パスワード変更コマンド -- SET PASSWORD

最初はシステム管理者がパスワードを用意します。その後は,ユーザが必要に応じて自由に変更することができます。

パスワードの変更には,次のコマンドを使います。


    $ SET PASSWORD    

パスワードの規則

パスワードの最小文字数は,システム管理者によって決められており,通常は 6 〜 8 文字程度です。また,最大文字数は 31 文字です。英数字,ドル記号 ($),アンダースコア (_) を使うことができます。英字を使用する場合には,大文字と小文字は区別しません。

パスワードの有効期間

パスワードには,有効期間があります。有効期間の設定は,システム管理者が行います。有効期間内であれば,いつでもパスワードの変更を行うことができます。有効期間を過ぎると,日本語 OpenVMS が自動的にパスワードの変更を促し,変更しなければログインできなくなります。

パスワードを変更する時期

パスワードを変更する時期には,次の 3 つの場合があります。

初めて日本語 OpenVMS にログインした場合
ユーザが必要に応じて変更する場合
日本語 OpenVMS が変更を促す場合

初めて日本語 OpenVMS にログインした場合

初めて日本語 OpenVMS にログインしたときは,次のように表示されます。


    Username: YAMADA 
    Password: 
 
    Your password has expired; you must set a new password to log in    
 
    New password:  

この場合,すぐに新しいパスワードの設定を行わなければなりません。次のようにします。

  1. 新しいパスワードの入力を促すプロンプト  New password:の後に,新しいパスワードを入力し, [Return] キーを押します。 ( パスワードは,ディスプレイに表示されません。)


        New password:    
    

  2. 新しいパスワードの確認入力を促すプロンプト  Verification:の後に,確認のため同じパスワードをもう一度入力します。


        Verification:    
    

  3. DCL コマンドを入力するためのプロンプト  $が表示されると,パスワードの設定が成功したことを意味します。必要に応じて DCL コマンドを入力します。


        $    
    

ユーザが必要に応じてパスワード変更する場合

パスワードの有効期間内に,ユーザが必要に応じて変更するには,次のようにします。

  1. SET PASSWORD コマンドを入力します。


        $ SET PASSWORD    
    

  2. 現在のパスワードを   Old password:の後に入力し, [Return] キーを押します。 (パスワードはディスプレイに表示されません。)


        Old password:    
    

  3. 新しいパスワードを   New password:の後に入力し, [Return] キーを押します。


        New password:    
    

  4. 確認のため同じパスワードを   Verification:の後に,もう一度入力します。


        Verification:    
    

  5. パスワードの変更が成功するとプロンプトに   $が表示されます。


        $      
    

日本語 OpenVMS がパスワードの変更を促す場合

パスワードの有効期間が過ぎると,ログインしたときに日本語 OpenVMS が自動的にパスワードの変更を促します。次のようなメッセージが表示されます。


    Your password has expired; you must set a new password to log in   


    Username: YAMADA 
    Password: 
 
        Last interactive login on Wednesday, 16-FEB-2002 10:15 
 
    Your password has expired; you must set a new password to log in    
 
    New password:  

パスワードを変更するには,次のようにします。

  1. 新しいパスワードを  New password:の後に入力し, [Return] キーを押します。 (パスワードはディスプレイに表示されません。)


        New password:    
    

  2. 確認のため同じパスワードを  Verification:の後に,もう一度入力します。


        Verification:    
    

  3. パスワードの変更が成功するとプロンプトに  $が表示されます。


        $    
    

パスワードと機密保護

パスワードは,ユーザ名ごとに設定します。ユーザ名とパスワードを対にして使用することにより,使用を許可されていない人がコンピュータを不正に使用することを防ぐことができます。日本語 OpenVMS では,パスワードは機密保護のため入力してもディスプレイに表示されません。

重要

機密保護のため,次の事項を守ってください。

  • パスワードは暗記しておく。
    パスワードを紙などに書かないようにしてください。

  • パスワードを他の人に教えない。

  • パスワードは,他の人が類推しにくいものにする。

    自分の氏名,電話番号,ユーザ名,個人的なデータ ( 誕生日など ) は,避けてください。