HP OpenVMS Systems Documentation |
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この DELETE コマンドは,ファイル・タイプが OLD であるすべてのファイルの,すべてのバージョンを,省略時のディスク・ディレクトリから削除します。
| #3 |
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$ DELETE ALPHA.TXT;*, BETA;*, GAMMA;* |
この例は,ファイル ALPHA.TXT,BETA.TXT と GAMMA.TXT の全バージョンを削除します。ファイル・タイプは,最初のファイルのものが一時的な省略時の設定として使用されますが,バージョン番号は必ず指定しなければなりません ( ここではワイルドカードとして指定されています )。
| #4 |
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$ DELETE /BEFORE=15-APR/LOG *.DAT;* %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]ASSIGN.DAT;1 deleted (5 block) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]BATCHAVE.DAT;3 deleted (4 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]BATCHAVE.DAT;2 deleted (4 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]BATCHAVE.DAT;1 deleted (4 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]CANCEL.DAT;1 deleted (2 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]DEFINE.DAT;1 deleted (3 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MAIN]EXIT.DAT;1 deleted (1 block) %DELETE-I-TOTAL, 7 files deleted (23 blocks) |
この例では,ファイル・タイプが DAT で,今年の 4 月 15 日より以前に作成もしくは更新された,全ファイルの全バージョンを削除しています。 /LOG 修飾子を指定すれば,ファイル名だけでなく,削除されたファイルの総数も表示されます。
| #5 |
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$ DELETE A.B; |
この DELETE コマンドは,ファイル A.B の最新バージョンを削除します。
| #6 |
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$ DELETE/CONFIRM/SINCE=TODAY [MEIER.TESTFILES]*.OBJ;* DISK0:[MEIER.TESTFILES]AVERAG.OBJ;1, delete? [N]:Y DISK0:[MEIER.TESTFILES]SCANLINE.OBJ;4, delete? [N]:N DISK0:[MEIER.TESTFILES]SCANLINE.OBJ;3, delete? [N]:N DISK0:[MEIER.TESTFILES]SCANLINE.OBJ;2, delete? [N]:N DISK0:[MEIER.TESTFILES]WEATHER.OBJ;3, delete? [N]:Y |
この DELETE コマンドは,[MEIER.TESTFILES] というサブディレクトリに含まれる,ファイル・タイプが .OBJ であるファイルのすべてのバージョンを調べ,その中で今日作成または変更されたファイルを見つけます。各ファイルを削除する前に,そのファイルを削除するかどうかを確認するプロンプトを表示します。省略時の応答である N が,かぎ括弧に囲まれて示されます。
| #7 |
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$ DIRECTORY [.SUBTEST] %DIRECT-W-NOFILES, no files found $ SET SECURITY/PROTECTION=(OWNER:DELETE) SUBTEST.DIR $ DELETE SUBTEST.DIR;1 |
ディレクトリ・ファイル SUBTEST.DIR の削除前に, DIRECTORY コマンドでディレクトリ下にファイルがないことを確認しています。 SET SECURITY/PROTECTION コマンドでディレクトリ・ファイルの保護を再定義し,削除可能にしています。その後,DELETE コマンドで削除しています。
| #8 |
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$ DELETE DALLAS"THOMAS SECRET"::DISK0:[000,000]DECODE.LIS;1 |
この DELETE コマンドは,リモート・ノード DALLAS の,装置 DISK0 上の [000,000] というディレクトリから,ファイル DECODE.LIS;1 を削除します。リモート・ノード名の後に,ユーザ名とパスワードが指定されています。
| #9 |
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$ DELETE NODE12::"DISK1:DEAL.BIG" $ DELETE NODE12::DISK1:DEAL.BIG; |
この 2 つの DELETE コマンドは,ともにリモート・ノード NODE12 上の装置 DISK1 のファイル DEAL.BIG を削除します。 DELETE コマンドはそのファイル指定にバージョン番号を必要としますが,バージョン番号をサポートしないノード上にファイルがあるため (NODE12 は,RT-11 ノードです ),ファイル指定を二重引用符で囲む (" ") かセミコロン (;) だけを指定します。
| #10 |
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$ DELETE/GRAND_TOTAL *.txt;* %DELETE-I-TOTAL, 61 files deleted (274KB) |
この例の出力では,61 個のファイル,合計 274KB が削除されたことが表示されています。プロセスは現在,ファイル・サイズをバイト単位で表示するように設定されています。ブロック単位で表示するように変更するには, SET PROCESS/UNITS=BLOCKS コマンドを使用します。
このコマンドを使用すると,システム管理者は,アクティブなビットマップを削除して,メモリ・リソースを開放することができます。ミニコピー・ビットマップを削除すると,仮想ユニットの以前のメンバは,完全なコピー操作でしか追加できなくなります。ビットマップの詳細は,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。装置の所有権,または VOLPRO (ボリューム保護) 特権が必要です。
DELETE/BITMAP n[,n,...]
n[,n,...]
削除するビットマップのビットマップ ID を,1 つ以上指定します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
削除の際に,各ビットマップの ID を表示するかどうかを指定します。
| #1 |
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$ SHOW DEVICE /BITMAP DSA12
Device BitMap Size Percent Type of Master Active
Name ID (Bytes) Populated Bitmap Node
DSA12: 00020007 8364 0% Minimerge NODE1 Yes
00040008 8364 0% Minimerge NODE2 Yes
$ DELETE/BITMAP 00020007
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この例では,SHOW DEVICE コマンドの出力で 2 つのビットマップが表示されています。 DELETE コマンドでは,ID が 00020007 のビットマップを削除しています。
以前に DEFINE/CHARACTERISTIC コマンドによって設定されたキュー特性の定義を削除します。/CHARACTERISTIC 修飾子は省略できません。OPER ( オペレータ ) 特権が必要です。
DELETE/CHARACTERISTIC 特性名
特性名
削除する特性の名前を指定します。
DELETE/CHARACTERISTIC コマンドは,システム属性テーブルから属性を削除します。属性の名前または番号を変更するには,その属性を一度削除して再定義する必要があります。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
各特性名を削除時に表示するかどうか制御します。
| #1 |
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$ DEFINE/CHARACTERISTIC BLUE 7 . . . $ DELETE/CHARACTERISTIC BLUE $ DEFINE/CHARACTERISTIC BLUE_INK 7 |
この例では,DEFINE/CHARACTERISTIC コマンドは,プリンタの青インクを意味する特性 BLUE を番号 7 に設定しています。この特性名を BLUE_INK に変更するため,まず DELETE/CHARACTERISTIC コマンドを入力し,それから DEFINE/CHARACTERISTIC コマンドで特性 BLUE_INK に特性番号 7 を割り当てます。
キューから,1 つまたは複数のプリント・ジョブまたはバッチ・ジョブを削除します。 /ENTRY 修飾子は省略できません。キューに対する管理 (M) アクセス権,または指定ジョブに対する削除 (D) アクセス権が必要です。
DELETE/ENTRY =(エントリ番号[,...]) [キュー名[:]]
エントリ番号[,...]
キューから削除するジョブのエントリ番号 ( またはエントリ番号のリスト ) を指定します。エントリ番号を 1 つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。キュー名を省略した場合は,複数のキューからエントリを削除できます。プリントおよびバッチ・ジョブには,システムで一意のエントリ番号が与えられます。 PRINT や SUBMIT コマンドは,省略時の設定では,ジョブが正常にキューに登録された場合にエントリ番号を表示し,ローカル・シンボル $ENTRY を最新のジョブのエントリ番号に設定します。ジョブのエントリ番号を確認するには, SHOW ENTRY または SHOW QUEUE コマンドを使用します。
キュー名[:]
ジョブが存在するキューの名前を指定します。キュー名には,ジョブが登録されたキュー,またはジョブが実行されているキューを指定できます。キュー名は省略可能ですが,指定された場合には,エントリが指定キューにあるかどうかが削除前にチェックされます。
DELETE/ENTRY コマンドは,キューから1つまたは複数のジョブを削除します。 DELETE/ENTRY コマンドでキュー名と複数のエントリ番号を指定する場合,すべてのジョブが同じキューに入っている必要があります。ジョブは,現在実行中であっても他の状態であっても,削除できます。たとえば DELETE/ENTRY は,保留状態や待ち状態のジョブを削除できます。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
削除するバッチまたはプリント・ジョブのエントリ番号を表示するかどうかを制御します。
| #1 |
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$ PRINT/HOLD ALPHA.TXT Job ALPHA (queue SYS$PRINT, entry 110) holding . . . $ DELETE/ENTRY=110 SYS$PRINT |
この PRINT コマンドは,ALPHA.TXT というファイルを印刷するジョブを,保留状態でキューに登録します。このジョブの実行は,SET ENTRY/RELEASEコマンドが入力されるまで延期されます。システムは,ジョブ名,エントリ番号,ジョブが登録されたキュー名,および状態を表示します。その後, DELETE/ENTRY コマンドでキュー SYS$PRINT からそのエントリを削除することを指定しています。
| #2 |
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$ SUBMIT/AFTER=18:00 WEATHER Job WEATHER (queue SYS$BATCH, entry 203) holding until 14-DEC-2001 18:00 $ SUBMIT/HOLD/PARAMETERS=SCANLINE DOFOR Job DOFOR (queue SYS$BATCH, entry 210) holding . . . $ DELETE/ENTRY=(203,210)/LOG %DELETE-W-SEARCHFAIL, error searching for 203 -JBC-E-NOSUCHENT, no such entry %DELETE-I-DELETED, entry 210 aborting or deleted |
SUBMIT コマンドは,コマンド・プロシージャ WEATHER.COM と DOFOR.COM をバッチ・キューに登録しています。 WEATHER.COM は,午後 6:00 以降に実行されるように,DOFOR.COM は, SET ENTRY/RELAESE コマンドを入力するまで実行されないように保留状態で,それぞれ登録しています。その後, DELETE/ENTRY/LOG コマンドで両方のエントリをキューから削除しています。エントリが削除されたことを示すメッセージが表示されます。
DELETE/ENTRY/LOG コマンドが入力される前に,ジョブ WEATHER ( エントリ203 ) は終了していたため,このエントリは既に存在していません。キューにエントリがないことを示すメッセージが表示されています。一方,ジョブ DOFOR ( エントリ 210 ) は, DELETE/ENTRY/LOG コマンドの入力時には保留状態であったため,このエントリはキューから削除され,そのことを示すメッセージが表示されています。
| #3 |
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$ PRINT CHAPTER8.MEM Job CHAPTER8 (queue SYS$PRINT, entry 25) pending on queue SYS$PRINT . . . $ SHOW QUEUE SYS$PRINT Printer queue SYS$PRINT, on PARROT::PARROT$LPA0, mounted form DEFAULT Entry Jobname Username Status ----- ------- -------- ------ 24 CHAPTER7 SMITH Pending 25 CHAPTER8 SMITH Pending $ DELETE/ENTRY=25 |
この PRINT コマンドは,ファイル CHAPTER8.MEM を印刷するジョブをプリンタ・キュー SYS$PRINT に登録しています。後になって,ユーザー SMITH は,印刷する前にそのファイルを再度編集する必要が出てきました。 SMITH は,SHOW QUEUE コマンドを使って,そのジョブがまだ実行されていないこと,そのジョブのエントリ番号が 25 であることを確認します。それから DELETE/ENTRY コマンドを入力し,そのジョブをキューから削除します。
以前に DEFINE/FORM コマンドで設定された(プリンタ・キューまたはターミナル・キューの)フォームを削除します。 /FORM 修飾子は省略できません。OPER(オペレータ)特権が必要です。
DELETE/FORM フォーム名
フォーム名
削除するフォームの名前を指定します。
DELETE/FORM コマンドは,システム・フォーム・テーブルからフォーム定義を削除します。フォームを削除する場合には,フォームでマウントされたキュー内のフォーム,またはそのフォームを要求するジョブでマウントされたキュー内のフォームに対する,未解決の参照があってはいけません。フォームのすべての参照を調べるには,SHOW QUEUE/FULL コマンドを使用します。フォームの名前または番号を変更するには,フォームを削除して再定義しなければなりません。フォームの名前と番号を変更しない限り,異なる値で DEFINE/FORM コマンドを再入力すると,任意の DEFINE/FORM 修飾子の値を修正することができます。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
各フォームの削除後にその名前を表示するかどうかを制御します。
| #1 |
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$ DELETE/FORM CENTER |
この DELETE/FORM コマンドは,フォーム CENTER を削除しています。
| #2 |
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$ DEFINE/FORM - _$ /DESCRIPTION="letter size continuous form paper" CFLET 7 . . . $ DELETE/FORM CFLET $ DEFINE/FORM - _$ /DESCRIPTION="letter size continuous form paper" LETTER_CONT 7 |
この DEFINE/FORM コマンドは,8.5 × 11 インチの連続用紙を意味するように,フォーム CFLET を 7 番に定義しています。その後,フォーム名を変更するために,フォーム CFLET を削除してから, LETTER_CONT という新しいフォームを定義しています。
侵入データベースからエントリを削除します。CMKRNL(カーネルへのモード変更)と SECURITY 特権が必要です。
DELETE/INTRUSION_RECORD 侵入元
侵入元
ログインしようとする装置またはリモート・システムの名前を指定します。侵入元の名前は,たとえば大文字と小文字を区別したり, DCL の構文規則に抵触したりするなどの,他のオペレーティング・システム・ドメインの形式で表現することができます。そのような場合には,侵入元パラメータは引用符で囲まなければなりません。
侵入データベースからエントリを削除するには, DELETE/INTRUSION_RECORD コマンドを使用します。たとえば,ユーザ HAMMER が期限切れのパスワードを使用して端末 TTA24 に何度もログインしようとすると,SHOW INTRUSION コマンドは次のエントリを表示します。
Intrusion Type Count Expiration Source TERM_USER INTRUDER 9 10:29:39.16 TTA24:HAMMER
ログイン失敗の上限に到達しているため,端末はシステムからロックアウトされます。ユーザ HAMMER がシステム管理者に連絡し,ログイン失敗の原因がパスワードの期限切れであることが確認できれば, DELETE/INTRUSION コマンドを使用して侵入データベースからレコードを削除することができます。
/NODE=(ノード名[,...])
指定されたノードに関連するノード情報を削除します。指定されたノードがノード情報リストにしかないノードである場合,その侵入レコードも削除されます。
| #1 |
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$ DELETE/INTRUSION_RECORD TTC2: |
この DELETE/INTRUSION_RECORD コマンドは, TTC2 への侵入の試みによって作成されたすべての侵入レコードを削除します。正当なユーザは誰もログインに失敗しないため,ユーザ名は指定されていません。
| #2 |
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$ DELETE/INTRUSION_RECORD "AV34C2/LC-2-10":FORGETFUL |
この例では,侵入元はターミナル・サーバに接続されたローカル・ターミナルです。侵入データベースから記録を削除するには,ターミナル・ポート名を引用符で囲みます。これにより,オペレーティング・システムは,スラッシュ (/) が修飾子ではなく外来の文字であることを認識します。
| #3 |
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$ DELETE/INTRUSION_RECORD NODE1::HAMMER |
このコマンドは,ノード NODE1 のユーザ HAMMER について生成されたすべての侵入エントリを削除します。
| #4 |
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$ DELETE/INTRUSION_RECORD/NODE=(CAPPY,INDI)
$ SHOW INTRUSION
NETWORK SUSPECT 2 26-JUL-2001 08:51:25.66 BARNEY::HAMMER
Node: TSAVO Count: 2
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このコマンドは,ノード CAPPY およびノード INDI に関する侵入エントリを削除します。
| #5 |
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$ DELETE/INTRUSION_RECORD/NODE=FOOBAR
$ SHOW INTRUSION
NETWORK SUSPECT 2 26-JUL-2001 08:51:25.66 BARNEY::HAMMER
Node: TSAVO Count: 2
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このコマンドは,ノード FOOBAR に関する侵入エントリを削除します。
| #6 |
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$ DELETE/INTRUSION_RECORD/NODE=TSAVO $ SHOW INTRUSION %SHOW-F-NOINTRUDERS, no intrusion records match specification |
このコマンドは,ノード TSAVO に関する侵入エントリを削除しようと試みていますが,このノードに関する侵入レコードはありませんでした。
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