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HP OpenVMS Systems
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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS

日本語 HP DECwindows Motif
for OpenVMS
リリース・ノート


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2.3.17.2 RETURNキーを使用した[ログイン]テキスト・フィールド間の移動

New Desktop では,[ユーザ名]テキスト・フィールドと [パスワード]テキスト・フィールドは異なるダイアログ・ボックスであるため, [ユーザ名]から[パスワード] のテキスト・フィールドに移動する場合は, RETURNキーを使用します。 Tabキーでは,次のテキスト・フィールドにカーソルが移動しません。 Tabキーでは,[確認]ボタンが強調表示されるだけです。

2.3.17.3 [一時停止]画面でのパスワード入力時の最初の文字の無視

ワークステーションが一時停止しており, [パスワード]ダイアログ・ボックスが表示されていない場合,入力した最初の文字は無視されます。これに対して,DECwindowsの[一時停止]画面では,入力した文字はすべて受け付けられます。

New Desktop の使用時には,実際の文字を入力しない Shift などのキーを使用するか,あるいはマウスを使用して [一時停止]ダイアログ・ボックスを再表示させてから,パスワードを入力してください。入力した文字が不明な場合には, Ctrl/Uを使用して[パスワード]テキスト・フィールドに入力した文字を消去することができます。

2.3.17.4 最初の画面に文字が表示されない

Xサーバのフォント・パスに100 dpiフォントが入っていない場合,ログイン直後の青い最初の画面に「ようこそ」の文字が表示されません。リモートのXサーバにセッションを表示している場合にも,この問題が発生する可能性があります。

2.3.18 フォント選択の制約

V1.2--4

New Desktop では,フォント・サイズを選択するダイアログ・ボックスを表示する機能が備わっています。これで設定した新しいフォント・サイズは New Desktop のアプリケーションにのみ適用され,既存の DECwindows Motif のアプリケーションには適用されません。

2.3.19 省略時のワークスペースの制約

V1.2--4

New Desktopでは省略時の4枚のワークスペースに対して省略時の背景が設定されています。ワークスペースの背景は,スタイル・マネージャの [背景] 機能で変更したり, [背景なし] を選択することができます。

[背景なし] を選択すると,デスクトップの背景にアイコンをドラッグしてドロップすることができなくなります。アイコンをドラッグしてボタンを放しても,そのアイコンはファイル・マネージャあるいはアプリケーション・マネージャに戻ってしまいます。

[背景なし] を選択する前に背景にドロップされたアイコンはそのまま残り,正常に機能します。

2.4 アプリケーション

この節は,個々の DECwindows Motif アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.1 ブックリーダ

この項は,ブックリーダ・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.1.1 Display PostScriptのサポートの終了

V1.2--6

DECwindows Motif で Display PostScript がサポートされなくなったため,ブックリーダでは,オンライン・マニュアルの PostScript の図の表示がサポートされていません。ブックリーダが PostScript の図を検出すると,フルサイズの図のウィンドウに大きな "X" を表示するとともに,エラー・メッセージ・ボックスに次のメッセージを表示します。


Unable to display PostScript(R) graphic. 
This feature is no longer available. 

これに対する回避策はありません。

2.4.2 CDA

この節は, DECwindows Motif の CDA (Compound Document Architecture) ランタイム・サービスおよび CDA ビューア構成要素に関するリリース・ノートです。

2.4.2.1 eXcursion V7.1 による色付きの大きな DDIF ファイルの表示

V1.3

eXcursion X サーバ・セッションから CDA ビューアを実行しているときに,色付きの大きな DDIF ファイルを表示できない場合は,次の手順のいずれかを実行することをお勧めします。

2.4.2.2 Display PostScript のサポートの終了

V1.2--6

DECwindows Motif から Display PostScript のサポート機能が削除されたため,CDA は PostScript ソースの表示をサポートしていません。 PostScript オプションは CDA ビューアから削除されています。文字セル・インタフェースの CDA ビューアから PostScript ファイルを表示しようとすると,ビューアは次のようなメッセージを表示します。


%CDA-E-UNSUPFMT, unsupported document format. 

これに対する回避策はありません。

2.4.3 時計

この節は,時計アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.3.1 システム時刻リセット後の時計の正しいアップデート (Alpha のみ)

V1.5

システム時刻の日付や時間を以前の時刻に戻した場合に,時計アプリケーションが正しくアップデートされないという問題が解決されました。これまでは,アナログ,デジタル,および日付表示は,マウスを時計ウィンドウ上に動かした場合のみアップデート情報が渡されていました。

2.4.4 漢字端末エミュレータ

この項は,漢字端末エミュレータ (DECterm) に関するリリース・ノートです。

2.4.4.1 ReGIS を使用するグラフィックス・アプリケーションが原因で DECterm がクラッシュする問題の解決 (Alpha のみ)

V1.5

DECwindows Motif Version 1.3 以降のシステムで, ReGIS を使用するクライアント・グラフィックス・アプリケーションがスレッド・スタック・オーバーフローのために DECterm をクラッシュさせるという問題は, DECwindows Motif for OpenVMS Version 1.5 で解決されています。

2.4.4.2 DECterm ウィンドウの位置に関する問題の解決 (Alpha のみ)

V1.5

DECterm ウィンドウは DECW$TERMINAL.x および DECW$TERMINAL.y リソースで指定した位置に正しく表示されるようになり, WM_NORMAL_HINTS が正しく設定されるようになりました。

ウィンドウの正しい配置のために Mwm*clientAutoPlace( 従来の DECwindows Desktop ) あるいは Dtwm*clientAutoPlace( New Desktop ) のリソースを FALSE にリセットする必要はなくなりました。

2.4.4.3 CREATE/TERMINAL/DETACH によるブロードキャスト・メッセージの表示

V1.5

デフォルトでは,DECterm ウィンドウはサブプロセスとして作成されます。プロセスの設定には関係なく,それらのサブプロセスはブロードキャスト・メッセージを受けとることはできません。これは,OpenVMS が,それらのサブプロセスが端末デバイスとして接続されていると認識しないためです。

DECterm ウィンドウにブロードキャスト・メッセージを表示させるためには, CREATE/TERMINAL/DETACH コマンドを使用して, DECterm ウィンドウを切り離されたプロセス (detached process) として手動で生成します。

2.4.4.4 CREATE/TERMINAL による IPv6 サポートの有効化

V1.5

プロセス・テーブル (あるいはジョブ・テーブル)で DECW$IPV6_SUPPORT 論理名が TCP_IS_IPV6 と定義されている一方で,システム・テーブル (あるいはグループ・テーブル) ではそのように定義されていない場合, CREATE/TERMINAL コマンドがフェールする場合があります。この問題は,指定した表示がTCP/IP トランスポートを使用し,ノード名が IPv6 形式のアドレスの場合 (あるいはIPv6 サポート・トランスポートでのみアクセス可能な場合)に発生します。

この場合,切り離されたプロセスのターミナル・コントローラは DECW$IPV6_SUPPORT 論理名の値がわからず,デフォルトの TCP/IP トランスポート値 INET を割り当てます。

矛盾が発生した場合は,表示デバイスのネットワーク・トランスポートの値を INET あるいは INET6 に変更し,CREATE/TERMINAL コマンドを繰り返してください。利用できるトランスポート値の一覧は,『日本語 DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』を参照してください。

2.4.4.5 eXcursion またはマルチヘッド XINERAMA システムで漢字端末エミュレータを表示する場合の ignoreVisibility リソースの使用

V1.3--1

eXcursion を使用して漢字端末エミュレータを表示する場合あるいは XINERAMA マルチスレッド・システムで漢字端末エミュレータを表示する場合にスクロールの問題が発生するのを防止するために,新しいリソースである ignoreVisibilityが追加されました。これらの問題の発生を防止するには,次の行を漢字端末エミュレータのオプション・ファイルに挿入します。


*.ignoreVisibility: True 

設定を保存して有効にするには,[オプションの保存] を選択し,ディスプレイ上ですべての漢字端末エミュレータをいったん閉じた後,再起動してください。

2.4.4.6 Kerberos が有効な場合に漢字端末エミュレータの起動が失敗する問題

V1.3

Kerberos 認証を使用している場合, DECterm コントローラを起動できないことがあります。この問題を回避するには,SYLOGIN.COM の MODE_OTHER セクション内で Kerberos が初期化 (@SYS$MANAGER:KRB$SYMBOLS.COM) されるように SYLOGIN.COM を変更します。

2.4.4.7 eXcursion 使用時にユーロ通貨記号が正しく表示されない問題

V1.3

eXcursion と DECwindows Motif でのユーロ記号のサポート方法の違いにより,eXcursion 経由で起動された漢字端末エミュレータ・ウィンドウにはユーロ記号が正しく表示されないことがあります。漢字端末エミュレータは Latin-9 フォントを,同等の Latin-1 フォントに置き換えます。これにより,ユーロ記号の表示で問題が発生します。

フォントの置き換えが起こらないようにするには,eXcursion のフォント・エイリアス・ファイルを,eXcursion のリリース・ノートで説明されているように変更します。このリリース・ノートには,エイリアス・ファイルの編集方法の他,ユーロ通貨記号のサポートに関連するその他の制限事項が説明されています。

2.4.4.8 Powerstorm 4d02 グラフィックス・カードを使用した XINERAMA マルチヘッド・システムでテキストが正しく表示されない問題 (Alphaのみ)

V1.3

XINERAMA 拡張と Powerstorm 4d20 グラフィック・カードを使用するマルチヘッド構成では,漢字端末エミュレータ・ウィンドウにテキストが正しく表示されないことがあります。ただしそれでも,キーボード入力は処理されます。

この問題を解決するためには,各ウィンドウから xrefresh ユーティリティを実行して,影響する DECterm ウィンドウのテキストをリフレッシュしてください。


$  RUN DECW$UTILS:XREFRESH

2.4.4.9 漢字端末エミュレータ・ウィンドウが縮む問題

V1.2--5

XUI ウィンドウ・マネージャの使用時に, [端末の自動サイズ変更] をオンにしているときに,マウスを使用して漢字端末エミュレータ・ウィンドウをサイズ変更すると,漢字端末エミュレータ・ウィンドウが縮んでしまいます。この問題を回避するには,漢字端末エミュレータのリソース・ファイル DECW$TERMINAL_DEFAULT.DAT あるいは DECW$TERMINAL_DEFAULT_JA_JP.DAT ファイルに次の行を追加します。


DECW$TERMINAL.main.terminal.useWMHints: false 

この変更を行うと,ウィンドウ・マネージャが文字数でなくピクセル値で漢字端末エミュレータ・ウィンドウのサイズを表示するようになることに注意してください。また,漢字端末エミュレータ・ウィンドウを最大化すると,正常に元のサイズに戻らない場合があるかもしれませんが,縮んでしまうことはなくなります。

2.4.4.10 漢字端末エミュレータのリソース・ファイル名

V1.2--4

現在は,ディスプレイのロケールを使用して,漢字端末エミュレータのリソース・ファイル名を作成します。たとえば,ロケールが「ja_JP」に設定されている場合は,デフォルトのリソース・ファイル名はDECW$TERMINAL_DEFAULT_JA_JP.DATになります。

ただし,ユーザが特定のロケールで1回以上「保存」オプションを選択するまで,漢字端末エミュレータでは古いリソース・ファイル名を使用します。漢字端末エミュレータのデフォルトのリソース・ファイル名はロケールが次のいずれかに該当する場合,継続して DECW$TERMINAL_DEFAULT.DAT となります。

2.4.4.11 漢字端末エミュレータのウィンドウ数の上限

V1.2--4

漢字端末エミュレータのコントローラは,漢字端末エミュレータのウィンドウを最高23枚まで作成できます。これは,使用する各ウィンドウについてイベント・フラグ1個が必要で,漢字端末エミュレータは23個までイベント・フラグを使用できるためです。イベント・フラグ0とイベント・フラグ24〜32は,漢字端末エミュレータでは使用することができません。

ウィンドウを24枚以上必要とする場合は,新しいコントローラを作成する必要があります。新しいコントローラを作成するには,次のコマンドを入力してください。


$ MCR DECW$TERMINAL

このコマンドは最後のウィンドウが閉じるまで戻らないため,このコマンドを実行するウィンドウはこれ以外の用途には使用できないことに注意してください。この方法でコントローラを起動した後は, DCLコマンドのCREATE/TERMINALで新たに23枚のウィンドウを作成することができます。

2.4.4.12 端末のサイズ変更

V1.2--3

[端末ウィンドウの自動サイズ変更] オプションを有効にして漢字端末エミュレータ・ウィンドウを最大化すると,最も近いセル境界までウィンドウが拡大しますが,必ずしも全画面に拡大されるわけではありません。 [元のサイズに戻す] オプションの機能は従来どおりです。

2.4.4.13 漢字端末エミュレータ・ウィンドウ・サイズの報告

V1.2--3

ウィンドウ・マネージャの [ワークスペース・オプション] ダイアログ・ボックスで [フィードバックを表示] オプションを有効にして,漢字端末エミュレータ・ウィンドウのサイズを変更すると,ピクセル値ではなく文字数でウィンドウ・サイズが報告されます。

2.4.4.14 オート・リピート設定の変更

V1.2--3

漢字端末エミュレータの[キーボード・オプション]ダイアログ・ボックスでは, [オート・リピート]設定を変更することはできません。設定を変更する場合は,セッション・マネージャ ( 従来の DECwindows Desktop ) あるいはスタイル・マネージャ ( New Desktop ) の [キーボード]ダイアログ・ボックスを使用してください。

2.4.4.15 著作権についての注意書きの表示のタイムアウト

V1.2--3

著作権についての注意書きは,端末に表示されてから 10 秒間キーボードまたはマウスの操作がないと,漢字端末エミュレータの画面から消えます。

2.4.4.16 フォントの選択

V1.2

漢字端末エミュレータでは,正しく動作しないフォントもあります。漢字端末エミュレータは文字セル端末をエミュレートしているため,各グリフが同じピクセル幅を処理し,アセンダーとディセンダーがバウンディング・ボックスの境界を越えることのない,モノスペースの等幅フォントであることを前提に実装されています。このため,プロポーショナル・フォントを選択することもできますが,その結果を保証することはできません。

さらに,漢字端末エミュレータのフォントは26種の関連するフォント・ファミリとして提供されます。この中には太字,横倍画,縦横倍画,通常,縮小等の種類があります。また,漢字端末エミュレータには,線画文字および弊社技術文字セットなどの特殊文字が含まれています。漢字端末エミュレータのフォント・ファミリは,フォント名の表記法によって識別されます。

関連するすべてのフォント・ファミリ変形文字を持たないフォント,必要な特殊文字を含まないフォント,漢字端末エミュレータのフォント・ファミリの表記法に従わないフォント・ファミリでは,表示その他の面で望まれる結果が期待できない場合があります。

選択したフォントを DECterm が見つけられない場合,あるいは選択したフォント・ファミリに存在しないフォントに遭遇した場合,フォントが見つからないことを示す警告メッセージが表示されます。この場合 DECterm は,指定したフォントの代わりに別のフォントを使用して処理を進めます。


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