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HP OpenVMS Systems
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HP OpenVMS

HP OpenVMS
DCL ディクショナリ


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DECprint Supervisor ソフトウェア (DCPS) を使用して PostScript プリンタに印刷するための使用可能なパラメータについての詳細は, DCL ヘルプ項目 PRINT_Parameter を参照してください。

/PASSALL

/NOPASSALL (省略時の設定)

位置修飾子

シンビオントがすべての整形処理を実行せず,出力 QIO をドライバに送るかどうかを指定します。 /HEADER 修飾子,/PAGES 修飾子,および /SETUP 修飾子をはじめ,整形処理に影響を与える修飾子はすべて無視されます。

/PASSALL 修飾子が PRINT コマンドとファイル指定の間に指定されている場合には,ファイルはすべて,PASSALL モードで印刷されます。ジョブの一部のファイルに対してだけ /PASSALL 修飾子を指定する場合には, PASSALL モードで印刷する各ファイル名の後に,この修飾子を指定します。省略時には,出力シンビオントは PASSALL モードを使用しません。

/PRIORITY=n

優先順位の値を,キューの最高優先順位の値より大きくする場合には, OPER(オペレータ)特権または ALTPRI(優先順位変更)特権が必要です。

プリント・ジョブのジョブ・スケジュール優先順位を指定します。優先順位の値 (n) は,0 から 255 の範囲です。 0 が最も低い優先順位であり,255 が最高の優先順位です。省略時の n の値は,システムパラメータである DEFQUEPRI の値です。ただし,キューの最高優先順位の値より低い優先順位に設定する場合には,特権は不要です。

/QUEUE=キュー名[:]

プリント・ジョブを,指定した出力キューに登録します。キューを指定しない場合は,ファイルは SYS$PRINT に登録されます。この修飾子は,/DEVICE 修飾子と同じです。

/REMOTE

ファイル指定に指定されたリモート・ノードの SYS$PRINT キューに,ジョブを登録します。印刷されるファイルは,リモート・ノード上に存在しなければなりません。 /REMOTE 修飾子を使用する際には,ファイル指定にノード名を含めなければなりません。

/REMOTE 修飾子とともに指定できる修飾子は,以下の修飾子だけです。

/BACKUP
/BEFORE
/BY_OWNER
/CONFIRM
/CREATED
/EXCLUDE
/EXPIRED
/MODIFIED
/SINCE.

ローカル・ノードで印刷する場合と異なり, 1つの PRINT/REMOTE コマンドによって複数のファイルがキューに登録された場合,各ファイルは別々のジョブであると解釈されます。

/RESTART (省略時の設定)

/NORESTART

システム障害が発生した後,または STOP/QUEUE/REQUEUE コマンドが実行された後,ジョブが再始動するかどうかを指定します。省略時の設定は /RESTART 修飾子です。

/RETAIN=オプション

ジョブをキューに保持する条件を指定します。ジョブがキューに保持された場合,ジョブ終了後に SHOW QUEUE コマンドを用いてジョブの状態を確認できます。ジョブ保持を指定しなかった場合,ジョブ終了後にキュー内にはジョブのレコードは残りません。

ジョブ保持の指定には,以下のオプションを指定します。

注意

PRINT コマンドで /NORETAIN 修飾子は使用できません ( システム管理者は INITIALIZE/QUEUE,START/QUEUE や SET QUEUE コマンドで使用できます ) が,/RETAIN=DEFAULT を指定できます。この場合,キューの保持ポリシーに従ってジョブは保持されます。システム管理者がキューにジョブ保持を設定してなかった場合,ジョブは保持されません。

ジョブ保持の仕掛け

ジョブ保持オプションは,ジョブ登録時の指定よりも実行キューの設定が優先されます。ジョブが汎用キューに登録された場合には,汎用キューの設定がジョブ登録時の設定に優先されます。

ジョブ保持設定は,汎用キューよりも実行キューの設定が優先されますが,ジョブの終了状態が実行キューの保持設定に合致しない場合,汎用キューのものが適用されます。さらに,汎用キューの設定とも合致しない場合には,ジョブ登録時の指定が適用されます。実行キューに直接登録されたジョブは,汎用キューの設定の影響を受けません。

実行キューの設定が適用されれば実行キュー内に,汎用キューのものが適用されれば汎用キュー内に,ジョブ登録時の指定が適用されればその登録されたキュー内にそれぞれ保持されます。

以下の例は,キュー・マネージャがどのようにしてジョブを保持するかを示しています。

/RETAIN=ALWAYS を指定して汎用キューにジョブを登録し,正常終了したとします。

キュー・マネージャは,最初にジョブの終了状態を実行キューの保持設定と比較します。実行キューの保持設定が /RETAIN=ERROR (正常終了でない時のみ保持する) であるとすると,実行キューには保持できません。

次に,汎用キューの保持設定と比較します。汎用キューには保持設定が無かったとすると,汎用キューにも保持できません。

最後に,ジョブを登録したキューの保持設定と比較します。登録時の指定が /RETAIN=ALWAYS であるため,ジョブを登録したキュー (この場合には汎用キュー) に保持されます。

キューのタイプについては INITIALIZE/QUEUE を,保持オプションについては INITIALIZE/QUEUE,START/QUEUE や SET QUEUE コマンドの説明を参照してください。

時限保持

UNTIL=時間オプションを用いて,必要な間だけジョブを保持しておくことができます。これにより,ジョブを削除する手間が省けます。

たとえば,次のコマンドはプリント・ジョブ MYFILE を 12月14日 7時31分まで保持されますが,その後で削除されます。


$ PRINT/RETAIN=UNTIL=14-DEC-2001:07:31:0.0 MYFILE.DAT

キューのジョブ保持ポリシーの設定によっては,ジョブはずっと保持されるかもしれません。これは,キューのジョブ保持ポリシーの設定が,ジョブ登録時の保持指定に優先されるためです。システム管理者がキューに時限保持を設定することはできないので,キューの設定によって保持されたジョブが自動的に削除されることはありません。

/RETAIN=UNTIL=時間オプションを使用する場合は,必ず時刻を指定してください。時刻はデルタ時間,絶対時刻との組み合わせ,絶対時刻の順に解釈されます。デルタ時間はジョブ終了時を起点とします。たとえば,PRINT/RETAIN=UNTIL="+3:00" と指定すれば,ジョブ終了後 3 時間保持されます。時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/SETUP=モジュール[,...]

ファイルが印刷される前に,指定したモジュール (1 つまたは複数 ) が装置制御ライブラリから検索され,プリンタにコピーされることを指定します。装置制御ライブラリには,プログラム可能なプリンタに対するエスケープ・シーケンスが含まれています。この修飾子を省略した場合には,装置制御モジュールはコピーされません。

ファイルが実際に印刷されるまで,モジュール名が有効かどうかはチェックされません。したがって,入力ミスやその他の誤りによって PRINT/SETUP コマンドが正しく実行されないことがあるため,この修飾子は実験的に設定する場合にだけ使用することをおすすめします。

最終的な作成段階での設定については,DEFINE/FORM/SETUP を参照してください。

/SINCE[=時刻]

/NOSINCE

指定された時刻以降の時刻属性を持つファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,JOB_LOGIN,LOGIN,TODAY (省略時の設定),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED (省略時の設定),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。

時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

/SPACE

/NOSPACE (省略時の設定)

位置修飾子

1 行おきに(ダブル・スペースで)出力されるかどうかを制御します。省略時の設定は /NOSPACE で,行を空けずに各行ごとに出力されます。

/STYLE=キーワード

表示するファイル名の書式を指定します。

この修飾子のキーワードは CONDENSED および EXPANDED です。意味は次の表のとおりです。

キーワード 説明
CONDENSED
(省略時の設定)
ファイル名を 255 文字長の文字列に適合するように表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形を含むことが可能です。
EXPANDED ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形は含みません。

キーワード CONDENSED と EXPANDED を同時に指定することはできません。この修飾子は,確認が要求された場合に,出力メッセージに表示されるファイル名の書式を指定します。

EXPANDED キーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーは CONDENSED ファイル指定で表示されます。

詳細は『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/TRAILER[=キーワード]

/NOTRAILER

位置修飾子 ファイルの最後に,ファイル・トレーラ・ページを印刷するかどうかを制御します。トレーラ・ページは,ジョブ・エントリ番号と,ジョブをキューに登録したユーザに関する情報,印刷されているファイルに関する情報を表示します。 /TRAILER 修飾子が,PRINT コマンドとファイル指定の間に指定されている場合には, ALL または ONE という2つのキーワードを使用できます。

ALL ジョブに含まれる各ファイルの後に,トレーラ・ページを印刷します。
ONE ジョブの最後のファイルの後だけに,トレーラ・ページを印刷します。

マルチファイル・ジョブの個々のファイルに /TRAILER 修飾子を適用するには,トレーラ・ページを印刷する各ファイル指定のすぐうしろに,この修飾子を指定しなければなりません。

使用しているプリント・キューに対して設定されている,システム定義の省略時の /DEFAULT=[NO]TRAILER オプションを無効にするためには, /[NO]TRAILER 修飾子を使用します。ただし,/[NO]TRAILER 修飾子は,キューに設定されている /SEPARATE=[NO]TRAILER オプションに優先させることはできません。

/USER=ユーザ名

CMKRNL(カーネル・モードへの変更)特権と,利用者登録ファイル (UAF) に対する読み込み (R) および書き込み (W) アクセス権が必要です。

指定したユーザ名で,プリント・ジョブをキューに登録するために使用します。この場合,プリント・ジョブは,指定したユーザがキューに登録したときと同じように実行されます。つまりジョブは,指定したユーザのユーザ名と利用者識別コード (UIC) のもとで実行されます。また会計情報は,そのユーザのアカウントに記録されます。この修飾子を指定しない場合のユーザ名は,このコマンドの実行を要求しているユーザになります。そのシステムで有効なユーザ名であれば,どのユーザ名もこの修飾子に対して指定できます。ユーザ名は,1 〜 12文字の英数字です。


#1

$ PRINT/QUEUE=LPB0/COPIES=10/AFTER=20   RESUME
  Job RESUME (queue LPB0, entry 239) holding until 14-DEC-2001 20:00

この例では,ファイル RESUME.LIS を 10 部プリンタ LPB0 に出力するように登録しますが,この要求は午後 8:00 まで保持されます。

#2

$ PRINT  THETA.TXT + BETA/FLAG + GAMMA/FLAG + *.LIS/FLAG
  Job THETA (queue SYS$PRINT, entry 237) pending
 

この PRINT コマンドは,ALPHA.TXT,BETA.TXT,GAMMA.TXT というファイルと, LIS というファイル・タイプのすべてのファイルの最新バージョンを, 1 つのプリント・ジョブとしてキューに登録します。フラグ・ページが,各ファイルの区切りとなっています。BETA と GAMMA のファイル・タイプが,リストの最初のファイルのファイル・タイプである TXT になっている点に注意してください。

#3

$ PRINT/LOWERCASE   THETA.TXT/COPIES=2, -
_$BETA.DOC/COPIES=3
Job THETA (queue SYS$PRINT, entry 240) pending

この例では,ALPHA.TXT を 2 部,BETA.TXT を 3 部,小文字を印字できるプリンタに出力しようとしていますが,プリンタが利用可能な状態にないため保持されています。

#4

$ PRINT/JOB_COUNT=3   THETA.TXT,BETA/NOIDENTIFY

ファイル ALPHA.TXT と BETA.TXT を 1 つのプリント・ジョブにまとめて, 3 部出力しています。/NOIDENTIFY 修飾子は,ジョブ・エントリ番号とキュー名が表示しないように指定しています。

#5

$ COPY REPORT.MEM NODE3::
$ PRINT/REMOTE NODE3::REPORT.MEM

この 2 つのコマンドは,NODE3 以外のノードから入力されています。 COPY コマンドは,現在のノードから NODE2 というノードに, REPORT.MEM というファイルをコピーします。 PRINT コマンドは,ノード NODE3 上の REPORT.MEM というファイルを,ノード NODE3 で印刷するためにキューに登録します。 /REMOTE 修飾子を指定した場合,ジョブ・エントリ番号とキュー名は表示されません。

#6

$ PRINT/HOLD   MASTER.DOC
  Job MASTER (queue SYS$PRINT, entry 540) holding
   .
   .
   .
$ SET ENTRY 540/RELEASE

ファイル MASTER.DOC を保持状態にして,省略時のプリント・キューに登録しています。その後,SET ENTRY コマンドで保持状態を解除し,出力しています。

#7

$ PRINT TEST.TXT
Job TEST.TXT (queue SYS$PRINT, entry 867) started on LPA0
$ SHOW ENTRY '$ENTRY'
Entry     Jobname     Username     Blocks    Status
-----     -------     --------     ------    ------
  867     TEST.TXT    Nisslert        135    Printing
          Submitted  10-DEC-2001 11:07 /FORM=DEFAULT /PRIORITY=100
          File: $5$DUA174:[NISSLERT]TEST.TXT;3
 

この PRINT コマンドは,ファイル TEST.TXT のコピーを省略時のプリンタに登録します。ジョブ・エントリ番号を保持するために,ローカル・シンボル $ENTRY を同時に作成します。 SHOW ENTRY コマンドにシンボル $ENTRY を使用して,エントリを特定し,エントリを表示しています。

#8

$ PRINT/RETAIN=UNTIL=1 MYFILE.DAT
   .
   .
   .
$ SHOW QUEUE DOC$LN03
Server queue DOC$LN03, stopped, on NEWTON::, mounted form DEFAULT
Entry   Jobname   Username  Blocks  Status
-----   -------   --------  ------  ------
  436   MYFILE    MIGDAL         8  Retained until 11-DEC-2001 16:56
      %JBC-F-JOBABORT, job aborted during execution
        Completed  11-DEC-2001 15:56 on queue DOC$LN03

この SHOW QUEUE による表示には,保持ジョブが終了した日時と実行したキューが含まれています。ユーザは,ジョブの終了後1時間は,ジョブを保持するように設定しています。キューのジョブ保持ポリシーにより,16 時 56 分にジョブはキューから削除されます。

#9

 PRINT /PARAMETERS=AAA=123

このコマンドは,パラメータ AAA=123 をプリント・シンビオントに渡します。パラメータの解釈はシンビオントに依存します。

#10

$ PRINT /PARAMETERS=(ddd,"e,(F=(3,4),g),h)",iii) 

このコマンドは,3 つのパラメータ,DDD,"e,(F=(3,4),g),h)",および III をプリント・シンビオントに渡します。 2 つ目のパラメータ付近の引用符の使用によって,ネストされた括弧,コンマ,および英数字の大文字/小文字の区別が使用できるようになります。このパラメータの値は,後でプリント・シンビオントによって拒絶されるかも知れませんが, PRINT コマンドにとっては完全に受け入れ可能です。

#11

 PRINT /PARAMETERS=("N,O,P,Q,R,S,T",U,V)

このコマンドは,3つのパラメータ,"N,O,P,Q,R,S,T",U,および V を,プリント・シンビオントに渡します。シンビオントの解析性能およびパラメータの長さ (各パラメータは最高 255 文字であるため) によっては,これは,パラメータ数の 8 個の制限に対する解決策となることがあります。


PRODUCT

POLYCENTER Software Installation ユーティリティを起動して,次のいずれかの操作を行います。

POLYCENTER Software Installation ユーティリティ,および PRODUCT コマンドについての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』と『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

PRODUCT [サブコマンド製品名 [/修飾子]]


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