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HP OpenVMS Systems
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日本語 HP OpenVMS

日本語 HP OpenVMS
DEC XTPU
リファレンス・マニュアル


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XTPU$CLIPARSE

コマンド・ラインを解析し,XTPU$INITIALIZE 用のアイテム・リストを作成します。

このルーチンは,CLI$DCL_PARSE を呼び出し,解析するコマンドとコマンド・テーブルを設定します。次に XTPU$PARSEINFO を呼び出し,XTPU$INITIALIZE 用のアイテム・リストを作成します。

ユーザのアプリケーションがコマンド・ラインを解析して DEC XTPU の操作とは無関係な情報を得る場合,XTPU$CLIPARSE を呼び出す前に,そうした情報をすべて取り出して使用してしまう必要があります。XTPU$CLIPARSE は呼び出される前に格納されていた解析情報をすべて破壊してしまうからです。


形式

XTPU$CLIPARSE string, fileio, call_user


戻り値

OpenVMS 用法 アイテム・リスト
データ型 符号なしロングワード
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 参照による


このルーチンはアイテム・リストのアドレスを返します。


引数

string

OpenVMS 用法 文字列
データ型 文字列
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 ディスクリプタによる


コマンド・ラインです。string 引数は,DEC XTPU コマンドのディスクリプタのアドレスです。

fileio

OpenVMS 用法 符号なしロングワード・ベクタ
データ型 バウンド・プロシージャ値
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 ディスクリプタによる


ファイル入出力ルーチンです。fileio 引数は,ファイル入出力ルーチンのデスクリプタのアドレスです。

call_user

OpenVMS 用法 符号なしロングワード・ベクタ
データ型 バウンド・プロシージャ値
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 ディスクリプタによる


USER ルーチンです。call_user 引数は,USER ルーチンのディスクリプタのアドレスです。


XTPU$CLOSE_TERMINAL

このルーチンはターミナルへのチャネルをクローズします。

形式

XTPU$CLOSE_TERMINAL


戻り値

OpenVMS 用法 条件値
データ型 符号なしロングワード
アクセス 書き込みのみ
受け渡し方 値による


ロングワードの条件値です。ユーティリティ・ルーチンのほとんどは,条件値を R0 に戻します。このルーチンから戻される可能性のある条件値については, "戻される条件値"にまとめられています。


引数

なし

説明

このルーチンは,CALL_USER 組込みプロシージャおよびそれに結び付けられた USER ルーチンにおいて,DEC XTPU のターミナルへのアクセスを制御するのに用いられます。USER ルーチンが XTPU$CLOSE_TERMINAL を呼び出すと,DEC XTPU はターミナルへのチャネルと付随するメールボックスのチャンネルとをクローズします。

USER ルーチンから制御が戻されると,DEC XTPU は自動的にターミナルへのチャネルを再オープンし,他のウィンドウで隠されていないウィンドウを再表示します。

USER ルーチンは,そのプログラム中でいつでも XTPU$CLOSE_TERMINAL を使用することができます。また,必要に応じて何度でも使用することができます。 XTPU$CLOSE_TERMINAL を使用したときに,すでにターミナルがクローズされている場合は,その呼び出しは無視されます。


戻される条件値

XTPU$_SUCCESS 正常終了したことを示します。


XTPU$CONTROL

DEC XTPU エディタのメイン処理ルーチンです。このルーチンは,テキストとコマンドを読み取り,それを実行します。このルーチンを呼び出すと (XTPU$INITIALIZE を呼び出したあと),制御はDEC XTPU に渡されます。

形式

XTPU$CONTROL [integer]


戻り値

OpenVMS 用法 条件値
データ型 符号なしロングワード
アクセス 書き込みのみ
受け渡し方 値による


ロングワードの条件値です。ユーティリティ・ルーチンはほとんど,条件値を R0 に戻します。このルーチンから戻される可能性のある条件値は,"戻される条件値" にまとめられています。


引数

integer

OpenVMS 用法 整数
データ型 符号なしロングワード
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 参照による


呼び出しプログラムがDEC XTPU に制御を渡した時に,"Editing Session is not being journaled" というメッセージが表示されないようにします。将来のバージョンとの互換性を保つために,真(奇数)の整数を指定してください。引数を省略した場合,ジャーナリングされていないときには, DEC XTPU はメッセージを表示します。


説明

このルーチンは編集セッションを制御します。このルーチンは,テキストとコマンドを読み取り,それを実行します。実行された編集内容を示すように,スクリーン上のウィンドウが更新されます。 XTPU$SPECIFY_ASYN_ACTION ルーチンを XTPU$TRIGGER_ASYN_ACTION ルーチンとともに使って,DEC XTPU を中断しユーザ・プログラムがコントロールを取り戻すようにすることもできます。

注意

制御がユーザ・プログラムに戻されるのは,エラーが発生した場合,または QUIT 組込みプロシージャか EXIT 組込みプロシージャを実行したあとだけです。


戻される条件値

XTPU$_EXITING EXIT の結果として戻されます(省略時の条件ハンドラが設定されている場合)。
XTPU$_NONANSICRT 処理の中断の結果として戻されます。この条件値が戻されるのは,XTPU$_DISPLAYFILE を NODISPLAY に設定して DEC XTPU を呼び出し,スクリーン関係のコマンドを実行しようとしたときです。
XTPU$_QUITTING QUIT の結果として戻されます(省略時の条件ハンドラが設定されている場合)。
XTPU$_RECOVERFAIL 回復操作が異常終了したことを示します。


XTPU$EDIT

このルーチンは,パラメータからコマンド文字列を作成し,そのコマンド文字列をXTPU$XTPU ルーチンに渡します。

XTPU$EDIT は,もうひとつのDEC XTPU の単純な呼び出し可能インタフェースのエントリ・ポイントです。


形式

XTPU$EDIT input, output


戻り値

OpenVMS 用法 条件値
データ型 符号なしロングワード
アクセス 書き込みのみ
受け渡し方 値による


ロングワードの条件値です。ユーティリティ・ルーチンはほとんど,条件値を R0 に戻します。このルーチンから戻される可能性のある条件値については, "戻される条件値"にまとめられています。


引数

input

OpenVMS 用法 文字列
データ型 文字列
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 ディスクリプタによる


入力ファイル名です。input 引数は,ファイル指定のディスクリプタのアドレスです。

output

OpenVMS 用法 文字列
データ型 文字列
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 ディスクリプタによる


出力ファイル名です。output 引数は,出力ファイル指定のディスクリプタのアドレスです。これは /OUTPUT コマンド修飾子で使用される文字列です。


説明

このルーチンはコマンド文字列を作成し,それを XTPU$XTPU に渡します。出力ファイル名の長さがゼロでなければ,コマンド文字列に /OUTPUT 修飾子を付加します。

ユーザ・アプリケーションがコマンド・ラインを解析して DEC XTPU の操作とは無関係な情報を得る場合,XTPU$EDIT を呼び出す前に,そうした情報をすべて取り出して使用してしまう必要があります。XTPU$EDIT は呼び出される前に格納されていた解析情報をすべて破壊してしまうからです。


戻される条件値

XTPU$XTPU から戻される値。

XTPU$EXECUTE_COMMAND

このルーチンは,ユーザ・プログラムがDEC XTPU ステートメントを実行できるようにします。

形式

XTPU$EXECUTE_COMMAND string


戻り値

OpenVMS 用法 条件値
データ型 符号なしロングワード
アクセス 書き込みのみ
受け渡し方 値による


ロングワードの条件値です。ユーティリティ・ルーチンはほとんど,条件値を R0 に戻します。このルーチンから戻される可能性のある条件値は,"戻される条件値" にまとめられています。


引数

string

OpenVMS 用法 文字列
データ型 文字列
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 ディスクリプタによる


DEC XTPU ステートメントです。string 引数は,1つかまたはそれ以上の DEC XTPU ステートメントを示す文字列のディスクリプタのアドレスです。


説明

このルーチンは,『DEC Text Processing Utility Reference Manual』に説明されている EXECUTE 組込みプロシージャと同じ機能を実行します。

戻される条件値

XTPU$_SUCCESS 正常終了したことを示します。
XTPU$_EXITING EXIT 組込みプロシージャが呼び出されたことを示します。
XTPU$_QUITTING QUIT 組込みプロシージャが呼び出されたことを示します。
XTPU$_EXECUTEFAIL 実行が異常終了したことを示します。これは,実行エラーまたはコンパイラ・エラーが発生したためです。


XTPU$EXECUTE_INIFILE

このルーチンは,ユーザがユーザ作成初期化ファイルを実行できるようにします。

このルーチンは,エディタを初期化したあとで,他のコマンドを処理する前に実行しなければなりません。


形式

XTPU$EXECUTE_INIFILE


戻り値

OpenVMS 用法 条件値
データ型 符号なしロングワード
アクセス 書き込みのみ
受け渡し方 値による


ロングワードの条件値です。ユーティリティ・ルーチンはほとんど,条件値を R0 に戻します。このルーチンから戻される可能性のある条件値は,"戻される条件値" にまとめられています。


引数

なし

説明

XTPU$EXECUTE_INIFILE ルーチンを呼び出すと,DEC XTPU は以下の手順で実行します。

  1. バッファにコマンド・ファイルが読み込まれます。省略時のファイルは XTPU$COMMAND.TPU です。もし,コマンド・ラインで指定したファイルが見つからなかった場合には,エラー・メッセージが表示され,ルーチンは強制終了されます。

  2. /DEBUG 修飾子をコマンド・ラインで指定した場合には,バッファに DEBUG ファイルが読み込まれます。省略時のファイルは SYS$SHARE:XTPU$DEBUG
    .TPU です。

  3. DEBUG ファイルをコンパイルし,実行します。

  4. TPU$INIT_PROCEDURE を実行します。

  5. コマンド・バッファをコンパイルし,実行します。

  6. TPU$INIT_POSTPROCEDURE を実行します。

注意

XTPU$CLEANUP を呼び出したあと,このルーチンを呼び出す場合には,XTPU$_EXECUTEPROCEDURE フラグと XTPU$_EXECUTEFILE フラグをセットしなければなりません。これらのフラグをセットしなかった場合には,初期化ファイルは実行されません。


戻される条件値

XTPU$_SUCCESS 正常終了。
XTPU$_EXITING EXIT の結果として戻されます。省略時の条件ハンドラを使用している場合には,セッションは終了します。
XTPU$_QUITTING QUIT の結果として戻されます。省略時の条件ハンドラを使用している場合には,セッションは終了します。
XTPU$_COMPILEFAIL 初期化ファイルのコンパイルが異常終了したことを示します。
XTPU$_EXECUTEFAIL 初期化ファイルに含まれるステートメントの実行が異常終了したことを示します。
XTPU$_FAILURE 他のすべてのエラーを示す汎用コード。


XTPU$FILEIO

このルーチンはファイル操作を処理します。ユーザが作成したファイル入出力ルーチンは,何らかの操作を実行するためにこのルーチンを呼び出すことができます。しかし,ファイルをオープンするルーチンは,そのファイルに対してすべての操作を実行しなければなりません。たとえば,XTPU$FILEIO がファイルをオープンする場合には,そのファイルをクローズする操作も実行しなければなりません。

形式

XTPU$FILEIO code, stream, data


戻り値

OpenVMS 用法 条件値
データ型 符号なしロングワード
アクセス 書き込みのみ
受け渡し方 値による


ロングワードの条件値です。ユーティリティ・ルーチンはほとんど,条件値を R0 に戻します。このルーチンから戻される可能性のある条件値は,"戻される条件値" にまとめられています。


引数

code

OpenVMS 用法 符号なしロングワード
データ型 符号なしロングワード
アクセス 読み取りのみ
受け渡し方 参照による


ある DEC XTPU 機能を指定するアイテム・コードです。code 引数は,実行する機能を指定するDEC XTPU からのアイテム・コードを含むロングワードのアドレスです。

ファイル入出力ルーチンに指定できるアイテム・コードは,以下のとおりです。

stream

OpenVMS 用法 不定
データ型 符号なしロングワード
アクセス 変更
受け渡し方 参照による


ファイル指定です。stream 引数は,4つのロングワードで構成されるデータ構造のアドレスです。このデータ構造は,操作されるファイルを記述するために使用されます。

このデータ構造は,すべてのファイルを参照するために使用されます。ファイル・オープン要求が実行されたときには,このデータ構造にデータが書き込まれます。他の要求はすべて,この構造の情報を使って,どのファイルが参照されているかを判断します。

図 6-2 はストリーム・データ構造を示しています。

図 6-2 ストリーム・データ構造


最初のロングワードは,各ファイルの固有の識別子を格納するために使用されます。ユーザ作成ファイル入出力ルーチンは,0から 511 までの値に制限されています。したがって,最大 512 のファイルを同時にオープンすることができます。

2番目のロングワードは3つのフィールドに分かれています。下位ワードは, FAB (FAB$L_ALQ) から割り当てられるサイズ,つまり,このファイルに割り当てられるブロック数を格納するために使用されます。この値はあとで,ディスク空間を前もって割り当てるために出力ファイル・サイズを計算するときに使用されます。2ワード目の下位バイトは,既存のファイルをオープンするときに,レコード属性バイト (FAB$B_RAT) を格納するために使用されます。上位バイトは,既存のファイルをオープンするときに,レコード・フォーマット・バイト (FAB$B_RFM) を格納するために使用されます。これらは,入力ファイルと同じフォーマットで出力ファイルを作成するために使用されます。これらのフィールドには,ファイルをオープンするルーチンがデータを書き込みます。

最後の2つのロングワードは,作成または拡張されるファイル名のディスクリプタとして使用されます。この名前はあとで,EXIT を処理するときに使用されます。このディスクリプタには,オープン操作のあとで,ファイル名が書き込まれます。このディスクリプタは,ランタイム・ライブラリの LIB$SCOPY_R_DX ルーチンまたは LIB$SCOPY_DX ルーチンを使って割り当てなければなりません。この空間が不要になった場合には,DEC XTPU によって解放されます。

data

OpenVMS 用法 アイテム・リスト3
データ型 符号なしロングワード
アクセス 変更
受け渡し方 参照による


ストリーム・データです。data 引数はアイテム・リストのアドレス,またはディスクリプタのアドレスです。


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