まえがき

パーティショニングおよび Galaxy ガイド』 は, OpenVMS Alpha バージョン 7.3-2 で提供されるパーティショニングと OpenVMS Galaxy 機能を活用する方法について説明します。

本書に説明されている情報は OpenVMS Alpha システムにのみ適用され, OpenVMS VAX システムには適用されません。

本書の対象読者

本書は,システム管理者,アプリケーション・プログラマ,技術コンサルタント, データ・センター管理者をはじめ,OpenVMS Alpha の OpenVMS Galaxy および パーティショニング機能に関する知識を必要とする方を対象にしています。

本書の構成

パーティショニングおよび Galaxy ガイド』 は,OpenVMS パーティショニングをサポートするハードウェア・プラットフォームでの OpenVMS パーティショニングの概念と機能を紹介します。 また,OpenVMS Alpha バージョン 7.3-2 で提供される OpenVMS Galaxy 機能の使用方法についても説明します。

本書は,次の章と付録で構成されています。

第 1 章では, ハード・パーティションおよびソフト・パーティションの使用方法と, RAD (リソース・アフィニティ・ドメイン) に対する OpenVMS のサポートについて説明します。

第 2 章では, OpenVMS Galaxy の概念を説明し, OpenVMS バージョン 7.3-2 で使用可能な機能の概要を述べます。

第 3 章では, OpenVMS アプリケーションに対する NUMA (nonuniform memory access) の影響について述べます。

第 4 章では, AlphaServer GS140/GS60/GS60E システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 5 章では, AlphaServer 8400 システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 6 章では, AlphaServer 8200 システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 7 章では, AlphaServer 4100 システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 8 章では, AlphaServer ES40 システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 9 章では, AlphaServer GS80/160/320 システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 10 章では,AlphaServer ES47/ES80/GS1280 システムでの OpenVMS Galaxy の作成方法を説明します。

第 11 章では, Alpha システムでのシングル・インスタンス Galaxy の使用方法を説明します。

第 12 章では, OpenVMS Galaxy に関するヒントと手法について説明します。

第 13 章では, OpenVMS Galaxy Configuration ユーティリティについて説明します。

第 14 章では, OpenVMS Graphical Configuration Manager について説明します。

第 15 章では, CPU の再割り当てについて説明します。

第 16 章では, OpenVMS Galaxy の管理に役立つ DCL コマンドについて説明します。

第 17 章では, 共用メモリとの通信について説明します。

第 18 章では, 共用メモリ・プログラミング・インタフェースについて説明します。

第 19 章では, OpenVMS Galaxy デバイス・ドライバについて説明します。

付録 A には, OpenVMS Galaxy 負荷分散プログラムの例があります。

付録 B には,メモリ・サイズの設定に関する共通値の一覧があります。

付録 Cでは,ライセンス管理について説明します。

本書では, 読者が OpenVMS の概念と操作について十分理解しているものと想定しているため, OpenVMS に関する基本情報は記載していません。

関連資料

次のマニュアルには, パーティション分割されたコンピューティング環境に役立つ OpenVMS の情報が含まれています。

HP OpenVMS 製品とサービスについての詳細は, 次の Web サイトを参照してください。

http://www.hp.com/go/openvms/

または

http://www.hp.com/jp/openvms/

本書で使用する表記法

本書では次の表記法を使用しています。

表記法 意味

Ctrl/x

Ctrl/x という表記は,Ctrl キーを押しながら別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。

PF1 x

PF1 x という表記は,PF1 に定義されたキーを押してから, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。

Return

例の中で,太字のキー名は,そのキーを押すことを示します。

...

例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の 1 つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。

. . .

垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式の中の項目が 省略されていることを示します。このように項目が省略されるのは, 説明している内容にとってその項目が重要ではないからです。

( )

コマンドの形式の説明において,括弧は, 複数の項目を指定する場合に, 選択した項目を括弧で囲まなければならないことを示しています。

[ ]

コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた要素は省略可能であることを示します。 項目を 1 つ以上選択しても, あるいは 1 つも選択しなくても構いません。 コマンド行では大括弧は入力しないでください。 ただし,OpenVMS のディレクトリ指定の構文や,割り当て文の部分文字列指定の構文の中の大括弧は,含めなければなりません。

|

コマンド形式の説明では,縦線は大括弧や中括弧内の選択項目を区切ります。 大括弧内の選択肢は省略可能ですが,中括弧内の選択肢は少なくとも 1 つ選択する必要があります。 コマンド行では縦線は入力しないでください。

{ }

コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた項目は必須の選択肢です。 いずれか 1 つの項目を選択しなければなりません。 コマンド行では中括弧は入力しないでください。

太字体

太字体のテキストは,新しい用語を示します。 また,引数,属性,条件の名前を示すときにも使用されます。

italic type

イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。 また,システム・メッセージ (たとえば内部エラー number), コマンド行 (たとえば /PRODUCER=name), コマンド・パラメータ (たとえば device-name) などの変数を示す場合にも使用されます。

UPPERCASE TYPE

英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,ファイル名, ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。

Example

この書体は,コード例,コマンド例および会話型の画面表示を示します。 また,テキスト中のこの書体は,URL,UNIX のコマンドとパス名,PC ベースのコマンドとフォルダ,C プログラミング言語の言語要素などを示します。

-

コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コード・ラインにおいて, ハイフンは,要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。

数字

特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10 進数です。 10 進数以外 (2 進数,8 進数,16 進数) は,その旨を明記してあります。