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HP OpenVMS Systems
Documentation

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日本語 HP OpenVMS

日本語 HP OpenVMS
日本語 EVE
リファレンス・マニュアル


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BUFFER


形式

BUFFER buffer-name


パラメータ

buffer-name

編集または作成するバッファ名。既存のバッファを表示する場合には,バッファ名を短縮することができます。また,バッファ名の指定には大文字と小文字の区別はありません。ただし,ワイルドカードを使用することはできません(たとえば,バッファ名でアスタリスクを使用した場合には,それは文字として取り扱われます)。

指定した文字列が複数のバッファ名と一致する場合には,日本語 EVE は一致する名前のリストを表示し,適切なバッファを選択できるようにします。バッファを指定しなかった場合には,日本語 EVE はバッファ名を要求するプロンプトを表示します。操作を中止したいときは,プロンプトに対して何も入力せずに [ Return ] キーか,あるいは [ Do ] キーを押してください。


説明

指定したバッファを現在の日本語 EVE ウィンドウに表示します。指定したバッファがすでに存在する場合は,カーソルはそのバッファの最後の編集位置に置かれます。バッファが存在しない場合には,日本語 EVE は新しいバッファを作成し,カーソルはバッファの先頭に置かれます。

既存のバッファに戻る場合には,BUFFERコマンドを使って,バッファ名を指定します。通常,バッファ名はそのバッファに格納されているファイルの名前 (すなわち,日本語 EVE の起動時に指定するファイル名や,GET FILEOPEN,またはOPEN SELECTEDコマンドで使用するファイル名)と同じです。作成したバッファのリストを表示する場合には, SHOW BUFFERSコマンドを使用します。

また,BUFFERコマンドを使用すれば,Messages バッファ,DCL バッファ,およびInsert Here バッファなどのシステム・バッファを表示することもできます。日本語 EVE のシステム・バッファのリストを表示する場合には, SHOW SYSTEM BUFFERS コマンドを使用します。

ユーザが作成したバッファには,$DEFAULTS$ と呼ばれる日本語 EVE システム・バッファと同じ設定が適用されます。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。詳しい説明は,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の第7.13節 "$DEFAULTS$ バッファの変更" を参照してください。


次の例は,編集するバッファの作成または表示方法,および日本語 EVE のシステム・バッファの表示方法を示しています。


  1. BUFFER memo.txt
    


    MEMO.TXT という名前のバッファを現在のウィンドウに表示し,カーソルをそのバッファの最後の位置に戻します。または新しいバッファを作成します。


  2. Command: BUFFER MESSAGES
    


    現在のウィンドウに日本語 EVE の Messages バッファを表示します。このコマンドは,EXTENDコマンドを使用するときにコンパイル・メッセージを見るのに便利です。


CAPITALIZE WORD


形式

CAPITALIZE WORD


説明

1つの単語,選択領域,または検索領域の1文字目を大文字に変換します。最初の文字は大文字になり,他の文字は小文字になります。

【操作方法】

  1. 必要に応じて,1文字目を大文字に変換したいテキストをSELECTFIND,またはWILDCARD FINDコマンドのいずれかを使って高輝度表示にします。または,1文字目を大文字に変換したい単語の上にカーソルを置きます。

  2. CAPITALIZE WORDコマンドを実行します。高輝度表示が消え,カーソルは次の単語の先頭に移動します。

CAPITALIZE WORDコマンドを実行すると,選択した領域,あるいは検索した領域内の最初の文字からはじまって,すべての単語の1文字目が大文字に変換されます。高輝度表示が単語の途中までになっている場合は,CAPITALIZE WORD コマンドはその単語の最後まで適用されます。また,選択領域は検索領域より優先します。

テキストを選択または検索しなかった場合は,現在の単語の1文字目が大文字に変換されます。また,カーソルが単語と単語の間にある場合には,その行の次の単語に対して機能します。


次のコマンドはテキスト中の文字列を検索し,各単語の1文字目を大文字に変換し,他の文字を小文字にします。結果は Digital Equipment Corp になります。


Command: FIND digital equipment corp
Command: CAPITALIZE WORD


CENTER LINE


形式

CENTER LINE


説明

現在の行をバッファの左右マージン間の中央に移動(センタリング)します。行頭にはスペースが挿入されます。

【操作方法】

  1. センタリングする行の任意の場所にカーソルを移動します。

  2. CENTER LINEコマンドを使用します。カーソルは行といっしょに移動するので,センタリングする前と同じ文字の上に置かれます。

CENTER LINEコマンドは,行頭および行末にあるスペースとタブを消去しますが,行の途中にあるスペースやタブには影響しません。したがって,行頭や行末にスペース,タブなどを挿入してセンタリングを調整することはできません。

ブランク行でCENTER LINEコマンドを実行すると,カーソルが左右マージンの中央に移動し,カーソルの位置までスペースが挿入されます。


CHANGE CODE


形式

CHANGE CODE


パラメータ

DECKANJI

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをDEC漢字として表示し直します。

SDECKANJI

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをSuper DEC漢字として表示し直します。

ISO_LATIN1

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをISO Latin1 として表示し直します。

DEC_MCS

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをDEC MCSとして表示し直します。

SJIS

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをシフトJISとして表示し直します。

UTF8

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをUTF-8として表示し直します。

DECKANJI2000

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットをDEC 漢字 2000 として表示し直します。

ISO2022JP

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットを ISO-2022-JP として表示し直します。

UCS2

現在の選択領域またはバッファ全体のコードセットを UCS-2 として表示し直します。

説明

選択された領域,あるいはバッファ全体のコードセットを変更します。

バッファのコードセットと異なるコードセットのファイルを読み込んだ場合 (たとえば,DEC漢字のバッファにシフトJISのファイルを読み込んだ時など) 日本語の文字は文字化けをおこし,正しく表示されません。

このコマンドはこのような場合にコードセットを変更して正しく表示されるようにするために使用します。コードセットに関する詳しい説明は,オンライン・ヘルプの Codeset を参照してください。

領域が選択されている場合にはその領域に対して,選択されていない場合には現在のバッファ全体に対してコマンドが実行されます。

その文字列のコードセットがわからない場合には,コードセットを指定せずにコマンドを実行します。領域を別のコードセットに変更した結果が表示され,それを確定するかどうか聞いてきます。もしそれが正しく表示されていれば,そこで Yes と答えるとその状態で領域が確定します。

そうでない場合には,No と答えるとまた別のコードセットに変更した結果を表示します。これを正しく表示されるまで繰り返し正しい結果が得られた時点で領域を確定します。

Quit を指定して中断した場合,領域は変更を行う前の状態に戻ります。

バッファの大きさによっては変換に非常に時間がかかります。大きなバッファに対して変換を行う場合には,まず一部の選択領域に対して実行し,コードセットを確認してからコードセットを指定してコマンドを実行することをお勧めします。

このコマンドは,バッファの出力コードセットおよびバッファ・コードセットには影響を与えません。


CHANGE DIRECTION


形式

CHANGE DIRECTION


説明

現在のバッファの方向を順方向から逆方向に,または逆方向から順方向に変更します。バッファの方向はステータス・ラインに表示されます。バッファの方向は, 表 4-1 に示す日本語 EVE コマンド,EDT キーパッド・キー, WPS キーパッド・キーに影響を与えます。

表 4-1 方向の影響を受けるコマンドとキー
日本語 EVE コマンド:
FIND
FIND NEXT
FIND SELECTED
MOVE BY LINE
MOVE BY PAGE
MOVE BY WORD
REPLACE
WILDCARD FIND
EDT キーパッド・キー:
Char ( [ KP3 ] )
EOL ( [ KP2 ] )
FndNXT ( [PF3 ] )
EDT Line ( [ KP0 ] )
Sect ( [ KP8 ] )
Subs ( [ GOLD-Enter ] )
WPS キーパッド・キー:
Continue Search ( [ GOLD-. ] )
Continue Search/Select ( [ GOLD-/ ] または [ GOLD-? ] )
WPS Line ( [ KP2 ] または [ GOLD-KP2 ] )
Paragraph ( [ KP5 ] )
Search Right Angle ( [ Enter ] )
Sentence ( [ KP7 ] または [ GOLD-KP7 ] )
Tab Position ( [ KP8 ] )

DECwindows 版日本語 EVE の場合には,ステータス・ラインに表示された Forward または Reverse の上で MB1 をクリックすることにより,バッファの方向を切り替えることができます。これは CHANGE DIRECTION コマンドと同じ機能です。

ユーザが作成したバッファの場合には,省略時の方向は順方向 ( 左から右へ,上から下への方向 ) です。方向の設定はそのバッファでのみ有効なので,バッファごとに方向を切り替えることができます。

日本語 EVE コマンド・ラインを編集する場合には,省略時の設定が逆方向になっています。コマンド・ラインを編集しているときに,方向を変更する場合には,CHANGE DIRECTION として定義されているキーを押します。この方向はもう 1 度設定を変更するまで有効なので,コマンド入力が終わっても元には戻りません。この方向はテキスト・バッファの方向とは関係ありません。


CHANGE MODE


形式

CHANGE MODE


説明

現在のバッファの入力モード(挿入モードまたは重ね書きモード)を切り替えます。バッファのモードはステータス・ラインに表示されます。バッファのモードはテキスト入力のみでなく, 表 4-2 に示す日本語 EVE コマンド,EDT キーパッド・キー,および WPS キーパッド・キーにも影響を与えます。

表 4-2 モードの影響を受けるコマンドとキー
日本語 EVE コマンド:
DELETE
ERASE CHARACTER
QUOTE
RESTORE CHARACTER
EDT キーパッド・キー:
Del C ( [ COMMA ] )
SpecIns ( [ GOLD-KP3 ] )
restore character ( [ GOLD-COMMA ] )
WPS キーパッド・キー:
Delete Character ( [ PF4 ] )

DECwindows 版日本語 EVE の場合には,ステータス・ラインに表示された Insert または Overstrike の上で MB1 をクリックすることにより,バッファのモードを切り替えることができます。これは CHANGE MODE コマンドと同じ機能です。

ユーザが作成したバッファの場合には,省略時の設定は挿入モードです。モードの設定はそのバッファでのみ有効なので,バッファごとにモードを切り替えることができます。

コマンド・ラインの編集では,省略時のモードはターミナルの設定( DCL の SET TERMINAL コマンドによる設定)に依存します。コマンド・ラインを編集しているときに,モードを変更する場合には, [ Ctrl/A] または CHANGE MODE として定義されている他のキーを押します。このモードは再度変更するまで有効なので,コマンド入力が終わっても元には戻りません。このモードはテキスト・バッファのモードとは関係ありません。

SET BUFFER READ_ONLY コマンドなどを用いて,バッファを変更できないように設定すると,Insert または Overstrike のかわりに Unmodifiable がステータス・ラインに表示されます。変更できないバッファのモードを切り替えるときは,まず SET BUFFER MODIFIABLE コマンドを実行してください。


CHOICE FOR CONVERT


形式

CHOICE FOR CONVERT


説明

このコマンドは,ステータス・ラインの1行下に最大9個までの変換候補を表示します。漢字変換を行うとき,変換キーを一度押しても,意図している漢字に変換されないことがよくあります。そのため,同音意義語が数多く存在するような単語の場合には,目的の漢字に変換されるまで,何度も変換キーを押さなければならない,という手間がかかります。このコマンドは,一度に最大9個までの変換候補を表示しますので,比較的容易に該当する文字を選ぶことができます。

表示されるのは,現在変換対象になっている文節の変換候補のみです。変換対象となる文節は,テキスト中で反転表示されています。変換対象部分がない場合には,このコマンドは無効です。

表示された変換候補の中に,目的の文字が見つかったときは,該当する数字を押してください。文字列が変換され,反転表示が消えます。表示された変換候補の中に期待する変換結果が見つからないときは,[Next Screen] キー  / [ Prev Screen ] キーを使って探してください。

このコマンドは通常,キーに定義して使います。


CODE(1)


形式

CODE code-string


パラメータ

code-string

文字をコード入力するための数字。

説明

文字を JIS 漢字表の区点コード,または DEC 漢字コードに従って数字で入力するコマンドです。

DEC 漢字コードの場合には,10進数か16進数のどちらかで入力します。区点コードの場合には,数字の前に "J" または "j" をつけてください。DEC 漢字コード16進数の場合には,数字の前に "X" または "x" をつけてください。10進数で入力する場合には,数字だけを入力してください。


以下にコード入力の例を示します。


  1. Command: CODE J2033
    


    区点コードに従って,"漢" をコード入力します。


  2. Command: CODE 48122
    


    DEC 漢字コード10進数に従って,"字" をコード入力します。


  3. Command: CODE XCAD1
    


    DEC 漢字コード16進数に従って,"変" をコード入力します。


  4. Command: CODE XB4C1 BBFA CAD1 B4B9
    


    文字を連続して入力するときは,数字と数字の間を少なくとも1つのスペースで区切ってください。上記の例では,"漢字変換" と入力されます。


CODE(2)


形式

CODE [j|d|x]


パラメータ

j

区点コードを表示します。

d

DEC 漢字コードを10進数で表示します。

x

DEC 漢字コードを16進数で表示します。

説明

セレクト領域,あるいは現在カーソルが置かれている文字のコードを調べるコマンドです。

CONVERT


形式

CONVERT


説明

入力文字列を,文法解析を行って文節に区切り,かな漢字混じりの文字列に変換します。入力文字列は,半角/全角英数字,ひらがな,およびカタカナのいずれでもかまいません。かな漢字変換は,テキスト・ウィンドウだけでなく,コマンド入力中にも実行できます。

このコマンドを続けて実行すると,次の変換候補が表示されます。入力した文字列のうち,現在変換の対象となっている文節は,反転表示されます。文節の長さを変えたり,変換対象文節を移動する場合には,SHRINK CLAUSEコマンド, EXPAND CLAUSEコマンド,またはNEXT CLAUSEコマンド, PREVIOUS CLAUSEコマンドを使用してください。

次候補を連続して実行するとき,現在の文節長での変換候補が一巡しても,自動的に文節を縮小することはありません。変換候補は,その文節長での最初の候補に戻ります。

このコマンドは通常,キーに定義して使います。


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