HP OpenVMS Systems Documentation |
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この修飾子を使用できるのは,使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。
省略時の値は 20 です。通常の LAN 環境には,この値を使用してください。負荷が高い LAN には,これより高い値を指定してください。設定できる値は,10 から 255 です。サービス・ノードに障害が発生したときに,迅速な通知とフェールオーバが必要となるアプリケーションの場合には,低い値を使用してください。実行中または保留中の接続が存在する場合,この値は変更できません。
/NOLARGE_BUFFER 修飾子を使用しなければならない場合には (たとえば,パケット・サイズがイーサネットの最大サイズより大きくならないようにするため),すべての論理 LAT リンクを作成した後, LAT ノードをオンに設定する前に,このコマンドを指定してください。たとえば,LAT$SYSTARTUP.COM で次のコマンドに注意してください。
$! $! Create each logical LAT link with a unique name and $! unique LAN address (forced with /NODECNET). $! $ LCP CREATE LINK FDDI_1 /DEVICE=FCA0 /NODECNET $ LCP CREATE LINK FDDI_2 /DEVICE=FCB0 /NODECNET $! $! Don't use large buffer support (force packet $! sizes to be no larger than what Ethernet can $! support). $! $ LCP SET NODE /NOLARGE_BUFFER $! $! Turn on the LAT protocol. $! $ LCP SET NODE /STATE=ON |
データベースの上限にノード数が到達すると,使用中のローカル・ノードがサービス通知メッセージを受信しても,それ以上のノードはデータベースに追加されません。/USER_GROUPS 修飾子で,ローカル・ノードから他のサービス・ノードへのアクセスを制限すれば,ノード上限値に到達しないようにできます。
省略時の設定では,制限はありません。0 は,制限がないことを意味します。
この修飾子を使用できるのは,使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。
指定できる値は,4 から 120 までです。省略時の値は 8 です。ネットワークに使用している物理リンクのタイプとネットワークのトラフィック量によって,指定する値は異なります。実行中または保留中の接続が存在する場合,この値は変更できません。
/SERVICE_RESPONDER が指定されたシステムは,LAT 特殊マルチキャスト・メッセージに応答します。/NOSERVICE_RESPONDER が指定されたシステムは,LAT 特殊マルチ・キャスト・メッセージに応答しません。1 つの LAN でサービス・レスポンダ・ノードとして設定するノードは,1 つまたは 2 つだけにしてください。サービス・レスポンダ・ノードには,LAN 内で最大のデータベースが必要です。このオプションを使用できるのは,使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。
省略時の設定では,システムは LAT 特殊マルチキャスト・メッセージに応答しません。
/SESSION_LIMIT 修飾子には,オプションがいくつかあります。
| INCOMING= 値 | 着信接続専用のセッション上限を設定する。省略時は,制限なし (0)。 |
| OUTGOING= 値 | 発信接続専用のセッション上限を設定する。省略時は,制限なし (0)。 |
| INCOMING= 値,OUTGOING= 値 | 発信接続と着信接続の上限を設定する。 /SESSION_LIMIT=(INCOMING=20, OUTGOING=25) のように,括弧で囲む。 |
上限値に到達すると,会話型ユーザは新しいセッションを作成できなくなります。この場合,セッション上限を上げるか,使用されていない接続を切断する必要があります。
0 から 255 までの値を指定してください。 0 を指定すると,作成できるセッション数に制限がなくなります。セッションの作成を禁止するには,/CONNECTIONS 修飾子を使用します。
省略時の設定では,/SESSION_LIMIT 修飾子を指定しない場合,着信セッションと発信セッションの数には制限がありません。
SET NODE/STATE=OFF コマンドまたは SET NODE/STATE=SHUT コマンドで LAT ソフトウェアを停止すると,LAT 印刷シンビオント LATSYM は,処理中の印刷キューをすべてシャットダウンします。印刷キューが停止されたことを示す OPCOM メッセージが出力されます。印刷キューの再起動は,手作業で行わなければなりません。 |
| ON | 使用中のノードの LAT ポート・ドライバと LAT プロトコル・ソフトウェアを起動する。
アプリケーション・ポートや専用ポートを作成する前に, SYS$MANAGER:LAT$SYSTARTUP.TEMPLATE に指定されている形式で LATCH の SET NODE/STATE=ON コマンドを必ず実行してください。その理由は,次のとおりです。
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| OFF | 使用中のノードの LAT ポート・ドライバと LAT プロトコル・ソフトウェアを停止する。既存の LAT 接続は強制終了され,LATCP で変更または設定した特性は失われる。
使用中のノードの LAT プロトコルを再び起動するには,
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| SHUT | 新しい LAT 接続を使用中のローカル・ノードに作成することはできないが,既存の接続は続行できることを指定する。
LAT プロトコルは,最後の実行中セッションが切断されると停止します。同時に,LTDRIVER も停止し,ノードは OFF 状態となります。 |
/STATE=オプションを指定しなければ,使用中のノードの LAT ポート・ドライバと LAT プロトコル・ソフトウェアが起動されます (ON)。
次の点にも注意してください。
最大ユニット番号は,99 から 9999 までの値です。省略時の値は 9999 です。 /UNIT_NUMBER_MAXIMUM 修飾子を指定するたびに, LTA デバイス・シード値は,最大ユニット番号の約半分に再設定されます。
この修飾子が有効であるのは,発信接続がローカル・ノードで許可されている場合です (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。
使用中のノードで許可されているユーザ・グループ (サービス・グループ) のリストを表示するには,SHOW NODE コマンドを使用します。
/USER_GROUPS 修飾子には,オプションがいくつかあります。いずれのオプションでも,複数のグループを指定する方法として次の 2 種類があります。
オプションは,次のとおりです。
| ENABLE= グループ・コード[,...] | 指定したユーザ・グループへのアクセスを使用中ノードに許可する。 |
| DISABLE= グループ・コード[,...] | 指定したグループへのアクセスを使用中ノードに禁止する。指定したグループは,それまでアクセスが許可されていたグループである。 |
| ENABLE=
グループ・コード[,...],
DISABLE= グループ・コード[,...] |
アクセスを許可するグループと禁止するグループを同時に 1 行のコマンド行に指定する方法。次のように, ENABLE と DISABLE を括弧で囲む。 /GROUP=(ENABLE=(10,12),
DISABLE=(1-30)) |
通常,SET NODE コマンドは,システム固有の LAT 設定コマンド・プロシージャ LAT$SYSTARTUP.COM の中から実行されます。 SET NODE コマンドでは,次のような特性を指定できます。
- ノード名
- ノード識別子
- サービス・グループとユーザ・グループ
- サービス通知のタイミング
- ノード上で同時に許可される LAT セッションの最大数
- 発信セッションと着信会話型セッションの最大数
LATCP コマンドは特性を動的に変更するので (つまり,変更内容が直ちに有効となるので),LAT ポート・ドライバが実行中であれば,いつでも SET NODE コマンドを使用できます。変更内容は, LAT ポート・ドライバが停止すると無効となります。次に LAT ポート・ドライバを起動したときにも同じ変更内容を有効とするには, LAT$SYSTARTUP.COM を編集し,変更した LAT$SYSTARTUP.COM で LAT ポート・ドライバを起動します。
『OpenVMS システム管理者マニュアル』では,LAT ネットワークの概要とサービス・ノードについて説明しています。
注意
他のコマンドを正常動作させるには,LTDRIVER をロードして LATACP を起動した後,他のコマンドを使用する前に必ず SET NODE コマンドを実行する必要があります。
| #1 |
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LATCP> SET NODE DUKE /IDENT="NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER" |
使用中のローカル・ノードに DUKE というノード名を指定しています。識別文字列 "NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER" は,ノード DUKE からマルチキャストされます。
| #2 |
|---|
LATCP> SET NODE /MULTICAST_TIMER=50 /GROUPS=(ENABLE=(1-3,8,11),DISABLE=5) |
ローカル・ノードからマルチキャスト・メッセージを 50 秒ごとに送出し,DUKE のサービスをターミナル・サーバに通知しています。さらに,ローカル・ノードへのアクセスをグループ 1,2,3,8,11 には許可し,それまで許可されていたグループ 5 には禁止しています。
| #3 |
|---|
LATCP> SET NODE /CONNECTIONS=BOTH /USER_GROUPS=(ENABLE=(24,121-127),DISABLE=0) |
着信接続と発信接続の両方をローカル・ノードに許可しています。使用中のローカル・ノードのユーザは,24 と 121 から 127 までのユーザ・グループに属するサービス・ノードにアクセスできますが,グループ 0 のサービス・ノードにはアクセスできません。
| #4 |
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LATCP> SET NODE /CIRCUIT_TIMER=80 /KEEPALIVE_TIMER=20 - _LATCP> /RETRANSMIT_LIMIT=20 /CONNECTIONS=BOTH /MULTICAST_TIMER=60- _LATCP> /GROUPS=(DISABLE=0,ENABLE=73) /SESSION_LIMIT=(OUTGOING=10,INCOMING=0) |
ノード DUKE に対し,多数の特性を一度に設定しています。
ローカル・ノード上の論理ポートを,デバイスを持っているターミナル・サーバ上のリモート・ポートに対応づけます。同様に,ローカル・ノード上の論理ポートを,ターミナル・サーバが提供するサービスや,LAT リモート・サービス・ノード上の 1 つまたは複数の専用ポートに対応づけることもできます。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET PORT ポート名
ポート名
ポートの名前を指定します。ポート名は,LTAn: の形式で指定します。 n は,1 から 9999 までの一意の番号です。
注意
DECserver への既存の LAT 接続が存在しない限り,DECserver ポートの特性を変更するために,DCL コマンドの SET TERMINAL と同時に CREATE PORT コマンドと SET PORT コマンドを使用することはできません。
/APPLICATION
ローカル・ノード上のポートがアプリケーション・ポートであること,つまり,論理的に,ターミナル・サーバ上のポートや他の LAT サービス・ノード上の専用ポートに対応付けることを指定します。ターミナル・サーバ・ポートは,プリンタなどのデバイスをサポートします。プリンタをサポートするポートの場合,印刷キューをスタートアップ・コマンド・プロシージャで定義します。ターミナル・サーバ上のリモート・プリンタを設定する方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。省略時のポート・タイプは APPLICATION です。
/DEDICATED
使用中のローカル・ノード上の論理ポートがアプリケーション・サービス専用であることを指定します。 /DEDICATED 修飾子では /SERVICE 修飾子を併用する必要があります。LAT サービス・ノード上の論理ポートに対してアプリケーション・サービスを設定する方法は,次のとおりです。
- CREATE SERVICE/APPLICATION コマンドでサービスを作成し, CREATE PORT/DEDICATED コマンドで専用ポートを定義する。
これらのコマンドは,LAT$SYSTARTUP.COM に登録することもできます。- SET PORT/DEDICATED/SERVICE コマンドによって,専用ポートをサービスと対応づける。
- アプリケーション・プログラムを起動する。
LAT$SYSTARTUP.COM に定義されている名前を,このプログラム内で専用ポートに割り当てます。
/LIMITED
/DEDICATED 修飾子で作成されたポートがアプリケーション・サービス専用になるのと同様の方法で,使用中のローカル・ノード上の論理ポートが特定のサービスに制限されることを指定します。 /LIMITED 修飾子を使用して作成されたポートは,アプリケーション・プログラムではなく,システム・ログイン・イメージ (LOGINOUT.EXE) によって制御されます。制限されたサービスに接続し,制限ポートに割り当てられている場合,Username:プロンプトが表示されます。/LIMITED 修飾子を使用することにより,作成するポート数を制限し,ホスト・システムの特定のサービスにマップすることができます。ポートがすべて使用されると,それ以上このサービスに接続することはできません (ターミナル・サーバは,"service in use" メッセージを受信します)。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
ポートの特性が変更されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。/NODE=リモート・ノード名
ローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに対して,論理的に対応づけるターミナル・サーバ (または発信接続をサポートするリモート・ノード) の名前を指定します。サーバは,リモート・デバイスをサポートします。使用中のローカル・ノードにアプリケーション・ポートを設定し,このポートを LAT リモート・サービス・ノード上の専用ポートと対応づけることができます。リモート・ポートは,アプリケーション・サービス専用となります。/PASSWORD=リモート・パスワード
指定したアプリケーション・ポートに論理的に対応づけられているリモート・サービスへのアクセスに必要なパスワードを指定します。/PORT=リモート・ポート名
リモート・デバイスをサポートするターミナル・サーバ上のリモート・ポートの名前,または LAT リモート・サービス・ノード上のアプリケーション・サービス専用のリモート・ポートの名前を指定します。いずれの場合も,リモート・ポートは,使用中のローカル・ノード上の指定したアプリケーション・ポートに論理的に対応づけられています。/QUEUED
/NOQUEUED
サーバ・ポートへのアクセスをキューに登録するかどうか指定します。リモート・ポートが空いていれば,キューに登録されているかどうかにかかわらず,ターミナル・サーバはアクセス要求を受け付けます。リモート・ポートが空いていない状態で,ターミナル・サーバでキューの登録が許可されている場合,ターミナル・サーバは,リモート・アクセス要求をキューに登録します。リモート・アクセス要求をサーバのキューに登録したくない場合,/NOQUEUED を指定してください。
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