HP OpenVMS Systems Documentation |
| 前へ | 次へ | 目次 | 索引 |
SHADOW_PSM_DLY を使用すると,システム管理者は,シャドウイング機能が付加する遅延を調整することができます。省略時の設定では,MSCP でサービスされる各シャドウ・セット・メンバに対する遅延は 30 秒となります。指定できる有効な遅延は,0 〜 65,535 秒です。
シャドウ・セットがシステムにマウントされているときには,SHADOW_PSM_DLY の値が,そのシャドウ・セットのシャドウ・セット・メンバの復帰遅延の省略時の値として使用されます。既存のシャドウ・セットの SHADOW_PSM_DLY を変更する方法については, $SET SHADOW/ /RECOVERY_OPTIONS=DELAY_PER_SERVED_MEMBER=n コマンドを参照してください。
次のいずれかの値を指定します。
| 値 | 説明 |
|---|---|
| 0 | シャドウイングを許可しない。 SHDRIVER はロードされない。省略時の値。 |
| 2 | ホスト・ベースのボリューム・シャドウイングを許可する。 SHDRIVER がロードされる。ホスト・ベースのボリューム・シャドウイングでは,スタンドアロン・システムまたは OpenVMS Cluster システムに置かれているすべてのディスクのシャドウイングが行われる。 |
リセットしきい値は, SET SHADOW コマンドの /POLICY 修飾子内の RESET_THRESHOLD キーワードで指定します。この比較は,HBMM ビットマップを備えたシステム上にマウントされているすべてのシャドウ・セットで実行されます。
比較を行ったときに,変更ブロック・カウンタがリセットしきい値を少しだけ超えている場合と大きく超えている場合があります。この違いは,ボリュームへの書き込み動作の状況と, SHADOW_HBMM_RTC の設定値によって発生します。
シャドウィング対象ノードそれぞれのニーズを慎重に考慮したうえで,このパラメータを設定してください。値が大きすぎる場合,多くのコピー・スレッドがパラレルで動作するため,性能が劣化する恐れがあります。値が小さすぎる場合,システムが効率的に処理できるスレッド数が必要以上に制約されます。
ボリューム・シャドウィングのシステム・パラメータ設定方法の詳細については,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。
この省略時の値は十分注意して検討してください。設定は,システムに置くことを計画しているシャドウ・セットの数 以上にする必要があります。 SHADOW_MAX_UNIT で指定されている数より多くのシャドウ・セットをマウントしようとすると, MOUNT コマンドは失敗します。ディスマウントされたシャドウ・セット,未使用のシャドウ・セット,書き込みビットマップが割り当てられていないシャドウ・セットは, SHADOW_MAX_UNIT の数に含まれます。 |
Alpha システムおよび I64 システムでは,このシステム・パラメータの省略時の値は 500 であり, 24KB のメイン・メモリを消費します。 OpenVMS VAX システムでは,省略時の値は 100 であり, 5KB のメイン・メモリを消費します。
Volume Shadowing for OpenVMS を使用する予定のない場合,設定を最低限の 10 (メイン・メモリの 480 バイトを消費) に変更できます。省略時の値を最低値に設定すると, OpenVMS Alpha システムや I64 システムでは 23.5KB のメイン・メモリが解放され, VAX システムでは 4.5KB のメイン・メモリが解放されます (このパラメータの最大値は 10,000 です)。
このシステム・パラメータは動的なパラメータではありません。つまり,設定を変更する際にはリブートが必要になります。
SHADOW_MBR_TMO パラメータは,Volume Shadowing for OpenVMS のフェーズ II に対してだけ使用できます。このパラメータをフェーズ I に対して使用することはできません。フェーズ I は現在はサポートされません。
1 〜 65,535 の 10 進値による秒数 (ワード) を指定します。この秒数が経過するまで,修復可能なシャドウ・セットの回復が試みられます。値を指定しない場合や 0 を指定した場合,省略時の値の 120 秒が使用されます。
SHADOW_MBR_TMO は動的パラメータであるため,永久的に値を変更するには, SYSGEN の WRITE CURRENT コマンドを実行してください。
SHADOW_REC_DLY を使用すると, OpenVMS Cluster 内のどのシステムが回復操作を行うかをより正確に予測できます。予測を正確なものにするには,回復操作を行わせたいシステムの SHADOW_REC_DLY に小さい値を設定し,残りのシステムの SHADOW_REC_DLY に大きい値を設定します。
SHADOW_REC_DLY の範囲は,0 〜 65535 秒です。省略時の値は,20 秒です。
マージ操作やコピー操作を行うシステムを制御する方法の詳細は『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。
システム管理者は,システムにマウントされたすべてのシャドウ・セットに対して使用されるサイト値を定義できるようになりました。このパラメータは,ディザスタ・トレラント・クラスタのシステム管理者が調整する任意の数値です。シャドウ・セットのサイト値に一致するサイト値を持つデバイスからの読み込みは,異なるサイト値を持つデバイスからの読み込みよりも優先されます。詳細については,『OpenVMS DCL ディクショナリ』と『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』の $SET DEVICE/SITE の記述を参照してください。
また,目的のシステム・ディスク・ユニット番号が DSA0 でない場合は, SHADOW_SYS_UNIT システム・パラメータを使用して,システム・ディスク・シャドウ・セットの仮想ユニット番号を指定する必要があります。
システム・ディスク上でのミニマージを有効にするために,既存の SHADOW_SYS_DISK の値に値 4096 を加えます。たとえば, SHADOW_SYS_DISK が値 1 に設定されている場合,ミニマージを有効にするには,これを 4097 に変更します。また,『OpenVMS Version 7.1 リリース・ノート [翻訳版]』で説明しているように,システム・ディスクのダンプオフを行うように DUMPSTYLE パラメータを設定します。
このパラメータは,システム・ディスク・シャドウ・セットのメンバにのみ適用されます。特定のシステム・ディスク・シャドウ・セットを使用するすべてのノードでは,通常,このパラメータの値を同じにしておかなければなりません。
省略時の値は 120 秒です。すべてのメンバがシャドウ・セットに含まれるまで 120 秒よりも長くシステムを待機させたい場合は,このパラメータを大きい値に変更します。設定できる値は,120 〜 65,535 秒です。
省略時の値は 480 秒です。すべてのメンバがシャドウ・セットに含まれるまで 480 秒よりも長くシステムを待機させたい場合は,このパラメータを大きい値に変更します。設定できる値は,1 〜 65,535 秒です。
次の表でビット・マスクのビットを説明します。
| ビット | マスク | 説明 | |
|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 = | ローカル通信チャネルを作成してはならない。(SYSGEN の省略時の設定)。ローカル SCS 通信は主にテストで使用されてきたもので,通常の操作には必要がない。ローカル通信チャネルを作成しないことにより,使用資源とオーバヘッドを抑制できる。 |
| 1 = | ローカル通信チャネルを作成する。 | ||
| 1 | 2 | 0 = | Galaxyにブートする場合とクラスタ(SYSGEN の省略時の設定) にブートする場合の両方の場合に,SYS$PBDRIVER をロードする。 |
| 1 = | Galaxyにブートする場合に,SYS$PBDRIVER をロードする。 | ||
| 2 | 4 | 0 = | 最小コンソール出力(SYSGEN の省略時の設定) |
| 1 = | 全コンソール出力; SYS$PBDRIVER は,コンソール・メッセージが発生して通信チャネルに送られてきた時点で表示します。 | ||
追加ポートのロードによって,Galaxy インスタンス間のマルチパスが可能になります。Galaxy ソフトウェアの最初のリリースでは, SYS$PBDRIVER が Fast Path をサポートしないので,マルチ通信チャネルを持つことは長所にはなりません。 OpenVMS の将来のリリースでは, SYS$PBDRIVER への Fast Path のサポートが提供され,このときに,インスタンス間のマルチ通信チャネルが提供されるので,複数の CPU がスループットを向上させます。
省略時の値は,すべての CPU を多重処理システムにブートする -1 です。
マスク内の 1 つのビットは主プロセッサの CPU ID ですが,主プロセッサは必ずブートされます。つまり,マスクに 0 を設定しても,主 CPU は依然としてブートします。ただし,この場合,副プロセッサは多重処理システムにブートされません。
MULTIPROCESSING パラメータに 0 が設定されている場合,このパラメータは無視されます。
省略時の値は,3000000 (10 マイクロ秒単位では 300 万で,30 秒) です。
省略時の値は,300 ミリ秒 (10 ミリ秒単位では,30) です。
タイムアウトすると,CPUSPINWAIT のバグチェックが実行されます。
省略時の値は,100000 (10 マイクロ秒単位では 100,000 で,1 秒) です。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
エグゼクティブ・イメージ
RMS イメージ
SYSMSG.EXE ファイル
マルチポート・メモリ構造
各 MASSBUS アダプタ
各 UNIBUS アダプタ
各 DR32 アダプタ
他の目的で必要となるシステム・ページ・テーブル・エントリの数は,自動的に計算されこのパラメータ値に加算されます。加算した結果がシステム・ページ・テーブルの実サイズです。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
| STARTUP 値 | 説明 |
|---|---|
| STARTUP_P1 | STARTUP_P1 が次のいずれかの値であるときに,システムから独立したスタートアップ・プロシージャを実行するシステム・ブートのタイプを指定する。
|
| STARTUP_P2 | STARTUP_P2 の値が次のいずれかである場合,システムから独立したスタートアップ・プロシージャ STARTUP.COM の実行時に,検証を行うかどうかを制御する。
STARTUP_P2 は次の一覧のうちいずれか 1 つの値にできる。
その他に,STARTUP_P2 は次の一覧に示す文字を 1 つ以上 含む文字列にもできる。
STARTUP_P2 の詳細については, SYSMAN コマンド STARTUP SET OPTIONS を参照してください。 |
| STARTUP_P3 | OpenVMS バージョン 7.2 以降, STARTUP_P3 が AGEN に設定された場合,システムはスタートアップ・シーケンスの最後に AUTOGEN を実行するようになった。 |
|
STARTUP_P4
〜 STARTUP_P8 |
将来使用するために確保されている。 |
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
Alpha システムと I64 システムでは,OpenVMS Version 7.3 から,このパラメータは廃止されました。
| 前へ | 次へ | 目次 | 索引 |