HP OpenVMS Systems Documentation |
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/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.] |
| ABOVE=バージョン | 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します |
| BELOW=バージョン | 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します |
| MINIMUM=バージョン | 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します |
| MAXIMUM=バージョン | 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します |
ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。たとえば, /SPAN_VERSIONS= (MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。
$ PRODUCT REGISTER PRODUCT TOOLCHEST /SOURCE=DKB500:[TOOLCHEST.KIT] |
このコマンドは,製品 TOOLCHEST を製品データベースに登録します。 TOOLCHEST は VMSINSTAL でインストールされたものであり,製品の詳細を提供するために,特別移行キットがソース・ディレクトリにあります。
インストール済みの製品を含んでいるボリュームに関して,ボリューム・ラベルの変更点を製品データベースに記録します。また,このコマンドは,物理または論理デバイス名の変更点も記録します。デバイスの独立性を保つため,製品データベースは,インストールされた製品のインストール先デバイスを,その物理デバイス名ではなく,その論理ボリューム名によって識別します。論理ボリューム名 (通常の形式は DISK$labelname) は, MOUNT コマンドによって定義され,デバイスと関連付けられます。
PRODUCT REGISTER VOLUME 古いボリューム・ラベル デバイス名 [/修飾子]
次の形式のコマンドを発行すると,マウントされたデバイスの論理ボリューム名をチェックできます。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETDVI("device","LOGVOLNAM")
SET VOLUME コマンドを使ってインストールされた製品を含むシステム以外のデバイスのボリューム・ラベルを変更する場合, PRODUCT REGISTER VOLUME コマンドも使用してこの情報で製品データベースを更新する必要があります。新しい論理ボリューム名 (DISK$labelname) を定義するためにボリュームをディスマウントして再マウントした後には,新しいボリューム・ラベルを登録します。
システム・デバイスのボリューム・ラベルを変更した場合,システムのリブート後に, PCSI がボリュームが再マウントされた後の変更を自動的に検出するので, PRODUCT REGISTER VOLUME コマンドを使用する必要はありません。
古いボリューム・ラベル
古い(既存の)ボリューム・ラベルを指定します。デバイス名
製品データベースの中で,ボリューム・ラベルを変更するデバイスを指定します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
作成または変更された製品データベース・ファイルのファイル指定を表示します。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクに存在する製品データベースを選択します。省略時には, PCSI は現在ブートされているシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定していなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
$ PRODUCT REGISTER VOLUME AXPVMSV62 DKA0: |
このコマンドは,PCSI データベースの中の古いボリューム・ラベルを,指定されたディスクの現在のボリューム・ラベルにすべて置き換えます。
システムからソフトウェア製品をアンインストールし,製品データベースを更新します。このコマンドは,製品全体に対して機能します。製品全体に適用されたパッチまたは必須アップデートがあれば,それらも消去されます。インストールした元の製品を引き続き残したまま,パッチと必須アップデートをアンインストールするには, PRODUCT UNDO PATCH コマンドを使用します。
PRODUCT REMOVE 製品名[,...] [/修飾子]
製品名
削除するインストール済みの製品またはインストール済みの製品リストを指定します。完全な製品の名前のみを指定し,製品に適用されたパッチや必須アップデートの名前は指定しません。
/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS I64 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
処理された各ファイルのファイル指定を表示します。ログ指定が有効になっている場合,製品ファイル,ライブラリ,ディレクトリ,および製品データベース・ファイルが,作成,削除,または変更されたときにメッセージで通知されます。/OPTIONS=(キーワード[,...])
/NOOPTIONS (省略時の設定)
PRODUCT コマンド・オプションを指定します。キーワードは次のとおりです。
NOCONFIRM 処理用に選択されている製品を検証するかどうかをユーザに尋ねる確認ダイアログを省略する。 SHOW_DISK_USAGE ディスク・ブロックの推定使用状況を表示する。ピーク利用状況と変更合計の両方が,操作の前後の利用可能な未使用領域の量に加えて表示される。
/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。PRODUCT SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。PCSI は,各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。省略時の設定では,コメントは記録されません。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクに存在する製品データベースを選択します。省略時には, PCSI は現在ブートされているシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定していなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。次の形式で定義されている必要があります。ここで x は有効なシステム・ルートです。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
サブプロセスの作成および削除と,PRODUCT コマンドの処理の実行中にこのサブプロセスで発行する DCL コマンドやコマンド・プロシージャを示します。また,PCSI ユーティリティがサブプロセス環境に提供するスクラッチ・ディレクトリと一時ファイルの作成と削除も表示します。 DCL が生成する出力もすべて表示されます。この修飾子は,製品キット内に含まれているコマンド・プロシージャの実行をトレースする製品開発者のために主にデバッグ支援を行います。詳細については,『POLYCENTER Software Installation Utility Developer's Guide』を参照してください。
/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。/WORK=デバイス:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用されるデバイスとディレクトリを指定します。省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。
$ PRODUCT REMOVE FTAM |
このコマンドは,FTAM という名前の製品をアンインストールし,製品に関するすべての情報を削除して製品データベースを更新します。
指定された製品に対して実行された操作の時系列的なログを表示します。
PRODUCT SHOW HISTORY 製品名[,...] [/修飾子]
実行する各処理に対して,以下の情報が表示されます。
- 製品の名前
- 製品キットのタイプ: フル LP,オペレーティング・システム,必須アップデート,部分,パッチ,プラットフォーム,移行
- キットの検証状態
- 処理の日付
/FULL を指定すると,以下の情報が追加で表示されます。
- 処理の完全な日付と時刻
- ユーザがエラーからの続行を選択した回数
- 処理を実行したアカウント名
- 注釈フィールドにあるテキスト
キット検証状態フィールド (VAL) のコードは以下のとおりです。
コード 意味 Val キットは正常に検証済み。 Sys キットは未検証だが,OpenVMS のインストールまたはアップグレードの一環として OS の媒体からインストールされている。 (U) キットは,署名されていないため検証されていない。 (M) キットは,ソース・ディレクトリにマニフェスト・ファイルがないため検証されていない。 (D) ユーザ要求により検証が無効になっているため,キットは検証されていない。 (C) CDSA が動作していないためキットは検証されていない。 - 適用対象外の処理 (製品の削除など)。 空白のエントリは,使用している PCSI のバージョンが安全な受け渡しをサポートしていないことを示します。
製品名
表示に含める製品または製品のリストを指定します。これはオプションのパラメータです。このパラメータを省略すると,すべての製品に対して行った処理が表示されます。
/BASE_SYSTEM=(基本システム名[,...])
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS I64 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
基本システム名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数の基本システム名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
/BEFORE=時刻
指定された日付と時刻よりも前に作成されたエントリを選択します。時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。TODAY (省略時の設定)
TOMORROW
YESTERDAY時刻値を指定する方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
132 桁形式で情報を表示します。 /NOFULL 修飾子は,表示可能な情報の一部を 80 桁形式で表示します。/OPERATION=(キーワード[,...])
キーワードの値として,次の操作を 1 つ以上指定します。INSTALL
RECONFIGURE
REGISTER_PRODUCT
REGISTER_VOLUME
REMOVEキーワードを 1 つだけ指定する場合には,括弧 (()) は省略してもかまいません。複数のキーワードを指定する場合には,括弧は必須です。
/PRODUCER=(作成者名[,...])
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。作成者名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数の作成者名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクにある製品データベースを選択します。省略時には,PCSI は,現在ブートしたシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定しなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず, PRODUCT コマンドを実行するプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/SINCE=時刻
指定された日付と時刻以降に作成されたエントリを選択します。時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。TODAY (省略時の設定)
YESTERDAY時刻値を指定する方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/USER=(ユーザ名[,...])
指定されたユーザによってインストール,構成,または削除された製品に関する情報を表示します。ユーザ名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数のユーザ名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
/VERSION=(バージョン番号[,...])
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。バージョン番号を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数のバージョン番号を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
$ PRODUCT SHOW HISTORY * /OPERATION=INSTALL /BEFORE=22-MAY-2002 |
このコマンドは,2002 年 5 月 22 日以前にインストールされたすべての製品を表示します。
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