日本語 OpenVMS
日本語 OpenVMS
日本語ユーティリティ
利用者の手引き
10.6.2 jefknjdef メッセージ一覧
jefknjdef のメッセージは, facility= jefknjdef です。
ここでは,コマンドの正常終了を受け入れられない可能性のある条件を示すメッセージをまとめます。
二重定義はできません,
説明:: JEF 拡張漢字とユーザ定義文字の DEC 拡張漢字セットへの割り当てが重複しています。
利用者の対応:: 重複しないように割り当ててください。
DECの n区は定義されていません,
説明:: 未定義の区をクリアしようとしました。
利用者の対応:: LIST コマンドを使用して,外字管理ファイルを確認してください。
指定された区番号は定義されていません,
説明:: 未定義の区,あるいは区対応で定義された区に対して LIST GROUP コマンドを使用しました。
利用者の対応:: LIST コマンドを使用して,外字管理ファイルを確認してください。
DECの区番号は 1〜 31の 10 進数で指定してください。JEFの区番号は 101 〜 196 の 10進数で指定してください,
説明:: 入力されたコードが 10 進数でないか,入力されたコードが規定された範囲を越えています。
利用者の対応:: 入力コードを確認してください。
USEコマンドでファイルを指定してください,
説明:: 外字管理ファイル名が指定されていません。
利用者の対応:: USE コマンドを使用して,外字管理ファイルを指定してください。
第 11 章
日本語メッセージ -- Alpha/VAX のみ
この章では,日本語OpenVMS の各ユーティリティが表示するエラー・メッセージについて説明します。
この機能は,日本語 OpenVMS Alpha および日本語 OpenVMS VAX でサポートされます。
なお,RJE および F-RJE に関する日本語メッセージは,それぞれ
第 9 章 および 第 10 章 を参照してください。
11.1 概要
OpenVMS オペレーティング・システムはエラー・メッセージ・ファシリティを提供しています。ターミナルにコマンドを打ち込んだり,イメージ・ファイルの実行時にそれがエラーであった場合には,システムはそのエラーに関するメッセージを表示します。また,コマンドが正常に終了したことを知らせるメッセージを表示することもあります。
メッセージは,論理名 SYS$OUTPUT
で示される現在の装置に対して出力されます。会話型ユーザではターミナルに対して出力されます。バッチ・ユーザでは,ログ・ファイルになります。SYS$OUTPUT
と SYS$ERROR
が異なった装置に割り当てられている場合,その装置にも,インフォメーション(I),ワーニング(W),エラー(E),フェイタル・エラー (F)のメッセージが表示されます。
たとえば,会話型でコマンド・プロシージャを実行する際に /OUTPUT 修飾子を指定したとします。システムは SYS$OUTPUT
を指定したファイルに割り当てますが,SYS$ERROR
はあなたのターミナルに割り当てられたままです。もし,コマンド・プロシージャの実行中にエラーが起きた場合には,指定したファイルとあなたのターミナルの両方にエラー・メッセージが表示されます。
11.2 システム・メッセージの形式
OpenVMS のシステム・メッセージのほとんどのものは次の形式をしています。
%FACILITY-L-IDENT, TEXT
[-FACILITY-L-IDENT, TEXT]
|
11.3 エラーの原因と対処方法
エラー・メッセージは一般に次の理由で表示されます。
- コマンドが正しく入力されなかった。
綴りのミスや文法エラー,誤ったファイル指定などを含む。
- 必要な資源がない。
- イメージを実行中にプログラミングのエラーがあった。
- システム・ソフトウェアやハードウェアに問題がある。
たとえばコマンドを実行時に,指定したパラメータや修飾子が誤っていることを示すエラーが表示されることがあります。その場合には,DCL コマンド HELP やマニュアルなどを参照して正しい値を指定し直してください。
ファイル指定のエラーには次のようなものがあります。
- 装置名がコロン (:) で区切られていない。
- ディレクトリ名が大括弧 ([,]) で区切られていない。
- ファイル名が 39 文字以上ある。
- ファイル・タイプが 39 文字以上ある。
- バージョン番号にアルファベットが使用された。
- ノード名に英数字以外の文字が使用された。
- 指定したノードにコネクトできない。
11.4 メッセージの説明
以下の各メッセージの説明は,メッセージ・コードの INDENT 部分をもとにアルファベット順に並んでいます。メッセージの接頭識別子( % または - ),重大度レベルなどは省略されています。
本章に説明するメッセージは,日本語 OpenVMS オペレーティング・システムが提供するユーティリティ,ライブラリ・ルーチンなどが表示するものに限定しています。
ALTPRIJOB, ジョブ ' job-name ' (キュー ' queue-name ') のパラメータが変更できません。
ファシリティ: JMAIL, MAIL
説明: プリント・コマンドで指定したパラメータが正しくありません。
ユーザの処置: 正しいパラメータを指定してください。
BADRANGE, 1つのコマンドにて処理できるライン数 (65535) を超えています。
ファシリティ: JEDIT, EDT
説明: 65535 より大きい行番号が指定されました。
ユーザの処置: 正しく指定し直してください。
CAPTIVE, このコマンドは実行できません。あなたのアカウントは CAPTIVE です。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: CAPTIVE アカウントでは SPAWN コマンドは使えません。
ユーザの処置: 必要ならばシステム管理者に相談して,CAPTIVE を外してもらってください。
CLOSEDEL, ' file ' をクローズできません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: ファイルの消去後にクローズしようとして失敗しました。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除き,コマンドを再入力してください。
CLOSEIN, 入力ファイル ' file ' がクローズできません。
ファシリティ: KCONVERT,KPRINT
説明: 入力ファイルがクローズできません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
CLOSEOUT, 出力ファイル ' file ' がクローズできません
ファシリティ: KCONVERT,KPRINT
説明: 出力ファイルがクローズできません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
CODECONVE, code convert error
ファシリティ: KCODE
説明: KCODE 内部でエラーが発生しました。
ユーザの処置: SPR を提出してください。
CODERR, インターナル・エラーです。SPR を提出してください。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: JMAIL,MAIL 内部でエラーが発生しました。
ユーザの処置: SPR を提出してください。
CONABORT, Ctrl/C により,ノード ' node-name ' への接続が打ち切られました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 指定されたノードへの接続最中に [Ctrl/C] が入力されました。メッセージの送信は取り消されました。
ユーザの処置: ありません。
CONITMCOD, アイテム・コードが矛盾しています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに指定したアイテム・コードが矛盾しています。
ユーザの処置: 正しいアイテム・コードを指定してください。
CREPRIJOB, ' queue-name ' への印刷準備中にエラーが起きました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: プリント・ジョブの作成中にエラーが発生しました。
ユーザの対処: エラーの原因を取り除いてからもう1度行ってください。
DATIMUSED, メッセージ日付/時間 (' date/time ') がファイル ' file-name ' に使われています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 外部ファイルが作れませんでした。
ユーザの処置: もう1度操作を行ってください。
DELMSG, メッセージが削除されました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: メッセージが削除されました。
ユーザの処置: ありません。
DELWASTE, WASTEBASKET フォルダからメッセージを削除することはできません。WASTEBASKET フォルダを空にしたいときは PURGE コマンドを使ってください。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: DELETE コマンドでは WASTEBASKET フォルダからメッセージを削除できません。
ユーザの処置: PURGE コマンドを使ってください。
EDITORABO, JEDIT が異常終了しました。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: JEDIT がセッションを異常終了させました。
ユーザの処置: ジャーナル・ファイルを使用してセッションを回復させてください。
EDITPROC, エディタの準備中,または実行中にエラーが起きました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: SEND/EDIT コマンドにおいてサブプロセスの作成に失敗しました。
ユーザの処置: 同時に出力された関連メッセージに基づいて,対策を施してください。
ERACTED, エディタ ' editor-name ' が起動できません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: SET EDITOR コマンドで選択されたエディタが起動できません。
ユーザの処置: 最初に SHOW EDITOR コマンドでどのエディタを選択したか調べてください。次にシステム管理者にそのエディタが使用可能かどうか確認してください。
FGETERR, file get error
ファシリティ: KCODE
説明: ファイルを読めません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
FILECONFUSED, ファイル ' file-name ' は ISAM ファイルです。順次編成ファイルを指定してください。順次編成の高次バージョンがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: メール・ディレクトリの中に MAIL.MAI が2つあります。一方は順編成ファイルでもう一方は索引順編成ファイル (ISAM) です。
ユーザの処置: MAIL.MAI のバージョン番号の大きい方を XMAIL.MAI にリネームしてください。 MAIL を起動して以下のコマンドを入力してください。
SET FILE XMAIL
COPY /ALL MAIL MAIL
|
FILEOPEN, メール・ファイルはすでにオープンされています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: すでにオープンされているメール・ファイルをオープンしようとしています。
ユーザの処置: すでにオープンされているメール・ファイルをオープンする必要はありません。
FILNOTDEL, ' file ' が消せません。,
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: ファイルが消去できません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
FORMSG, フォーリン・フォーマットのメッセージは読めません。メッセージを外部ファイルにコピーするために EXTRACT/FOREIGN コマンドを使用してください。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: フォーリン・フォーマットのメッセージはそのままでは読めません。
ユーザの処置: EXTRACT/FOREIGN を使用してください。
FORWLOOP, ユーザ ' username ' に対する無限転送が検出されました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 無限転送が発生しました。
ユーザの処置: 原因を調べてください。
FPUTERR, file put error
ファシリティ: KCODE
説明: ファイルに書き込めません。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてからコマンドを再入力してください。
ILLCHAR, ゆるされない文字 ' character code ' が文字列 ' character-string ' 中に使われています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: ゆるされていない文字が使われています。
ユーザの処置: 正しい文字を使ってください。
ILLCODE, illegal code type
ファシリティ: KCODE
説明: 誤ったコード体系が指定されました。
ユーザの処置: 正しく指定し直してください。
ILLCTXADR, コンテキスト・ブロックのアドレスに誤りがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに誤ったアドレスが指定されました。
ユーザの処置: 正しいアドレスを指定してください。
ILLFOLNAM, フォルダ名 ' folder-name ' に誤りがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: フォルダ名が間違っています。
ユーザの処置: 正しいフォルダ名を指定してください。
ILLKEY, illegal keyword
ファシリティ: KCODE
説明: 誤ったキーワードが指定されました。
ユーザの処置: 正しく指定し直してください。
ILLPERNAM, 個人名 ' personal-name ' に誤りがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 個人名に誤りがあります。
ユーザの処置: 正しい個人名を指定してください。
ILLSUBDIR, サブディレクトリ仕様 ' subdirectory-spec ' に誤りがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 誤ったサブディレクトリが指定されました。
ユーザの処置: 正しいサブディレクトリを指定してください。
INTERERR, ソフトウェアの内部エラーです。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: JEDIT 内部でエラーが発生しました。
ユーザの処置: SPR を提出してください。
INVARG, ' qualifier ' のパラメータの設定に誤りがあります。
ファシリティ: KCONVERT
説明: 修飾子のパラメータに誤りがあります。
ユーザの処置: 正しく指定し直してください。
INVCMD, コマンド ' command ' に誤りがあります。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 誤ったコマンドが入力されました。
ユーザの処置: 正しく入力し直してください。
INVITMCOD, アイテム・コードが正しくありません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに誤ったアイテム・コードが指定されました。
ユーザの処置: 正しいアイテム・コードを指定してください。
INVITMLEN, アイテムの長さが正しくありません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに指定したアイテムの長さが誤っています。
ユーザの処置: 正しいアイテムを指定してください。
INVITMVAL, アイテムの値が正しくありません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに指定したアイテムの値が誤っています。
ユーザの処置: 正しいアイテムを指定してください。
IOERRWRK, ワークファイル I/O エラーです。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: Device full や Device write locked などで,ワークファイルへのアクセスができなくなりました。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてください。
IVPROTVAL, 正しくないシンボル ' symbol-name ' (' symbol-value ') が ' file-name ' 内に設定されています。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: プロトコルのバージョンがあっていません。
ユーザの処置: システム・マネージャに相談してください。
LOGLINK, ' node-name:: ' へのネットワーク準備中にエラーが起きました。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: 他のシステムへの接続中にエラーが発生しました。
ユーザの処置: エラーの原因を取り除いてから,やり直してください。
MAXINPLIN, 最大入力ライン数 (2614749767) を超えたため,入力を終了します。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: 2,614,749,767 以上の行がバッファに書き込まれようとしました。
ユーザの処置: 対処できません。
MAXLINNUM, ライン NO. の最大値を超えました。RESEQUENCE コマンドを実行してください。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: JEDIT が扱える最大行番号に達したため,このまま行をバッファに追加する場合は正常に行番号を与えることはできません。
ユーザの処置: RESEQUENCE コマンドを実行してください。
MAXLINVAL, 使用バッファにおける最大ライン数を超えました。
ファシリティ: JEDIT,EDT
説明: 現在使用中のバッファには行の追加はできません。
ユーザの処置: 他のバッファを指定して追加してください。
MISREQITM, 要求されたアイテムが見つかりません。
ファシリティ: JMAIL,MAIL
説明: コーラブル・ルーチンに指定したアイテムが見つかりません。
ユーザの処置: 正しいアイテムを指定してください。