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HP OpenVMS Systems
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HP OpenVMS

HP OpenVMS
HP C ランタイム・ライブラリ・
リファレンス・マニュアル (下巻)


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iswdigit

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字が数字として分類されるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswdigit (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 10 進数の場合。
0 10 進数でない場合。


iswgraph

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字がグラフィック文字として分類されるがどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswgraph (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 グラフィック文字の場合。
0 グラフィック文字でない場合。


iswlower

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字が小文字として分類されるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswlower (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 小文字の場合。
0 小文字でない場合。


iswprint

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字がプリント文字として分類されるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswprint (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 プリント文字の場合。
0 プリント文字でない場合。


iswpunct

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字が句読点文字として分類されるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswpunct (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 句読点文字の場合。
0 句読点文字でない場合。


iswspace

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字が空白文字として分類されるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswspace (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 空白文字の場合。
0 空白文字でない場合。


iswupper

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字が大文字として分類されるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswupper (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 大文字の場合。
0 大文字でない場合。


iswxdigit

プログラムの現在のロケールで,ワイド文字が 16 進数 (0〜9,A〜F,a〜f) であるかどうかを示します。

形式

#include <wctype.h> (ISO C)

#include <wchar.h> (XPG4)

int iswxdigit (wint_t wc);


引数

wc

wint_t型のオブジェクト。 wc の値は現在のロケールで wchar_tとして表現できるか,またはマクロ WEOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 16 進数の場合。
0 16 進数でない場合。


isxdigit

プログラムの現在のロケールで,文字が 16 進数 (0〜9,A〜F,a〜f) であるかどうかを示します。

形式

#include <ctype.h>

int isxdigit (int character);


引数

character

int型のオブジェクト。 character の値は unsigned charとして表現できるか,マクロ EOF の値に等しくなければなりません。他の値の場合は,動作は未定義です。

戻り値

0 以外の値 16 進数の場合。
0 16 進数でない場合。


j0, j1, jn (Alpha, I64)

第 1 種ベッセル関数を計算します。

形式

#include <math.h>

double j0 (double x);

float j0f (float x);

long double j0l (long double x);

double j1 (double x);

float j1f (float x);

long double j1l (long double x);

double jn (int n, double x);

float jnf (int n, float x);

long double jnl (int n, long double x);


引数

x

実数。

n

整数。

説明

j0関数は,0 次の第 1 種ベッセル関数の値を返します。

j1関数は,1 次の第 1 種ベッセル関数の値を返します。

jn関数は,n 次の第 1 種ベッセル関数の値を返します。

j1関数と jn関数は, x の値が小さいと,アンダフローを引き起こすことがあります。これが起こる x の値の最大値は,n の関数です。


戻り値

x x の第 1 種ベッセル関数の値。
0 x 引数の値が大きすぎるか,アンダフローが発生しました。 errno は ERANGE に設定されます。
NaN x は NaN です。 errno は EDOM に設定されます。


jrand48

一様分布の擬似乱数列を生成します。48 ビットの符号付き long 整数を返します。

形式

#include <stdlib.h>

long int jrand48 (unsigned short int xsubi[3]);


引数

xsubi

連結されたときに 48 ビット整数となる, 3 つの short intの配列。

説明

jrand48関数は,線形合同法アルゴリズムと 48 ビット整数算術演算を使用して,擬似乱数を生成します。

この関数は, -231 <= y < 231 の範囲内で一様に分布する符号付き long 整数を返します。

この関数は,次の線形合同式に従って,48 ビットの整数値 Xi のシーケンスを生成します。


       Xn+1 = (aXn+c)mod m        n >= 0 

引数 m は 248 に等しいので, 48 ビット整数算術演算が実行されます。 lcong48関数を呼び出さなかった場合,乗数値 a と加算される値 c は次のようになります。


      a = 5DEECE66D16 = 2736731631558
      c = B16 = 138

jrand48関数では,呼び出し元プログラムが,xsubi 引数として,最初の呼び出しの時点で擬似乱数列の初期値に初期化された配列を渡す必要があります。 drand48関数とは異なり,最初の呼び出しの前に初期化関数を呼び出す必要はありません。

jrand48では,異なる引数を使用することで,大きなプログラムの個々のモジュールが,複数の互いに独立した擬似乱数列を生成することができます。たとえば,1 つのモジュールが生成する乱数列は,関数が他のモジュールから呼び出された回数には依存しません。


戻り値

n -2 31 <= y < 2 31 の範囲で一様分布する符号付き long 整数。


kill

プロセス ID によって指定されたプロセスにシグナルを送信します。

形式

#include <signal.h>

int kill (int pid, int sig);


引数

pid

プロセス ID。

sig

シグナル・コード。

説明

kill関数は, main関数を含んでいる C および C++ プログラムでのみ使用できます。

kill関数は,プロセスが raiseを呼び出したときと同じように,プロセスに対してシグナルを送信します。シグナルが ターゲット・プログラムによってトラップまたは無視されなかった場合,そのプログラムは実行を終了します。

OpenVMS VAX および Alpha は,シグナルの送信先として指定できるプロセスに関して,異なる規則を実装しています。プログラムは, vfork/ execによって起動された子プロセスには,つねにシグナルを送信する権限を持っています。その他のプロセスでの結果は,システムの OpenVMS セキュリティ・モデルによって決定されます。

OpenVMS の制約のために, kill関数は,特権付きでインストールされたイメージを実行するターゲット・プロセスにシグナルを配信することはできません。

システム特権がない限り,送信側と受信側のプロセスは,同じ利用者識別コード (UIC) を持っている必要があります。

V7.0 より前の OpenVMS システムでは, killはシグナル値 0 を, SIGKILL が指定された場合と同じように扱います。

OpenVMS Version 7.0 およびそれ以降のシステムでは, <stdlib.h>をインクルードし, _POSIX_EXIT 機能テスト・マクロを設定してコンパイルすると,次のようになります。


戻り値

0 kill をキューに入れることに成功したことを示します。
- 1 エラーを示します。受信側のプロセスが異なる UIC を持っており,ユーザがシステム・ユーザでないか,受信側のプロセスが存在しません。


l64a (Alpha, I64)

long 整数を,文字列に変換します。

形式

#include <stdlib.h>

char *l64a (long l);


引数

l

文字列に変換する long 整数。

説明

a64l関数と l64a関数は, base-64 ASCII 文字として格納された数値を操作するために使用します。

long 整数を格納するための各文字は,0 〜 63 の数値を表しています。 long 整数を表すために,最大 6 文字を使用できます。

文字は,次のように変換されます。

l64a関数は,long 整数を受け取り,下位 32 ビットに対応する base-64 記法文字列へのポインタを返します。

l64aが返す値は,スレッド固有のパッファへのポインタです。そのバッファの内容は,同じスレッドからの以降の呼び出しで上書きされます。

a64lも参照してください。


戻り値

x 成功した場合,対応するbase-64 ASCII 文字列へのポインタです。 l パラメータが 0 の場合, l64a は空文字列へのポインタを返します。


labs

整数の絶対値を long intとして返します。

形式

#include <stdlib.h>

long int labs (long int j);


引数

j

long int型の値。

lchown

指定したファイルについて,そのユーザとグループの所有権を変更します。

形式

#include <unistd.h>

int lchown (const char *file_path, uid_t file_owner, gid_t file_group);


引数

file_path

オーナとグループの ID を変更するファイルの名前。

file_owner

ファイルの新しいユーザ ID。

file_group

ファイルの新しいグループ ID。

説明

lchown関数は,指定したファイル (file_path) のオーナやグループを変更します。ファイルがシンボリック・リンクの場合は,そのシンボリック・リンクのオーナが変更されます (これとは対照的に, chownでは,そのシンボリック・リンクから参照されているファイルのオーナが変更されます)。

symlinkunlinkreadlinkrealpath,および lstatも参照してください。


戻り値

0 成功したことを示します。
-1 エラーが発生したことを示します。 errno には, chown から返された errno 値が設定されます。


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