HP OpenVMS Systems Documentation |
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直後のファイル操作用の磁気テープ装置に関連した,省略時の属性を定義します。SET MAGTAPE コマンドは,外部のボリュームにマウントされた磁気テープ装置に対して有効です。
SET MAGTAPE 装置名[:]
装置名[:]
属性を定義する磁気テープ装置の名前を指定します。この装置は,他のいかなるユーザに対しても割り当てられてはなりません。
/DENSITY=密度値
フォーリン・マウントされたテープやラベルの無いテープの書き込み操作の省略時の記録密度を指定します。指定できる記録密度は次のとおりです。
キーワード 意味 DEFAULT 省略時の密度 800 NRZI 800 BPI 1600 PE 1600 BPI 6250 GRC 6250 BPI 3480 IBM 3480 HPC 39872 BPI 3490E IBM 3480 圧縮 833 DLT TK50: 833 BPI TK50 DLT TK50: 833 BPI TK70 DLT TK70: 1250 BPI 6250 RV80 6250 BPI EQUIVALENT 注意: 上記のキーワードは OpenVMS V7.2 よりも前の TMSCP/TUDRIVER コードでのみ有効です。この他のキーワードは Alpha および I64 システムでのみサポートされます。 TK85 DLT Tx85: 10625 BPI - Cmpt III - Alpha/I64 のみ TK86 DLT Tx86: 10626 BPI - Cmpt III - Alpha/I64 のみ TK87 DLT Tx87: 62500 BPI - Cmpt III - Alpha/I64 のみ TK88 DLT Tx88: (Quantum 4000) - Cmpt IV - Alpha/I64 のみ TK89 DLT Tx89: (Quantum 7000) - Cmpt IV - Alpha/I64 のみ QIC すべての QIC 装置は装置設定のみ - Alpha/I64 のみ 8200 Exa-Byte 8200 - Alpha/I64 のみ 8500 Exa-Byte 8500 - Alpha/I64 のみ DDS1 Digital Data Storage 1 - 2G - Alpha/I64 のみ DDS2 Digital Data Storage 2 - 4G - Alpha/I64 のみ DDS3 Digital Data Storage 3 - 8-10G - Alpha/I64 のみ DDS4 Digital Data Storage 4 - Alpha/I64 のみ AIT1 Sony Advanced Intelligent Tape 1 - Alpha/I64 のみ AIT2 Sony Advanced Intelligent Tape 2 - Alpha/I64 のみ AIT3 Sony Advanced Intelligent Tape 3 - Alpha/I64 のみ AIT4 Sony Advanced Intelligent Tape 4 - Alpha/I64 のみ DLT8000 DLT 8000 - Alpha/I64 のみ 8900 Exabyte 8900 - Alpha/I64 のみ SDLT SuperDLT - Alpha/I64 のみ SDLT320 SuperDLT320 - Alpha/I64 のみ
テープ密度キーワードは短縮することはできません。
/END_OF_FILE
現在のテープ位置に EOF を書き込みます。/FAST_SKIP=オプション
PHY_IO特権が必要です。ファイル・マークあるいはレコードでのスキップを可能にします。
注意
このテープ位置修飾子は,ローカルな SCSI テープ装置のみで使用できます。
PER_IO (省略時の設定) ローカル MK 装置で,ファイル・マークでのスキップ機能を使用できるようにします。テープ装置は,SCSI READ POSITION コマンドを使用することができ,データの終端でのブランク・チェックを通知することができなければなりません。 IO$M_ALLOWFAST 機能修飾キーが IO$_SKIPFILE とともに適用されなければなりません。そうでない場合は,レコードによるスキップ機能を使用してファイルをスキップします。 ALWAYS ローカル MK 装置で,ファイル・マークでのスキップ機能を使用できるようにします。テープ装置は,ファイル・マークでのスキップ機能をサポートすることができなければならず, IO$_SKIPFILE 機能に対する修飾キーは必要ありません。 NEVER ローカル MK 装置で,レコードでのスキップ機能だけを使用できるようにします。レコードでのスキップによるスキップ・セマンティックに依存したユーティリティを使用している場合は, BACKUP あるいは COPY に対して前方の位置付けを使用させるため,このオプションを使用する必要があります。
/LOG
/NOLOG
ログを表示します。/LOGSOFT (省略時の設定)
/NOLOGSOFT
装置のソフトエラーを記録するかどうかを指定します。ソフトエラーとは,ソフトウェアの介入なしにハードウェア単体によって修正されたエラーです。この修飾子は TU78 等のハードウェアエラー修正機能を持った装置に対してのみ使用できます。他の装置に対して指定した場合は無視されます。/MEDIA_FORMAT=[NO]COMPACTION
TA90E テープ装置に対してデータ圧縮とレコードブロッキングを行うかどうか指定します。行う場合は,1 テープ(カートリッジ)に格納可能なデータ量が増えます。圧縮するか/しないかは,1 テープ(カートリッジ)全体でどちらか一方になります。
/RETENSION
TZK10 テープカートリッジの巻きとり巻き戻しを行います。テープ上のデータ維持のため,定期的にこの操作を行うことをおすすめします。/RETENSION 修飾子は,/REWIND または /UNLOAD とともに指定しなければなりません。 /REWIND または /UNLOAD 操作の前に /RETENSION 操作が実行されます。テープをアンロードしない場合は /RETENSION/REWIND を,テープをアンロードする場合は /RETENSION/UNLOAD を,それぞれ使用します。
この修飾子は TZK10 に対してのみ有効です。非 SCSI ドライブに対しては無視されます。
/REWIND
テープを巻き戻します。/SKIP=オプション
次のオプションにより,位置を決めます。
BLOCK: n 指定ブロック数スキップ END_OF_TAPE EOT マークに位置付ける FILES: n 指定テープマーク数スキップ (非ファイル) テープはちょうど n 番目のテープマークを過ぎた所に位置付けられます。 n が負の場合でも同じで,テープマークの直前ではありません。既にテープマークの直後に位置付いていた場合, n に -1 を指定してもテープ位置は変わりません。 (テープは直前のマークの先頭に位置付いた後またテープマークの直後に戻ります。詳細は『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。)
RECORD: n 最大 32767 までの指定レコード数スキップ
/UNLOAD
テープを巻き戻しアンロードします。
| #1 |
|---|
$ MOUNT MTB1:/FOREIGN $ SET MAGTAPE MTB1: /DENSITY=800 |
装置 MTB1: にテープをフォーリン・マウントし,記録密度を 800 BPIに設定しています。
| #2 |
|---|
$ MOUNT MTA0:/FOREIGN $ SET MAGTAPE MTA0:/SKIP=FILES:4 |
装置 MTA0: にテープをフォーリン・マウントし, 4 つのファイルをスキップしています。
システム・メッセージの表示形式の設定したり,またはプロセス・レベルのメッセージ・ファイルを指定します。システム・メッセージを変更,および補足することができます。
SET MESSAGE [ファイル指定]
ファイル指定
プロセス・レベルのメッセージ・ファイルを指定します。システム・メッセージ・ファイルや,既在のプロセス・メッセージ・ファイル内の同じステータスに対するメッセージは,指定したメッセージ・ファイル内のものに置き換えられます。ファイル指定にファイル・タイプを指定していない場合には,省略時のファイル・タイプとして,EXE が使用されます。ファイル指定に,ワイルドカード文字は使用できません。パラメータ省略時は,修飾子はシステム・メッセージ・ファイルに適用されます。
SET MESSAGE コマンドは, OpenVMS システムで表示するメッセージ・フィールドを指定します。メッセージの形式は,次のとおりです。
%FACILITY-L-IDENT, text
プロセスの作成時の省略時の設定では,ファシリティ,重大度,ID,およびメッセージ本文の 4 つのメッセージ・フィールドのすべてが表示されます。表示されるメッセージ・フィールドを制御するには,適切な修飾子を指定します。たとえば,メッセージ表示から FACILITY フィールドを除外するには, SET MESSAGE /NOFACILITY を指定します。
ログイン・コマンド・ファイルに SET MESSAGE コマンドをいれると,プロセスのメッセージ表示の特定の部分を選択できます。
システム・メッセージを上書き,または補足する場合も, SET MESSGE コマンドを使用します。ソフトウェアがエラーを検出して $GETMSG システム・サービスを起動する場合には,必ずイメージ・メッセージ・セクション,プロセス・パーマネント・メッセージ・ファイル,システム・メッセージ・ファイルという順序でメッセージ・ファイルが検索されます。したがって,SET MESSAGE コマンドを使用すれば,検索する順序の最初にメッセージを導入することができます。つまり,システム・メッセージを変更したり補足することができます。新しいメッセージ定義が影響するのは,本人のプロセスだけであることに注意してください。
SET MESSAGE コマンドでファイルを指定した場合に,プロセス・パーマネント・メッセージ・ファイルが存在するときには,古いファイルが削除され新しいファイルが追加されます。
指定するメッセージ定義は, MESSAGE コマンドでのコンパイルが成功したものでなければなりません。 Message ユーティリティを使用して,独自のメッセージを作成する方法についての詳細は,『HP OpenVMS Command Definition, Librarian, and Message Utilities Manual』を参照してください。
/DELETE
現在選択されているプロセス・メッセージ・ファイルを,プロセスから削除することを指定します。 /DELETE 修飾子を使用する場合には,ファイル指定ができません。/FACILITY (省略時の設定)
/NOFACILITY
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,ファシリティ名が表示されるかどうかを指定します。/IDENTIFICATION (省略時の設定)
/NOIDENTIFICATION
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,メッセージ識別コード・フィールド ( メッセージ識別の省略形 ) が含まれるかどうかを指定します。/SEVERITY (省略時の設定)
/NOSEVERITY
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,重大度レベルが表示されるかどうかを指定します。/TEXT (省略時の設定)
/NOTEXT
プロセスに対して戻されるすべてのメッセージに,メッセージ文が表示されるかどうかを指定します。
| #1 |
|---|
$ TYPE XXX %TYPE-W-OPENIN, error opening DB1:[MARSHALL]XXX.LIS; as input -RMS-E-FNF, file not found . . . $ SET MESSAGE/NOIDENTIFICATION . . . $ TYPE XXX %TYPE-W, error opening DB1:[MARSHALL]XXX.LIS; as input -RMS-E, file not found |
この例では,最初のTYPEコマンドを入力する場合に,エラー・メッセージはすべてのフィールドを含みます。その後,SET MESSAGE コマンドは,今後表示されるメッセージから,メッセージ識別コード・フィールド ( メッセージ文の省略形 ) を省略することを指定しています。
| #2 |
|---|
$ SET MESSAGE NEWMSG |
この SET MESSAGE コマンドは,システム・メッセージを NEWMSG.EXE のメッセージに切り替えています。
ネットワーク・サービスの属性を登録します。SYSNAM(システム名)特権が必要です。
SET NETWORK ネットワーク・サービス
ネットワーク・サービス
ネットワーク・サービス名を指定します。
SET NETWORK コマンドを使用すると, OpenVMS システムのネットワーク・サービス情報を制御できます。この情報は,エグゼクティブ・モード論理名 SYS$NET_SERVICES_1 〜 SYS$NET_SERVICES_12 でポイントされる構造体に入っています。各構造体は,特定のネットワーク・サービスを定義し,次の情報を含んでいます。
- 製品名
- メーカ
- ネットワークの種類
- ノード名
- アドレス
- インタフェース (OpenVMS デバイス・ドライバ)
- ベンダー固有のデータ
- 状態
- 接続
- カウンタ
- 開始コマンド
- 停止コマンド
- Point-to-Point Protocol ユーティリティ(PPPD) 共有イメージへのパス
製品名,メーカ,ネットワークの種類,ノード名,アドレスは,ネットワーク登録のため必須です。 Point-to-Point Protocol (PPP) をサポートする各ネットワーク・サービスでは, /PPPD_CALLOUT 修飾子を使用して PPPD 共有イメージのファイル名を指定する必要があります。
SET NETWORKを使用すると,ネットワーク・サービス情報に対する次の操作を実行できます。
- サービスを追加する (/REGISTER 修飾子を使用する)。
- サービスを削除する (/REMOVE 修飾子を使用する)。
- サービス情報を変更する (/UPDATE 修飾子を使用する)。
操作を指定しない場合,省略時の設定は /REGISTER 修飾子です。
/ADDRESS=アドレス
ローカル・ノードのネットワーク・アドレスを指定します。/CONNECTIONS=
ネットワーク接続数を表示するために実行するコマンドを指定します。/COUNTERS=
ネットワーク・カウンタを表示するために実行するコマンドを指定します。/DATA=
ネットワーク・サービス・ベンダにより提供される文字列を指定します。/INTERFACE=
ネットワーク・サービスのための OpenVMS ドライバを指定します。/MANUFACTURER=
ネットワーク・サービスのメーカを指定します。/NETWORK_TYPE=
ネットワーク・サービスのプロトコルを指定します。/NODE=
ローカル・ノード名を指定します。/PPPD_CALLOUT=イメージ名
PPPD によって起動される共有イメージの名前を指定します。このイメージには PPPD$OPEN_CONNECT ルーチンが含まれています。 PPPD$OPEN_CONNECT ルーチンは, PPP をサポートする新しい物理的なトランスポートが存在することを,ネットワーク・サービスに通知します。ここで指定するイメージが SYS$SHARE ディレクトリにある場合は,ファイル・タイプは省略してファイル名を入力します ( たとえば PPPD_CALLOUT.EXE ではなく PPPD_CALLOUT と入力します )。ここで指定するイメージが SYS$SHARE 以外のディレクトリにある場合は,イメージの格納位置を識別するシステム論理名を入力します。/REGISTER
新しいネットワーク・サービスを定義します。/REMOVE
データベースからネットワーク・サービスを削除します。/START=
ネットワーク・サービスに対して START/NETWORK コマンドを発行した時に,実行するイメージを指定します。/STATUS=
状態情報を表示するために実行するコンンドを指定します。/STOP=
ネットワーク・サービスに対して STOP/NETWORK コマンドを発行した時に,実行するイメージを指定します。/UPDATE
ネットワーク・サービスに対して指定したデータの変更を許可します。
| #1 |
|---|
$ SET NETWORK DECnet - _$ /MANUFACTURER= "Hewlett-Packard Company" - _$ /NODE="GALENA" - _$ /ADDRESS="19.129" - _$ /NETWORK_TYPE="DNA V" - _$ /INTERFACE="net 0" - _$ /DATA="Router: No" - _$ /STATUS="mcr ncl show node 0 all" - _$ /CONNECTIONS="mcr ncl show node 0 session control port * all" - _$ /COUNTERS="mcr ncl show node 0 session control all counters" - _$ /START="@sys$startup:net$startup" - _$ /STOP="@sys$manager:net$shutdown" |
このコマンドは,指定した属性とともに,データベースにネットワーク・サービス DECnet-Plus (Phase V) を追加します。
| #2 |
|---|
$ SET NETWORK "TCP/IP" /REGISTER - _$ /MANUFACTURER="Hewlett-Packard Company" - _$ /NODE="ipv6.ucx.mars.univers.com" - _$ /ADDRESS="16.20.207.92" - _$ /NETWORK_TYPE="TCP/IP" - _$ /STATUS="TCPIP SHOW SERVICE" - _$ /CONNECTIONS="TCPIP SHOW DEVICE" - _$ /PPPD_CALLOUT="TCPIP$PPPD_CALLOUT" |
このコマンドは新しい TCP/IP ネットワーク・サービスを開始し,それをデータベースに追加します。また,共有イメージの格納位置を識別する論理名を指定することにより, PPPD ユーティリティを使用可能にします。
| #3 |
|---|
$ SET NETWORK DECnet - _$ /MANUFACTURER= "Hewlett-Packard Company" - _$ /NODE="EMARET" - _$ /ADDRESS="12.378" - _$ /NETWORK_TYPE="DNA IV" - _$ /INTERFACE="net 0" - _$ /STATUS="mcr ncp show exec characteristics" - _$ /CONNECTIONS="mcr ncp show known link" - _$ /COUNTERS="mcr ncp show exec count" - _$ /START="@sys$manager:startnet" - _$ /STOP="mcr ncp set executor state shut" |
このコマンドは,指定した属性とともに,データベースにネットワーク・サービス DECnet (Phase IV) を追加します。
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