HP OpenVMS Systems Documentation |
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表 8-7 に,デバッガの HP DECwindows Motif for OpenVMS インタフェースで使用できないデバッガ・コマンドの一覧を示します。ここに示すコマンドのほとんどは,デバッガの画面モードと対応しているものです。
| ATTACH | SELECT |
| CANCEL MODE | (SET,SHOW) ABORT_KEY |
| CANCEL WINDOW | (SET,SHOW) KEY |
| DEFINE/KEY | (SET,SHOW) MARGINS |
| DELETE/KEY | SET MODE [NO]KEYPAD |
| DISPLAY | SET MODE [NO]SCREEN |
| EXAMINE/SOURCE | SET MODE [NO]SCROLL |
| EXPAND | SET OUTPUT [NO]TERMINAL |
| EXTRACT | (SET,SHOW) TERMINAL |
| HELP 1 | (SET,SHOW) WINDOW |
| MOVE | (SET,CANCEL) DISPLAY |
| SAVE | SHOW SELECT |
| SCROLL | SPAWN |
ユーザがこれらのコマンドをコマンド行に入力した場合や,デバッガがコマンド・プロシージャを実行しているときにこれらのコマンドが見つかった場合,デバッガにエラー・メッセージが表示されます。
8.4 デバッガについてのオンライン・ヘルプの表示
デバッグ・セッションの途中で,デバッガとデバッグについて次のオンライン・ヘルプを使用することができます。
コンテキスト依存のトピックに関連するタスク用トピックは,ヘルプ・ウィンドウ内の補助トピックの一覧によって結びつけられています。
8.4.1 コンテキスト依存のヘルプの表示
コンテキスト依存のヘルプは,ウィンドウやダイアログ・ボックス内の領域またはオブジェクトについての情報です。
コンテキスト依存のヘルプを表示するには,次の手順に従ってください。
ダイアログ・ボックスのコンテキスト依存のヘルプを表示するには,ダイアログ・ボックス内で「Help」ボタンをクリックして選択することもできます。
第 12 章 は作業別に構成されており,デバッガのヒープ・アナライザの使い方を説明しています。 「Stop」以外のプッシュ・ボタンでは,本当の意味でコンテキスト依存のヘルプを表示することはできません。これは,他のボタンがすべて,変更や削除を行えるようになっているためです。 |
「Overview」ヘルプ・トピック(「Overview of the Debugger」)とそのサブトピックには,デバッガとデバッグに関するタスク用の情報が表示されます。
「Overview」トピックを表示するには,次のどちらかの方法を使用してください。
「Overview」トピックを表示した後で特定のトピックを表示するには,参照したいトピックを補助トピックの一覧の中から選択します。
8.4.3 デバッガ・コマンドについてのヘルプの表示
デバッガ・コマンドについてのヘルプを表示するには,次のようにします。
ヘルプ・コマンドはコマンド・ビューのコマンド行インタフェースにはありませんので,ご注意ください。
8.4.4 デバッガの診断メッセージについてのヘルプの表示
デバッガの診断メッセージはコマンド・ビューに表示されます。特定の診断メッセージについてのヘルプを表示するには,次の手順に従ってください。
本章では次の方法について説明します。
この節では,DCL レベル ($) からデバッガを起動して,ユーザのプログラムをデバッガの制御下に置く一般的な方法について説明します。オプションの起動方法については, 第 9.8 節 を参照してください。
ここで説明している方法に従って,保持デバッガでデバッガを起動すると, Connect ( 第 9.5 節 を参照), Rerun ( 第 9.3 節 を参照 ),および Run ( 第 9.4 節 を参照 ) の機能を使用できるようになります。
デバッガを起動してプログラムをデバッガの制御下に置くには,次のようにします。
$ DEBUG/KEEP |
省略時の設定では, 図 9-1 のようにデバッガが起動します。プログラムをデバッガの制御下に置く ( 手順 4) までメイン・ウィンドウは空のままです。デバッガの起動時にはユーザ定義初期化ファイルが実行されます ( 第 13.2 節 を参照 )。
図 9-1 起動時のデバッガ
図 9-2 イメージの指定によるプログラムの実行
$X1 :== RUN MYDISK:[MYDIR.MYSUBDIR]EIGHTQUEENS.EXE |
図 9-3 コマンド・シンボルの指定によるプログラムの実行
デバッガが,プログラムを制御できるようになると,デバッガは次の動作を行います。
図 9-4 起動時のソース・ディスプレイ
コマンド・ビューに表示されたメッセージは,このデバッグ・セッションが C プログラム用に初期化されており,ソース・モジュールの名前が EIGHTQUEENS であることを示しています。
ある種のプログラムでは,メイン・プログラムの前に,初期化コードの先頭でプログラムの実行が中断されるよう一時的なブレークポイントが設定され,次のメッセージが表示されます。
Type GO to reach MAIN program No source line for address: nnnnnnnn |
いくつかのプログラム ( たとえば Ada) では,完全シンボル情報を使用して,ブレークポイントで初期化コードをデバッグすることができます。初期化を行うと,言語別のデバッガ・パラメータが設定されます。これらのパラメータは,デバッガが名前や式を解析する方法,デバッガが出力する形式などを制御します。
これにより, 第 10 章 の方法を使用してプログラムをデバッグできるようになります。
デバッガの制御下でのプログラムの実行については,次の制限事項に注意してください。
存在しないプログラムを実行しようとしたり,存在するプログラムの名前の綴りを誤って入力すると,次のエラー・メッセージがコマンド・ビューではなく,DECterm ウィンドウに表示されます。
%DCL-W-ACTIMAGE, error activating image -CLI-E-IMAGEFNF, image file not found |
1 つのデバッグ・セッションの中でプログラムの実行が正常に終了すると,次のメッセージが発行されます。
このときユーザには次のオプションが与えられます。
9.3 現在のデバッグ・セッションからの同一プログラムの再実行
保持デバッガでデバッガを実行する場合 ( 第 9.1 節 を参照 ),デバッグ・セッションを実行している間ならいつでも,現在デバッガによって制御されているプログラムを再実行できます。
プログラムを再実行するには,次の手順に従ってください。
図 9-5 同一プログラムの再実行
プログラムを再実行するときの初期状態は,保存したブレークポイント,トレースポイント,静的ウォッチポイントを除き, 第 9.1 節 の説明に従ってプログラムをデバッガの制御下に置いた場合の初期状態と同じです。ソース表示と現在位置ポインタは適宜に更新されます。
プログラムを再実行する場合,デバッガは,現在デバッガの制御下にあるイメージと同じバージョンのイメージを使用します。同一のデバッグ・セッションからそのプログラムの別のバージョン(または他のプログラム)をデバッグするには,メイン・ウィンドウの「File」メニューから「Run Image...」または「Run Foreign Command..」を選択してください ( 第 9.1 節 を参照)。
9.4 現在のデバッグ・セッションからの別のプログラムの実行
最初に 第 9.1 節 の説明に従ってデバッガを起動した場合は,1 つのデバッグ・セッションの中でいつでも別のプログラムをデバッガの制御下に置くことができます。プログラムをデバッガの制御下に置くには,
第 9.1 節 の手順に従ってください。その手順を使用するときの制限事項にも注意してください。
9.5 すでに実行中のプログラムのデバッグ
ここでは,サブプロセスまたは独立プロセスとしてすでに実行中のプログラムをデバッグする方法を説明します。次の手順を実行します。
$ DEBUG/KEEP |
2 番目の要件は,実際には,プログラムが次のようなコマンドで起動されていなければならないということです。
$ RUN/DETACH/INPUT=xxx.com SYS$SYSTEM:LOGINOUT
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xxx.comは,プログラムを /NODEBUG で起動するコマンド・プロシージャです。
いったんプログラムに接続すると,その後のデバッグ・セッションは,通常のデバッグ・セッションと同じです。
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