HP OpenVMS Systems Documentation |
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現在,FAST_PATH_PORTS の省略時の値は 0 であり,これは Fast Path が表内のすべてのドライバに対して許可されていることを意味します。
また,次の点にも注意してください。
その他の情報については,FAST_PATH を参照してください。ビットの設定方法については,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。
最小値を維持するため,システムは変更済みページ・リストからのページを書き込んだり,ワーキング・セットをスワップ・アウトしたり,ワーキング・セットのサイズを減少させたりします。
空きページ・リストが大きい場合,通常はページ入出力が少ないことを意味しますが,バランス・セットで使用する空間も少なくなるため,スワップ入出力が多くなりがちです。MONITOR ユーティリティの MONITOR IO コマンドを使用することにより,空きページ・リストのサイズ,ページ数,スワップ量を監視することができます。
次のいずれか1つを指定します。
| 値 | 説明 |
|---|---|
| 0 | 省略時の設定。メモリ共用に参加しない。 |
| 1 | メモリ共用に参加する。 |
ハード・パーティションで GALAXY に 1 を設定すると, OpenVMS インスタンスは,そのハード・パーティション内のソフト・パーティション間でメモリを共用します。 (ハード・パーティション内で 3 つ以上のソフト・パーティションを動作させ,その一部のパーティションでのみメモリを共用するようにすることもできます。) GALAXY では,ノードが共用メモリを使用するかどうかだけを指定します。連携して動作する複数の OpenVMS インスタンスを実行するためにこのパラメータを使用する必要はありません。構成ツリーのコンソール設定で,このような共用を行うことができます。
CMKRNL特権を持つユーザは,実行中のシステムで,このパラメータを変更することができます。このパラメータの値を増やすと,グローバル・ページ・テーブルは要求に応じて最大サイズまで拡大することができます。
省略時の値は,システム・スタートアップ・コマンド・プロシージャで共用イメージとして通常インストールされるイメージには充分です。システムを始動し,グローバル・セクションを作成した後, Install ユーティリティの /GLOBAL 修飾子を使用することにより,実際に必要なエントリ数を調べることができます。調べた結果,適宜値を下げることができます。ただし,ページ・テーブル・エントリは永久常駐メモリをわずかしか使用しないので,小さすぎる値は設定しないようにしてください。多数のユーザ・イメージを共用イメージとしてインストールする場合や,多数のグローバル・セクションをユーザ・プログラムが作成する場合には,このパラメータ値を上げる必要があります。
グローバル・ページ・ファイル・セクションは,明示的なディスク・ファイルを指定せずに,Create and Map Section システム・サービス ($CREATE_GPFILE,$CRMPSC,$CRMPSC_GPFILE_64) によって作成されます。これらのセクションは共用ファイルで必要な RMS グローバル・バッファのために使用されます。共用ファイルのユーザは,グローバル・ページ・ファイル・セクションがグローバル・ページ・テーブルと省略時のシステム・ページ・ファイル (PAGEFILE.SYS) の両方を使用することに注意しなければなりません。GBLPAGFIL の値が小さすぎる場合には,$CRMPSC はグローバル・ページ・ファイル・セクションを作成しようとしたときに,エラー・メッセージを出力します。
RMS グローバル・バッファを使用する場合は,スクラッチ・グローバル・セクションが必要です。グローバル・バッファを使用する各ファイルについて,ファイルのバケット・サイズにファイルのグローバル・バッファ数を掛けた結果に等しいシステム・ページ・ファイル領域が必要となります。 VMS RMS 索引編成ファイルの場合のようにファイルのバケット・サイズが一定でない場合,最大バケット・サイズを使用します。 RMS 共用順編成索引ファイルの場合,ファイルのバケット・サイズではなく,$CONNECT サービスを実行する最初のストリームのマルチブロック数を使用します。
省略時の値は,ほとんどのシステムに適しています。ただし,RMS グローバル・バッファを相当量使用している場合には,省略時の値より高い値を使用する必要が生じます。Install ユーティリティの /GLOBAL 修飾子を使用することにより, RMS グローバル・バッファが使用するページ数を調べることができます。 RMS においてグローバル・バッファに使用するグローバル・セクションは,接頭辞 RMS$ の後に 8 桁の16 進値が続きます。
グローバル・バッファは,DCL の SET FILE/GLOBAL_BUFFERS で許可します。このコマンドについては,『OpenVMS DCL ディクショナリ』で説明しています。
省略時の値は,システム・スタートアップ・コマンド・プロシージャで共用イメージとして通常インストールされるイメージには充分です。システムを始動しグローバル・セクションを作成した後, Install ユーティリティの /GLOBAL 修飾子を使用することにより,実際に必要なエントリ数を調べることができます。調べた結果,適宜値を下げることができます。ただし,小さすぎる値は設定しないようにしてください。多数のユーザ・イメージを共用イメージとしてインストールする場合や,多数のグローバル・セクションをユーザ・プログラムが作成する場合には,このパラメータ値を上げる必要があります。
値が小さすぎる場合,システムをスタートアップしたときや手作業でイメージをインストールするたびに,Install ユーティリティがメッセージを出力します。値が大きすぎる場合,物理メモリを消費しすぎます。
索引編成ファイルでは最大キャッシュ・サイズ %x7FFFFFFF がサポートされていますが,順編成ファイルと相対編成ファイルでは,構造上最大キャッシュサイズが 32767 に制限されます。
索引編成ファイルでは最大キャッシュ・サイズ %x7FFFFFFF がサポートされていますが,順編成ファイルと相対編成ファイルでは,構造上最大キャッシュサイズが 32767 に制限されます。
LOAD_SYS_IMAGES パラメータのビット 2 が設定されている場合,イメージ LDR$WRAPUP は,システム・スタートアップの最後に粒度ヒント領域にある未使用のページすべてを解放します。常駐イメージ粒度ヒント領域の未使用ページは,将来の使用のために予約されるか,未使用メモリ・リストに戻されます。
LOAD_SYS_IMAGES パラメータのビット 2 がセットされている場合には,イメージ LDR$WRAPUP はシステム・スタートアップの最後に,粒度ヒント領域で未使用のすべてのページを解放します。常駐イメージの粒度ヒント領域の未使用ページは,将来使用するために確保されるか,または未使用メモリ・リストに戻されます。
GH_RSRVPGCNT は,常駐イメージ・コードの粒度ヒント領域に LDR$WRAPUP が残そうとするページ数を指定します。GH_RSRVPGCNT によって指定されるページ数が粒度ヒント領域の未使用ページ数より多い場合には,要求されたページ数を収納するための領域の拡張は行われません。
SEC$M_SHM_REG フラグを指定した $CRNMPSC_GDZRO_64 システム・サービスに対して状態値 SS$_INSF_SHM_REG が返された場合, Galaxy の共用メモリの処理で,内部の SHM_REG データ構造体が不足しています。 GLX_SHM_REG システム・パラメータを大きくし,すべての Galaxy インスタンスをこの大きいパラメータ値でリブートする必要があります。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
詳細については,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の INSTALL の項を参照してください。
割り込みスタックが有効でない例外が発生しないかぎり,省略時の値の 6 を使用します。デバイスが多すぎる場合や大量のスタック空間をドライバが必要とする場合に,割り込みスタックが有効でなくなる可能性があります。
デフォルトでは,IO_PRCPU_BITMAP のすべてのビットがオンになっており, CPU 0 から CPU 1023 のすべての CPU で Fast Path のポート割り当てが有効になっています。
プライマリ CPU を優先 CPU として使用したくない場合は, IO_PRCPU_BITMAP 内の対応するビットをオフにします。これにより,プライマリ CPU を Fast Path 以外の入出力処理用に確保できます。
SYSBOOT または SYSGEN で IO_PRCPU_BITMAP の値を変更するには,次の例のように,個別のビットまたは一連のビットを指定します。
SYSGEN> SET IO_PRCPU_BITMAP 0,5,17-21 |
このコマンドでは,ビットマップのビット 0,5,17,18,19,20,21 がオンになり,その他のビットはすべてオフになります。
IO_PRCPU_BITMAP の値を変更すると,FASTPATH_SERVER プロセスは新しい使用可能 CPU のセットに Fast Path ポートを均等に分散させるような自動的な割り当てアルゴリズムを実行します。
詳細は,FAST_PATH および FAST_PATH_PORTS を参照してください。
このパラメータは,IO_PREFER_CPU を置き換えます。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
このような増加を許すことにより,物理メモリにペナルティが課せられます。 IRPCOUNT が小さく構成されている場合,ペナルティは,構成値から実行中システムの実際の値までの物理メモリの 4 % です。
DCL コマンド SHOW MEMORY/POOL/FULL を使用すると, IRPCOUNT の使用状況を調べることができます。
このパラメータの設定が小さすぎると, IRPCOUNTV を非ページング・プール要求用に使用できないため,システムの性能に悪い影響を与えることがあります。
拡大した空間が使用されないと, 1 % の物理メモリ・ペナルティが課せられます (未使用の中間要求パケット 3 個に付き 1 ロングワード)。
この特殊パラメータは弊社が使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。弊社からの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
次の表はビット定義を示しています。
| ビット | 説明 |
|---|---|
| 0 | 省略時の値は 0 であり,ATM デバイスが SONET モードで動作することを示す。1 に設定した場合には,このビットは ATM デバイスが SDH モードで動作することを示す。 |
| 1 | このビットを設定した場合には, LAN ポート・ドライバとサポート・コードで,ATM トレース・メッセージとデバッグ・メッセージの一部を有効にする。 |
| 2 | このビットを設定した場合には, LAN ポート・ドライバとサポート・コードで,すべての ATM トレース・メッセージとデバッグ・メッセージを有効にする。 |
| 3 1 | このビットを設定した場合には,すべての ATM アダプタを経由して UNI 3.0 を実行する。 |
| 4 1 | このビットを設定した場合には,すべての ATM アダプタを経由して UNI 3.1 を実行する。 |
| 5 | このビットを設定した場合には,すべてのギガビット・イーサネット・アダプタを経由する自動ネゴシエーションを禁止する。 |
| 6 | このビットを設定した場合には,すべてのギガビット・イーサネット・アダプタを経由するジャンボ・フレームの使用を許可する。 |
| 7 | 予約 |
| 8 | このビットを設定した場合には,フロー制御をサポートするすべての LAN アダプタでフロー制御の利用を無効にする。 |
| 9 | 予約 |
| 10 | 予約 |
| 11 | このビットを設定した場合には, LAN ドライバによるエラー・ログ・エントリのログ取得を無効にする。 |
| 12 | このビットを設定した場合には,送信要求時の高速タイムアウトを有効にする。ほとんどの LAN ドライバでは,3 〜 4 秒の代わりに 1 〜 1.2 秒となる。 |
| 13 | このビットを設定した場合には, LAN デバイスに要求したものの完了しなかった送信 (送信タイムアウト条件) は,正常終了状態 (SS$_NORMAL) ではなくエラー状態 (SS$_ABORT) として完了する。 |
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