高いために移動されたツリーの割合。 Higher LOCKDIRWT SYSGEN パラメータ LOCKDIRWT の値が高いノードに移動されたツリーの割合。 Sole Interest 移動先のノードがツリーに残っているロックの唯一のノードであるために,そのノードに移動されたツリーの割合。 Remaster Msg Send Rate このノードから送信された再マスタリング・メッセージの割合。 Lock Tree Inbound Rate このノードに移動されたツリーの割合。 Remaster Msg Receive Rate このノードで受信された再マスタリング・メッセージの割合。
MONITOR> MONITOR RLOCK
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この例で,送出される数は少量です。ほとんどの場合,これらの数値が非常に大きな値になることはあり得ません。再マスタリングは 8 秒ごとしか試行されず,そのとき,一度に処理されるツリーは最大で 5 ツリーです。例外は,通常のシャットダウンのときであり,システムはノードのシャットダウン時にすべてのツリーを強制的にオフにします。
MONITOR RMSコマンドを実行すると,統計情報のOpenVMSレコード管理サービス(OpenVMS RMS)クラスの監視が特定のファイルについて開始されます。
MONITOR RMS
/修飾子[,...]
1 つ以上の修飾子。本章の「コマンド修飾子の説明」を参照してください。
/ALL
取得できる統計情報(現在値,平均値,最小値,最大値)がすべて記載されたテーブルを,画面への出力と要約の出力に含めることを指定します。要約を出力する場合には,どのクラスでもこの修飾子が省略時の設定になります。それ以外の場合には,CLUSTER,MODES,PROCESSES,STATES, SYSTEM,およびVECTORを除くすべてのクラスで,この修飾子が省略時の設定になります。/AVERAGE
画面への出力と要約の出力に,平均値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。/CURRENT
画面への出力と要約の出力に,現在値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。 /CURRENT修飾子は,CLUSTER,MODES,STATES,SYSTEM,およびVECTORの各クラスでは省略時の設定です。/FILE=(ファイル名[,...])
MONITOR RMSコマンドの実行対象となるファイル(1つまたは複数)のリストを指定します。ノード名をファイル指定に含めても無視されます。ノードを選択する場合は,/NODE コマンド修飾子を使用してください。複数のノードを /NODE コマンド修飾子で指定する場合,指定したファイルは,指定したすべてのノード上に存在していなければなりません。5,000 個までのファイルを指定できます。ワイルドカード文字は使用できません。/ITEM=(キーワード[,...])
表示出力と要約出力の対象とする 1 つ以上のデータ項目を選択します。複数のキーワードを指定する場合は,括弧で囲み,コンマで区切ってください。省略時の値は,/ITEM=OPERATIONS です。次の表は /ITEM 修飾子のキーワードを説明しています。
キーワード 説明 OPERATIONS 選択したファイルについて, RMS 基本動作統計を表示することを指定する DATA_RATES 選択したファイルについて, RMS データ率統計を表示することを指定する LOCKING 選択したファイルについて, RMS ロッキング統計を表示することを指定する CACHING 選択したファイルについて, RMS キャッシング統計を表示することを指定する
/MAXIMUM
画面への出力と要約の出力に,最大値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。/MINIMUM
画面への出力と要約の出力に,最小値の統計情報(棒グラフで表示)を含めることを指定します。
MONITOR RMS コマンドでは,/FILE 修飾子で入力ファイルを指定する必要があります。指定したファイルに関する RMS 統計が表示されます。入力ファイルの統計が表示されるのは,入力ファイルに統計が許可されており,入力ファイルがオープン状態である場合に限定されます。ファイルからの統計を許可する方法については,『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』と『OpenVMS DCL ディクショナリ』の SET FILE コマンドの項を参照してください。MONITOR RMS コマンドは,次の種類の RMS 統計を出力します。
基本動作 (OPERATIONS 項目を指定した場合)
動作あたりのデータ率 (DATA_RATES 項目を指定した場合)
ファイル・ロッキング (/LOCKING 項目を指定した場合)
キャッシング (/CACHING 項目を指定した場合)基本動作統計のデータ項目は,次のとおりです。
Sequential $Get Call Rate
Keyed $Get Call Rate
RFA $Get Call Rate
Sequential $Find Call Rate
Keyed $Find Call Rate
RFA $Find Call Rate
Sequential $Put Call Rate
Keyed $Put Call Rate
$Read Call Rate
$Write Call Rate
$Update Call Rate
$Delete Call Rate
$Truncate Call Rate
$Extend Call Rate
$Flush Call Rate
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